11 / 69
初めての冒険編
10.ゴブリン退治
しおりを挟む
疎らに建ってる家々は木造で砂埃に塗れていた。
窓にはガラスなど無く、屋根の修理跡も多く見受けられる。
その周囲にある畑も乾いた土ばかりで肥沃な土地とは言い難い。
散見される村の住人らの服も綿製の地味なもの。
怜央達が来た村は決して裕福でないことが一目でわかる状況だった。
「よし! それじゃあ早速、ゴブリン退治に行きますかねー。情報によるとこの村に隣接する森の中にいるらしいけど――」
「あっちよ」
コバートがスマホで位置を確認していると、テミスはまるで知っていたかのように、何も見ずにそう答えた。
「ん……? あ、ほんとだ。流石テミス嬢だぜ!」
「――まあね」
実際、コバートが確認した情報と合致していた。
テミスの怪しげな微笑みには含みがあると感じた怜央だったが、かといって何か、言うわけでも無かった。
「よし、それじゃ改めて出発!」
コバートは楽しそうに、勇み足で先へと進む。
それにテミス、怜央と続き、最後にアリータが続いた。
◆◇◆
森の中へ入って数分、怜央はずっと、ある事が気がかりだった。
「なあ、これから戦闘になると思うんだけど、俺らはお互いをよく知らないよな。せめて事前にどう動くか確認したり、お互いの能力を確認しとかないか?」
依頼には武装ゴブリンの討伐と書いてあった。
相手が素手でさえ怪我を負う危険があるというのに、無策で突っ込むのは愚かとしか言えない。
慎重な性格の怜央はどうしても、具申せざるを得なかった。
「あら怜央、さっきパーティーを組んだ時気づかなかったの?」
「何に?」
「テミスが言ってるのは組んだ仲間の情報は見れるってことよ。仲間のアイコンをタップすれば使える魔法とかスキルとか、装備品は見れるのよ」
怜央は自分のスマホを取り出し言われた通りやってみる。
試しに、コバートを表す2頭身のデフォルメコバートをタップすると別ウィンドウが表示された。
――――――
【コバート】
専門/アーチャー
階級/ホワイトダイアモンド
種族/エルフ
ステータス
筋力/C
魔力/C
敏捷/B
体力/C
幸運/D
装備
武器/オスロ族の短弓
/メルシの短刀
頭/
首/
服/オスロ族の伝統衣装
手/オスロ族の革手袋
腰/皮のベルト
足/オスロ族の革靴
指/七宝リング(ホワイト)
その他/DWPSの腕輪
能力
・マジックアロー(M)
・ファイアアロー(M)
・トラッキングアロー(M)
・ヒール(M)
・カーブショット(T)
・――
――――――
「うわっ、めっちゃ詳しい。でもこれじゃ知られたくないことも知られちゃうんじゃ?」
「その点は大丈夫だ。見せたくないのがあれば設定で隠せるからな」
「そうか、よかった」
怜央は安堵した様子でほっとした。
「でもこの話を知らなかったってことは今も設定出来てないのよね」
怜央とテミスの視線は自然に重なり一瞬の沈黙に包まれる。
時が止まったかのような錯覚に陥るも、それはテミスの下卑た笑みによって再び動き出した。
未設定という事実に気づいたテミスは嫌がらせの如く速攻でスマホを弄り出したのだ。
「あっ、ちょっと!」
怜央はさせまいとテミスの妨害に走った。
しかし、テミスは一瞥もくれず怜央のあの手この手を華麗に躱す。
まるでどうくるか、分かっているかのような動きだった。
そうこうしているうちに、怜央の抵抗虚しく、プロフィールは覗かれてしまった。
そこにはこう記されていた。
――――――
【夏目怜央】
専門/
階級/ホワイトダイアモンド
種族/人間
ステータス
筋力/D
魔力/e
敏捷/C
体力/D
幸運/C
装備
武器/
頭/
首/
服/学生服
手/
腰/
足/運動靴
指/七宝リング(ホワイト)
/七宝リング(七宝)
その他/
能力
・魔力統制(S)
――――――
「ふんふん? なるほどねー。ベルちゃんも見る?」
テミスはアリータにスマホを投げると怜央がそっちに行かないよう羽交い締めにしてきた。
コバートは若干呆れている様子であったが馴れ合い程度の行いとでも思ったのか、別に止めることも無かった。
「『ベルちゃん』呼ぶな! ったく。なんでこう皆して普通に呼べないのかしらね」
一言文句を言ってスマホに目を通したアリータは、その内容が可笑しかったのか、笑いを堪え切れなかったという風に笑った。
「ぷっ、あっはは。ちょっと地味男、いくら何でもこれは酷いんじゃない?」
怜央はテミスの羽交い締めに抗う事を止め、恥ずかしそうに顔を覆った。
