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第三章 成長
第45話 ダンジョン攻略
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ダンジョンに着いた。このダンジョンは地下が25階まであり、Cランク冒険者が大体地下20階まで、完全攻略だとBランクが推奨らしい。なれば、俺たちなら十分攻略可能範囲内だ。
「…入るか」
「だね」
ダンジョンは蔦が這って灯りもまともにない為、光源を確保しないと足元さえ信用が出来ない。常に魔力を張り巡らせ付近に気を配る。初めてである手前、どこにどんな危険があっても分からない。
「よっぽど良いと思うけど、敵襲やトラップには十二分に気をつけて。
何があるか分からないから」
「了解」
サクサク歩きながら進む。どうやら魔物が出てこない辺り、低階層の魔物は他の方々が倒し尽くしてしまった様だ。警戒のし過ぎだったかもな。
「…杞憂だったね。トラップもなさそうだし」
セドリックの呟きに、俺は頷きながら答える。
「ああ、この感じだと地下15階くらいまでなら特に警戒も無しで大丈夫そうだな。念のためダンジョンの構造は知っとくべきだけど」
「じゃあ昼ご飯の時間についでに立体地図でも作っとくよ」
「頼んだ」
俺は軽く壁に触ってみる。すると、軽く擦っただけで土壁がパラパラ崩れた。これはかなり脆いね、と一言呟いて手についた土をはたき落とす。
昼飯を挟んで、俺たちは地下14階まで降りて来た。特にトラブルもなく来れたので、逆に拍子抜けである。そこでようやく、ダンジョン内で魔物に遭遇した。
「お、魔物だ…ブレア、いっちょ行ってきて」
「承知」
ブレアは魔力を部分的に解放する。その隙に俺は魔物に対し鑑定を発動する。
…………………………
種名:オーガ
属性:風、闇
体力:29836/29836
魔力値:10724/10724
…………………………
もうこの時点で万が一にもブレアが負けるなんて可能性消えたな。恨むなら出会った運が悪かったと思って欲しい物だ。ブレアがオーガの目の前に立ち、スキルを発動する。
「保持、拳!」
一本だけ大きめの拳を形どった魔力の気配が出現した。空気を固めた代物なのでオーガがそれを完治できるとは思えない。案の定、オーガはブレアに向かって一身に突っ込んできた。
「グオオオオ!!」
ブレアは右手の人差し指と長指を立てて素早く右から左に振る。
「ガア!グ、グオオオ…」
横から強力スマッシュをモロに喰らわされたオーガは大きく吹っ飛び、壁に打ちつけられて絶命した。
「…どうよ?」
ブレアはこちらをふりかえり、俺たちの返答を待つ。どうも何も、ここまで熟練度が上がっているなら文句の付けようがない。
「正直言って、十二分どころじゃ無い。十五分でも足りない気がする」
「僕もおんなじ感じの評価かな。想像の遥か斜め上を行ってる」
「よかった~」
ブレアはホッと胸を撫で下ろす。あれをたった11週間で習得したと考えれば、心配なんてしなければいけない点が見つからないのに。
「じゃあ、いつものやって先進もうか」
「うん」
魂の浄化及び送り出しの作業を終わらせた後、遺体を回収して先へ進み始めた。
現在18階。ここら辺から攻略難易度の上がり方が顕著になる。出現する魔物の強度も確実に増して来ていた。
「ちょっと強くなってきてるね、魔物」
「確かに、少し手応えも増してきてる」
二人の発言に俺は『だな』と頷き、先を見る。そこは何やら開けた場所になっていた。休憩場所だろうか?
