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地球 後編
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赤く炎を纏った隕石モンスターの群れが、赤い尾を引きながら次々と大地に激突し始めた。高層ビルを破壊し、民家の屋根を突き破り、山、川、海、至る所に激突した。物凄い爆音と衝撃に襲われ戦慄が走る。各地で人々の悲鳴が上がり、銃声が響き渡った。
殆どの住民が自宅の床下にシェルターを造り、そこに隠れて避難していたのだが、じっとしている訳にもいかず、ある一人の男は梯子を登り、そーっと鉄の扉を持ち上げた。遠くの方で爆音や銃声が聞こえていたが、この辺りは何事もない様子で静まり返っていた。
男はキョロキョロと辺りを見回し、安全を確認するとシェルターから出て、リビングルームへ向かった。だが突然!「ドオォン!!」と地響きと爆音に襲われたのだった。
窓ガラスが割れて飛び散り、 男は衝撃で軽く吹き飛ばされたが、何とか立ち上がりすぐさま様子を伺った。どうやら隣の家の庭に隕石モンスターが墜落した様子だった。
モンスターは白い煙をあげ、シューシューと音を立てていた…。
「マジ…」男は突然の出来事に呆然として動けなくなった。
目の前に隕石モンスターが墜落してきたのである…。できることならよそに落ちて欲しかった…。そんな事を考えながら我に戻り、銃を構えて恐る恐る様子が見える位置まで足を運んだ。
「山本さ~ん…庭に隕石モンスターが落ちてますよ~、お留守ですか~?」
男はあまりの怖さに協力者を求めて呼びかけた。
「誰かいませんか~?田中さーん!渡辺さーん!」
皆自分の家のシェルターに居る事はわかっていた。誰かきて欲しかったが、皆やはりこわいのだろう、誰も呼びかけには応えてくれなかった。
「ガリガリガリ!」不意に隕石モンスターが立ち上がった!男はあまりの恐怖に身を屈めた…。
三mはある巨体、肩まで裂けた口、鋭い牙、槍のような鋭い爪…、テレビで見たままの生物が目の前に現れたのである…。男は慌てて近くにあるソファーの影に身を隠し、恐怖で固まってしまった。だが、ふと横に人影を感じて見てみると、息子が唖然として立ちすくんでいたのである。
鼓動が速くなる!
男は慌てて息子の手を引いたが時既に遅し、モンスターはこちらの存在に気付き、「グワァー!!」と雄叫びをあげて猛突進して来た!
「パァン!パァン!ダダダダダッ!」と、ものすごい数の銃弾がモンスターに向けて飛び交い銃声が鳴り響いた!
「グオゥーッ」モンスターは断末魔をあげ、青い体液を吹き上げながら膝から崩れ倒れた…。
「大丈夫ですかー?!吉沢さん!」
一瞬何が起こったのかわからなかったが、直ぐにご近所さん達が助けてくれたんだと気づき男は息子を抱きしめ、安堵したのだった。だが、また直ぐ「ドォン!!」と隕石モンスターが衝突した爆音が響き、近くに落ちたことを知らしめた。
銃を持った男達、と言ってもご近所のお父さん達なのだが、皆はアイコンタクトを取り合い、現場へと勇敢に立ち向かって行ったのである。その勇姿はまるでランボーそのものだった。と言っても普段は普通のサラリーマンなのだが…。
人間、環境が変われば変われるもんなんだなとつくづく感心をしながら、男も皆のあとを追って、戦闘に加勢したのだった。男達はライフルやマシンガンを構え、次々に落ちてくるモンスターを倒していった。皆で倒せば怖くない!と言った感じで、一匹、二匹、…十匹と倒して行った。そのうちに仲間も増え、総勢五十人余りの戦闘集団に膨れ上がっていったのだった。
