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落し物にお気をつけください
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「よかったら、なんですけど。これ、いくつか作ってケイトの傍に散らしてもいいですか?」
冷や汗をかく俺や、首を傾げるディレクター達の前で、クラマさんは精液入りのゴムをプラプラと揺らしてみせた。絵コンテでは『愛し合う二人』として、背景はシーツの白一色だったけど……、確かに使用済のゴムが散らばっていた方が華がありそうだ。
ここにネチネチ上司がいなくてよかった。仕事に口出しするなとアイドルに対して怒鳴るか、仕事が杜撰だからケチをつけられたんだと俺に対して怒鳴るかのどちらかだっただろう。
演者側からの指摘は珍しいが、その線でいってみよう。ディレクターやカメラマンとも話して、クラマさんの案を採用することにした。
「それじゃあ、鎌崎さんも出してきてください」
「え?」
「ケイトさん達ばかりに出させるわけにはいきませんし」
「お、俺もですか!?」
ディレクターからポンと投げられたゴツゴツコンドームを、咄嗟にキャッチしてしまう。サイズを見ればXLサイズだった。いや、これ、俺には大きすぎ……!え、Sサイズでもちょっとブカっとするくらいの短小なのに……!
「こっちに簡易的な休憩室がありますから。案内します」
「え、わっ、ちょ……!」
本当のことを言えずに口ごもっている間に、キャップを目深にかぶったカメラマンに腕を取られてしまった。そのまま引きずられるように連れていかれたのは、テーブルと椅子、ベッドが置いてある休憩室。
……仕方ない。きちんと装着出来なくても、要はゴムの中に射精出来ればいいんだ。
「……?あの、見られる趣味はないので出て行ってもらってもいいですか……?」
扉を閉めてくれたのはいいものの、何故か中に入ったままのカメラマンに声をかける。そういう場所で露出する分には抵抗感なんてないけど、オナニーを見られるのはちょっと恥ずかしい。それに、短小チンポを見られるのも。
「……ふ。……ふふ、気づかない?」
「え?」
「数日ぶりだね、お兄さん」
「っあ……!?」
片手でキャップを取った瞬間、煌めく銀糸がさらりと靡く。青い瞳を悪戯に細めて、逃げ場はないとでも言うようにドアの前に立つそいつは……、おまんこ車両で俺にキスをしてきやがったイケメン野郎だった。
「なっ、ななな何でここに……!?」
「何で……って、仕事だよ。お仕事。僕、カメラマンなんだ。アカルさんと一緒に仕事が出来て嬉しいよ」
「っ!?……どう、して、俺の名前……っ」
「ああ。これ、拾ったからさ。シンデレラみたいに落としていったの気づかなかった?」
ポケットから取り出されたのは、俺の名刺。本名も会社の名前も丸分かりな物だ。どうやら鞄から落ちてしまっていたらしい。
「ねえ、アカルさんの可愛い包茎ちんぽ、そのゴムだとサイズ合わないよね」
「ぐっ……!……こんな所まで来て、馬鹿にしたいのかよ」
「まさか。僕はアカルさんと仲良くなりたいんだ」
ゆっくりと近付いてくるそいつから逃げるように後ずさると、膝裏がかくりとつんのめった。バランスを取れずに倒れた先はふかふかのベッド。痛くはなかったものの、これはやばい。
「ちょっと、待っ……」
「待たない。気持ちよくしてあげるよ、アカルさん」
「ふ、んぁ……っ」
両腕を押さえられて、そのまま唇を塞がれた。三日前の熱が一気にぶり返して、股間まで反応してしまう。抵抗しないと、と頭では分かっているのに。触れる熱が、絡む舌が。気持ちよくて堪らない……。
「ん、んぅ……、ちゅ、ふぅ……んむ……っ♡」
「っは……、ほんと、かぁわい……」
いつしか恋人のように指を絡めあって、夢中になって自分からも舌を追っていた。全部、こいつのキスが上手いのがいけないんだ。俺は悪くない。
「んっ♡んぢゅぅ♡ふ、あぁっ♡♡んうぅ……ッ♡♡」
──一体どれだけ、キスを続けるつもりなんだろう……♡
思考がすっかり蕩けてしまった中、徐に、握られていた手が離れていった。なんだか寂しくなって、首に腕を回して抱きついてしまう。
「……かわいい、アカルさん。ほんとすっごくかわい……♡」
ちゅ、ちゅう、とキスをしながら何度も可愛いと告げてくるそいつに、胸がきゅうっと疼いてしまう。
だから、器用にベルトが外されても、スラックスと下着を脱がされても、抵抗することすら浮かばなかった。
そいつも下を脱いだようで、気がつけばぶっとい巨根にゴツゴツ付きのゴムが装着されていた。
ごくりと鳴ってしまった喉は、きっと二人分の唾液を飲み込んでしまったせいだ。
「ぷは……、っは、あ……♡チンポ、でっかい……♡」
「ふふ、目がハートになってるアカルさん、可愛いね。……これ、ほしい?」
身を起こした彼が、バキバキの凶器を俺のよわよわチンポの上に重ねた。キスで健気に勃起していた短小ちんぽが、逞しすぎる雄チンポに呆気なく屈服する。こんなの兜合わせでも何でもない、兜潰しだ……♡
冷や汗をかく俺や、首を傾げるディレクター達の前で、クラマさんは精液入りのゴムをプラプラと揺らしてみせた。絵コンテでは『愛し合う二人』として、背景はシーツの白一色だったけど……、確かに使用済のゴムが散らばっていた方が華がありそうだ。
ここにネチネチ上司がいなくてよかった。仕事に口出しするなとアイドルに対して怒鳴るか、仕事が杜撰だからケチをつけられたんだと俺に対して怒鳴るかのどちらかだっただろう。
演者側からの指摘は珍しいが、その線でいってみよう。ディレクターやカメラマンとも話して、クラマさんの案を採用することにした。
「それじゃあ、鎌崎さんも出してきてください」
「え?」
「ケイトさん達ばかりに出させるわけにはいきませんし」
「お、俺もですか!?」
ディレクターからポンと投げられたゴツゴツコンドームを、咄嗟にキャッチしてしまう。サイズを見ればXLサイズだった。いや、これ、俺には大きすぎ……!え、Sサイズでもちょっとブカっとするくらいの短小なのに……!
