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第一章
辞令
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撃ち終わったので次の指示を得ようと教官に視線を向けると、呆然と固まっていた。ならばと思い、梓に視線を向けると、こちらも目を見開いて固まっていた。「とりあえず、待ってればいいのかな?」と考えて、見学組が現実復帰するのを待つ事にした。
体感で五分程待っただろうかと言う所で、梓が我に返り、嬉々として弥生に指示を出す。弥生は訓練場から退室し、梓本人は柾斗の所に走り寄って来た。
「ふふふ、教官、もらっていくぞ!」
そう言って柾斗の腕を取り、教官の返事を待たずに歩き始めた。突然の出来事に理解が追い付かず、腕を引かれるままに梓の執務室へと連行されてしまった。
「ご苦労様です。書類の方は送っておきました。準備も出来ています」
「ああ、ありがとう。後は、これだな」
そう言って梓が取り出したのは、任官辞令書であった。
「師団長権限により、草薙柾斗を皇都北部魔導師団、師団長補佐に任命する。階級は中尉とするものである。皇都北部魔導師団長、結城梓。」
またしても理解が追い付かず、動けずにいると、弥生に「宣誓をして、受け取って下さい」と促された。
「我は剣、皇国を守護する至高の一振り也」
「うんうん、良し、完了だ!」
「ご愁傷さまです」
何とか宣誓の言葉を口にして二枚の辞令書を受け取った。しかし、抱いていたものとは違う梓のイメージと、弥生から掛けられた憐みの言葉に、ますます戸惑ってしまった。
大和皇国軍の階級は末端の二等兵から始まり、最高位は元帥となっている。魔導師団と一般師団に分かれていて、一般師団は魔導師団の下に組み込まれている。
魔弾師は二等兵では無く、准尉からのスタートになる。准尉の階級は魔弾師のみに与えられる特殊な階級で、下士官としての待遇を受け取る事が出来る。だが、待遇だけが下士官なのであって、下士官としての権限は持っていないのだ。つまり、准尉は魔弾師に与えられる二等兵と同等の階級なのである。
魔弾師が階級を上げるには、勲功の他にも一定以上の保有魔力量を持つ事と定められており、大半の魔弾師が准尉の階級のまま退役していく事がほとんどだ。
「すまないな。戦時でもなければ、師団長権限で与えられるのは中尉までなんだ。私はこの後本部に顔を出さないといけないので、後は弥生に任せる」
そう言って梓は出かけて行った。柾斗が戸惑っている間に外出の準備をしていたようだ。出掛けに弥生から「一人で大丈夫ですか?」と問われ、「こっ、子供じゃないっ」と返す様は、ますます抱いていたイメージとの差を明確にさせるものであった。
「では、まずはご愁傷さまです」
そんな言葉で始まった弥生の説明は非常に分かりやすかった。
弥生自身も初期魔力保有量が多く、全弾発射の視察で梓に引き上げられたと教えてくれた。丁寧に仕事の説明をしてくれたので、メモを取りつつ聞いていく。説明の端々に織り交ぜられた梓への不満とともに・・・しかし、本当に呆れ果てて出た不満では無いようで、不満を口にする弥生の顔は、まるで妹の怠惰を「しょうがないなぁ」と文句を言いつつもファローをする、姉の様に優しいものであると感じる事が出来た。
「とりあえず、今日はここまでにしておきましょう。詰め込みすぎも良くないですから」
「ありがとうございます。片倉少佐」
師団長補佐の主な仕事をまとめると、梓の予定の管理と仕事のフォローをする事らしい。もう一つ重要なのが、逃走を阻止する事とも教えられた。黒幻の襲撃時以外はデスクワークが主な仕事らしく、梓は書類仕事が嫌で、よく抜け出して姿をくらますらしいのだ。それも、たださぼっているという訳では無く、「巡回警邏をしているんだ」と言い訳をされてしまうと、独自の判断で動く権限を持つ師団長だけに強くは言えないらしい。逃げられないようにすれば、割と大人しく仕事をしてくれるので、「油断しないように」と言われてしまった。
