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不動ベイシン
魔女の呼び出し1
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今日の圭介さんはリモート会議に出席するために離れにいる。
会議のメンバーは鈴村さん達、保護者の皆さん。
うっかりうさ耳がカメラに映り込んで怒られた反省すべき会議の面々です。
だから今日は同じ間違いを犯さないように、屋敷のキッチンで料理に励むんだ。
圭介さんは夕方まで会議の予定だから、いつもみたいに手伝ってもらえないし。
広い調理台にタブレットを斜めに立てて、レシピを見ながら茄子とオクラのおかか和えを作る。
庭で採れたオクラに塩を振って、手のひらでコロコロと転がしていたら。
圭介さんからのメッセージが届いた。
『今から会議に参加できる?』
会議って今やってる鈴村さん達がいる会議だよね?
なんで僕が? もしかして“オペレーションらびっと”がバレた?
Little WOMANをぶっ潰すために暗躍していた僕達の行動が見つかって怒られる!
「無理!」
とっさに叫んだけど、ペンダントのマイクが僕の声を圭介さんに伝えてくれたはず。
松の木に吊るされるところを想像して、想像の縄が食い込んだ二の腕が痛くなった。
こわい!
「僕はご飯を作ってるし。今日はまだあと3品作りたいし。アジフライも揚げなきゃだし。僕とっても忙しいもん」
会議に参加したくない言い訳だけど。
ご飯を作らなきゃいけないのは本当だよ。
『そうだよね。唯は忙しいから無理だって伝える』
「ありがとうございます。今日も美味しいご飯を作って待ってますね。圭介さんも会議が終わったら一緒にお夕飯を食べましょう」
圭介さんが保護者チームの皆さんに説明してくれるって言うし。
僕は安心して腕によりをかけた夕ご飯を用意するよ。
そう意気込んで、塩もみしたオクラを茹でて、氷水にいれたところで。
キッチンに二上さんがやって来た。
「夕飯の続きは俺が作るんで、今すぐ離れに行ってください」
そんなに会議のカメラの前に僕を連れ出したいの?
絶対に怒られるやつじゃん!
「二上さんも忙しいし僕が作ります」
「そうです。俺は忙しいんです。だからこれ以上仕事を増やさないでください。さっさと圭さんのとこに行ってください」
行きたくない、早く行けと押し問答していたら。
今度は僕達の言い争う声を聞いてお義父さんと染井さんがやってきた。
「サクちゃん、嫌なことがあるからって逃げちゃいかんよ。早く行っておいで」
お義父さんまでそんなこと言う?
それって絶対に行かなきゃじゃん。
分かったよ。諦めるよ。
可愛くてお気に入りのフリルたっぷりエプロンをそっと外した。
「魔女見習いの顔になって、着替えもしたいから。少し時間をください。準備ができたら離れに行きます」
今日はゴキゲンに夏らしいセーラーワンピースを着てたけど、これから謝罪に行くのにふさわしくない。
ネイビーのツーピースに着替えて。
可愛く仕上げたメイクもおとなしい雰囲気に直す。
仕上げに魔女見習いのほくろを描いて。
お母様に呼び出された娘の完成です。
「行きたくないー。行くけど」
鏡の中の自分に愚痴ってしまう。
それぐらいは許されるよね。
会議のメンバーは鈴村さん達、保護者の皆さん。
うっかりうさ耳がカメラに映り込んで怒られた反省すべき会議の面々です。
だから今日は同じ間違いを犯さないように、屋敷のキッチンで料理に励むんだ。
圭介さんは夕方まで会議の予定だから、いつもみたいに手伝ってもらえないし。
広い調理台にタブレットを斜めに立てて、レシピを見ながら茄子とオクラのおかか和えを作る。
庭で採れたオクラに塩を振って、手のひらでコロコロと転がしていたら。
圭介さんからのメッセージが届いた。
『今から会議に参加できる?』
会議って今やってる鈴村さん達がいる会議だよね?
なんで僕が? もしかして“オペレーションらびっと”がバレた?
Little WOMANをぶっ潰すために暗躍していた僕達の行動が見つかって怒られる!
「無理!」
とっさに叫んだけど、ペンダントのマイクが僕の声を圭介さんに伝えてくれたはず。
松の木に吊るされるところを想像して、想像の縄が食い込んだ二の腕が痛くなった。
こわい!
「僕はご飯を作ってるし。今日はまだあと3品作りたいし。アジフライも揚げなきゃだし。僕とっても忙しいもん」
会議に参加したくない言い訳だけど。
ご飯を作らなきゃいけないのは本当だよ。
『そうだよね。唯は忙しいから無理だって伝える』
「ありがとうございます。今日も美味しいご飯を作って待ってますね。圭介さんも会議が終わったら一緒にお夕飯を食べましょう」
圭介さんが保護者チームの皆さんに説明してくれるって言うし。
僕は安心して腕によりをかけた夕ご飯を用意するよ。
そう意気込んで、塩もみしたオクラを茹でて、氷水にいれたところで。
キッチンに二上さんがやって来た。
「夕飯の続きは俺が作るんで、今すぐ離れに行ってください」
そんなに会議のカメラの前に僕を連れ出したいの?
絶対に怒られるやつじゃん!
「二上さんも忙しいし僕が作ります」
「そうです。俺は忙しいんです。だからこれ以上仕事を増やさないでください。さっさと圭さんのとこに行ってください」
行きたくない、早く行けと押し問答していたら。
今度は僕達の言い争う声を聞いてお義父さんと染井さんがやってきた。
「サクちゃん、嫌なことがあるからって逃げちゃいかんよ。早く行っておいで」
お義父さんまでそんなこと言う?
それって絶対に行かなきゃじゃん。
分かったよ。諦めるよ。
可愛くてお気に入りのフリルたっぷりエプロンをそっと外した。
「魔女見習いの顔になって、着替えもしたいから。少し時間をください。準備ができたら離れに行きます」
今日はゴキゲンに夏らしいセーラーワンピースを着てたけど、これから謝罪に行くのにふさわしくない。
ネイビーのツーピースに着替えて。
可愛く仕上げたメイクもおとなしい雰囲気に直す。
仕上げに魔女見習いのほくろを描いて。
お母様に呼び出された娘の完成です。
「行きたくないー。行くけど」
鏡の中の自分に愚痴ってしまう。
それぐらいは許されるよね。
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