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本編
25.あれから早くも二月…この修行と言う名の外国語学…一向に終わる気配がしないのだけれど…気のせいよね?
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リエルが一向に減らない課題の量を見て
「(…これなんて地獄なの???)」
と思いながら一人で課題を解き初めて早二ヶ月が立とうとしていた。
ここで、ん?と思った人もいるだろう
「なぜ一人なのか?」と、
それは予想以上にリエルの学問が長引いてしまったことに関連する。
今から約二ヶ月前に始まったこの花嫁修業の二つ目である学問。
学問についてリエルが周囲から高い評価を受けていたこと、リエル自身も学問については問題ないと自負していたこともあるのだが、
誰もこんなにも長引くと思っていなかったがために、
とうとうアシュルトがリエルの学問を教えるために取っておいた夏季休暇中の学習期間が終了してしまったのだ。
他の貴族男性ならば期間を少し先伸ばしにすることも可能だったのだが、
丁度この時期はアシュルトが通う国内随一の名門校・ルナスーヴェルグ学園のオープンキャンパスが始まるのだ。
アシュルトはトーガスト、フェルシュテルらと共に生徒会並びに生徒会執行部に所属しているため夏季休暇が終わればすぐに学校に行かなければならなかった。
かと言って学習が切り上げられるわけでは無く、文学、生物学、地学、数学、経済学、水産学、外国語学の中から
唯一合格点が貰えなかった外国語学のみアシュルトが学園に行っている今も続いている。
と言っても、アシュルトから出された課題は紙ではなくパソコン(もどき)で送られてきたので紙が散らばったりインクがドレスに着くということはない。
因みに、先日シュルテンヴェル邸の家電がall電化にしたばかり、と話したように
こちらの世界の科学はリエルが元住んでいた場所と同じ程度、もしくはそれよりも少し進んでいるのだ。
最初は受け入れに抵抗が会った者もいたが次第にその便利さや、紙ゴミなどを出さないために環境保全に良いといったことが広まり、
家電を含む電気製品は華の都を中心とし、恐ろしいスピードで世に広まっていった。
と、ここで話は戻るがリエルは元の世界で触っていたこともあり、パソコン(もどき)を扱うのは大の得意であった。が、
アシュルトから送られてきた全てで34もある外国語学の学習課題にリエルはもう疲れ果てていた。
流石に二ヶ月も外国語のみを続けて学習していたリエルは単語や簡単な文章ならば書けるようになっていた。
そのおかげで最初よりは正答率も上がったし、問題をとくスピードも早くなっていた。
しかし誰が予想しただろうか外国語学という一つの学問に対し86もの学習課題が送られてくることを。
リエルは何も二ヶ月間教科書だけを読みふけっていたわけではない、
教科書を読みながら進んだ分だけ学習課題のほうも同時進行で勧めていたのだ。
つまりリエルはここ二ヶ月の間で合わせて52もの学習課題を終わらせていたのだ。
つまり一日あたり1.3つ分勧めていたことになる。
まぁ、それだけ勧めてもまだまだ残っているのだが…
(因みにこの世界の年間の日数は300日。一月は決まって20日あり、一年は15ヶ月である。)
さて、ただひたすらに毎日似たような課題を解く、という詰まらない日々が続いているわけだが、最近のリエルにはちょっとしたお楽しみがあった。
それは…
「お嬢様、アシュルト様方が到着されました」
「!入っていただいて、」
ガチャッ
「リエル様、お疲れ様です。何処まで進まれましたか?」
「リー、長時間やって疲れただろう。少し休むと良いよ」
「よっ姫さん、集中しすぎて疲れてないか?」
そう、生徒会、生徒会執行部の仕事が終わった
アシュルトと、トーガスト、フェルシュテルの三人が