その説明を聞いたときには、「それで仕事は大丈夫なんですか?」と、仕事が滞る事を心配したのだが、「最重要以外の決定権は私にも付与されています。師団長権限で・・・」と「書類仕事が嫌いなところを諦めれば良い師団長ですので」の言葉で、何となく「ご愁傷さまです」の意味を察してしまった。
「草薙中尉が仕事を覚えてくれれば、私が楽になりますので、頑張って下さいね」
弥生が「最後に」と言って続けられたその言葉を聞いて、「ご苦労様です」と心の中で労いながら、教えられた通りに書類を仕分けする事から始めていった。
「この報告は本当なのか?」
「間違いなく。実際にこの目で確認しました」
梓が出向いた皇国軍本部で行われている会議では、柾斗が話題の中心になっていた。
皇都を守る軍は五つに分かれており、皇国軍本部のある皇都中央魔導師団、そして東西南北にそれぞれの方面を守護する魔導師団がある。会議には皇国軍最高司令官の元帥と、五つの魔導師団長の六人が主な出席者となり行われている。書記官や各々が連れて来た補佐官も出席はしているが、発言を求められない限り口を開く事はほぼ無い。
滞りなく定例の報告が終わり、臨時案件に入った所で、皇国軍元帥中条謙信から発せられた問いに、梓は満面の笑みを浮かべて頷き答えた。
梓は柾斗の全弾発射の試射をその目で確認して、驚きで放心もしたが、我に戻ってすぐに弥生に指示を出した。柾斗の昇進理由を見たままに記載して、書類を本部に提出させておいたのだ。
会議に出席している面々は、昇進の主な理由として挙げられている、全弾発射の試射を視察した際の描写が信じられなかったようだ。昇進自体は梓が師団長権限を正式に使用する事が明記されているので、反対をする者は居ない。しかし、その理由が信じられなかったのだ。
「昇進については反対は無いさ。しかしなぁ、全弾発射で結城の四倍から五倍って事は、大体同じ位の俺たち師団長全員分に匹敵するわけだからなぁ・・・」
「いいじゃないか。実演させればすぐばれる様な嘘は流石につかないだろ?まあ、信じられないなら実演させれば良いだけだしな」
東部魔導師団長が理由については俄かには信じられないと声を上げるが、中央魔導師団長の飛田虎次郎が分かり易く簡単な提案をした。会議に出席していた全員が、その内容に「確かに」と頷き、視線を梓に向ける。その視線を梓は満面の笑みで迎え撃った。
「ふむ、では、我らの前で実演してもらう事とする。皆もそれで良いな?」
中条の言葉に全員が頷きを返し、一行は北部魔導師団へと向かった。
皇都は多数の魔陣師によって作られた巨大な結界の中にある。その結界の中に、更に外縁部と中央区を囲う二重の防壁を持つ堅牢な作りになっている。中央区には皇王陛下の御所があり、御所内は近衛魔導師団が守護している。中央区を受け持つ中央魔導師団の任務は、御所以外の中央区内の治安維持と、東西南北の魔導師団への援軍が主な任務となっている。
弥生に教えを受けながら書類を捌いていたのだが、現在は訓練場の中央に立たされている。梓が会議から戻ってくると同時に訓練場へと連行されてしまったのだ。道中で理由は聞いていたので理解はしていたが、今日一日で色々な事が起こり過ぎて、心が若干置き去りになっているような状態であった。
「よしっ!見せつけてしまえ!」
「ご愁傷さまです」
隣では梓がはしゃぎ、弥生からは諦観の籠ったお言葉を頂いた。突然の昇進から始まり、次に姉御と呼ばれるのが似合いそうな梓の素の部分を見せられて驚き、そして弥生からは仕事の説明と共に苦労話も聞かされつつ慣れない書類仕事。もうこれ以上は無いと思っていた所に、将官揃い踏みで視察ときたのだ。「本当に、今日は色々と起こり過ぎだよ・・・」そんなことを思う柾斗であった。