自衛隊や警察官達も勿論戦っていた。戦車や装甲車、ヘリコプターや戦闘機と、あらゆる兵器が出動してモンスター達と必死の攻防戦を繰り広げていた。世界各地でも同じように攻防戦が繰り広げられていた。
数十万という数で次々に襲ってくる隕石モンスターと人類は必死で戦い続け、攻防戦は終わる事なく数時間続いていた…。
数で勝る人類が始めは有利に戦っていたのだが、次第に弾切れになるものや疲労で集中力が途切れる者達が出始め、死傷者が増えはじめた。
空からは衰えることなく隕石モンスターの襲来が続き、人類は次第に劣勢になっていったのだった。
「ダメだ、弾が後十発しかない」
「私もです」
「ここは一旦補充に戻りましょう」
訓練を受けたといえ、しょせんは素人達、弾数の事など考えずにむやみやたらと打ちまくったため、弾切れになる者が続出し、五十人余りの集団だった人達は今や数人と数を減らし、物陰にひっそりと潜みながら行動していたのだった。
路地をかけ抜け民家をくぐり、出来るだけモンスターとの遭遇は避けたい所だったが、既にモンスター達は街中を徘徊しており、中々思うように進めず、自宅へと辿り着く事は困難を極めた。皆、家族の事も心配で焦りは募るばかりだった…。普段はスーツ姿で通勤している見慣れた通りも、無残に破壊され、黒い煙が上がり、モンスターや人の死体が点在し、とてもこの世のものとは思えない光景だった。数時間前は普段と変わらぬ平穏な光景があったはずなのに…。
数十分後、ようやく近所のスーパーマーケットに到着した。
「では、渡辺さんのご主人、健一くんのお父さん、気を付けて…。一時間後にまたこの場所に集合という事でよろしく」
「吉沢さんのご主人も気をつけて下さいね」
そう言って男達は頷き合い、それぞれの自宅を目指した。
家族は無事だろうか…、はやる思いを抑えながら吉沢は走った。物陰に身を潜めモンスターをやり過ごし、ようやく懐かしい我が家が見え、安堵したその時!屋根の上に潜んでいたモンスターに見つかってしまったのである。
「しまった!」そう思ったが時既に遅し、モンスターは屋根の上から一飛びして目の前に立ちはだかった…。
慌てて銃を構え発砲したが当たらないうちに弾切れになり、銃で殴りかかるも鋭いモンスターの爪で弾き飛ばされ、自身も勢いで後ろに押し倒された。モンスターは「グォォー!」と雄叫びをあげ、牙を剥き出しにした大口を開けて飛びかかってきた!終わった…俺もここまでか…。吉沢は目を閉じ死を覚悟した。
「ガォォ」と言う唸り声と共に何かがモンスターと激しくぶつかり合った。
「グアァ、ガウアァ」とどこか聞き慣れた唸り声…。
吉沢は驚いて目を開けると、なんと目の前でモンスターに襲いかかるライオンの群れを目の当たりにしたのである。数分、いや数秒だったのだろうか、激しい激闘の末、ライオン達はモンスターの息の根を止めた。
「ガオォォ!」雄叫びをあげるライオン!普段なら恐ろしい百獣の王ライオン、恐ろしい筈なのだが今は飛び付いて抱き抱えたい気分で一杯だった。
某然と見つめていると、一匹の雄ライオンがこちらに歩み寄り、目の前にやって来た。冷静になり流石に恐怖を感じてたじろいだのだが、
「人間よ怪我は無いか…」と雄ライオンが言葉を発したのである。
空耳かと思いキョトンとしていると、「どうした、人間よ…大丈夫なのか?」と今度はハッキリと聞き取ることができた。
「しゃ、喋った…」
「驚いているな、私も驚きだ」そう言ってライオンは軽く微笑み、
「よくぞ持ちこたえてくれた人間よ。我ら全ての動物を代表して礼を言う。我々も戦いの準備は出来た。これよりは共に力を合わせ、怪物共をけちらそうではないか!」
「な、なんで喋れる?」男はそのことしか頭になかった。
「大地だ…、我らが大いなる母地球が怒りと悲しみに満ちているのだ。
そなたには感じられぬのか、大地の怒りと悲しみが…。目を閉じ心の目を開け…、そして感じよ、地球の息吹を…」ライオンはそう言い終えると、仲間を引き連れ勇ましく去って行った。男は戸惑ってはいたが、ライオンの言葉に感銘を受けた。
「地球の息吹を感じ取る…」そう呟き深呼吸をして目を閉じた。
その瞬間は数秒でやって来た。目を閉じているのだが、とても眩しく暖かい光に包まれる感覚になり、疲れ果てていた身体に力がみなぎり、荒んでいた心は癒され、とても落ち着いた優しい気持ちになっていった。
だが、ふと脳裏に人間がモンスターに虐殺される光景が過る…。その瞬間、怒りが込み上げ心は悲しみに満たされ、涙がこぼれ落ちた…。
すると、どこからともなく声が聞こえる…。
(人間よ、我が力を授ける…己の中の自己に目覚めよ…)
そう聞こえた瞬間、脳裏に何故だかヒーロー達の姿が過った。
スーパーマン、仮面ライダー、ウルトラマン、ゴレンジャーなど、様々な少年時代の憧れのヒーロー達が勢ぞろいしている姿が頭の中に広がった。まるで力を貸してくれるかのようなその光景に、男は懐かしさを感じ一人のヒーローに手を差し伸べた…。すると男は、全身を黄金の光に包まれ、目は青く金髪を逆立てたスーパーサイヤ人へと姿を変えたのである!とてつもないパワーがみなぎる!驚いていると、ふと街のあちこちでとてつもないパワーが感知できた。
突然「ドカァン!」と、モンスターが民家に激突!その後を仮面ライダーが追いかけると言う光景をめにした。
その他にも、流石に巨大化まではできなかったのか、等身大のウルトラマンがスペシュウム光線でモンスターを撃破する姿を、さらには空を飛ぶ胸にSの字を付けたスーパーマンの姿があった。
そう、街のあちこちでスーパーヒーロー達が誕生していたのである。渡辺さんのご主人も、加藤さんのご主人も、田中さん、橋本さん、みんなみんな心の片隅に忘れ去られていた少年時代のスーパーヒーローに変身したのだった。この街だけではない、世界中でスーパーヒーロー達が続々と誕生していたのである。
地球は今、途轍もない怒りに満ちていた。地球は今、途轍もない悲しみに満ち溢れていた。
全ての生物は今、地球と共にある。
全ての生物は今、地球の心を感じることができたのである。
我ら全ての生物は今、母なる地球の息吹を感じ、地球生命の存亡を掛けて共に力を合わせ戦う事を誓うのだった。
地球人類は、心に秘めたパワーを解放し、圧倒的なパワーでモンスターを次々と撃退していった。
正義のヒーロー達が悪のモンスターと戦う、正にその光景は、テレビや映画の特撮そのものだった。
地球を守るスーパーヒーロー達、また動物達もその秘めたパワーを解放し、モンスター達を圧倒、撃退していった。
状況が好転する勢いだった。だが、モンスターは圧倒的な数で押し寄せてきていたのである。その数は確認できているだけで数百万…、その大群が休むことなく次から次に襲って来ていたのだった。
戦況は、五分と五分の戦いが続いていた。いくら無敵のスーパーヒーローになったとはいえ、やはり限界がある…。いくら倒しても倒しても終わりのないこの状況に、疲れ果てる者や嫌気を感じる者達が出始め、士気の低下が始まり、倒される者が出始めていた。
「ドカッ!」モンスターをひと蹴りして吹っ飛ばすスーパーサイヤ人!
「大丈夫ですか、仮面ライダー1号!?」倒れていた仮面ライダーに手を差し伸べた。
「いや、2号なんですけどね…、まあいいけど…。危ないところをありがとうございました。油断してたら急に襲われてしまいまして…。しかし、一体何匹いるんでしょうか…?倒しても倒しても切りが無いので、いい加減嫌になってきましたよ…」
「まったく同感です…。ですが諦めてはダメです!最後に笑うのは我々なのですから!地球も我々の勝利を信じています!さあ、共に最後まで頑張りましょう!」スーパーサイヤ人は笑顔で仮面ライダーを励ましたのだが、本人もかなり辛さを感じていた。
休む間もなく再び奇声を挙げてモンスター数匹の襲撃を受けた。
スーパーサイヤ人と仮面ライダーはパンチとキックで応戦。
仮面ライダー2号のライダーキックが炸裂!一体のモンスターを見事に撃破した。
「カーメーハーメーハー!」スーパーサイヤ人のカメハメ波が火を吹いた!一瞬にしてモンスター二匹を撃破した。が、それが限界だった…。二人の男達は気力体力を使い果たして変身が解け、元の人間の姿に戻ってしまったのである。
「ハァハァ…」と肩で息をし、立っている事もままならず、フラフラと地面に座り込んだ。
モンスターはまだまだたくさん居た…。だが、もう起きる気力も体力も無かった…。数匹のモンスターが自分達を発見し、奇声を挙げて迫って来る様子が見えた。だがもう身体が動かない…。終わった…これでもう終わりだ…。吉沢は悔し涙を潤ませながら憎きモンスターを睨みつけ、死を覚悟した。とその時!
「ゴゴゴゴ!」と地震のように大きな揺れと共に、地鳴りが起きた。
そして次の瞬間!
「ガバッ!」と、モンスターの足元の大地が盛り上がり巨大な牙を持った巨大な口が飛び出したのである!
その口はモンスターを見事に捉え、咥えたまま全貌を現した。
恐竜だ…、姿を現したのは巨大な恐竜だったのである。しかも、ティラノサウルスだった。太古の地球上でその巨体を活かし、生態系の頂点を極めたが、奇しくも絶滅したあの恐竜が、目の前に突然現れたのである。
ティラノサウルスは咥えていたモンスターをひと噛みで食い千切ると、別のモンスターを瞬く間に捉え、今度は頭から噛み砕いた!
圧倒的な強さだった…、どちらがモンスターなのかと思わせる圧倒的な強さだった。見ていて恐怖さえ感じるほどに…。だが、今目の前にいる巨大な恐竜は、味方と思って間違いは無いのである。
各地で同じく恐竜が出現していた。ティラノサウルスだけではなく、ブラキオサウルス、ブロントサウルスと言った超巨大な恐竜や、ステゴザウルス、トリケラトプス等々、お馴染みのあらゆる恐竜達が蘇ってきていたのである。
そして次々にモンスターを蹴散らしていったのだった。壮大な光景だった…、かつては地球上を支配していた恐竜達が、時を超え現在の支配者である人類と出会い、そして力を合わせて戦ってくれているのである。
人々は歓喜した!心からこの大いなる奇跡に感謝したのだった。
「勝てる!」全ての人類は心からそう思い、再び地球に力を貰い、スーパーヒーローへと変身した!
各地で再びスーパーヒーロー達が蘇った。
「絶対に勝つ!」と、すべての人類は今再び、強く誓うのであった。
前にも増して勢いを付けた人類、いや、地球上の全ての生命たち。
地球を守る為に、太古の大昔より蘇った恐竜達。地球で生まれたありとあらゆる生命たちが力を合わせて戦った。モンスター達も必死の抵抗で襲いかかり、凄まじい激闘が繰り広げられた。
一進一退の攻防戦が数時間に渡り続き、 そして激闘の末、恐れをなしたモンスター達が逃げ出していくという結末で、地球は勝利を勝ち取ったのである。
戦いは終わり、世界中で勝利の雄叫びがあがった。
人々は喜んだ。動物達も喜んだ。全ての地球上の生物は勝利を讃えあい歓喜した。だが、あらゆる街は壊滅状態であり、人間や動物達、そして数えきれない程のモンスター達の死骸で埋め尽くされていた…。勝利を勝ち取るために払った犠牲は余りにも大きかった…。
しかし、払った犠牲は余りにも大きかったが、生き残った者達は共に戦い死んで行った者達を讃え、再び地球に平和を築き上げる事を誓うのだった。