「少し休んでくか?ゆっくり茶でも飲みたい気分だし」
「確かに、昼食べてからずっと進んでばっかだもんね。良いと思うよ、ブレアは?」
「もちろん、良いよ」
俺たちは歩いて広場に入る。しかし、そこにあった光景に驚かされた。パーティと思わしきグループが数個、怪我人を中心に横たわっていたからだ。
「うう…」
「痛え…」
「くそっ……あんな魔物が居るなんて……」
何だ?どうした?魔物?俺たちは怪我の看病をしている女の冒険者に話を聞く。
「何があったんですか?」
「あなた達、ここから先に進もうとしているの?もしそれなら、辞めておいた方が良いわよ」
俺が聞きたい事にも答えず、ガチトーンで食い気味に言われて少しばかりたじろいでしまう。
「何か先にいるのですか?」
「そうよ。何かは分からないけど、Bランクのリーダーが歯も立たないほどの強力な魔物がいたわ」
床に寝かされている屈強な男を見ながら、女の冒険者はそう言う。セドリックは真面目な表情で、女の冒険者に物を聞く。
「出来るだけ正確に、多くの情報を思い出せますか?肌の色、見た目、使っている武器、攻撃に使った魔法。何でもいいです」
セドリックはそう言った後、ブレアに対して何やら念話を飛ばす。ブレアはセドリックの隣で屈み、魔力を少し発動する。女の冒険者はポツポツと特徴を話し始めた。
「身長は3、4アブデリ程だった気がします。固い赤色の鱗に覆われ、長い剣で攻撃をしてきました。距離を取って攻撃しようとすると、火属性の強力な魔法を放って追撃をしてきました。後、何か言葉を話していましたが詳しくは…思い出せません」
「分かりました」
セドリックとブレアはその場を離れ、俺の近くに帰ってくる。話を聞いている中で、俺の頭にでっかい鎧を纏った大猿が浮かぶ。
「ブレアに伝えて、『心眼・極』である程度の見た目を読み取ってもらった。無いよりかマシだと思う」
「ナイスだ」
俺は一言言って、その場を少し離れる。
「空間内完全再生!」
範囲内の全ての指定した生物の状態異常、怪我、毒などを完全に消し去る最高等魔法、空間内完全再生。本来ならこんな所で放っていい魔法では無いのだが、緊急事態故しょうがない。
周囲に優しい光が満ちて、それぞれの食らった生々しい傷が見る見るうちに無くなっていく。怪我人たちの怪我が消えたのを確認して、俺は声を上げる。
「大丈夫ですか?もう動いても良いですよ」
「…入るか」
「だね」
ダンジョンは蔦が這って灯りもまともにない為、光源を確保しないと足元さえ信用が出来ない。常に魔力を張り巡らせ付近に気を配る。初めてである手前、どこにどんな危険があっても分からない。
「よっぽど良いと思うけど、敵襲やトラップには十二分に気をつけて。
何があるか分からないから」
「了解」
サクサク歩きながら進む。どうやら魔物が出てこない辺り、低階層の魔物は他の方々が倒し尽くしてしまった様だ。警戒のし過ぎだったかもな。
「…杞憂だったね。トラップもなさそうだし」
セドリックの呟きに、俺は頷きながら答える。
「ああ、この感じだと地下15階くらいまでなら特に警戒も無しで大丈夫そうだな。念のためダンジョンの構造は知っとくべきだけど」
「じゃあ昼ご飯の時間についでに立体地図でも作っとくよ」
「頼んだ」
俺は軽く壁に触ってみる。すると、軽く擦っただけで土壁がパラパラ崩れた。これはかなり脆いね、と一言呟いて手についた土をはたき落とす。
昼飯を挟んで、俺たちは地下14階まで降りて来た。特にトラブルもなく来れたので、逆に拍子抜けである。そこでようやく、ダンジョン内で魔物に遭遇した。
「お、魔物だ…ブレア、いっちょ行ってきて」
「承知」
ブレアは魔力を部分的に解放する。その隙に俺は魔物に対し鑑定を発動する。
…………………………
種名:オーガ
属性:風、闇
体力:29836/29836
魔力値:10724/10724
…………………………
もうこの時点で万が一にもブレアが負けるなんて可能性消えたな。恨むなら出会った運が悪かったと思って欲しい物だ。ブレアがオーガの目の前に立ち、スキルを発動する。
