もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!

結ノ葉

文字の大きさ
上 下
23 / 85
本編

22.花嫁修業その1!ハルノの教養講座開始!ですわ!どうしましょう…簡単すぎですわ…

しおりを挟む
「お嬢様、そろそろ支度をなさいませんと遅れてしまいます。」

朝日がまだ上り切っていない華Ⅳの時間帯にリエルは使用人の声で目が覚めた。

「ん…もう…?早くないかしら、」

そう夢現の状態でいったリエルに使用人は申し訳無さそうにこう言った

「いえ、本日からハルノ様が来られるので…」と、

それを聞いた瞬間眠気が一気になくなった。

ハルノは普段は優しいけれどレッスンになったらとたんに厳しくなるのだ。

時間が遅れたりドレスにシワが寄っているとわかったときにはもう…うん、大変なことになるのだ。

だからこそハルノが来るときは早起きをして着替えをしてから使用人たちに確認をしてもらってから終了するまでワンセット…なのだが…、

「忘れてたわ……」

「お召し物は用意してございますので、まずは着替えを…その後ヘアセットに移りましょう…」
「えぇ、お願い」

初日からこんなにバタバタしているのに…

私の体力大丈夫かしら…
________________
「お嬢様おはようございます、早速教養の学習を始めてまいりましょう、」

そう、笑みを浮かべてこちらに語りかけるハルノに

「はい、よろしくお願い致します」
と、内心焦りまくっている感情を抑え込んで答えた。

「ではまず基本から参りましょう」
「はい、」

緊張のせいでグダグダになってしまうと思われたレッスンも、いざ始まるとそんなことはなく順調に進んでいった。

昔とった杵柄、というものだろうか、

リエルは部屋に戻ったら前世の自分を褒めまくることを決めてレッスンにのぞんでいった

暫くハルノが質問し、それにリエルが言葉を返す。

ということを繰り返していたが、数回繰り返したところでハルノがメモを取っていた紙を膝の上に置き、

今後のレッスンについて話始めた。

「まずはマナーや身だしなみをお教えする予定でしたが…、お嬢様は完璧なので治すところが今のところ見当たりません。」

「本当ですか、ありがとうございます。(当たり前でしょう、ファッションのお店で働いてたのよ?出来なかったら働けないじゃ無い…)」

そう花が咲くように笑顔を返したリエルに満足気に微笑むハルノ。

リエルがそんなことを思っていたなんて予想もしないだろう…
________________

「いえ、では次にテーブルマナーに移ります。
まずはティーカップを人差し指、中指、親指の三本でつまむようにして持ちます、えぇ、
他の指は添える程度で…決してソーサーは持たないように、」

「はい、こう…ですね」

「えぇ、合っていますよ。
フードは一番下から、左手で取って口元に運びましょう、紅茶を飲むときは…そうそう合っていますよ。

顎は上げずカップを傾げるのが正解です。」

「左手で…はい、(このカップ…私には大きすぎるわね…それに重い…まぁ持てないことはないのだけれど…)」

「お嬢様は分かっておられると思いますが、紅茶がぬるい際はカップを両手で持ち、知らせてください。

紅茶の中に入っているレモンは数秒くぐらせて取り出しましょう、取ったものはこのような取皿に…、ない場合はソーサーの縁に置いておきましょう」

「はい、(これ…学ぶの何回目かしら…)」

「お嬢様は以前のテーブルマナーと同様、マナーの類が完璧ですね…。本か何かで読まれたのですか?」

「はい、少し…だけですが…読んでいて面白かったので読みこんでしまって…」

そう苦笑気味に呟いたリエルに、ハルノはまぁ!と手を合わせて微笑んだ。

今この状況でリエルが思っていることは唯一

「(この反復学習教養が完璧だと判定をもらえるまで続くのよね………いつまで続くのかしら……)」それだけであった。

________________

    お気に入り登録してくださった方が98人も!?

