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本編
33.ここをこうするとこうなるのね、でもそれじゃあ……あぁもう!無理よこんなの!(泣)
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眼の前の人物に駆け寄ったリエルの目に映るのは茜色の美しい布とそれから覗く黒紫髪の長髪。
リエルがふっと目をやったその肩に乗っているのは見慣れた紋章…ではなくリス。……リス!?
思わず目の前の人物の肩を凝視したリエルに男は一度首を傾げたあとリエルの視線を追い、
自身の肩を見てあぁ、と納得したように頷いたあと、
「また勝手に着いてきてしまったんだね……」
と自身の肩に手を近づけその手にその小さな生き物が乗ったことを確認してからそっと地面にそれを下ろした。
その生き物が去っていったことを確認したリエルは目の前の男が動物に好かれやすい体質だということを思い出しながらも、
久しぶりに合うことができた目の前の男に舞い上がる気持ちを抑えるのに必死であった。
「リー、久しぶりに会えて嬉しいよ」
そう言ってふわっと微笑んだ男に自分の今にも口から出そうなほど鼓動を鳴らしている心臓を何とか抑え込んだリエルは
「えぇ、お久しぶりですルー様。私も会えて嬉しく思います」と笑みを浮かべた。
そう、目の前に立っているこの男、決して不審者などではなくリエルの婚約者の一人であるルーガイル・フェルシュテルその人である。
「所でリーは何でこんなところに居るんだい?確か今は衣装のレッスンをやってると言ってたと思うのだけれど……」
自身の姿を見ながらそう呟いたルーガイルにリエルは先程起こった出来事を話した。勿論自分が行ったことはうまく誤魔化して…だが。
話を聞き終わったルーガイルは「成る程…、」と頷いた後、
「じゃあ家まで送ろう。ちょうどリーの家にも用があって今から伺う所だったんだ。」と話して自身が乗ってきたであろう馬車にリエルを乗せ、共にシュルテンヴェル邸に向かった。
シュルテンヴェル邸まで距離がある為、変に気まずくなってしまうんじゃ…
と心配していたリエルだったが二人が打ち解けたきっかけでもある生き物の話題が出たことでその心配はすぐに無くなった。
二人が生き物の話を初めてしばらく立った頃馬車の扉がノックされた。
どうやら二人で話し込んでいるうちにシュルテンヴェル邸についてしまったらしい。
ルーガイルに手を借りて馬車から降り、シュルテンヴェル邸の門の前に立つと扉が開かれた。
門を進んだ先には本館の扉がみえており、そこに居るフィオレとフォルの様子を確認することができた。
フィオレとフォルはこちらに気づくとリエルの方にはフィオレがルーガイルの方にはフォルが駆け寄りそれぞれ言葉を交わした。
「リエル様お帰りなさいませ。アリス様の方からデザインは受け取ったのでオーダーは任せてほしい、と連絡がありました。
後、物が出来上がり次第送って欲しい…と、新しいイベントにオファーされたそうでこの国を少し離れられるそうです」
「えぇ、只今戻りました。ありがとう、アリスは離れるのね…分かったわ、あ、フィオレ後で紙を渡すからカットした布や木材と接着剤、持ってきてもらっても良いかしら?」
「はい、畏まりました。リエル様は先にお部屋にお戻りください用意して参ります」
「えぇ、ありがとう。」
「お初にお目にかかります。今回フェルシュテル様の案内を努めますフォルと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「こちらこそ、今回はよろしくお願いします。」
「いえ、では此方に…」「はい、」
フィオレが用意した使用人にエスコートされ部屋に戻る途中「ルー様、本日はありがとうございました」と声をかけ、軽く頭を下げたリエルにルーガイルは
「僕もあえて嬉しかったから大丈夫だよ。リー、ではまた今度」と声をかけてそれぞれ自分の目的とする部屋に向かって歩いていった。
____________________
____________________
ルーガイルと別れたあとリエルは一人部屋でフィオレに頼んで持ってきてもらった布や板を見ながら、
衣装のレッスンの続きを行っていた。
(まずは…木をくっつけて…、次に布ね、シワが寄らないようにピンと張らないと………よし、次は……)
丁寧に、且つ素早く布を張っていき、デザイン画のものをそのまま再現していくリエルは旗から見ればプロの職人のような気配を漂わせているのだが、実際は唯の前世持ちのお嬢様である。
そうこう話している間にも早くもアクセサリーケースは完成し、リエルはアクセサリー作りに取り掛かっていた。
が、リエルはある重要なことについて忘れていた。
そう、この世界のアクセサリーの中でピアスはタブーであることに。
しかし残念ながらリエルがそれを思い出したのは全てのアクセサリーを一週間かけて作り終わったその後であった。
今から作り直そうにもこれからリエルはドレスを作らなくてはいけないのだ。作り直すのはもはや無理ゲーである。
しかしリエルにはある考えが浮かんでいた。
(ピアスの細い所を取ってイヤリングの部分を接合するのは流石に無理だけど磁石使えばアタッチメント式にできるんじゃ無い…?
