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第五章 竜族との戦い
第203話 戦神イナガ
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………………………………………
名前:アラン・ベネット
種族:人族
性別:男
年齢:15
健康状態:快調
装備品:無銘の剣・削月
天空を舞いし羽根
体力:89340/456385
魔力値:10655/2968716
属性:火、水、地、風、光、闇
スキル:創作・置換…この世に存在するあらゆる事象を作り出し、
また元からある物と置き換える事が出来る。(進化スキル)
全知全能…この世の全ての事象を五感で認め、知る。(進化済スキル)
特殊効果:体力増加率…8倍
魔力値増加率…20倍
魔力変換効率…35倍
イナガ神の加護(攻撃耐性上昇、武芸の習得、戦運の向上)
神の眷属
備考:セドリック神の力を部分的にだが扱える。
激戦の直後で肉体が不安定になっている。
………………………………………
「イナガ神の加護…いや、チェックして無かったですね。あれ、て、事は…」
俺はチラーっとイガレルの方を見る。脳みその中では結論を出したのだが、理性がそれを受け付けようとしない。いやまさか…嘘だよね?
「戦神イナガ様?」
「おうよ、イナガよ。随分結論に辿り着くまで時間が掛かったな!ハハハ!」
失礼な人とか思ってすみませんでしたあ!俺は心の中で全力で叫ぶ。俺はこの一瞬ですべき行動を全力で考える。
1、神速で土下座に移行する。
2、外界からの情報を絶って石像の如く固まる。
3、今すぐ地上の肉体に帰還する。
4、全力で逃げる。
5、言う事成す事に胡麻を擦り……
「まあまあ、そう変な事ばかり考えるな!気が張っては呼んだ意味が無い、無いのだ!出来るだけ普段のままでいてくれはしないか!?」
「はいすみませんいますぐそうさせていただきます」
一回も噛まずにスラスラと言った俺を褒めてやりたい。イナガ様は笑顔のままだが少し困ったという雰囲気を滲ませ、酒をグビリと呷る。
「お主は普段からセドリックと一緒に居るであろう。アレと過ごす感じで構わん、構わん!」
「ふうむ、確かにではそうさせて貰います。ですが敬語に関してはご容赦を。俺の方が大変になるので」
「良いぞ、では話に入ろう!特に身構えなくても良い、少し質問するだけだ!」
イナガさんは本当に些細な質問をして来た。バリエドの強さはどうだったとか、セドリックは最近どうだとか、仲間とは良い信頼関係を築けているかとか。
ひとしきりの質問を聞いた後、イナガさんは少し考えるように顎に手を当てた後、うんと一人頷き、そして再び笑みを浮かべた。
「うん、いい話を聞けた!この時間を設けられた事に感謝、そう感謝を!アランよまた機会があったら話を聞かせてくれ!今度はぜひとも剣で語り合おう!語れぬか?」
戦神らしい提案に俺は優しく微笑む。
「ええ、良いですよ。その代わり名高きイナガ様と戦うには、恥ずかしい装備ではいけませんね。武器の手入れをし直さないと…」
「うむ、それでこそ俺の見込んだ男だ!してアラン、この空間から帰るのは自分の力でできるか?魔力が足りぬなら俺の力を使うが」
「大丈夫です。話の間にだいぶ回復したので」
俺は少し残った茶を飲み干し、席を立つ。同時に立ち上がったイナガさんは若干名残惜しそうに別れを告げた。
「ではなアラン!またいつか会おうぞ!」
「ええ、さようなら!」
俺はそう言い残して意識を地上の肉体に戻した。
名前:アラン・ベネット
種族:人族
性別:男
年齢:15
健康状態:快調
装備品:無銘の剣・削月
天空を舞いし羽根
体力:89340/456385
魔力値:10655/2968716
属性:火、水、地、風、光、闇
スキル:創作・置換…この世に存在するあらゆる事象を作り出し、
また元からある物と置き換える事が出来る。(進化スキル)
全知全能…この世の全ての事象を五感で認め、知る。(進化済スキル)
特殊効果:体力増加率…8倍
魔力値増加率…20倍
魔力変換効率…35倍
イナガ神の加護(攻撃耐性上昇、武芸の習得、戦運の向上)
神の眷属
備考:セドリック神の力を部分的にだが扱える。
激戦の直後で肉体が不安定になっている。
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「イナガ神の加護…いや、チェックして無かったですね。あれ、て、事は…」
俺はチラーっとイガレルの方を見る。脳みその中では結論を出したのだが、理性がそれを受け付けようとしない。いやまさか…嘘だよね?
「戦神イナガ様?」
「おうよ、イナガよ。随分結論に辿り着くまで時間が掛かったな!ハハハ!」
失礼な人とか思ってすみませんでしたあ!俺は心の中で全力で叫ぶ。俺はこの一瞬ですべき行動を全力で考える。
1、神速で土下座に移行する。
2、外界からの情報を絶って石像の如く固まる。
3、今すぐ地上の肉体に帰還する。
4、全力で逃げる。
5、言う事成す事に胡麻を擦り……
「まあまあ、そう変な事ばかり考えるな!気が張っては呼んだ意味が無い、無いのだ!出来るだけ普段のままでいてくれはしないか!?」
「はいすみませんいますぐそうさせていただきます」
一回も噛まずにスラスラと言った俺を褒めてやりたい。イナガ様は笑顔のままだが少し困ったという雰囲気を滲ませ、酒をグビリと呷る。
「お主は普段からセドリックと一緒に居るであろう。アレと過ごす感じで構わん、構わん!」
「ふうむ、確かにではそうさせて貰います。ですが敬語に関してはご容赦を。俺の方が大変になるので」
「良いぞ、では話に入ろう!特に身構えなくても良い、少し質問するだけだ!」
イナガさんは本当に些細な質問をして来た。バリエドの強さはどうだったとか、セドリックは最近どうだとか、仲間とは良い信頼関係を築けているかとか。
ひとしきりの質問を聞いた後、イナガさんは少し考えるように顎に手を当てた後、うんと一人頷き、そして再び笑みを浮かべた。
「うん、いい話を聞けた!この時間を設けられた事に感謝、そう感謝を!アランよまた機会があったら話を聞かせてくれ!今度はぜひとも剣で語り合おう!語れぬか?」
戦神らしい提案に俺は優しく微笑む。
「ええ、良いですよ。その代わり名高きイナガ様と戦うには、恥ずかしい装備ではいけませんね。武器の手入れをし直さないと…」
「うむ、それでこそ俺の見込んだ男だ!してアラン、この空間から帰るのは自分の力でできるか?魔力が足りぬなら俺の力を使うが」
「大丈夫です。話の間にだいぶ回復したので」
俺は少し残った茶を飲み干し、席を立つ。同時に立ち上がったイナガさんは若干名残惜しそうに別れを告げた。
「ではなアラン!またいつか会おうぞ!」
「ええ、さようなら!」
俺はそう言い残して意識を地上の肉体に戻した。
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