今日文化祭の準備と部活で死にそうになりました、唯ノ葉です。

こんな駄作を読んでくださっている女神様方…ありがとうございます(´;ω;`)ウッ…感謝しかございません。
 
最近色々ありすぎて9月がとても早く感じて明日月末!?って滅茶苦茶驚いてしまいました(笑)

次は今までの話を纏めたものを出そうかな~と思っております!

はじめの頃と今書き方が全然違うから大幅修正しなきゃ……

「雅なママ~!へるぷみー」by,文系に頼りまくる審神者

「ええっ!?ルールは守らないとだめなんじゃないかな…」by.漫画家に恋をする美術部員

「お?また来たのか?…お菓子あるぞ?」by.少女漫画家な、男子高校生

「まぁ!また来てくださったのですね!」by.実妹なお嬢様

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界転生〜色いろあって世界最強!?〜

野の木
恋愛
気付いたら、見知らぬ場所に。 生まれ変わった?ここって異世界!? しかも家族全員美男美女…なのになんで私だけ黒髪黒眼平凡顔の前世の姿のままなの!? えっ、絶世の美女?黒は美人の証? いやいや、この世界の人って目悪いの? 前世の記憶を持ったまま異世界転生した主人公。 しかもそこは、色により全てが決まる世界だった!?

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ

Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_ 【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】 後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。 目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。 そして若返った自分の身体。 美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。 これでワクワクしない方が嘘である。 そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。  運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。  憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。  異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。

王女、豹妃を狩る

遠野エン
ファンタジー
ベルハイム王国の王子マルセスは身分の差を超えて農家の娘ガルナと結婚を決意。王家からは驚きと反対の声が上がるが、マルセスはガルナの自由闊達な魅力に惹かれ押し切る。彼女は結婚式で大胆不敵な豹柄のドレスをまとい、周囲をあ然とさせる。 ガルナは王子の妻としての地位を得ると、侍女や家臣たちを手の平で転がすかのように振る舞い始める。王宮に新しい風を吹かせると豪語し、次第に無茶な要求をし出すようになる。 マルセスの妹・フュリア王女はガルナの存在に潜む危険を察知し、独自に調査を開始する。ガルナは常に豹柄の服を身にまとい人々の視線を引きつけ、畏怖の念を込めて“豹妃”というあだ名で囁かれるのだった。

美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける

朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。 お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン 絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。 「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」 「えっ!? ええぇぇえええ!!!」 この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。

私は女神じゃありません!!〜この世界の美的感覚はおかしい〜

朝比奈
恋愛
年齢=彼氏いない歴な平凡かつ地味顔な私はある日突然美的感覚がおかしい異世界にトリップしてしまったようでして・・・。 (この世界で私はめっちゃ美人ってどゆこと??) これは主人公が美的感覚が違う世界で醜い男(私にとってイケメン)に恋に落ちる物語。 所々、意味が違うのに使っちゃってる言葉とかあれば教えて下さると幸いです。 暇つぶしにでも呼んでくれると嬉しいです。 ※休載中 (4月5日前後から投稿再開予定です)

美醜逆転異世界で、非モテなのに前向きな騎士様が素敵です

花野はる
恋愛
先祖返りで醜い容貌に生まれてしまったセドリック・ローランド、18歳は非モテの騎士副団長。 けれども曽祖父が同じ醜さでありながら、愛する人と幸せな一生を送ったと祖父から聞いて育ったセドリックは、顔を隠すことなく前向きに希望を持って生きている。けれどやはりこの世界の女性からは忌み嫌われ、中身を見ようとしてくれる人はいない。 そんな中、セドリックの元に異世界の稀人がやって来た!外見はこんなでも、中身で勝負し、専属護衛になりたいと頑張るセドリックだが……。 醜いイケメン騎士とぽっちゃり喪女のラブストーリーです。 多分短い話になると思われます。 サクサク読めるように、一話ずつを短めにしてみました。

処理中です...