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番外編 ※本編を読んでからお読み下さい。

ジョセフ視点 ※話は少し遡る(断罪シーンに戻ります)

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衛兵たちはあっという間にマデリン様を捕らえた。マデリン様へ叫んで抵抗している。
「離しなさい。離しなさいよ!!!お前達のような衛兵如きがこの私に触れていいと思ってるの!?」
そう叫びながらマデリン様は牢屋に連行されていった。そんな彼女を見て、顔が青くなった。次は俺の番なのか・・・。嫌だ、そんなことは許されない。そんなことになったら、俺は無様な姿をこいつらの前に晒さなければいけないじゃないか。クソっどうすればいい。・・・・・・・・・あぁそうか、きっとミリアリアはまだは俺のことを愛しているだろう。癪ではあるが、また俺の婚約者に戻してやるか。泣いて喜ぶだろうな。
「ミリアリア、俺が悪かった。だから、婚約破棄は取り下げる。また俺と一緒にいてくれないか?」
すると笑顔になったミリアリアが言い放った
「もちろんお断りですわ。この愚か者が」
こ・・・断る・・・だと。こいつは俺のことを愛していたのではないのか?なぜ断る?あぁ、そうか照れ隠しか。ならば、本心をさらけ出させてやる。
「なぁミリアリアお前は俺をあんなに愛していたじゃないか。今ならばまだやり直せる。だから・・・」
「お断りしたはずでしょう?それに私をあんなに貶していたのに何を仰っているの?厚かましいは思いませんの?」
愕然とした。俺は、見捨てられていたのか?何故、なぜこの完璧な俺が見捨てられるというのだ。有り得ない。
「陛下、この方は一体どう致しますの?もう私この茶番に付き合うのが疲れましたわ。」
茶番だと・・・。ふざけるな、こちらは本気だ。すると陛下は笑いを堪えながら、言った。
「ふ・・・この者も・・・負けだな。ふはっ、不敬罪とする。・・・はは、衛兵、と・・・捕らえよ」
俺の体が衛兵に拘束されている。何故だ、俺はどこで間違えた・・・?俺はなぜ衛兵などに捕まっているんだ・・・?
そうして俺は牢屋に入れられた。冷たくて暗い中で助けを乞うつもりも怒鳴り散らす事もせず、ひたすら考えた。何故こんなことになっている。俺はただ、ミリアリアに妬いて欲しかっただけだ。ミリアリアはいつも態度が素っ気なく、まるで俺のことなど眼中に無く愛してもいないとでも言うような感じだった。俺を愛しているか確かめる為に俺の近くに寄ってきたマデリンを使った。なのにミリアリアは、何も反応を示さなかった。だから俺がかけられると嬉しい言葉を言ってくれるマデリンの方に気持ちが偏ってしまった。俺は、いつからかマデリンの虜になっていた。だからいじめなどやっていないというミリアリアの言葉が信じられなかった。
「俺はなんて事をしてしまったんだ・・・・・・」
だが後悔しても後の祭りだ。してしまったことは元に戻らない。つまり俺には何も出来ない。
俺はどうすればいい。毎日毎日その事を考えながら牢屋で過ごして1年が経った時。俺の牢屋の扉が開かれ衛兵が入ってきた。
「出ろ」
そう言って腕を掴まれる。そうして連れて行かれたのは、謁見の間だった。そこには王1人だけが居た。
「久しいなジョセフ。」
「お久しぶりでございます、国王陛下。」
「うむ、今日ここへ来てもらったのは、お前の処置が決まったからだ。」
「そう、ですか。私はどのような処置を受ければ良いのでしょうか?」
心はスッキリとしていた。やっと自分の罪を償うことが出来る。そう思った。
「お前には、平民への降格を命ずる。」
「はっ、かしこまりました。」
そうして俺は平民となった。
1日を暮らしていくのが大変だということを学んだ。貴族の頃からは有り得ないくらいの大変さだ。だが、俺はこれで良かったのか?こんな軽い罰で俺は罪を償えるのか?日々自問自答しながら暮らしている。だが、俺に出来ることは何も無い。だから、毎日ミリアリアが幸せでいられるように願っている。



ー後書きー
皆様楽しんで頂けてますか?今回はホラーにならないように頑張りました!!ジョセフはただ、ミリアリアに愛して欲しかっただけなんです!!ちなみにミリアリアは、ジョセフのことをとても愛していました。ただそれにジョセフが気付かなかっただけなんです。鈍感なんです!
さて、学生の方は夏休みが始まったと思います。でも油断してはいけませんよ!最終日に宿題が半分しか終わってないなどということが無いように少しずつ宿題を片付けて行きましょうね。私も中学1年の時は、宿題が終わっていなくて絶望しましたね。ということで、私のようにならないように頑張ってくださいね。
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