大地から青白い光が溢れ出していた。それは地球全土を覆い尽くし、全ての生命達を包み込んだ…。
とても暖かく、とても優しい光だった。全ての生命達は、疲れ果てた心と体を癒される思いで、その光に体を委ねた…。恐竜達は大地へ戻り、動物達も自然へと帰って行った。人々も変身が解け、そしてその光は全ての生物達に語りかけたのだった、
「ありがとう、我が子達よ」と。
おわり
殆どの住民が自宅の床下にシェルターを造り、そこに隠れて避難していたのだが、じっとしている訳にもいかず、ある一人の男は梯子を登り、そーっと鉄の扉を持ち上げた。遠くの方で爆音や銃声が聞こえていたが、この辺りは何事もない様子で静まり返っていた。
男はキョロキョロと辺りを見回し、安全を確認するとシェルターから出て、リビングルームへ向かった。だが突然!「ドオォン!!」と地響きと爆音に襲われたのだった。
窓ガラスが割れて飛び散り、 男は衝撃で軽く吹き飛ばされたが、何とか立ち上がりすぐさま様子を伺った。どうやら隣の家の庭に隕石モンスターが墜落した様子だった。
モンスターは白い煙をあげ、シューシューと音を立てていた…。
「マジ…」男は突然の出来事に呆然として動けなくなった。
目の前に隕石モンスターが墜落してきたのである…。できることならよそに落ちて欲しかった…。そんな事を考えながら我に戻り、銃を構えて恐る恐る様子が見える位置まで足を運んだ。
「山本さ~ん…庭に隕石モンスターが落ちてますよ~、お留守ですか~?」
男はあまりの怖さに協力者を求めて呼びかけた。
「誰かいませんか~?田中さーん!渡辺さーん!」
皆自分の家のシェルターに居る事はわかっていた。誰かきて欲しかったが、皆やはりこわいのだろう、誰も呼びかけには応えてくれなかった。
「ガリガリガリ!」不意に隕石モンスターが立ち上がった!男はあまりの恐怖に身を屈めた…。
三mはある巨体、肩まで裂けた口、鋭い牙、槍のような鋭い爪…、テレビで見たままの生物が目の前に現れたのである…。男は慌てて近くにあるソファーの影に身を隠し、恐怖で固まってしまった。だが、ふと横に人影を感じて見てみると、息子が唖然として立ちすくんでいたのである。
鼓動が速くなる!
男は慌てて息子の手を引いたが時既に遅し、モンスターはこちらの存在に気付き、「グワァー!!」と雄叫びをあげて猛突進して来た!
「パァン!パァン!ダダダダダッ!」と、ものすごい数の銃弾がモンスターに向けて飛び交い銃声が鳴り響いた!
「グオゥーッ」モンスターは断末魔をあげ、青い体液を吹き上げながら膝から崩れ倒れた…。
「大丈夫ですかー?!吉沢さん!」
一瞬何が起こったのかわからなかったが、直ぐにご近所さん達が助けてくれたんだと気づき男は息子を抱きしめ、安堵したのだった。だが、また直ぐ「ドォン!!」と隕石モンスターが衝突した爆音が響き、近くに落ちたことを知らしめた。
銃を持った男達、と言ってもご近所のお父さん達なのだが、皆はアイコンタクトを取り合い、現場へと勇敢に立ち向かって行ったのである。その勇姿はまるでランボーそのものだった。と言っても普段は普通のサラリーマンなのだが…。
人間、環境が変われば変われるもんなんだなとつくづく感心をしながら、男も皆のあとを追って、戦闘に加勢したのだった。男達はライフルやマシンガンを構え、次々に落ちてくるモンスターを倒していった。皆で倒せば怖くない!と言った感じで、一匹、二匹、…十匹と倒して行った。そのうちに仲間も増え、総勢五十人余りの戦闘集団に膨れ上がっていったのだった。
自衛隊や警察官達も勿論戦っていた。戦車や装甲車、ヘリコプターや戦闘機と、あらゆる兵器が出動してモンスター達と必死の攻防戦を繰り広げていた。世界各地でも同じように攻防戦が繰り広げられていた。
数十万という数で次々に襲ってくる隕石モンスターと人類は必死で戦い続け、攻防戦は終わる事なく数時間続いていた…。
数で勝る人類が始めは有利に戦っていたのだが、次第に弾切れになるものや疲労で集中力が途切れる者達が出始め、死傷者が増えはじめた。