時間が空いた日は必ずと言っていいほどリエルの勉強を見に来てくれるようになったのだ。
最初はアシュルトだけだったのだが、
アシュルトに次いで外国語学が得意なフェルシュテルと共に外国語学を教えてくれるようになり、
次いでトーガストが、集中した後回りが見えなくなってしまう三人を心配し
アシュルトらと共にくるようになったのだ。
「先生、えっと、位冠詞までは進んだのですが…」
「ルー様…、お気遣いありがとうございます、」
「シエル様も、疲れは…まだ大丈夫です。ありがとうございます」そう返事をしたリエルの言葉に
「位冠詞ですか、リエル様は一度理解されるととても早いのですね、しかしそこは範囲ではないのでまだ大丈夫ですよ。シト、今日簡易的なテストをして合格でしたら…」「あぁ、それがいいだろうね。問題は…」
と、二人で話し始めたアシュルトとフェルシュテル。次第に話がまとまったのか、
その場でプリントを作りリエルに渡した。
「リエル様、見た所基礎はもう十分頭に入っているようですし、これを今一度解いていただいても宜しいでしょうか?」
そう言ってニコリと微笑むアシュルトにリエルは
「は、はい。」と戸惑いつつも返事をして三人の目の前で問題に向かった。
初めは緊張していたリエルだったが、解いていくうちに緊張は取れ数十分間かかると思われたプリントも15分程度で終わることができた。
「(あれ?終わっちゃった…もしかしてどこか間違えたんじゃ……)」とリエルが考え込んでいると、横から声がかかった。
「リエル様?終わられたのですか?終わったのでしたら採点させていただきますね。」と、リエルはもうどうとにもなれ!とプリントをアシュルトに手渡した。
リエルがアシュルトが採点している様子を見ていると、
「リー、よく頑張ったね。きっと合格だ」とフェルシュテルの手が伸びてきてリエルの頭を数回撫でた。
「え?ルー様何故…」何故わかるのかそう聞こうとしたリエルに採点が終わったのかアシュルトから声がかかった。
「リエル様、」その声にリエルは息を呑んだ。そして次にリエルに渡されたテスト用紙には…
「(…これなんて地獄なの???)」
と思いながら一人で課題を解き初めて早二ヶ月が立とうとしていた。
ここで、ん?と思った人もいるだろう
「なぜ一人なのか?」と、
それは予想以上にリエルの学問が長引いてしまったことに関連する。
今から約二ヶ月前に始まったこの花嫁修業の二つ目である学問。
学問についてリエルが周囲から高い評価を受けていたこと、リエル自身も学問については問題ないと自負していたこともあるのだが、
誰もこんなにも長引くと思っていなかったがために、
とうとうアシュルトがリエルの学問を教えるために取っておいた夏季休暇中の学習期間が終了してしまったのだ。
他の貴族男性ならば期間を少し先伸ばしにすることも可能だったのだが、
丁度この時期はアシュルトが通う国内随一の名門校・ルナスーヴェルグ学園のオープンキャンパスが始まるのだ。
アシュルトはトーガスト、フェルシュテルらと共に生徒会並びに生徒会執行部に所属しているため夏季休暇が終わればすぐに学校に行かなければならなかった。
かと言って学習が切り上げられるわけでは無く、文学、生物学、地学、数学、経済学、水産学、外国語学の中から
唯一合格点が貰えなかった外国語学のみアシュルトが学園に行っている今も続いている。
と言っても、アシュルトから出された課題は紙ではなくパソコン(もどき)で送られてきたので紙が散らばったりインクがドレスに着くということはない。
因みに、先日シュルテンヴェル邸の家電がall電化にしたばかり、と話したように
こちらの世界の科学はリエルが元住んでいた場所と同じ程度、もしくはそれよりも少し進んでいるのだ。
最初は受け入れに抵抗が会った者もいたが次第にその便利さや、紙ゴミなどを出さないために環境保全に良いといったことが広まり、
