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第1章 俺は子猫であり弟?
再会(2)
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「ねえ、ママー。猫の声がするよ。」
「待って、明莉。急に走り出したら危ないわよ。」
変わってしまった手(足)と声に困惑している俺の耳に、女の子と女性の声が聞こえてきた。
この声は・・・俺がずっと一緒にいたかった二人のものなのか!?
「ママー。かわいい子猫がいるよ。」
「あら、本当。『飼い主募集中!拾ってください』か・・・。可哀想に、捨てられたのね。」
「ママ、この猫ちゃん、うちで飼おうよ!」
「えっ!?」
「こんなに小さいのに、一人で可哀想だよ。」
もしかして、俺は二人のもとに帰れるのか!?
頑張ってくれ、明莉!!
「ダメよ、明莉。可哀想という気持ちだけで、動物をどんどん拾っていたら、家が大変なことになっちゃうわ。」
「この子だけだもん!他には飼わないもん!」
「だけど、動物は生きているのよ。ご飯をあげたり、きれいにしてあげたり。明莉がお世話をしてあげないと、死んじゃうのよ。」
「ちゃんとお世話できるもん!」
「途中で飽きたからやめる、ということはできないのよ。」
「大丈夫だもん!ずっと大切にお世話するもん!」
俺の目の前で妻と娘のやり取りが続いている。
前の俺だったら、妻と同じことを言っていただろう。
妻の言い分は、よくわかる。
だけど俺は、二人と一緒に暮らしたい!!
頑張れ!!明莉!!
「待って、明莉。急に走り出したら危ないわよ。」
変わってしまった手(足)と声に困惑している俺の耳に、女の子と女性の声が聞こえてきた。
この声は・・・俺がずっと一緒にいたかった二人のものなのか!?
「ママー。かわいい子猫がいるよ。」
「あら、本当。『飼い主募集中!拾ってください』か・・・。可哀想に、捨てられたのね。」
「ママ、この猫ちゃん、うちで飼おうよ!」
「えっ!?」
「こんなに小さいのに、一人で可哀想だよ。」
もしかして、俺は二人のもとに帰れるのか!?
頑張ってくれ、明莉!!
「ダメよ、明莉。可哀想という気持ちだけで、動物をどんどん拾っていたら、家が大変なことになっちゃうわ。」
「この子だけだもん!他には飼わないもん!」
「だけど、動物は生きているのよ。ご飯をあげたり、きれいにしてあげたり。明莉がお世話をしてあげないと、死んじゃうのよ。」
「ちゃんとお世話できるもん!」
「途中で飽きたからやめる、ということはできないのよ。」
「大丈夫だもん!ずっと大切にお世話するもん!」
俺の目の前で妻と娘のやり取りが続いている。
前の俺だったら、妻と同じことを言っていただろう。
妻の言い分は、よくわかる。
だけど俺は、二人と一緒に暮らしたい!!
頑張れ!!明莉!!
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