空からは衰えることなく隕石モンスターの襲来が続き、人類は次第に劣勢になっていったのだった。
「ダメだ、弾が後十発しかない」
「私もです」
「ここは一旦補充に戻りましょう」
訓練を受けたといえ、しょせんは素人達、弾数の事など考えずにむやみやたらと打ちまくったため、弾切れになる者が続出し、五十人余りの集団だった人達は今や数人と数を減らし、物陰にひっそりと潜みながら行動していたのだった。
路地をかけ抜け民家をくぐり、出来るだけモンスターとの遭遇は避けたい所だったが、既にモンスター達は街中を徘徊しており、中々思うように進めず、自宅へと辿り着く事は困難を極めた。皆、家族の事も心配で焦りは募るばかりだった…。普段はスーツ姿で通勤している見慣れた通りも、無残に破壊され、黒い煙が上がり、モンスターや人の死体が点在し、とてもこの世のものとは思えない光景だった。数時間前は普段と変わらぬ平穏な光景があったはずなのに…。
数十分後、ようやく近所のスーパーマーケットに到着した。
「では、渡辺さんのご主人、健一くんのお父さん、気を付けて…。一時間後にまたこの場所に集合という事でよろしく」
「吉沢さんのご主人も気をつけて下さいね」
そう言って男達は頷き合い、それぞれの自宅を目指した。
家族は無事だろうか…、はやる思いを抑えながら吉沢は走った。物陰に身を潜めモンスターをやり過ごし、ようやく懐かしい我が家が見え、安堵したその時!屋根の上に潜んでいたモンスターに見つかってしまったのである。
「しまった!」そう思ったが時既に遅し、モンスターは屋根の上から一飛びして目の前に立ちはだかった…。
慌てて銃を構え発砲したが当たらないうちに弾切れになり、銃で殴りかかるも鋭いモンスターの爪で弾き飛ばされ、自身も勢いで後ろに押し倒された。モンスターは「グォォー!」と雄叫びをあげ、牙を剥き出しにした大口を開けて飛びかかってきた!終わった…俺もここまでか…。吉沢は目を閉じ死を覚悟した。
「ガォォ」と言う唸り声と共に何かがモンスターと激しくぶつかり合った。
「グアァ、ガウアァ」とどこか聞き慣れた唸り声…。
吉沢は驚いて目を開けると、なんと目の前でモンスターに襲いかかるライオンの群れを目の当たりにしたのである。数分、いや数秒だったのだろうか、激しい激闘の末、ライオン達はモンスターの息の根を止めた。
「ガオォォ!」雄叫びをあげるライオン!普段なら恐ろしい百獣の王ライオン、恐ろしい筈なのだが今は飛び付いて抱き抱えたい気分で一杯だった。
某然と見つめていると、一匹の雄ライオンがこちらに歩み寄り、目の前にやって来た。冷静になり流石に恐怖を感じてたじろいだのだが、
「人間よ怪我は無いか…」と雄ライオンが言葉を発したのである。
空耳かと思いキョトンとしていると、「どうした、人間よ…大丈夫なのか?」と今度はハッキリと聞き取ることができた。
「しゃ、喋った…」
「驚いているな、私も驚きだ」そう言ってライオンは軽く微笑み、
「よくぞ持ちこたえてくれた人間よ。我ら全ての動物を代表して礼を言う。我々も戦いの準備は出来た。これよりは共に力を合わせ、怪物共をけちらそうではないか!」
「な、なんで喋れる?」男はそのことしか頭になかった。
「大地だ…、我らが大いなる母地球が怒りと悲しみに満ちているのだ。
そなたには感じられぬのか、大地の怒りと悲しみが…。目を閉じ心の目を開け…、そして感じよ、地球の息吹を…」ライオンはそう言い終えると、仲間を引き連れ勇ましく去って行った。男は戸惑ってはいたが、ライオンの言葉に感銘を受けた。
「地球の息吹を感じ取る…」そう呟き深呼吸をして目を閉じた。
その瞬間は数秒でやって来た。目を閉じているのだが、とても眩しく暖かい光に包まれる感覚になり、疲れ果てていた身体に力がみなぎり、荒んでいた心は癒され、とても落ち着いた優しい気持ちになっていった。
だが、ふと脳裏に人間がモンスターに虐殺される光景が過る…。その瞬間、怒りが込み上げ心は悲しみに満たされ、涙がこぼれ落ちた…。
すると、どこからともなく声が聞こえる…。