体感で五分程待っただろうかと言う所で、梓が我に返り、嬉々として弥生に指示を出す。弥生は訓練場から退室し、梓本人は柾斗の所に走り寄って来た。
「ふふふ、教官、もらっていくぞ!」
そう言って柾斗の腕を取り、教官の返事を待たずに歩き始めた。突然の出来事に理解が追い付かず、腕を引かれるままに梓の執務室へと連行されてしまった。
「ご苦労様です。書類の方は送っておきました。準備も出来ています」
「ああ、ありがとう。後は、これだな」
そう言って梓が取り出したのは、任官辞令書であった。
「師団長権限により、草薙柾斗を皇都北部魔導師団、師団長補佐に任命する。階級は中尉とするものである。皇都北部魔導師団長、結城梓。」
またしても理解が追い付かず、動けずにいると、弥生に「宣誓をして、受け取って下さい」と促された。
「我は剣、皇国を守護する至高の一振り也」
「うんうん、良し、完了だ!」
「ご愁傷さまです」
何とか宣誓の言葉を口にして二枚の辞令書を受け取った。しかし、抱いていたものとは違う梓のイメージと、弥生から掛けられた憐みの言葉に、ますます戸惑ってしまった。
大和皇国軍の階級は末端の二等兵から始まり、最高位は元帥となっている。魔導師団と一般師団に分かれていて、一般師団は魔導師団の下に組み込まれている。
魔弾師は二等兵では無く、准尉からのスタートになる。准尉の階級は魔弾師のみに与えられる特殊な階級で、下士官としての待遇を受け取る事が出来る。だが、待遇だけが下士官なのであって、下士官としての権限は持っていないのだ。つまり、准尉は魔弾師に与えられる二等兵と同等の階級なのである。
魔弾師が階級を上げるには、勲功の他にも一定以上の保有魔力量を持つ事と定められており、大半の魔弾師が准尉の階級のまま退役していく事がほとんどだ。
「すまないな。戦時でもなければ、師団長権限で与えられるのは中尉までなんだ。私はこの後本部に顔を出さないといけないので、後は弥生に任せる」
そう言って梓は出かけて行った。柾斗が戸惑っている間に外出の準備をしていたようだ。出掛けに弥生から「一人で大丈夫ですか?」と問われ、「こっ、子供じゃないっ」と返す様は、ますます抱いていたイメージとの差を明確にさせるものであった。
「では、まずはご愁傷さまです」
そんな言葉で始まった弥生の説明は非常に分かりやすかった。
弥生自身も初期魔力保有量が多く、全弾発射の視察で梓に引き上げられたと教えてくれた。丁寧に仕事の説明をしてくれたので、メモを取りつつ聞いていく。説明の端々に織り交ぜられた梓への不満とともに・・・しかし、本当に呆れ果てて出た不満では無いようで、不満を口にする弥生の顔は、まるで妹の怠惰を「しょうがないなぁ」と文句を言いつつもファローをする、姉の様に優しいものであると感じる事が出来た。
「とりあえず、今日はここまでにしておきましょう。詰め込みすぎも良くないですから」
「ありがとうございます。片倉少佐」
師団長補佐の主な仕事をまとめると、梓の予定の管理と仕事のフォローをする事らしい。もう一つ重要なのが、逃走を阻止する事とも教えられた。黒幻の襲撃時以外はデスクワークが主な仕事らしく、梓は書類仕事が嫌で、よく抜け出して姿をくらますらしいのだ。それも、たださぼっているという訳では無く、「巡回警邏をしているんだ」と言い訳をされてしまうと、独自の判断で動く権限を持つ師団長だけに強くは言えないらしい。逃げられないようにすれば、割と大人しく仕事をしてくれるので、「油断しないように」と言われてしまった。
その説明を聞いたときには、「それで仕事は大丈夫なんですか?」と、仕事が滞る事を心配したのだが、「最重要以外の決定権は私にも付与されています。師団長権限で・・・」と「書類仕事が嫌いなところを諦めれば良い師団長ですので」の言葉で、何となく「ご愁傷さまです」の意味を察してしまった。
「草薙中尉が仕事を覚えてくれれば、私が楽になりますので、頑張って下さいね」
弥生が「最後に」と言って続けられたその言葉を聞いて、「ご苦労様です」と心の中で労いながら、教えられた通りに書類を仕分けする事から始めていった。
「この報告は本当なのか?」
「間違いなく。実際にこの目で確認しました」
梓が出向いた皇国軍本部で行われている会議では、柾斗が話題の中心になっていた。
皇都を守る軍は五つに分かれており、皇国軍本部のある皇都中央魔導師団、そして東西南北にそれぞれの方面を守護する魔導師団がある。会議には皇国軍最高司令官の元帥と、五つの魔導師団長の六人が主な出席者となり行われている。書記官や各々が連れて来た補佐官も出席はしているが、発言を求められない限り口を開く事はほぼ無い。
滞りなく定例の報告が終わり、臨時案件に入った所で、皇国軍元帥中条謙信から発せられた問いに、梓は満面の笑みを浮かべて頷き答えた。
梓は柾斗の全弾発射の試射をその目で確認して、驚きで放心もしたが、我に戻ってすぐに弥生に指示を出した。柾斗の昇進理由を見たままに記載して、書類を本部に提出させておいたのだ。
会議に出席している面々は、昇進の主な理由として挙げられている、全弾発射の試射を視察した際の描写が信じられなかったようだ。昇進自体は梓が師団長権限を正式に使用する事が明記されているので、反対をする者は居ない。しかし、その理由が信じられなかったのだ。
「昇進については反対は無いさ。しかしなぁ、全弾発射で結城の四倍から五倍って事は、大体同じ位の俺たち師団長全員分に匹敵するわけだからなぁ・・・」
「いいじゃないか。実演させればすぐばれる様な嘘は流石につかないだろ?まあ、信じられないなら実演させれば良いだけだしな」
東部魔導師団長が理由については俄かには信じられないと声を上げるが、中央魔導師団長の飛田虎次郎が分かり易く簡単な提案をした。会議に出席していた全員が、その内容に「確かに」と頷き、視線を梓に向ける。その視線を梓は満面の笑みで迎え撃った。
「ふむ、では、我らの前で実演してもらう事とする。皆もそれで良いな?」
中条の言葉に全員が頷きを返し、一行は北部魔導師団へと向かった。
皇都は多数の魔陣師によって作られた巨大な結界の中にある。その結界の中に、更に外縁部と中央区を囲う二重の防壁を持つ堅牢な作りになっている。中央区には皇王陛下の御所があり、御所内は近衛魔導師団が守護している。中央区を受け持つ中央魔導師団の任務は、御所以外の中央区内の治安維持と、東西南北の魔導師団への援軍が主な任務となっている。
弥生に教えを受けながら書類を捌いていたのだが、現在は訓練場の中央に立たされている。梓が会議から戻ってくると同時に訓練場へと連行されてしまったのだ。道中で理由は聞いていたので理解はしていたが、今日一日で色々な事が起こり過ぎて、心が若干置き去りになっているような状態であった。
「よしっ!見せつけてしまえ!」
「ご愁傷さまです」
隣では梓がはしゃぎ、弥生からは諦観の籠ったお言葉を頂いた。突然の昇進から始まり、次に姉御と呼ばれるのが似合いそうな梓の素の部分を見せられて驚き、そして弥生からは仕事の説明と共に苦労話も聞かされつつ慣れない書類仕事。もうこれ以上は無いと思っていた所に、将官揃い踏みで視察ときたのだ。「本当に、今日は色々と起こり過ぎだよ・・・」そんなことを思う柾斗であった。
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