「だから見せたくなかったんだよ。まったく、邪魔しやがってテミスめ~」
テミスは怜央を解放し、アリータはコバートにもスマホを渡した。
「まあ、俺はもうさっき知ってたんだけどな。確かに……微妙ではあるよな。この魔力統制ってのは見たことないけど、多分あれだろ? 魔力操作の上位互換とか」
「魔法を使う基礎の基礎、魔力操作なんて誰でも使えるものよね。それがわざわざ能力に表示されてるってことは、それ以外なんの取り柄も無いからじゃない? 魔法が使えないのに魔力操作だけできてもなんの意味もないのにね」
「あら? 怜央ってまさか要らない子?」
「うっ……」
皆の視線が妙に刺さる怜央は冷や汗が滲み出る。
頭をフル回転させてなんとか自分の存在意義を示そうと試みた怜央。
「確かに……確かに俺はあまり強くない! だが、そこまで言うんなら、君たちはさぞかし強いんだろうな!? これで俺と同じくらいだったけちょんけちょんに貶してやるからな!」
怜央はスマホからアリータとテミスの情報を開いた。
――――――
【アリータ・フォン・ベルナロッテ】
専門/
階級/ホワイトダイアモンド
種族/吸血鬼
ステータス
筋力/A
魔力/B
敏捷/B
体力/B
幸運/D
装備
武器/
頭/
首/金のロケット
服/高級ドレス(黒)
手/絹のグローブ(黒)
腰/
足/高級革靴(黒)
指/七宝リング(ホワイト)
その他/ベレヌスのランプ
能力
・光子操作(M)
・光子拡散(M)
・光子収束(M)
・光子光線(M)
――――――
――――――
【テミス】
専門/正義の執行者
階級/ホワイトダイアモンド
種族/――
ステータス
筋力/――
魔力/――
敏捷/――
体力/――
幸運/――
装備
武器/
頭/――
首/――
服/――
手/――
腰/――
足/――
指/七宝リング(ホワイト)
その他/――
能力
・武器庫(S)
・――
――
それらを見た怜央は絶句した。
それはもう、地面に膝を付けるくらい絶句した。
「な、なんだこれは……!アリータお前っ、そんなナリして身体能力高すぎだろ。テミス、お前は隠しすぎてよくわからん! だが確かに、このパーティーで1番使えないのは――俺かもしれん……」
怜央はあまりのショックに地面に両手をついた。
それは申し訳なさからくる土下座に近いものかもしれない。
だが、このパーティーは腐ったものじゃない。
「おいおい!そんな気にすんなよ! 俺らパーティーだろ? これから強くなりゃいいのさ!」
「今はゴミでも何れ金の卵になる可能性は否定出来ないわね」
「コバート……! テミス……!」
テミスの一言に棘はあったものの、フォローの部類ではあった。
怜央の目には輝きが戻り、この流れならばとアリータにその円な瞳を向ける。
「うっ……。ま、まあ、このパーティーも強制期間だけのつもりだし、少しの間くらいなら我慢してあげるわよ。 ――少しだけね!」
思ってたより心優しいパーティーメンバーに、怜央はちょっとだけ涙を零しそうになった。
「皆……ありがとう! 俺……攻撃手段ないけど、こう見えて防衛――」
そう言いかけた時、近くの薮がガサッと揺れ、怜央目掛けてあるものが飛んできた。
それは怜央の顔スレスレを通り、横に生えてた木に刺さって止まった。
その物体の正体は、刃渡り50cm程のグラディウス。
「えっ――」
怜央が間抜けな声を出して、飛んできた方向に目を向けると、間髪入れずにもう1つ飛んできたものがある。
それは、殺気を纏って短剣を振りかぶるゴブリンだった。
窓にはガラスなど無く、屋根の修理跡も多く見受けられる。
その周囲にある畑も乾いた土ばかりで肥沃な土地とは言い難い。
散見される村の住人らの服も綿製の地味なもの。
怜央達が来た村は決して裕福でないことが一目でわかる状況だった。
「よし! それじゃあ早速、ゴブリン退治に行きますかねー。情報によるとこの村に隣接する森の中にいるらしいけど――」
「あっちよ」
コバートがスマホで位置を確認していると、テミスはまるで知っていたかのように、何も見ずにそう答えた。
「ん……? あ、ほんとだ。流石テミス嬢だぜ!」
「――まあね」
実際、コバートが確認した情報と合致していた。
テミスの怪しげな微笑みには含みがあると感じた怜央だったが、かといって何か、言うわけでも無かった。
「よし、それじゃ改めて出発!」
コバートは楽しそうに、勇み足で先へと進む。
それにテミス、怜央と続き、最後にアリータが続いた。
◆◇◆
森の中へ入って数分、怜央はずっと、ある事が気がかりだった。