(人間よ、我が力を授ける…己の中の自己に目覚めよ…)
そう聞こえた瞬間、脳裏に何故だかヒーロー達の姿が過った。
スーパーマン、仮面ライダー、ウルトラマン、ゴレンジャーなど、様々な少年時代の憧れのヒーロー達が勢ぞろいしている姿が頭の中に広がった。まるで力を貸してくれるかのようなその光景に、男は懐かしさを感じ一人のヒーローに手を差し伸べた…。すると男は、全身を黄金の光に包まれ、目は青く金髪を逆立てたスーパーサイヤ人へと姿を変えたのである!とてつもないパワーがみなぎる!驚いていると、ふと街のあちこちでとてつもないパワーが感知できた。
突然「ドカァン!」と、モンスターが民家に激突!その後を仮面ライダーが追いかけると言う光景をめにした。
その他にも、流石に巨大化まではできなかったのか、等身大のウルトラマンがスペシュウム光線でモンスターを撃破する姿を、さらには空を飛ぶ胸にSの字を付けたスーパーマンの姿があった。
そう、街のあちこちでスーパーヒーロー達が誕生していたのである。渡辺さんのご主人も、加藤さんのご主人も、田中さん、橋本さん、みんなみんな心の片隅に忘れ去られていた少年時代のスーパーヒーローに変身したのだった。この街だけではない、世界中でスーパーヒーロー達が続々と誕生していたのである。
地球は今、途轍もない怒りに満ちていた。地球は今、途轍もない悲しみに満ち溢れていた。
全ての生物は今、地球と共にある。
全ての生物は今、地球の心を感じることができたのである。
我ら全ての生物は今、母なる地球の息吹を感じ、地球生命の存亡を掛けて共に力を合わせ戦う事を誓うのだった。
地球人類は、心に秘めたパワーを解放し、圧倒的なパワーでモンスターを次々と撃退していった。
正義のヒーロー達が悪のモンスターと戦う、正にその光景は、テレビや映画の特撮そのものだった。
地球を守るスーパーヒーロー達、また動物達もその秘めたパワーを解放し、モンスター達を圧倒、撃退していった。
状況が好転する勢いだった。だが、モンスターは圧倒的な数で押し寄せてきていたのである。その数は確認できているだけで数百万…、その大群が休むことなく次から次に襲って来ていたのだった。
戦況は、五分と五分の戦いが続いていた。いくら無敵のスーパーヒーローになったとはいえ、やはり限界がある…。いくら倒しても倒しても終わりのないこの状況に、疲れ果てる者や嫌気を感じる者達が出始め、士気の低下が始まり、倒される者が出始めていた。
「ドカッ!」モンスターをひと蹴りして吹っ飛ばすスーパーサイヤ人!
「大丈夫ですか、仮面ライダー1号!?」倒れていた仮面ライダーに手を差し伸べた。
「いや、2号なんですけどね…、まあいいけど…。危ないところをありがとうございました。油断してたら急に襲われてしまいまして…。しかし、一体何匹いるんでしょうか…?倒しても倒しても切りが無いので、いい加減嫌になってきましたよ…」
「まったく同感です…。ですが諦めてはダメです!最後に笑うのは我々なのですから!地球も我々の勝利を信じています!さあ、共に最後まで頑張りましょう!」スーパーサイヤ人は笑顔で仮面ライダーを励ましたのだが、本人もかなり辛さを感じていた。
休む間もなく再び奇声を挙げてモンスター数匹の襲撃を受けた。
スーパーサイヤ人と仮面ライダーはパンチとキックで応戦。
仮面ライダー2号のライダーキックが炸裂!一体のモンスターを見事に撃破した。
「カーメーハーメーハー!」スーパーサイヤ人のカメハメ波が火を吹いた!一瞬にしてモンスター二匹を撃破した。が、それが限界だった…。二人の男達は気力体力を使い果たして変身が解け、元の人間の姿に戻ってしまったのである。
「ハァハァ…」と肩で息をし、立っている事もままならず、フラフラと地面に座り込んだ。
モンスターはまだまだたくさん居た…。だが、もう起きる気力も体力も無かった…。数匹のモンスターが自分達を発見し、奇声を挙げて迫って来る様子が見えた。だがもう身体が動かない…。終わった…これでもう終わりだ…。吉沢は悔し涙を潤ませながら憎きモンスターを睨みつけ、死を覚悟した。とその時!
「ゴゴゴゴ!」と地震のように大きな揺れと共に、地鳴りが起きた。
そして次の瞬間!
「ガバッ!」と、モンスターの足元の大地が盛り上がり巨大な牙を持った巨大な口が飛び出したのである!
その口はモンスターを見事に捉え、咥えたまま全貌を現した。
恐竜だ…、姿を現したのは巨大な恐竜だったのである。しかも、ティラノサウルスだった。太古の地球上でその巨体を活かし、生態系の頂点を極めたが、奇しくも絶滅したあの恐竜が、目の前に突然現れたのである。
ティラノサウルスは咥えていたモンスターをひと噛みで食い千切ると、別のモンスターを瞬く間に捉え、今度は頭から噛み砕いた!
圧倒的な強さだった…、どちらがモンスターなのかと思わせる圧倒的な強さだった。見ていて恐怖さえ感じるほどに…。だが、今目の前にいる巨大な恐竜は、味方と思って間違いは無いのである。
各地で同じく恐竜が出現していた。ティラノサウルスだけではなく、ブラキオサウルス、ブロントサウルスと言った超巨大な恐竜や、ステゴザウルス、トリケラトプス等々、お馴染みのあらゆる恐竜達が蘇ってきていたのである。
そして次々にモンスターを蹴散らしていったのだった。壮大な光景だった…、かつては地球上を支配していた恐竜達が、時を超え現在の支配者である人類と出会い、そして力を合わせて戦ってくれているのである。
人々は歓喜した!心からこの大いなる奇跡に感謝したのだった。
「勝てる!」全ての人類は心からそう思い、再び地球に力を貰い、スーパーヒーローへと変身した!
各地で再びスーパーヒーロー達が蘇った。
「絶対に勝つ!」と、すべての人類は今再び、強く誓うのであった。
前にも増して勢いを付けた人類、いや、地球上の全ての生命たち。
地球を守る為に、太古の大昔より蘇った恐竜達。地球で生まれたありとあらゆる生命たちが力を合わせて戦った。モンスター達も必死の抵抗で襲いかかり、凄まじい激闘が繰り広げられた。
一進一退の攻防戦が数時間に渡り続き、 そして激闘の末、恐れをなしたモンスター達が逃げ出していくという結末で、地球は勝利を勝ち取ったのである。
戦いは終わり、世界中で勝利の雄叫びがあがった。
人々は喜んだ。動物達も喜んだ。全ての地球上の生物は勝利を讃えあい歓喜した。だが、あらゆる街は壊滅状態であり、人間や動物達、そして数えきれない程のモンスター達の死骸で埋め尽くされていた…。勝利を勝ち取るために払った犠牲は余りにも大きかった…。
しかし、払った犠牲は余りにも大きかったが、生き残った者達は共に戦い死んで行った者達を讃え、再び地球に平和を築き上げる事を誓うのだった。
大地から青白い光が溢れ出していた。それは地球全土を覆い尽くし、全ての生命達を包み込んだ…。
とても暖かく、とても優しい光だった。全ての生命達は、疲れ果てた心と体を癒される思いで、その光に体を委ねた…。恐竜達は大地へ戻り、動物達も自然へと帰って行った。人々も変身が解け、そしてその光は全ての生物達に語りかけたのだった、
「ありがとう、我が子達よ」と。
おわり
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意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
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そうなれば良いですね
何が相手でも勝てますよね
楽しかったです
ありがとうございます😊