「保持、拳!」
一本だけ大きめの拳を形どった魔力の気配が出現した。空気を固めた代物なのでオーガがそれを完治できるとは思えない。案の定、オーガはブレアに向かって一身に突っ込んできた。
「グオオオオ!!」
ブレアは右手の人差し指と長指を立てて素早く右から左に振る。
「ガア!グ、グオオオ…」
横から強力スマッシュをモロに喰らわされたオーガは大きく吹っ飛び、壁に打ちつけられて絶命した。
「…どうよ?」
ブレアはこちらをふりかえり、俺たちの返答を待つ。どうも何も、ここまで熟練度が上がっているなら文句の付けようがない。
「正直言って、十二分どころじゃ無い。十五分でも足りない気がする」
「僕もおんなじ感じの評価かな。想像の遥か斜め上を行ってる」
「よかった~」
ブレアはホッと胸を撫で下ろす。あれをたった11週間で習得したと考えれば、心配なんてしなければいけない点が見つからないのに。
「じゃあ、いつものやって先進もうか」
「うん」
魂の浄化及び送り出しの作業を終わらせた後、遺体を回収して先へ進み始めた。
現在18階。ここら辺から攻略難易度の上がり方が顕著になる。出現する魔物の強度も確実に増して来ていた。
「ちょっと強くなってきてるね、魔物」
「確かに、少し手応えも増してきてる」
二人の発言に俺は『だな』と頷き、先を見る。そこは何やら開けた場所になっていた。休憩場所だろうか?
「少し休んでくか?ゆっくり茶でも飲みたい気分だし」
「確かに、昼食べてからずっと進んでばっかだもんね。良いと思うよ、ブレアは?」
「もちろん、良いよ」
俺たちは歩いて広場に入る。しかし、そこにあった光景に驚かされた。パーティと思わしきグループが数個、怪我人を中心に横たわっていたからだ。
「うう…」
「痛え…」
「くそっ……あんな魔物が居るなんて……」
何だ?どうした?魔物?俺たちは怪我の看病をしている女の冒険者に話を聞く。
「何があったんですか?」
「あなた達、ここから先に進もうとしているの?もしそれなら、辞めておいた方が良いわよ」
俺が聞きたい事にも答えず、ガチトーンで食い気味に言われて少しばかりたじろいでしまう。
「何か先にいるのですか?」
「そうよ。何かは分からないけど、Bランクのリーダーが歯も立たないほどの強力な魔物がいたわ」
床に寝かされている屈強な男を見ながら、女の冒険者はそう言う。セドリックは真面目な表情で、女の冒険者に物を聞く。
「出来るだけ正確に、多くの情報を思い出せますか?肌の色、見た目、使っている武器、攻撃に使った魔法。何でもいいです」
セドリックはそう言った後、ブレアに対して何やら念話を飛ばす。ブレアはセドリックの隣で屈み、魔力を少し発動する。女の冒険者はポツポツと特徴を話し始めた。
「身長は3、4アブデリ程だった気がします。固い赤色の鱗に覆われ、長い剣で攻撃をしてきました。距離を取って攻撃しようとすると、火属性の強力な魔法を放って追撃をしてきました。後、何か言葉を話していましたが詳しくは…思い出せません」
「分かりました」
セドリックとブレアはその場を離れ、俺の近くに帰ってくる。話を聞いている中で、俺の頭にでっかい鎧を纏った大猿が浮かぶ。
「ブレアに伝えて、『心眼・極』である程度の見た目を読み取ってもらった。無いよりかマシだと思う」
「ナイスだ」
俺は一言言って、その場を少し離れる。
「空間内完全再生!」
範囲内の全ての指定した生物の状態異常、怪我、毒などを完全に消し去る最高等魔法、空間内完全再生。本来ならこんな所で放っていい魔法では無いのだが、緊急事態故しょうがない。
周囲に優しい光が満ちて、それぞれの食らった生々しい傷が見る見るうちに無くなっていく。怪我人たちの怪我が消えたのを確認して、俺は声を上げる。
「大丈夫ですか?もう動いても良いですよ」
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