家の支店でマグネットピアス作れるんだったらあれをそのまま使えば…、え?行けるのでは??
磁石にすればイヤリングコンバーターみたいにズレたりしないしつけ直す手間も減るし…)と、尚この間10秒である。
考えがまとまったリエルは早かった。
まずリエルが製品加工を頼んでいる職人にマグネットピアスの磁石の部分を大量生産するように頼み、
自身の手元にあるピアスをデザインはそのままに魔改造していった。
課題の域を優に超えている事など忘れ目の前の作業に没頭しているリエルはまだ知らない。
リエルが今新たに生み出した物が数多の女性の心を鷲掴みにし、シルヴェルの名を再び世に知らしめることになることも、
そのデザインを手掛けたリエルに世間の注目が更に集まることになることもリエルはまだ知らないのである。
____________________
沢山の女神様方に見ていただけて日々感謝しかありません。いつもありがとうございます!!
33くらい書いたら総集編をまた出そうと思ってたのにこれを書いているときに思い出した自分…、しっかりして?総集編……うん…頑張りましょ、
改めまして、今日の朝寒すぎて置きたくなかったのにお母様に叱咤されて寝ぼけながら車に乗ったら学校で家の鍵を忘れたことに気づきました唯ノ葉です。
あれだ…今日の朝鍵閉めなくても良かったからだ…
えぇ…?お母様は残業かもって言ってたよね…?
弟ーーー!!!電話に気づいて~~!
というか話180度変わるのですが私の学校職業見学があって県外に行く予定なのですよ、
なのにまだ持ち物を知らされてないんですの!何で!?先生?女子には色々あるんですよ???
なぜ???あ、因みに今日は相澤せんせーと降○君がはっぴばーすでー何ですよ~!バスケの方は知らなかった……キャラブック持ってるのに……
「学校で言う事、その1眠い、その2帰りたい、……プラスな言葉が出てこない…、」by.ひとまずメンタル回復のために徳○組の部屋に走る系審神者
「まぁ、また来てくださったのですね。ありがとうございます」by.ギャンブルな美少女
「え?あぁ、いえ。ストレスは美容の大敵ですから」by.伝統文化研究会会長
「にゃはっ、バレちゃった~」by.お菓子好きな中立者
リエルがふっと目をやったその肩に乗っているのは見慣れた紋章…ではなくリス。……リス!?
思わず目の前の人物の肩を凝視したリエルに男は一度首を傾げたあとリエルの視線を追い、
自身の肩を見てあぁ、と納得したように頷いたあと、
「また勝手に着いてきてしまったんだね……」
と自身の肩に手を近づけその手にその小さな生き物が乗ったことを確認してからそっと地面にそれを下ろした。
その生き物が去っていったことを確認したリエルは目の前の男が動物に好かれやすい体質だということを思い出しながらも、
久しぶりに合うことができた目の前の男に舞い上がる気持ちを抑えるのに必死であった。
「リー、久しぶりに会えて嬉しいよ」
そう言ってふわっと微笑んだ男に自分の今にも口から出そうなほど鼓動を鳴らしている心臓を何とか抑え込んだリエルは
「えぇ、お久しぶりですルー様。私も会えて嬉しく思います」と笑みを浮かべた。
そう、目の前に立っているこの男、決して不審者などではなくリエルの婚約者の一人であるルーガイル・フェルシュテルその人である。
「所でリーは何でこんなところに居るんだい?確か今は衣装のレッスンをやってると言ってたと思うのだけれど……」
自身の姿を見ながらそう呟いたルーガイルにリエルは先程起こった出来事を話した。勿論自分が行ったことはうまく誤魔化して…だが。
話を聞き終わったルーガイルは「成る程…、」と頷いた後、
「じゃあ家まで送ろう。ちょうどリーの家にも用があって今から伺う所だったんだ。」と話して自身が乗ってきたであろう馬車にリエルを乗せ、共にシュルテンヴェル邸に向かった。
シュルテンヴェル邸まで距離がある為、変に気まずくなってしまうんじゃ…
と心配していたリエルだったが二人が打ち解けたきっかけでもある生き物の話題が出たことでその心配はすぐに無くなった。
二人が生き物の話を初めてしばらく立った頃馬車の扉がノックされた。
どうやら二人で話し込んでいるうちにシュルテンヴェル邸についてしまったらしい。
ルーガイルに手を借りて馬車から降り、シュルテンヴェル邸の門の前に立つと扉が開かれた。
門を進んだ先には本館の扉がみえており、そこに居るフィオレとフォルの様子を確認することができた。
フィオレとフォルはこちらに気づくとリエルの方にはフィオレがルーガイルの方にはフォルが駆け寄りそれぞれ言葉を交わした。
「リエル様お帰りなさいませ。アリス様の方からデザインは受け取ったのでオーダーは任せてほしい、と連絡がありました。
