22 / 69
テミスと2人、ひょんな依頼編
20.簡単な依頼
しおりを挟む
怜央とテミスは学園での手続きを通して、クレアの依頼を引き受けた。
内容はとある紛争地帯で珍しいアイテムを鹵獲してこいとの依頼。
そのため2人はとある山の奥地、部族間の抗争が頻発する地帯へと赴き、今まさにその争いを目の当たりにしているところだった。
一方は犬人と猫人の獣人連合、他方はエルフ一族だ。
「うっわ腕が飛んで……うわ首もっ。怖っ」
怜央とテミスは茂みの中で両手に木の枝を持ち、潜みながら覗き見していた。
「楽しそうね……」
「……おい、馬鹿なことは考えるなよ」
参加したくてたまらないといった様子のテミスはうずうずしていた。
「弓槍刀の古典的武装の争いに、銃火器を持ち込んだらどうなるか、見たくないかしら? 私は見てみたいわ。――というかやりたい!」
目を輝かせるテミスにハンドサインで落ち着けと伝える怜央。
そんな時、暫く変わらなかった戦況に動きがあった。
「おい、なんか獣人側圧されてないか?」
「――そうね。何かあったのかしら」
陣形を保てなくなり、エルフに圧された連合は逃亡を図る者も出てきた。
1度崩れてしまえば立て直すのは容易でない。
エルフ側もその隙を逃さず猛追し、連合側の血で大地は染まる。
しばらく静観していたテミスもいよいよ我慢の限界が来たようで、突如大声を上げる。
「ああっ! もう我慢できないわ! ちょっと行ってくる!」
「はあ? テミスお前、いったいなにを――っていつの間にかAK持ってるし!」
怜央が再度テミスを見た時には両手の枝がAK47に変わっていた。
テミスは怜央の制止を聞かず、その場に立ち上がる。
「争いある場所に我あり! いざ行かせん神の国へと!」
「意味わからんこと言ってんじゃねえ!」
今にも突撃して戦場を掻き乱しそうなテミスを目の前にして、怜央も枝を放って必死に抑えるつけた。
「くっ、離しなさい怜央! 彼らに文明の利器を自慢しに行くだけよ!」
「お前の自慢に付き合わされるやつの気持ちを考えろ!」
ぎゃーぎゃーわめく2人に、最早隠れていた意味など無い。
服装も相まって森では逆に目立っていると言っても良いだろう。
その結果として、2人は背後から声をかけられた。
それは端的かつ鋭利に、一言だけ。
「動くな」
と。
声の主は先程戦場で見かけた者らとは違う。
兎人らしき獣人。
フェイスベールが特徴的な戦場に似つかわしくない優雅な服装。
しかしそれは、自らを闇に紛れさせる暗殺者の格好でもあった。
テミスと怜央はそれら5人に刃物を突きつけられている。
一見すると絶体絶命のようだが、2人の心中は平静を保っていた。
何故なら獣人に気づかれない手段で会話を続けていたからだ。
[あーあ、ほらね。どこかのサイコパスちゃんのせいだよこれ]
[あら、人のせいにする気? お姉さんそういうの良くないと思うわ]
2人は学園生のみに許された、パーティーメッセージという機能を使っていた。
それは指輪とスマホを介し、意思疎通を行う念話のようなハイテク技術である。
「こちらを向け。ゆっくりとだ」
獣人の指示に従い方向転換すると、2人はあることに気づいた。
彼女らが付けてた腕輪はお目当ての物だったのだ。
つまり、目の前の獣人一族が今回依頼された珍しい腕輪を造っている蓋然性があるということ。
[……作戦通りね!]
[たまたまだろ!]
言い争いから一転、偶然の賜物を自分の手柄の如く誇るテミスは怜央の方に顔を向け、ドヤ顔をしてきた。
[さあ、サクッと終わらせましょう]
テミスはそう言うと、なんの挙動も無しに彼ら5人の後頭部付近に黒い穴を発生させた。
それはテミスお得意の『武器庫』である。
その穴からは1つとして同じもののない刃物類が顔を覗かせた。
目の前の5人を消そうとしていることを察した怜央は慌てて止める。
[ストップストップ! 平和的にいこう!殺す必要はない!]
[……甘いわね。そんなこと言ってるとこっちが殺されるわよ?]
[いいから! 殺さずに済むならそっちの方がいいに決まってる!]
テミスはうんざりとも呆れともとれる表情をするが、剣を引っ込めてはくれた。
目の前の5人は2人の身体をまさぐるとAK47、ベネリM4、スマホなどを没収した。
彼女らはそれらの武器、アイテムを見るのは始めてといった様子で色々弄り始めた。
「おい貴様、これは何だ。どのような用途に使う物だ」
テミスからAKを没収した女は説明を求めた。
自分の物を無遠慮に弄られるのが気に入らなかったようで、テミスは不機嫌になり意地悪をした。
「ああ。それわね、先端の穴を覗き込みながら真ん中らへんの突起を動かすと、近くて遠い所に転移できる、素晴らしいアイテムなの。実際にやってみたらどうかしら?」
女は不思議に思うも好奇心がそうさせたのか、テミスの言われた通りにしようとした。
勿論怜央はその真意に気づく。
「あちょっと、それは――!」
止める間も無く引き金が押されてしまい、破裂音を響かせながら金属の塊が飛び出す。
本来なら彼女は死んでいた。
しかし忠告が間に合わないと踏んだ怜央が魔力統制で彼女を覆ったことにより、一命を取り留めた。
「きゃっ!」
という見た目に反して可愛い声を挙げた彼女は、銃弾による衝撃で尻もちをついた。
周りの女達もその銃声に思わず身を縮ませ耳を抑えた。
「おい! なんだ今のは!」
1人が剣を振りかざし問い詰めようとしたが、リーダーらしき女が止めた。
「今ので位置がバレたかもしれない。引き揚げるぞ」
「……! こいつらはどうしますか?」
「連れていく。持ち物について聞きたいこともあるし何より――こいつは人間の男だ」
リーダーは剣で怜央を指し示す。
周りの女が指示を理解すると、テミスと怜央に布を被せ、後ろ手に縛った。
その後しばらく引っ張られ、何処かへと連行されたのだった。
内容はとある紛争地帯で珍しいアイテムを鹵獲してこいとの依頼。
そのため2人はとある山の奥地、部族間の抗争が頻発する地帯へと赴き、今まさにその争いを目の当たりにしているところだった。
一方は犬人と猫人の獣人連合、他方はエルフ一族だ。
「うっわ腕が飛んで……うわ首もっ。怖っ」
怜央とテミスは茂みの中で両手に木の枝を持ち、潜みながら覗き見していた。
「楽しそうね……」
「……おい、馬鹿なことは考えるなよ」
参加したくてたまらないといった様子のテミスはうずうずしていた。
「弓槍刀の古典的武装の争いに、銃火器を持ち込んだらどうなるか、見たくないかしら? 私は見てみたいわ。――というかやりたい!」
目を輝かせるテミスにハンドサインで落ち着けと伝える怜央。
そんな時、暫く変わらなかった戦況に動きがあった。
「おい、なんか獣人側圧されてないか?」
「――そうね。何かあったのかしら」
陣形を保てなくなり、エルフに圧された連合は逃亡を図る者も出てきた。
1度崩れてしまえば立て直すのは容易でない。
エルフ側もその隙を逃さず猛追し、連合側の血で大地は染まる。
しばらく静観していたテミスもいよいよ我慢の限界が来たようで、突如大声を上げる。
「ああっ! もう我慢できないわ! ちょっと行ってくる!」
「はあ? テミスお前、いったいなにを――っていつの間にかAK持ってるし!」
怜央が再度テミスを見た時には両手の枝がAK47に変わっていた。
テミスは怜央の制止を聞かず、その場に立ち上がる。
「争いある場所に我あり! いざ行かせん神の国へと!」
「意味わからんこと言ってんじゃねえ!」
今にも突撃して戦場を掻き乱しそうなテミスを目の前にして、怜央も枝を放って必死に抑えるつけた。
「くっ、離しなさい怜央! 彼らに文明の利器を自慢しに行くだけよ!」
「お前の自慢に付き合わされるやつの気持ちを考えろ!」
ぎゃーぎゃーわめく2人に、最早隠れていた意味など無い。
服装も相まって森では逆に目立っていると言っても良いだろう。
その結果として、2人は背後から声をかけられた。
それは端的かつ鋭利に、一言だけ。
「動くな」
と。
声の主は先程戦場で見かけた者らとは違う。
兎人らしき獣人。
フェイスベールが特徴的な戦場に似つかわしくない優雅な服装。
しかしそれは、自らを闇に紛れさせる暗殺者の格好でもあった。
テミスと怜央はそれら5人に刃物を突きつけられている。
一見すると絶体絶命のようだが、2人の心中は平静を保っていた。
何故なら獣人に気づかれない手段で会話を続けていたからだ。
[あーあ、ほらね。どこかのサイコパスちゃんのせいだよこれ]
[あら、人のせいにする気? お姉さんそういうの良くないと思うわ]
2人は学園生のみに許された、パーティーメッセージという機能を使っていた。
それは指輪とスマホを介し、意思疎通を行う念話のようなハイテク技術である。
「こちらを向け。ゆっくりとだ」
獣人の指示に従い方向転換すると、2人はあることに気づいた。
彼女らが付けてた腕輪はお目当ての物だったのだ。
つまり、目の前の獣人一族が今回依頼された珍しい腕輪を造っている蓋然性があるということ。
[……作戦通りね!]
[たまたまだろ!]
言い争いから一転、偶然の賜物を自分の手柄の如く誇るテミスは怜央の方に顔を向け、ドヤ顔をしてきた。
[さあ、サクッと終わらせましょう]
テミスはそう言うと、なんの挙動も無しに彼ら5人の後頭部付近に黒い穴を発生させた。
それはテミスお得意の『武器庫』である。
その穴からは1つとして同じもののない刃物類が顔を覗かせた。
目の前の5人を消そうとしていることを察した怜央は慌てて止める。
[ストップストップ! 平和的にいこう!殺す必要はない!]
[……甘いわね。そんなこと言ってるとこっちが殺されるわよ?]
[いいから! 殺さずに済むならそっちの方がいいに決まってる!]
テミスはうんざりとも呆れともとれる表情をするが、剣を引っ込めてはくれた。
目の前の5人は2人の身体をまさぐるとAK47、ベネリM4、スマホなどを没収した。
彼女らはそれらの武器、アイテムを見るのは始めてといった様子で色々弄り始めた。
「おい貴様、これは何だ。どのような用途に使う物だ」
テミスからAKを没収した女は説明を求めた。
自分の物を無遠慮に弄られるのが気に入らなかったようで、テミスは不機嫌になり意地悪をした。
「ああ。それわね、先端の穴を覗き込みながら真ん中らへんの突起を動かすと、近くて遠い所に転移できる、素晴らしいアイテムなの。実際にやってみたらどうかしら?」
女は不思議に思うも好奇心がそうさせたのか、テミスの言われた通りにしようとした。
勿論怜央はその真意に気づく。
「あちょっと、それは――!」
止める間も無く引き金が押されてしまい、破裂音を響かせながら金属の塊が飛び出す。
本来なら彼女は死んでいた。
しかし忠告が間に合わないと踏んだ怜央が魔力統制で彼女を覆ったことにより、一命を取り留めた。
「きゃっ!」
という見た目に反して可愛い声を挙げた彼女は、銃弾による衝撃で尻もちをついた。
周りの女達もその銃声に思わず身を縮ませ耳を抑えた。
「おい! なんだ今のは!」
1人が剣を振りかざし問い詰めようとしたが、リーダーらしき女が止めた。
「今ので位置がバレたかもしれない。引き揚げるぞ」
「……! こいつらはどうしますか?」
「連れていく。持ち物について聞きたいこともあるし何より――こいつは人間の男だ」
リーダーは剣で怜央を指し示す。
周りの女が指示を理解すると、テミスと怜央に布を被せ、後ろ手に縛った。
その後しばらく引っ張られ、何処かへと連行されたのだった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

伝説の霊獣達が住まう【生存率0%】の無人島に捨てられた少年はサバイバルを経ていかにして最強に至ったか
藤原みけ@雑魚将軍2巻発売中
ファンタジー
小さな村で平凡な日々を過ごしていた少年リオル。11歳の誕生日を迎え、両親に祝われながら幸せに眠りに着いた翌日、目を覚ますと全く知らないジャングルに居た。
そこは人類が滅ぼされ、伝説の霊獣達の住まう地獄のような無人島だった。
次々の襲い来る霊獣達にリオルは絶望しどん底に突き落とされるが、生き残るため戦うことを決意する。だが、現実は最弱のネズミの霊獣にすら敗北して……。
サバイバル生活の中、霊獣によって殺されかけたリオルは理解する。
弱ければ、何も得ることはできないと。
生きるためリオルはやがて力を求め始める。
堅実に努力を重ね少しずつ成長していくなか、やがて仲間(もふもふ?)に出会っていく。
地獄のような島でただの少年はいかにして最強へと至ったのか。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。


転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

Link's
黒砂糖デニーロ
ファンタジー
この世界には二つの存在がいる。
人類に仇なす不死の生物、"魔属”
そして魔属を殺せる唯一の異能者、"勇者”
人類と魔族の戦いはすでに千年もの間、続いている――
アオイ・イリスは人類の脅威と戦う勇者である。幼馴染のレン・シュミットはそんな彼女を聖剣鍛冶師として支える。
ある日、勇者連続失踪の調査を依頼されたアオイたち。ただの調査のはずが、都市存亡の戦いと、その影に蠢く陰謀に巻き込まれることに。
やがてそれは、世界の命運を分かつ事態に――
猪突猛進型少女の勇者と、気苦労耐えない幼馴染が繰り広げる怒涛のバトルアクション!

錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。

捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる