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本編
39.………デザイナーって…本当に素晴らしいと思うの……
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「全然気づかなかったんだけど……」と心臓の辺りを抑えるヴェルカに
「きっと気配を殺すのが上手いんだろうね」と声をかけているルーガイル。
リエルは二人を横目で見ながら話を進めた。
「話を戻すけれど、デザインが苦手な人が書いた場合残念だけど、相手に上手く伝わらない場合があると思うの。」
そう話したリエルにケインは「ある…リールにも伝わらない…」と顔を少し歪めながら言った。
ケインの言葉を聞いたリエルが「そう、そういう人は一定数いると思うし、皆が皆デザイナーに頼むことはできないと思うの。だから制服をシルヴェルで作ったらどうかな…って思ったのだけど…」
と続けるとルーガイルが「とても良いと思うよ、制服は各自で買っても自由だからね」と、賛成した。
その後に四人の賛成を受けてリエルは早速デザインを書き始めた。
1つ目に書き上げたのはセットアップの黒色のドレスとスーツ。女性用は黒色のレースと白を基調としたブラウスに同じく黒色のスカートを付けたもの。男性用は同じく白色のシャツに黒色のスーツ。黒色のパンツのセットだ。両方とも上着の袖部分に学園の紋が入っている。
1つ目に書き上げたものにしては良いと思うが、全体的に暗すぎることとヴェルカの「良いと思うけど、夏冬兼用ではないよね~…」という言葉により却下。
2つ目に書き出したのは先程のものと正反対の真っ白なジャケット。女性用はパウダーピンクカラーのハイネックシャツにジャケットと同系色のマーメイドスカート。
男性用はブラックカラーのシャツに金色のボタンが着いて居るものと白色のパンツ。ジャケットはリバーシブルで裏返すとグリーンフロスカラーの物になる。
2つ目に書いたのは、1つ目の反省点を生かしたデザインで、確かに明るくは成ったが男女の服に統一感がない。あとグリーンフロスカラーの布の通気性が良すぎることが判明してしまった為却下。
リエルが3つ目に取り掛かろうとすると、扉がノックされて開けられた。扉に一番近かったリールがドアを開けると、そこには分厚い冊子を持ったアイルが立っていた。
アイルはリールに一度頭を下げたあとリエルの側に立ち、自身が持ってきた本を見せ、
「お嬢様、此方でお間違いないでしょうか?」と問うた。
それに対してリエルは「えぇ、有り難う」と本を受け取ったあと、其れをテーブルの上においた。
其れを確認して頭の中のイメージ図が完成したのかリエルは直ぐ様紙を手にとって描き始めた。
3つ目に書いたのはピンクベージュカラーとブラウンカラーのリバーシブルなチェック入りジャケットのセットアップ。ジャケットは所詮テーラードジャケットと呼ばれるマイナーなもので私服として着用できるジャケットだ。
女性用はこのジャケットに金色の刺繍を入れたものに加えて白色のシャツにこれまたジャケットと同じカラーのガウチョパンツ。
男性用はジャケットの袖に部分にボタンがついているもので、下に合わせるのはブラックカラーのカットソーで首元には刺繍が入っているものだ。
パンツはツープリーツの物で、ツープリーツはボリュームが出てエレガントな印象になるのが印象的なパンツだ。
前の2つを参考に書いた其れはリエルにとってもとても満足の行く物になった。
リエルは早速書いたデザイン用紙を五人に見せた。
アイルはデザインを見るなり笑みを浮かべてデザインに書いた色の生地をスーツケースから取り出していて、
ルーガイルは一瞬目を見開いたあとふっと笑みをこぼしていた。
ケインとリールは二人で見たあとに頷きあって興奮気味に話し合っていて、
ヴェルカはアイルが持ってきた生地見本帳を見ながら満足げに頷いていた。
其々反応はバラバラだが、3つ目は皆気に入ったらしい。
リエルは早速デザインを元に型紙を作ろうとしていた。が、ここである事に気づいてしまった。
そう、サイズが分からないのである。
シルヴェルの服はリエルがデザインしたものをアリスや其々シルヴェルの支店の店長がお店でお客様のサイズピッタリに成るように調整することで、この世に一つしかない物を作る事が強みでもあるのだ。
リエルも前世は服を扱う店の店員をしていた為女性のサイズは解るし型紙だって作れる。
けれどリエルが働いていたお店は女性向けの店で、女性のサイズしか測ったことのないリエルは当然男性の服をのサイズを知らないし、わからないのだ。
リエルが困っているとヴェルカに「何悩んでるの?……サイズねぇ…ん?悩む必要なくない?」と声をかけられた。布の準備が終わったらしいアイルもこちらに戻ってきた。
アイルはヴェルカと言葉をかわしたあと、リエルに「お嬢様、彼の言うとおりですよ。悩む必要などないのです。」と声を掛けた。
え?え?とリエルが困惑しているとヴェルカが自分とまだデザインを見ている三人を指さして「だって此処に丁度いいモデル居るじゃん」と言葉を放った。
思わずポカーンとしているリエルを置いて話は進んでいく。
「ルーガイル様は180cmほどですか…高いですねぇ、」突然声をかけられたルーガイルは一瞬ビクッとしたあと悲しそうな表情を浮かべて顔を下に向けた。
それを見たリエルは一瞬(高いのが嫌…?)等と思ってしまったが直ぐ様この世界の価値観と自分の価値観が間逆なことを思い出し直ぐ様ルーガイルの側に駆け寄りフォローに回っていた。
アイルはそれを見て申し訳無さそう謝ったあと、何もなかったかのようにリールとケインに目を向けた。
アイルの目を向けられ、驚いた表情を浮かべる二人。
アイルが「お二方は…ヴェルカ様より低いですよね……145cmくらいでしょうか」と言い放ったその言葉にヴェルカは「そうだね~僕が153あるからそんなものじゃ無い…?ま、此れで平均は出せるよね」
と返事をして二人は一度話し合った後何処からともなくメジャーを出して
「じゃ、絶対に動かないでよね」
「リエル様も、ルーガイル様を動かされないように」
と声を掛けるなり採寸を始めた。
部屋の中には大量の布とデザイン画。
逃げ回る双子と其れをメジャーを持って追いかけるアイルとヴェルカ。
巻き込まれないようにリエルによってゆっくりと宥められながら採寸されているルーガイル。
一言で行ってカオスであった。
____________________
お気に入り登録してくださった方が142人も!?