後、物が出来上がり次第送って欲しい…と、新しいイベントにオファーされたそうでこの国を少し離れられるそうです」
「えぇ、只今戻りました。ありがとう、アリスは離れるのね…分かったわ、あ、フィオレ後で紙を渡すからカットした布や木材と接着剤、持ってきてもらっても良いかしら?」
「はい、畏まりました。リエル様は先にお部屋にお戻りください用意して参ります」
「えぇ、ありがとう。」
「お初にお目にかかります。今回フェルシュテル様の案内を努めますフォルと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「こちらこそ、今回はよろしくお願いします。」
「いえ、では此方に…」「はい、」
フィオレが用意した使用人にエスコートされ部屋に戻る途中「ルー様、本日はありがとうございました」と声をかけ、軽く頭を下げたリエルにルーガイルは
「僕もあえて嬉しかったから大丈夫だよ。リー、ではまた今度」と声をかけてそれぞれ自分の目的とする部屋に向かって歩いていった。
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ルーガイルと別れたあとリエルは一人部屋でフィオレに頼んで持ってきてもらった布や板を見ながら、
衣装のレッスンの続きを行っていた。
(まずは…木をくっつけて…、次に布ね、シワが寄らないようにピンと張らないと………よし、次は……)
丁寧に、且つ素早く布を張っていき、デザイン画のものをそのまま再現していくリエルは旗から見ればプロの職人のような気配を漂わせているのだが、実際は唯の前世持ちのお嬢様である。
そうこう話している間にも早くもアクセサリーケースは完成し、リエルはアクセサリー作りに取り掛かっていた。
が、リエルはある重要なことについて忘れていた。
そう、この世界のアクセサリーの中でピアスはタブーであることに。
しかし残念ながらリエルがそれを思い出したのは全てのアクセサリーを一週間かけて作り終わったその後であった。
今から作り直そうにもこれからリエルはドレスを作らなくてはいけないのだ。作り直すのはもはや無理ゲーである。
しかしリエルにはある考えが浮かんでいた。
(ピアスの細い所を取ってイヤリングの部分を接合するのは流石に無理だけど磁石使えばアタッチメント式にできるんじゃ無い…?
家の支店でマグネットピアス作れるんだったらあれをそのまま使えば…、え?行けるのでは??
磁石にすればイヤリングコンバーターみたいにズレたりしないしつけ直す手間も減るし…)と、尚この間10秒である。
考えがまとまったリエルは早かった。
まずリエルが製品加工を頼んでいる職人にマグネットピアスの磁石の部分を大量生産するように頼み、
自身の手元にあるピアスをデザインはそのままに魔改造していった。
課題の域を優に超えている事など忘れ目の前の作業に没頭しているリエルはまだ知らない。
リエルが今新たに生み出した物が数多の女性の心を鷲掴みにし、シルヴェルの名を再び世に知らしめることになることも、
そのデザインを手掛けたリエルに世間の注目が更に集まることになることもリエルはまだ知らないのである。
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沢山の女神様方に見ていただけて日々感謝しかありません。いつもありがとうございます!!
33くらい書いたら総集編をまた出そうと思ってたのにこれを書いているときに思い出した自分…、しっかりして?総集編……うん…頑張りましょ、
改めまして、今日の朝寒すぎて置きたくなかったのにお母様に叱咤されて寝ぼけながら車に乗ったら学校で家の鍵を忘れたことに気づきました唯ノ葉です。
あれだ…今日の朝鍵閉めなくても良かったからだ…
えぇ…?お母様は残業かもって言ってたよね…?
弟ーーー!!!電話に気づいて~~!
というか話180度変わるのですが私の学校職業見学があって県外に行く予定なのですよ、
なのにまだ持ち物を知らされてないんですの!何で!?先生?女子には色々あるんですよ???
なぜ???あ、因みに今日は相澤せんせーと降○君がはっぴばーすでー何ですよ~!バスケの方は知らなかった……キャラブック持ってるのに……
「学校で言う事、その1眠い、その2帰りたい、……プラスな言葉が出てこない…、」by.ひとまずメンタル回復のために徳○組の部屋に走る系審神者
「まぁ、また来てくださったのですね。ありがとうございます」by.ギャンブルな美少女
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