もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!

結ノ葉

文字の大きさ
上 下
13 / 85
本編

12.ハーヴェン!?違う…違うのよ…ハーヴェン…そうだけどそうなんじゃないのよ…

しおりを挟む
ハーヴェンにお願いして早一ヶ月…

あれから手紙は減るどころかむしろ増えたしハーヴェンも見当たらないし…

やっぱり…難しかったかしら…

コンコン ガチャ「お嬢様、ハーヴェン様が客室に来るように、とのことです」

「えぇ、わかったわありがとう。」

ハーヴェンが客室に私を呼ぶって事は…

あの条件をクリアする人が見つかったということね!

まぁ…ハーヴェンが一生懸命探してくれたんだもの…

多少条件と違うところがあっても……うん、多少がまんするわ…

ん、ついたわね
コンコン「入るわよ…って、え?」

目の前の光景に私は思わず頭を抱えて部屋に引きこもりたくなった…

なぜなら目の前には…

「わぁ~~ん!まま~!」「おぎゃあぁぁ~!」
「ぐすっ、ぱぱぁ…」「うわぁ~ん!かえる~」

ソファーの上で泣く沢山の子供がいたんだもの…

勿論子どもたちの親と見られる男性や女性はソファーの後ろで立って待機しているのだけれど…

って、待って!?この子達が私の婚約候補とは言わないわよね!?確か条件にも…

「第1、清潔感があること!(これは必須よ!)
 第2、普通の体型の方。(変に太っている方や、痩せている方は遠慮するわ、)
 第3、顔が整っている方は嫌(整っている方で第二王子みたいに性格が悪い方が多いんだもの)
 第4、身長は余り指定は無い…」

書いてない!なんてこと…!!

私は急いで部屋の隅にいたハーヴェンを見つけて詰め寄った

「ちょっと、ハーヴェン!?これは…」

一体どういうこと…と聴こうとした私にハーヴェンは私に被せるようにこう言った

「お嬢様!来ていただけましたか…どうでしょう、このハーヴェン長い時間はかかりましたが、すべての条件に当てはまる人物を探し出してまいりました。」

と、私は今ポカーンとした間抜け面をさらけ出していることだろう。

だってその証拠にさっきまで泣きわめいていた子供たちが泣き止んで笑って私を見ているんだもの…

「お、お嬢様…?何か問題でも…」

「問題も問題よ!どう見たって私より10歳以上年下じゃない!確かに年齢指定は書いてなかったけど…そのくらいハーヴェンならわかったはずでしょう?!子供たちを返して差し上げなさい!」

そう…子供たち全員明らかに5歳にも満たない子供なのよ…

まだ10代ならまだしも…こんなに歳が離れていたら婚約者っていうよりは姉弟って言ったほうがしっくりくるわ…

「し、しかし…お嬢様…」 

「いいから早く!返して差し上げなさい!」
「は、ただ今すぐに…!」

慌てて子供たちと子供たちの親の方に向うハーヴェンに私は思わず大きくため息をついた。

「はぁ……これは部屋に戻って条件に年齢も付け足さないといけないわね…」

そう言って私が客室を出ようとしたとき、クイッ、とスカートの一部を引っ張られたような感覚があった。

「ん…?どこかに引っ掛けちゃったのかしら…」

そう思って振り向くと…後ろにはテーブルがあるだけで何も引っ掛かるようなものはなかった。

「あら?何もない…」

何…?ホラーなの?私無理よ!?
そう私が思っていると
 
「し、下です…」そう、声がした。

もしかして…と思ってスカートを少し横にずらすと私のレースで膨らんだスカートに埋もれて隠れていたであろう綺麗な青髪が目に入った。

「あらっ!ごめんなさいね…怪我はしてないかしら…」

私がしゃがんでそう聞くと男の子は、

「だ、大丈夫です!あのっ、これ!」
と、顔を真っ赤にして私に花束を渡して走っていった。

「何だったのかしら…って、コレ……」

去っていった男の子を見てポカンっとしていると男の子に渡された花束に思わず驚いた。

何故なら男の子が渡してくれた花束は私が昨日、手紙の返事替わりに送った花束と同じ花で、同じ色のリボンがつけてあったからだ。

この世界に来てから家族以外から手紙以外を貰ったこと何かなかったので、これが実質初めての異性からのプレゼントである。

私は思わずふふっ、と笑い花束をくれた男の子に手紙を書くために今度こそ部屋に戻った…
_________________________
お気に入り登録してくださった方が40人も!?