今回も多くの女神様方に見て頂くことができて、今柄にもなくはしゃぎ回りそうです…結ノ葉です。
ほんっとうにいつもありがとうございます。
本日は再テスト受けてきましてよ…えぇ…数Ⅱですわ…
何で!?テスト課題点入れたらまだ間に合う点数なのに……え?前の点数が低すぎたから??
作用でございますか……ははっ…
テストであと帰ってきてないのは地理と現代文、世界史と生物くらいかなぁ…生物は前結構点数取れたしだいたいとれてればOk
私はもう自由だ!
というか、今日は転〇ラの映画見る日!
どうしましょ、私座席見る限りボッチなのですが……
助けてぇ……
糸使いのラバマス持ってこ…そうすれば私はひとりじゃない……うん………
そして多分推しのグッズで散財するだろうな…未来のわたし…お金入れとこ…
映画館でお金が溶けるのはもはや決定してるのですよ、
因みに本日は魔〇城よりシ〇ーマジ〇ャンのバースデー!!あのキャラ何気なくはまるんですよねぇ…いや、姫様も可愛いしハマるんですけど…ねぇ…?
明日は狂骨とあん〇タの佐賀〇陣のバースデー……
最近ぬ〇孫のバースデー多いですねぇ…
あ、狂骨は娘のほうが好きです。
因みに本日バースデーの方の誕生花は、「タンザナイト」と言う花!!シャコバサボテンには「一時の美」「美しい眺め」、12月10日ツバキは「控えめな優しさ」「誇り」という意味があるそうです!今年も貴方にとって良い一年になりますように(*´∀人)
「…?寝落ちした!今何時!?」主~もう朝だよ、城巡った途中で寝ちゃったじゃん」へ!?」by.常時イベ寝落ち系審神者
「む~!む~!」by.ふわふわくまさんな下級魔物
「寝る以外…することが…ない…」by.人類統一国家のお姫様
「いのち大事に!!」by.悪魔教会の一人
寝落ちしました……えぇ…、それはもう…ぐっすりと…
ごめんなさい。・゚・(ノ∀`)・゚・。
「きっと気配を殺すのが上手いんだろうね」と声をかけているルーガイル。
リエルは二人を横目で見ながら話を進めた。
「話を戻すけれど、デザインが苦手な人が書いた場合残念だけど、相手に上手く伝わらない場合があると思うの。」
そう話したリエルにケインは「ある…リールにも伝わらない…」と顔を少し歪めながら言った。
ケインの言葉を聞いたリエルが「そう、そういう人は一定数いると思うし、皆が皆デザイナーに頼むことはできないと思うの。だから制服をシルヴェルで作ったらどうかな…って思ったのだけど…」
と続けるとルーガイルが「とても良いと思うよ、制服は各自で買っても自由だからね」と、賛成した。
その後に四人の賛成を受けてリエルは早速デザインを書き始めた。
1つ目に書き上げたのはセットアップの黒色のドレスとスーツ。女性用は黒色のレースと白を基調としたブラウスに同じく黒色のスカートを付けたもの。男性用は同じく白色のシャツに黒色のスーツ。黒色のパンツのセットだ。両方とも上着の袖部分に学園の紋が入っている。
1つ目に書き上げたものにしては良いと思うが、全体的に暗すぎることとヴェルカの「良いと思うけど、夏冬兼用ではないよね~…」という言葉により却下。
2つ目に書き出したのは先程のものと正反対の真っ白なジャケット。女性用はパウダーピンクカラーのハイネックシャツにジャケットと同系色のマーメイドスカート。
男性用はブラックカラーのシャツに金色のボタンが着いて居るものと白色のパンツ。ジャケットはリバーシブルで裏返すとグリーンフロスカラーの物になる。
2つ目に書いたのは、1つ目の反省点を生かしたデザインで、確かに明るくは成ったが男女の服に統一感がない。あとグリーンフロスカラーの布の通気性が良すぎることが判明してしまった為却下。
リエルが3つ目に取り掛かろうとすると、扉がノックされて開けられた。扉に一番近かったリールがドアを開けると、そこには分厚い冊子を持ったアイルが立っていた。
アイルはリールに一度頭を下げたあとリエルの側に立ち、自身が持ってきた本を見せ、
「お嬢様、此方でお間違いないでしょうか?」と問うた。
それに対してリエルは「えぇ、有り難う」と本を受け取ったあと、其れをテーブルの上においた。
其れを確認して頭の中のイメージ図が完成したのかリエルは直ぐ様紙を手にとって描き始めた。
3つ目に書いたのはピンクベージュカラーとブラウンカラーのリバーシブルなチェック入りジャケットのセットアップ。ジャケットは所詮テーラードジャケットと呼ばれるマイナーなもので私服として着用できるジャケットだ。
