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番外編 ※本編を読んでからお読み下さい。
幼い頃の2人
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これは、ミリアリア5歳、ジョセフ6歳の頃のお話です。
ミリアリアは大好きな彼の元へと駆けてゆく。そして、彼に抱きつく。
「ジョセフ、あそぼう?」
「もちろん。今日はどこで遊ぶ?」
するとミリアリアは、即座に答える。
「お花畑に行きたい!」
そう言って二人で手を繋いで歩き出す。ミリアリアはとてもご機嫌だ。ジョセフと手を繋いで歩けるのが嬉しいのだ。
「ミリア今日は何して遊ぶ?」
「あのね、お花の冠が作りたいの。」
ニコニコとしながら答えるミリアリアにジョセフも表情を緩める。
お花畑に着いてからは、ミリアリアと二人で冠を作り始める。豪華な冠が一つ出来ようとした頃ジョセフは、少し遠くにある所に咲いているに目が止まる。他の花とは違った綺麗な花だった。それも冠作りに使いたいと考えたジョセフは、その花を摘みに行くことにした。駆け足で花を摘みミリアリアの元へ急いで帰ると何やら騒がしい。
なんだろうと思いながら近づいて行くと、なんとミリアリアが見知らぬ男の子に髪の毛を引っ張られていた。
「痛い!やめてっ!!ジョセフ、助けて!」
ミリアリアの位置からはジョセフのことは見えないが、ジョセフに助けを求めている。
「その冠を寄越せって言ってんだよ!早くよこせよ!!」
「いやっ、これはジョセフにあげるんだもん!!だからあげないんだもん!」
すると見知らぬ男の子は、更に強くミリアリアの髪を引っ張る。それを見たジョセフは頭に血が登った。ジョセフはその男の子の手をグッとひねり上げる。
「お前は何をしている。」
ジョセフは、声を低くして問いかける。
「あ・・・あ、」
男の子は怖くて声も出ない様だ。それ位ジョセフは怖かった。そして男の子は後ずさると、泣きながら逃げていった。
「うわぁぁぁん。怖いよぉーー」
男の子が逃げていったのに安心したのか、ミリアリアがジョセフに駆け寄り抱きついた。そして泣き出す。
「ふ、ふぇぇっ・・・こわ、怖かったよぉ」
その声にジョセフは罪悪感を覚えた。自分が花を摘みに行かなければさっきの事は起こらなかったからだ。ミリアリアの小さな体を抱きしめて謝る。
「ごめん、ミリア俺のせいでこんな目にあって。」
「・・・っ ・・・ううんジョセフは・・・ヒック悪くないもん。・・・ジョセフは私をヒック・・・ま、守ってくれたもん。」
泣きながらそう言うミリアリアが愛しくて堪らなかった。
この子は俺が守らなきゃ。
そう心に誓った。そしてミリアリアご泣き止むまで髪を撫でながら抱きしめる。
ミリアリアが泣き止むと、ジョセフはミリアリアに言う。
「ミリア、俺はミリアのことを守る。そして、何があっても俺はミリアの味方だから。忘れないで。」
「ジョセフ王子様みたい。」
王子様・・・か。案外いいかもしれない。ミリアだけの王子ならなってもいいな。
そう思った。
「俺はミリアだけの王子だ。」
そうミリアに囁きまた抱きしめた。
ー後書きー
こんにちは祐翔です。今回は幼い頃のミリアとジョセフを書きました。ジョセフ、イケメンですね。素面でこんなこと言える人滅多にいませんよ!?どうやったら、あんな性格の曲がりきった人になるんでしょうね?祐翔には、疑問です。(←作者なのに・・・)
皆様、今この暑さです。とても暑いです。体調を崩さないように気をつけて下さいね。
ミリアリアは大好きな彼の元へと駆けてゆく。そして、彼に抱きつく。
「ジョセフ、あそぼう?」
「もちろん。今日はどこで遊ぶ?」
するとミリアリアは、即座に答える。
「お花畑に行きたい!」
そう言って二人で手を繋いで歩き出す。ミリアリアはとてもご機嫌だ。ジョセフと手を繋いで歩けるのが嬉しいのだ。
「ミリア今日は何して遊ぶ?」
「あのね、お花の冠が作りたいの。」
ニコニコとしながら答えるミリアリアにジョセフも表情を緩める。
お花畑に着いてからは、ミリアリアと二人で冠を作り始める。豪華な冠が一つ出来ようとした頃ジョセフは、少し遠くにある所に咲いているに目が止まる。他の花とは違った綺麗な花だった。それも冠作りに使いたいと考えたジョセフは、その花を摘みに行くことにした。駆け足で花を摘みミリアリアの元へ急いで帰ると何やら騒がしい。
なんだろうと思いながら近づいて行くと、なんとミリアリアが見知らぬ男の子に髪の毛を引っ張られていた。
「痛い!やめてっ!!ジョセフ、助けて!」
ミリアリアの位置からはジョセフのことは見えないが、ジョセフに助けを求めている。
「その冠を寄越せって言ってんだよ!早くよこせよ!!」
「いやっ、これはジョセフにあげるんだもん!!だからあげないんだもん!」
すると見知らぬ男の子は、更に強くミリアリアの髪を引っ張る。それを見たジョセフは頭に血が登った。ジョセフはその男の子の手をグッとひねり上げる。
「お前は何をしている。」
ジョセフは、声を低くして問いかける。
「あ・・・あ、」
男の子は怖くて声も出ない様だ。それ位ジョセフは怖かった。そして男の子は後ずさると、泣きながら逃げていった。
「うわぁぁぁん。怖いよぉーー」
男の子が逃げていったのに安心したのか、ミリアリアがジョセフに駆け寄り抱きついた。そして泣き出す。
「ふ、ふぇぇっ・・・こわ、怖かったよぉ」
その声にジョセフは罪悪感を覚えた。自分が花を摘みに行かなければさっきの事は起こらなかったからだ。ミリアリアの小さな体を抱きしめて謝る。
「ごめん、ミリア俺のせいでこんな目にあって。」
「・・・っ ・・・ううんジョセフは・・・ヒック悪くないもん。・・・ジョセフは私をヒック・・・ま、守ってくれたもん。」
泣きながらそう言うミリアリアが愛しくて堪らなかった。
この子は俺が守らなきゃ。
そう心に誓った。そしてミリアリアご泣き止むまで髪を撫でながら抱きしめる。
ミリアリアが泣き止むと、ジョセフはミリアリアに言う。
「ミリア、俺はミリアのことを守る。そして、何があっても俺はミリアの味方だから。忘れないで。」
「ジョセフ王子様みたい。」
王子様・・・か。案外いいかもしれない。ミリアだけの王子ならなってもいいな。
そう思った。
「俺はミリアだけの王子だ。」
そうミリアに囁きまた抱きしめた。
ー後書きー
こんにちは祐翔です。今回は幼い頃のミリアとジョセフを書きました。ジョセフ、イケメンですね。素面でこんなこと言える人滅多にいませんよ!?どうやったら、あんな性格の曲がりきった人になるんでしょうね?祐翔には、疑問です。(←作者なのに・・・)
皆様、今この暑さです。とても暑いです。体調を崩さないように気をつけて下さいね。
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