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恋愛サティスファクション
すれ違い三叉路10
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フライパンでレトルトのミートソースとケチャップを混ぜたものを温めようとしたら、圭介さんにビックリされた。
ごめんね。せっかく会いに来てくれたのに手抜きメニューで。
「違う。ミートソースでオムライスが出来るんだって感動してた」
「そんな立派なものではなくて、大学時代の友人に教わった手抜きメニューですよ。ミートソースでご飯炒めてケチャップライス風にするんです。圭介さんはツナ缶あけてマヨネーズと混ぜてもらえますか?サラダ1人前のサイズで買っちゃったんで嵩増しです。冷凍の唐揚げで良かったらサラダにトッピングできますよ」
「ツナマヨ唐揚げサラダ?」
あれ? 駄目だった? 美味しいんだけど。
「はじめて聞くけど絶対に美味しいやつじゃん」
「はい。美味しいですよ。ツナマヨに和風ドレッシングを少し混ぜておくのがポイントです」
大学時代、バイトしていた居酒屋のメニュー。
簡単に作れて美味しいから僕のお気に入り。
冷蔵庫からマヨネーズと和風ドレッシング、冷凍の唐揚げを出して。
圭介さんには作業台兼のダイニングテーブルでサラダの準備をしてもらう。
解凍の終わったご飯を電子レンジから取り出して、今度は唐揚げを温める。
「唐揚げは食べやすいように半分に切りますね」
「これが唯の普段のご飯」
「そうですよ。圭介さんのおうちで作るのはちょっと頑張った僕のご飯で、これが普段のちょっと頑張ってない僕のご飯です。嫌いになりました?」
こんな手抜きなご飯。
お洒落な圭介さんには似合わないよね。
「ううん。いつものご飯も今日のご飯もどっちも好き。こういう普通な感じ、どんどん食べたい」
「そんなこと言うと、焼き鳥の缶詰で作る親子丼とか冷蔵庫の中身を何でも入れちゃう一人闇鍋とか作りますよ」
どうだ。この適当なメニュー。もう何も怖くないぞ。
って開き直ったら、圭介さんがめちゃくちゃキラキラした目で僕を見てくる。
「その親子丼も美味しそうだし、一人闇鍋も楽しそう。でも二人で食べるなら二人闇鍋だねー」
普段からしっかりしてる圭介さんには僕の手抜きなご飯は新鮮なんだろうか?
食べたいならいつでも作るよ。
簡単なので良ければ今日みたいにいきなり来られても大丈夫。
出来上がったオムライスとサラダとスープで少し遅めの夕食。
ダイニングテーブル、椅子2つセットのにしておいて良かった。
独り暮らしだし椅子なんて1つで良いかな、ダイニングテーブルだって要らないかもって思ってたのを、家具屋の店員さんに「彼女が泊まりに来たとき用に絶対必要だから」と言われて買ったんだっけ。
自分の家で恋人と向かい合わせに座ってご飯食べるのって、なんだか良いな。
あのときの店員のお姉さんの「絶対必要」は本当に絶対だった。
信じて買って良かったよ。
最近じゃスーツのジャケット掛けとく場所になってたけど。
「唯のご飯は本当に美味しい。出来立ての温かいやつは格別だ」
「普通ですよ」
「その普通が良いんじゃん」
オムライスを食べ終わった。
このあと圭介さんはどうするんだろう? 泊まる?
僕の家のベッドはシングルサイズで普通のやつだけど。
「皿洗っとくから唯は風呂はいってきたら? ご飯ごちそうになったお礼」
お言葉に甘えて。お風呂を先にもらう。
これって、このあとSEXするのかな?
お風呂にってそういう意味あるよね?