驚きすぎてスマホをずっと見返してたら充電が切れて発狂しかけました唯ノ葉です。

これを読んでくださっている女神様は今現在進行形で読んでくださっているのね…神か…?神だわ…と思いつつ書いています。

今日刀○乱○のコラボをファミマでやっていたことをお母様経由で知りました。

行ったらやってなかったです

(´;ω;`)ぴゃ

ガチ目に今落ち込んでおります…何故知らなかった…過去の私よ…

「私は少し推しのコラボグッズを探すたびに出ます!良かったらまた覗きに来てくださいね~!」by.情報に疎い越前審神者 

「わかっとると思うけど…ルール違反はしたらあかんよ…?」by.茶髪の無重力少女

「また来てくださると嬉しいですわ!」by.筋金入りの天然お嬢様

「あぁ…?あー…来たいんなら来いよ、イカレ女の相手ぐらいはできんだろ…」by.蒼炎の顔面優勝者

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界転生〜色いろあって世界最強!?〜

野の木
恋愛
気付いたら、見知らぬ場所に。 生まれ変わった?ここって異世界!? しかも家族全員美男美女…なのになんで私だけ黒髪黒眼平凡顔の前世の姿のままなの!? えっ、絶世の美女?黒は美人の証? いやいや、この世界の人って目悪いの? 前世の記憶を持ったまま異世界転生した主人公。 しかもそこは、色により全てが決まる世界だった!?

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

私は女神じゃありません!!〜この世界の美的感覚はおかしい〜

朝比奈
恋愛
年齢=彼氏いない歴な平凡かつ地味顔な私はある日突然美的感覚がおかしい異世界にトリップしてしまったようでして・・・。 (この世界で私はめっちゃ美人ってどゆこと??) これは主人公が美的感覚が違う世界で醜い男(私にとってイケメン)に恋に落ちる物語。 所々、意味が違うのに使っちゃってる言葉とかあれば教えて下さると幸いです。 暇つぶしにでも呼んでくれると嬉しいです。 ※休載中 (4月5日前後から投稿再開予定です)

美醜逆転異世界で、非モテなのに前向きな騎士様が素敵です

花野はる
恋愛
先祖返りで醜い容貌に生まれてしまったセドリック・ローランド、18歳は非モテの騎士副団長。 けれども曽祖父が同じ醜さでありながら、愛する人と幸せな一生を送ったと祖父から聞いて育ったセドリックは、顔を隠すことなく前向きに希望を持って生きている。けれどやはりこの世界の女性からは忌み嫌われ、中身を見ようとしてくれる人はいない。 そんな中、セドリックの元に異世界の稀人がやって来た!外見はこんなでも、中身で勝負し、専属護衛になりたいと頑張るセドリックだが……。 醜いイケメン騎士とぽっちゃり喪女のラブストーリーです。 多分短い話になると思われます。 サクサク読めるように、一話ずつを短めにしてみました。

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ

Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_ 【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】 後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。 目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。 そして若返った自分の身体。 美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。 これでワクワクしない方が嘘である。 そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

異世界で婚活したら、とんでもないのが釣れちゃった?!

家具付
恋愛
五年前に、異世界に落っこちてしまった少女スナゴ。受け入れてくれた村にすっかりなじんだ頃、近隣の村の若い人々が集まる婚活に誘われる。一度は行ってみるべきという勧めを受けて行ってみたそこで出会ったのは……? 多種多様な獣人が暮らす異世界でおくる、のんびりほのぼのな求婚ライフ!の、はずだったのに。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

処理中です...