女性用はこのジャケットに金色の刺繍を入れたものに加えて白色のシャツにこれまたジャケットと同じカラーのガウチョパンツ。
男性用はジャケットの袖に部分にボタンがついているもので、下に合わせるのはブラックカラーのカットソーで首元には刺繍が入っているものだ。
パンツはツープリーツの物で、ツープリーツはボリュームが出てエレガントな印象になるのが印象的なパンツだ。
前の2つを参考に書いた其れはリエルにとってもとても満足の行く物になった。
リエルは早速書いたデザイン用紙を五人に見せた。
アイルはデザインを見るなり笑みを浮かべてデザインに書いた色の生地をスーツケースから取り出していて、
ルーガイルは一瞬目を見開いたあとふっと笑みをこぼしていた。
ケインとリールは二人で見たあとに頷きあって興奮気味に話し合っていて、
ヴェルカはアイルが持ってきた生地見本帳を見ながら満足げに頷いていた。
其々反応はバラバラだが、3つ目は皆気に入ったらしい。
リエルは早速デザインを元に型紙を作ろうとしていた。が、ここである事に気づいてしまった。
そう、サイズが分からないのである。
シルヴェルの服はリエルがデザインしたものをアリスや其々シルヴェルの支店の店長がお店でお客様のサイズピッタリに成るように調整することで、この世に一つしかない物を作る事が強みでもあるのだ。
リエルも前世は服を扱う店の店員をしていた為女性のサイズは解るし型紙だって作れる。
けれどリエルが働いていたお店は女性向けの店で、女性のサイズしか測ったことのないリエルは当然男性の服をのサイズを知らないし、わからないのだ。
リエルが困っているとヴェルカに「何悩んでるの?……サイズねぇ…ん?悩む必要なくない?」と声をかけられた。布の準備が終わったらしいアイルもこちらに戻ってきた。
アイルはヴェルカと言葉をかわしたあと、リエルに「お嬢様、彼の言うとおりですよ。悩む必要などないのです。」と声を掛けた。
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「ルーガイル様は180cmほどですか…高いですねぇ、」突然声をかけられたルーガイルは一瞬ビクッとしたあと悲しそうな表情を浮かべて顔を下に向けた。
それを見たリエルは一瞬(高いのが嫌…?)等と思ってしまったが直ぐ様この世界の価値観と自分の価値観が間逆なことを思い出し直ぐ様ルーガイルの側に駆け寄りフォローに回っていた。
アイルはそれを見て申し訳無さそう謝ったあと、何もなかったかのようにリールとケインに目を向けた。
アイルの目を向けられ、驚いた表情を浮かべる二人。
アイルが「お二方は…ヴェルカ様より低いですよね……145cmくらいでしょうか」と言い放ったその言葉にヴェルカは「そうだね~僕が153あるからそんなものじゃ無い…?ま、此れで平均は出せるよね」
と返事をして二人は一度話し合った後何処からともなくメジャーを出して
「じゃ、絶対に動かないでよね」
「リエル様も、ルーガイル様を動かされないように」
と声を掛けるなり採寸を始めた。
部屋の中には大量の布とデザイン画。
逃げ回る双子と其れをメジャーを持って追いかけるアイルとヴェルカ。
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そして多分推しのグッズで散財するだろうな…未来のわたし…お金入れとこ…
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明日は狂骨とあん〇タの佐賀〇陣のバースデー……
最近ぬ〇孫のバースデー多いですねぇ…
あ、狂骨は娘のほうが好きです。
因みに本日バースデーの方の誕生花は、「タンザナイト」と言う花!!シャコバサボテンには「一時の美」「美しい眺め」、12月10日ツバキは「控えめな優しさ」「誇り」という意味があるそうです!今年も貴方にとって良い一年になりますように(*´∀人)
「…?寝落ちした!今何時!?」主~もう朝だよ、城巡った途中で寝ちゃったじゃん」へ!?」by.常時イベ寝落ち系審神者
「む~!む~!」by.ふわふわくまさんな下級魔物
「寝る以外…することが…ない…」by.人類統一国家のお姫様
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