「なあ、これから戦闘になると思うんだけど、俺らはお互いをよく知らないよな。せめて事前にどう動くか確認したり、お互いの能力を確認しとかないか?」
依頼には武装ゴブリンの討伐と書いてあった。
相手が素手でさえ怪我を負う危険があるというのに、無策で突っ込むのは愚かとしか言えない。
慎重な性格の怜央はどうしても、具申せざるを得なかった。
「あら怜央、さっきパーティーを組んだ時気づかなかったの?」
「何に?」
「テミスが言ってるのは組んだ仲間の情報は見れるってことよ。仲間のアイコンをタップすれば使える魔法とかスキルとか、装備品は見れるのよ」
怜央は自分のスマホを取り出し言われた通りやってみる。
試しに、コバートを表す2頭身のデフォルメコバートをタップすると別ウィンドウが表示された。
――――――
【コバート】
専門/アーチャー
階級/ホワイトダイアモンド
種族/エルフ
ステータス
筋力/C
魔力/C
敏捷/B
体力/C
幸運/D
装備
武器/オスロ族の短弓
/メルシの短刀
頭/
首/
服/オスロ族の伝統衣装
手/オスロ族の革手袋
腰/皮のベルト
足/オスロ族の革靴
指/七宝リング(ホワイト)
その他/DWPSの腕輪
能力
・マジックアロー(M)
・ファイアアロー(M)
・トラッキングアロー(M)
・ヒール(M)
・カーブショット(T)
・――
――――――
「うわっ、めっちゃ詳しい。でもこれじゃ知られたくないことも知られちゃうんじゃ?」
「その点は大丈夫だ。見せたくないのがあれば設定で隠せるからな」
「そうか、よかった」
怜央は安堵した様子でほっとした。
「でもこの話を知らなかったってことは今も設定出来てないのよね」
怜央とテミスの視線は自然に重なり一瞬の沈黙に包まれる。
時が止まったかのような錯覚に陥るも、それはテミスの下卑た笑みによって再び動き出した。
未設定という事実に気づいたテミスは嫌がらせの如く速攻でスマホを弄り出したのだ。
「あっ、ちょっと!」
怜央はさせまいとテミスの妨害に走った。
しかし、テミスは一瞥もくれず怜央のあの手この手を華麗に躱す。
まるでどうくるか、分かっているかのような動きだった。
そうこうしているうちに、怜央の抵抗虚しく、プロフィールは覗かれてしまった。
そこにはこう記されていた。
――――――
【夏目怜央】
専門/
階級/ホワイトダイアモンド
種族/人間
ステータス
筋力/D
魔力/e
敏捷/C
体力/D
幸運/C
装備
武器/
頭/
首/
服/学生服
手/
腰/
足/運動靴
指/七宝リング(ホワイト)
/七宝リング(七宝)
その他/
能力
・魔力統制(S)
――――――
「ふんふん? なるほどねー。ベルちゃんも見る?」
テミスはアリータにスマホを投げると怜央がそっちに行かないよう羽交い締めにしてきた。
コバートは若干呆れている様子であったが馴れ合い程度の行いとでも思ったのか、別に止めることも無かった。
「『ベルちゃん』呼ぶな! ったく。なんでこう皆して普通に呼べないのかしらね」
一言文句を言ってスマホに目を通したアリータは、その内容が可笑しかったのか、笑いを堪え切れなかったという風に笑った。
「ぷっ、あっはは。ちょっと地味男、いくら何でもこれは酷いんじゃない?」
怜央はテミスの羽交い締めに抗う事を止め、恥ずかしそうに顔を覆った。
「だから見せたくなかったんだよ。まったく、邪魔しやがってテミスめ~」
テミスは怜央を解放し、アリータはコバートにもスマホを渡した。
「まあ、俺はもうさっき知ってたんだけどな。確かに……微妙ではあるよな。この魔力統制ってのは見たことないけど、多分あれだろ? 魔力操作の上位互換とか」
「魔法を使う基礎の基礎、魔力操作なんて誰でも使えるものよね。それがわざわざ能力に表示されてるってことは、それ以外なんの取り柄も無いからじゃない? 魔法が使えないのに魔力操作だけできてもなんの意味もないのにね」
「あら? 怜央ってまさか要らない子?」
「うっ……」
皆の視線が妙に刺さる怜央は冷や汗が滲み出る。
頭をフル回転させてなんとか自分の存在意義を示そうと試みた怜央。
「確かに……確かに俺はあまり強くない! だが、そこまで言うんなら、君たちはさぞかし強いんだろうな!? これで俺と同じくらいだったけちょんけちょんに貶してやるからな!」
怜央はスマホからアリータとテミスの情報を開いた。
――――――
【アリータ・フォン・ベルナロッテ】
専門/
階級/ホワイトダイアモンド
種族/吸血鬼