「こっちに簡易的な休憩室がありますから。案内します」
「え、わっ、ちょ……!」
本当のことを言えずに口ごもっている間に、キャップを目深にかぶったカメラマンに腕を取られてしまった。そのまま引きずられるように連れていかれたのは、テーブルと椅子、ベッドが置いてある休憩室。
……仕方ない。きちんと装着出来なくても、要はゴムの中に射精出来ればいいんだ。
「……?あの、見られる趣味はないので出て行ってもらってもいいですか……?」
扉を閉めてくれたのはいいものの、何故か中に入ったままのカメラマンに声をかける。そういう場所で露出する分には抵抗感なんてないけど、オナニーを見られるのはちょっと恥ずかしい。それに、短小チンポを見られるのも。
「……ふ。……ふふ、気づかない?」
「え?」
「数日ぶりだね、お兄さん」
「っあ……!?」
片手でキャップを取った瞬間、煌めく銀糸がさらりと靡く。青い瞳を悪戯に細めて、逃げ場はないとでも言うようにドアの前に立つそいつは……、おまんこ車両で俺にキスをしてきやがったイケメン野郎だった。
「なっ、ななな何でここに……!?」
「何で……って、仕事だよ。お仕事。僕、カメラマンなんだ。アカルさんと一緒に仕事が出来て嬉しいよ」
「っ!?……どう、して、俺の名前……っ」
「ああ。これ、拾ったからさ。シンデレラみたいに落としていったの気づかなかった?」
ポケットから取り出されたのは、俺の名刺。本名も会社の名前も丸分かりな物だ。どうやら鞄から落ちてしまっていたらしい。
「ねえ、アカルさんの可愛い包茎ちんぽ、そのゴムだとサイズ合わないよね」
「ぐっ……!……こんな所まで来て、馬鹿にしたいのかよ」
「まさか。僕はアカルさんと仲良くなりたいんだ」
ゆっくりと近付いてくるそいつから逃げるように後ずさると、膝裏がかくりとつんのめった。バランスを取れずに倒れた先はふかふかのベッド。痛くはなかったものの、これはやばい。
「ちょっと、待っ……」
「待たない。気持ちよくしてあげるよ、アカルさん」
「ふ、んぁ……っ」
両腕を押さえられて、そのまま唇を塞がれた。三日前の熱が一気にぶり返して、股間まで反応してしまう。抵抗しないと、と頭では分かっているのに。触れる熱が、絡む舌が。気持ちよくて堪らない……。
「ん、んぅ……、ちゅ、ふぅ……んむ……っ♡」
「っは……、ほんと、かぁわい……」
いつしか恋人のように指を絡めあって、夢中になって自分からも舌を追っていた。全部、こいつのキスが上手いのがいけないんだ。俺は悪くない。
「んっ♡んぢゅぅ♡ふ、あぁっ♡♡んうぅ……ッ♡♡」
──一体どれだけ、キスを続けるつもりなんだろう……♡
思考がすっかり蕩けてしまった中、徐に、握られていた手が離れていった。なんだか寂しくなって、首に腕を回して抱きついてしまう。
「……かわいい、アカルさん。ほんとすっごくかわい……♡」
ちゅ、ちゅう、とキスをしながら何度も可愛いと告げてくるそいつに、胸がきゅうっと疼いてしまう。
だから、器用にベルトが外されても、スラックスと下着を脱がされても、抵抗することすら浮かばなかった。
そいつも下を脱いだようで、気がつけばぶっとい巨根にゴツゴツ付きのゴムが装着されていた。
ごくりと鳴ってしまった喉は、きっと二人分の唾液を飲み込んでしまったせいだ。
「ぷは……、っは、あ……♡チンポ、でっかい……♡」
「ふふ、目がハートになってるアカルさん、可愛いね。……これ、ほしい?」
身を起こした彼が、バキバキの凶器を俺のよわよわチンポの上に重ねた。キスで健気に勃起していた短小ちんぽが、逞しすぎる雄チンポに呆気なく屈服する。こんなの兜合わせでも何でもない、兜潰しだ……♡
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