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不動ベイシン
あつまれセブンナイツ3
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「結婚のタイミングは個人の自由だが、子供は早めがいいぞ。子育てには体力がいる。若いうちに産むのが自然の摂理だ」
おじいちゃん弁護士先生が年長者として人生のアドバイスをくれる。
それは男女のお付き合いには大切な助言だけど、僕達には不要だ。
「唯は子供産めないから関係ないですね」
圭介さんの物言いがストレート過ぎてびっくりした。
そういう話はいきなり人様にしない。
適当に笑って返事を濁したらいいんだ。
──私のプライベートな問題を誰にでも話すのはやめてください。
「唯は嘘つくなって言った。だから本当のことを言っただけ」
──嘘は駄目です だからでも全てを話すのは違います
「唯のことを知ってほしくて」
──私のプライバシーを守ってください
僕のことを勝手に話すのは禁止。
嘘にならないように曖昧に誤魔化すくらいできるでしょ?
「じゃあ、唯が好きなものとかも話したら駄目?チーズ食べてるときの顔が好きって話はしても良い?」
それはプライバシーというより惚気話っていうんじゃ。
恋バナを禁止にするのは違う。
──その程度の内容は良いです しかし恋愛の話は仕事の相手ではなく友人にしてください
「俺、友達いないよ?」
そっか。恋バナする友達がいないのか。
「あっ。アニアは友達」
アニアは馬だし。嫉妬深い女の子だから恋バナを聞いてくれるか分かんない。
「おいおい。俺は友達じゃないのかよ。薄情な奴だな」
僕達の会話を見ていた爽やか青年弁護士が呆れた様子で話す。
こんな近くに友達がいたよ。良かったね。
それなのに圭介さんは首を振ってこう言った。
「伊都さんは同期」
爽やか青年の伊都さんは、圭介さんと同じ年に司法試験に受かった人なんだ。
じゃあその後の研修も一緒に受けたの?
それならお友達だよ。
「同期なんて何百人といるし」
──何百人もいる仲間のなかで伊都さんは困っているとき相談したい信頼してる人 それは友達です
「そうなのか。知らなかった」
──新しく学べて良かったです
圭介さんはいろんなことを知っているけど、人付き合いとかはあまり経験していないみたい。
これからたくさん経験しましょう。
伊都さんには圭介さんをよろしくお願いしますと深く頭を下げておいた。
これからも友達として仲良くしてあげてください。
話の腰を折ってしまったけど。
今日は今後の方針について話す予定なんだよね。
話し合う内容がだんだんと難しい話になってきて。僕の知らない単語が飛び交う。
こうぜんせい?
あとで調べようとノートに知らない言葉をメモしていたら、圭介さんがこっそり教えてくれた。
『公然性 不特定または多数の人が、認識できる状態。XのPostsがたくさんの人に見られていることが該当する』
『インプレッション数が多いと公然性なんですか?』
『誰でも見られる状態で呟いたら公然性は認められる。インプレは関係ない』
『鍵アカウントは許される?』
『フォロワー数0なら。フォロワーがいれば、人数にもよるけど多数の人が見ていたと言える』
なるほど。勉強になりました。
ありがとうとノートのはしに書いたら、圭介さんはどういたしましてと書き返してくれた。
まるで授業中に手紙のやり取りをする学生の頃に戻ったみたい。
そんな僕達のやり取りがカメラ越しに見られていた。
授業中に内職しているのが見つかったときのように伊都さんに声をかけられる。
「二人は何をしてるんだ?」
「唯が知らない単語を説明してた」
圭介さんと伊都さんの会話って言葉の無駄がない。
質問に回答。それで終わり。
──何も知らなくてすいません 初めて聞く言葉の意味が分からなくて圭介さんに教えてもらいました
僕は素人なので気にしないで。
話を先に進めてください。
おじいちゃん弁護士先生が年長者として人生のアドバイスをくれる。
それは男女のお付き合いには大切な助言だけど、僕達には不要だ。
「唯は子供産めないから関係ないですね」
圭介さんの物言いがストレート過ぎてびっくりした。
そういう話はいきなり人様にしない。
適当に笑って返事を濁したらいいんだ。
──私のプライベートな問題を誰にでも話すのはやめてください。
「唯は嘘つくなって言った。だから本当のことを言っただけ」
──嘘は駄目です だからでも全てを話すのは違います
「唯のことを知ってほしくて」
──私のプライバシーを守ってください
僕のことを勝手に話すのは禁止。
嘘にならないように曖昧に誤魔化すくらいできるでしょ?
「じゃあ、唯が好きなものとかも話したら駄目?チーズ食べてるときの顔が好きって話はしても良い?」
それはプライバシーというより惚気話っていうんじゃ。
恋バナを禁止にするのは違う。
──その程度の内容は良いです しかし恋愛の話は仕事の相手ではなく友人にしてください
「俺、友達いないよ?」
そっか。恋バナする友達がいないのか。
「あっ。アニアは友達」
アニアは馬だし。嫉妬深い女の子だから恋バナを聞いてくれるか分かんない。
「おいおい。俺は友達じゃないのかよ。薄情な奴だな」
僕達の会話を見ていた爽やか青年弁護士が呆れた様子で話す。
こんな近くに友達がいたよ。良かったね。
それなのに圭介さんは首を振ってこう言った。
「伊都さんは同期」
爽やか青年の伊都さんは、圭介さんと同じ年に司法試験に受かった人なんだ。
じゃあその後の研修も一緒に受けたの?
それならお友達だよ。
「同期なんて何百人といるし」
──何百人もいる仲間のなかで伊都さんは困っているとき相談したい信頼してる人 それは友達です
「そうなのか。知らなかった」
──新しく学べて良かったです
圭介さんはいろんなことを知っているけど、人付き合いとかはあまり経験していないみたい。
これからたくさん経験しましょう。
伊都さんには圭介さんをよろしくお願いしますと深く頭を下げておいた。
これからも友達として仲良くしてあげてください。
話の腰を折ってしまったけど。
今日は今後の方針について話す予定なんだよね。
話し合う内容がだんだんと難しい話になってきて。僕の知らない単語が飛び交う。
こうぜんせい?
あとで調べようとノートに知らない言葉をメモしていたら、圭介さんがこっそり教えてくれた。
『公然性 不特定または多数の人が、認識できる状態。XのPostsがたくさんの人に見られていることが該当する』
『インプレッション数が多いと公然性なんですか?』
『誰でも見られる状態で呟いたら公然性は認められる。インプレは関係ない』
『鍵アカウントは許される?』
『フォロワー数0なら。フォロワーがいれば、人数にもよるけど多数の人が見ていたと言える』
なるほど。勉強になりました。
ありがとうとノートのはしに書いたら、圭介さんはどういたしましてと書き返してくれた。
まるで授業中に手紙のやり取りをする学生の頃に戻ったみたい。
そんな僕達のやり取りがカメラ越しに見られていた。
授業中に内職しているのが見つかったときのように伊都さんに声をかけられる。
「二人は何をしてるんだ?」
「唯が知らない単語を説明してた」
圭介さんと伊都さんの会話って言葉の無駄がない。
質問に回答。それで終わり。
──何も知らなくてすいません 初めて聞く言葉の意味が分からなくて圭介さんに教えてもらいました
僕は素人なので気にしないで。
話を先に進めてください。
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