ステータス
筋力/A
魔力/B
敏捷/B
体力/B
幸運/D
装備
武器/
頭/
首/金のロケット
服/高級ドレス(黒)
手/絹のグローブ(黒)
腰/
足/高級革靴(黒)
指/七宝リング(ホワイト)
その他/ベレヌスのランプ
能力
・光子操作(M)
・光子拡散(M)
・光子収束(M)
・光子光線(M)
――――――
――――――
【テミス】
専門/正義の執行者
階級/ホワイトダイアモンド
種族/――
ステータス
筋力/――
魔力/――
敏捷/――
体力/――
幸運/――
装備
武器/
頭/――
首/――
服/――
手/――
腰/――
足/――
指/七宝リング(ホワイト)
その他/――
能力
・武器庫(S)
・――
――
それらを見た怜央は絶句した。
それはもう、地面に膝を付けるくらい絶句した。
「な、なんだこれは……!アリータお前っ、そんなナリして身体能力高すぎだろ。テミス、お前は隠しすぎてよくわからん! だが確かに、このパーティーで1番使えないのは――俺かもしれん……」
怜央はあまりのショックに地面に両手をついた。
それは申し訳なさからくる土下座に近いものかもしれない。
だが、このパーティーは腐ったものじゃない。
「おいおい!そんな気にすんなよ! 俺らパーティーだろ? これから強くなりゃいいのさ!」
「今はゴミでも何れ金の卵になる可能性は否定出来ないわね」
「コバート……! テミス……!」
テミスの一言に棘はあったものの、フォローの部類ではあった。
怜央の目には輝きが戻り、この流れならばとアリータにその円な瞳を向ける。
「うっ……。ま、まあ、このパーティーも強制期間だけのつもりだし、少しの間くらいなら我慢してあげるわよ。 ――少しだけね!」
思ってたより心優しいパーティーメンバーに、怜央はちょっとだけ涙を零しそうになった。
「皆……ありがとう! 俺……攻撃手段ないけど、こう見えて防衛――」
そう言いかけた時、近くの薮がガサッと揺れ、怜央目掛けてあるものが飛んできた。
それは怜央の顔スレスレを通り、横に生えてた木に刺さって止まった。
その物体の正体は、刃渡り50cm程のグラディウス。
「えっ――」
怜央が間抜けな声を出して、飛んできた方向に目を向けると、間髪入れずにもう1つ飛んできたものがある。
それは、殺気を纏って短剣を振りかぶるゴブリンだった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

伝説の霊獣達が住まう【生存率0%】の無人島に捨てられた少年はサバイバルを経ていかにして最強に至ったか
藤原みけ@雑魚将軍2巻発売中
ファンタジー
小さな村で平凡な日々を過ごしていた少年リオル。11歳の誕生日を迎え、両親に祝われながら幸せに眠りに着いた翌日、目を覚ますと全く知らないジャングルに居た。
そこは人類が滅ぼされ、伝説の霊獣達の住まう地獄のような無人島だった。
次々の襲い来る霊獣達にリオルは絶望しどん底に突き落とされるが、生き残るため戦うことを決意する。だが、現実は最弱のネズミの霊獣にすら敗北して……。
サバイバル生活の中、霊獣によって殺されかけたリオルは理解する。
弱ければ、何も得ることはできないと。
生きるためリオルはやがて力を求め始める。
堅実に努力を重ね少しずつ成長していくなか、やがて仲間(もふもふ?)に出会っていく。
地獄のような島でただの少年はいかにして最強へと至ったのか。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。


転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

Link's
黒砂糖デニーロ
ファンタジー
この世界には二つの存在がいる。
人類に仇なす不死の生物、"魔属”
そして魔属を殺せる唯一の異能者、"勇者”
人類と魔族の戦いはすでに千年もの間、続いている――
アオイ・イリスは人類の脅威と戦う勇者である。幼馴染のレン・シュミットはそんな彼女を聖剣鍛冶師として支える。
ある日、勇者連続失踪の調査を依頼されたアオイたち。ただの調査のはずが、都市存亡の戦いと、その影に蠢く陰謀に巻き込まれることに。
やがてそれは、世界の命運を分かつ事態に――
猪突猛進型少女の勇者と、気苦労耐えない幼馴染が繰り広げる怒涛のバトルアクション!

錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる