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9月7日


「・・・ただいま」

篠原が帰ってきた。

「おかえり、遅かったね」

「今日、また試合してきた」

「えー、いいなぁ私も見たかった」

「お前、好きだったよな」

「うんうん。」

「・・・・・・見せてやりたいよ」

「その篠原の気持ちが嬉しいな」

「きっと、お前も面白いって思うチームだよ」

「・・・そっかぁ、楽しそうで何よりよ」



その日、彼は少し遅めに帰ってきた。

試合があったんだって。

高校で私と篠原は別の部活だったからあまりよく知らないけれど、その頃もバスケ一筋って感じだったらしく、篠原は大学の方でもサークルで続けてる。

・・・一筋って言っても、勉強おろそかにしてないんだもんなぁ・・・篠原、恐ろしい子。

私なんか「料理好きだから」なんて安直な理由で栄養学部に進んで終了だよ。

特にその先は考えてなかったなぁ。



「・・・今度お前の本、見てみようかな」

「料理本?いいけど」

「俺も・・・自分でなんとかしないとだもんな」

「・・・そっか」

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