でも僕の家にはロリータはない。
着る服がないからSEXはなしかな。
それでも、いちおう。そう、いちおう。
だって、もしもだよ。そういう雰囲気になったときにもう一度シャワー浴びるとかないじゃんね。
ムードは大事だよ。空気を壊すのは良くない。
だから、僕が時間をかけてシャワーを浴びてしまったのも変じゃない。はず。
ごめんね。せっかく会いに来てくれたのに手抜きメニューで。
「違う。ミートソースでオムライスが出来るんだって感動してた」
「そんな立派なものではなくて、大学時代の友人に教わった手抜きメニューですよ。ミートソースでご飯炒めてケチャップライス風にするんです。圭介さんはツナ缶あけてマヨネーズと混ぜてもらえますか?サラダ1人前のサイズで買っちゃったんで嵩増しです。冷凍の唐揚げで良かったらサラダにトッピングできますよ」
「ツナマヨ唐揚げサラダ?」
あれ? 駄目だった? 美味しいんだけど。
「はじめて聞くけど絶対に美味しいやつじゃん」
「はい。美味しいですよ。ツナマヨに和風ドレッシングを少し混ぜておくのがポイントです」
大学時代、バイトしていた居酒屋のメニュー。
簡単に作れて美味しいから僕のお気に入り。
冷蔵庫からマヨネーズと和風ドレッシング、冷凍の唐揚げを出して。
圭介さんには作業台兼のダイニングテーブルでサラダの準備をしてもらう。
解凍の終わったご飯を電子レンジから取り出して、今度は唐揚げを温める。
「唐揚げは食べやすいように半分に切りますね」
「これが唯の普段のご飯」
「そうですよ。圭介さんのおうちで作るのはちょっと頑張った僕のご飯で、これが普段のちょっと頑張ってない僕のご飯です。嫌いになりました?」
こんな手抜きなご飯。
お洒落な圭介さんには似合わないよね。
「ううん。いつものご飯も今日のご飯もどっちも好き。こういう普通な感じ、どんどん食べたい」
「そんなこと言うと、焼き鳥の缶詰で作る親子丼とか冷蔵庫の中身を何でも入れちゃう一人闇鍋とか作りますよ」
どうだ。この適当なメニュー。もう何も怖くないぞ。
って開き直ったら、圭介さんがめちゃくちゃキラキラした目で僕を見てくる。
「その親子丼も美味しそうだし、一人闇鍋も楽しそう。でも二人で食べるなら二人闇鍋だねー」
普段からしっかりしてる圭介さんには僕の手抜きなご飯は新鮮なんだろうか?
食べたいならいつでも作るよ。
簡単なので良ければ今日みたいにいきなり来られても大丈夫。
出来上がったオムライスとサラダとスープで少し遅めの夕食。
ダイニングテーブル、椅子2つセットのにしておいて良かった。
独り暮らしだし椅子なんて1つで良いかな、ダイニングテーブルだって要らないかもって思ってたのを、家具屋の店員さんに「彼女が泊まりに来たとき用に絶対必要だから」と言われて買ったんだっけ。
自分の家で恋人と向かい合わせに座ってご飯食べるのって、なんだか良いな。
あのときの店員のお姉さんの「絶対必要」は本当に絶対だった。
信じて買って良かったよ。
最近じゃスーツのジャケット掛けとく場所になってたけど。
「唯のご飯は本当に美味しい。出来立ての温かいやつは格別だ」
「普通ですよ」
「その普通が良いんじゃん」
オムライスを食べ終わった。
このあと圭介さんはどうするんだろう? 泊まる?
僕の家のベッドはシングルサイズで普通のやつだけど。
「皿洗っとくから唯は風呂はいってきたら? ご飯ごちそうになったお礼」
お言葉に甘えて。お風呂を先にもらう。
これって、このあとSEXするのかな?
お風呂にってそういう意味あるよね?
でも僕の家にはロリータはない。
着る服がないからSEXはなしかな。
それでも、いちおう。そう、いちおう。
だって、もしもだよ。そういう雰囲気になったときにもう一度シャワー浴びるとかないじゃんね。
ムードは大事だよ。空気を壊すのは良くない。
だから、僕が時間をかけてシャワーを浴びてしまったのも変じゃない。はず。
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