家電を含む電気製品は華の都を中心とし、恐ろしいスピードで世に広まっていった。
と、ここで話は戻るがリエルは元の世界で触っていたこともあり、パソコン(もどき)を扱うのは大の得意であった。が、
アシュルトから送られてきた全てで34もある外国語学の学習課題にリエルはもう疲れ果てていた。
流石に二ヶ月も外国語のみを続けて学習していたリエルは単語や簡単な文章ならば書けるようになっていた。
そのおかげで最初よりは正答率も上がったし、問題をとくスピードも早くなっていた。
しかし誰が予想しただろうか外国語学という一つの学問に対し86もの学習課題が送られてくることを。
リエルは何も二ヶ月間教科書だけを読みふけっていたわけではない、
教科書を読みながら進んだ分だけ学習課題のほうも同時進行で勧めていたのだ。
つまりリエルはここ二ヶ月の間で合わせて52もの学習課題を終わらせていたのだ。
つまり一日あたり1.3つ分勧めていたことになる。
まぁ、それだけ勧めてもまだまだ残っているのだが…
(因みにこの世界の年間の日数は300日。一月は決まって20日あり、一年は15ヶ月である。)
さて、ただひたすらに毎日似たような課題を解く、という詰まらない日々が続いているわけだが、最近のリエルにはちょっとしたお楽しみがあった。
それは…
「お嬢様、アシュルト様方が到着されました」
「!入っていただいて、」
ガチャッ
「リエル様、お疲れ様です。何処まで進まれましたか?」
「リー、長時間やって疲れただろう。少し休むと良いよ」
「よっ姫さん、集中しすぎて疲れてないか?」
そう、生徒会、生徒会執行部の仕事が終わった
アシュルトと、トーガスト、フェルシュテルの三人が
時間が空いた日は必ずと言っていいほどリエルの勉強を見に来てくれるようになったのだ。
最初はアシュルトだけだったのだが、
アシュルトに次いで外国語学が得意なフェルシュテルと共に外国語学を教えてくれるようになり、
次いでトーガストが、集中した後回りが見えなくなってしまう三人を心配し
アシュルトらと共にくるようになったのだ。
「先生、えっと、位冠詞までは進んだのですが…」
「ルー様…、お気遣いありがとうございます、」
「シエル様も、疲れは…まだ大丈夫です。ありがとうございます」そう返事をしたリエルの言葉に
「位冠詞ですか、リエル様は一度理解されるととても早いのですね、しかしそこは範囲ではないのでまだ大丈夫ですよ。シト、今日簡易的なテストをして合格でしたら…」「あぁ、それがいいだろうね。問題は…」
と、二人で話し始めたアシュルトとフェルシュテル。次第に話がまとまったのか、
その場でプリントを作りリエルに渡した。
「リエル様、見た所基礎はもう十分頭に入っているようですし、これを今一度解いていただいても宜しいでしょうか?」
そう言ってニコリと微笑むアシュルトにリエルは
「は、はい。」と戸惑いつつも返事をして三人の目の前で問題に向かった。
初めは緊張していたリエルだったが、解いていくうちに緊張は取れ数十分間かかると思われたプリントも15分程度で終わることができた。
「(あれ?終わっちゃった…もしかしてどこか間違えたんじゃ……)」とリエルが考え込んでいると、横から声がかかった。
「リエル様?終わられたのですか?終わったのでしたら採点させていただきますね。」と、リエルはもうどうとにもなれ!とプリントをアシュルトに手渡した。
リエルがアシュルトが採点している様子を見ていると、
「リー、よく頑張ったね。きっと合格だ」とフェルシュテルの手が伸びてきてリエルの頭を数回撫でた。
「え?ルー様何故…」何故わかるのかそう聞こうとしたリエルに採点が終わったのかアシュルトから声がかかった。
「リエル様、」その声にリエルは息を呑んだ。そして次にリエルに渡されたテスト用紙には…
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