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⑦浮気防止はお風呂場で(剃毛)
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【柚黄×蓮】
蓮のスキンシップは、かなり激しい。ボディタッチが多く、隙も多い。自分達がやられる分はいいが、他の相手にもだいぶ気安く触れている。
それこそ高校の頃は、当時入っていたバレー部でチームメイトとべたべたくっついていた。肩組んだりするだけならまだしも、戯れのようにハグをしたりするものだから、この頃から想いを燻らせていた五つ子はその行為を止めるのに躍起になっていた。それはもう、チームメイトにご丁寧に『お話』をしたものだ。蓮自身にも、それとなく釘を刺しておいた。
だが、進学した大学でも、過剰スキンシップは顕在だった。そしてそれは、恋人同士になった後も変わらない。
蓮の交友関係を崩したいわけではないし、浮気するとも思っていないが、もしものことを考えると落ち着かない気持ちになる。
それならば、と。彼等は、ある一つの結論に至った。
不安の芽は早めに摘み取っておくに限る。
同棲を始めた家に、何も知らない蓮が帰ってくるまで、あと少し。
*****
「めずらしーね、柚黄が一緒にお風呂入りたいだなんて言ってくんの」
「……嫌だったか?」
「いや? 柚黄に頭洗ってもらうのきもちーし。ただ、俺も柚黄もでかいから風呂場が狭くなるのがなぁ」
「ああ、そうだな。……だからこそ、好都合なのだが」
「……? 柚黄、声小さくて聞こえないんだけど」
「頭を流すから目を閉じておけと言ったんだ」
素直に目を閉じる蓮の、泡だった頭をシャワーで優しく流していく。
風呂場用の椅子に蓮が座り、その背後に柚黄が立っている状態なため、蓮には柚黄の行動が視認出来ない。
だから。
シャワーの音が止んだと同時に局部を隠していたタオルを取られた時には、声も出ないほど驚いた。
「ゆっ……、柚黄!? いつの間に前に……、っつーかタオル返してよ!」
「暴れるな、蓮。……怪我はしたくないだろう?」
「は? 何言って…………」
その気になっていない状態で、明るい空間で恋人に性器を見られるのは、流石に羞恥を感じる。
そこを手で隠しながら柚黄を見やった蓮は、彼の手に握られている物を見て目を見開いた。
「……かみ、そり?」
嫌な予感がする。
そう思った時には、遅かった。
蓮の足を割るようにしてしゃがんだ柚黄は、呆けた声を出した彼の、ふっくらとした乳首に吸い付いた。
「っあ」
小さく呻いて柚黄を離そうと両手を肩に置いた瞬間、晒け出された性器にやんわりと手を置かれてしまった。
「ちょっ……、なんでいきなり盛ってんの……!」
「盛ってはいないぞ。……これから俺が行うのはただの浮気防止だ」
「はぁ!? 浮気なんてしてないんだけど!」
「防止だと言っただろう。……お前のスキンシップが過剰だということは頭では理解しているが、本能では割り切れないんだよ」
こっそり用意していたシェービングクリームの容器を手に取り、蓮の下肢にある下生えを満遍なく覆っていく。
敏感な所に触れる冷たさにびくりと肩が震えるも、柚黄の行為は止まらない。
萎えている性器を押さえ、かみそりの刃を白くまみれたそこに当てる。
「や……っ、やだ、やめろよ柚黄……!」
急所を握られているせいで、暴れることが出来ず抗議の声をあげることしか出来ない蓮を、柚黄はちらりと一瞥する。
この歳で下がつるつるになってしまうのは、流石の蓮も抵抗があるらしい。それはつまり、他の輩の前で肢体を晒すリスクが減るということ。
願ったり叶ったりなことだと思いながら、柚黄は殊更優しく声をかけた。
「俺はお前が好きだ。好きだからこそ……離れていくんじゃないかと不安になる。ないとは思っているが不安の芽は早めに摘み取っておきたいんだよ。俺だけじゃなくて、他の兄弟の総意だ。いいだろう?」
問いかける口調だが、蓮に拒否権を与えるつもりは更々なかった。ゆずき、と、紅潮した顔でふるふると首を横に振る蓮を見上げ、そして。
「怪我をしたくなかったら、動くな」
先程と同じ忠告を吐いて、当てていただけのかみそりを、ゆっくりと動かしていく。
しょり、しょりと小さな音が風呂場に響き、深い色合いの茂みがなくなっていく。その様を見ていたくなくて、蓮は羞恥のあまり目をぎゅっと瞑った。
丁寧に剃られた陰毛が、泡にまみれた状態で下に溜まっていく。
性器に刃を当てないよう位置を変えられる度に、甘い吐息が零れてしまう。敏感な所を執拗に襲うもどかしい刺激に、蓮の性器はいつしか鎌首を擡げていた。
それに気付かないフリをして、柚黄はわざと軽く竿を擦りながらかみそりを動かしていった。
「んっ……、あ……♡」
蓮の口から短い喘ぎ声が漏れ、先端から透明な液がとろりと流れる。もっと、もっと触ってほしい。ぐちゃぐちゃになるまで強く扱いてほしい。そんな被虐的な思いが脳内を巡ったが、柚黄は蓮の気持ちとは裏腹に両手を離していった。
「え……」
「終わったぞ。今流すから待っていろ」
「流す……って、んんっ♡」
シャワーから放たれる水流が、蓮の下肢をダイレクトに襲う。
痛いような気持ちいいような感覚に襲われて、腰を引こうとする蓮を、柚黄はぐっと抱き留める。
「……綺麗になったのだよ。蓮、自分でちゃんと見ておくといい」
「ふぁ……っ、やぁ……!」
無理矢理視線を向けさせられたそこからは、慣れ親しんだ茂みがきれいさっぱり消失していた。そして、肉棒がはしたなく涎を垂らしながら勃起している。
「ゆ……っ、柚黄のばか……! 嫌って、言ったのに……!」
「……こっちはそうでもなさそうだが?」
「ひんっ!?」
シャワーヘッドを先端に押し付けられ、尿道を直接襲う快感にびくりと喘ぐ。ぐりぐりと動かされれば、それに比例して先走りと嬌声が溢れ出す。
もう片方の手で剃られたばかりのそこを撫でられると、意志に反してぴくぴくと腰を揺らめかせてしまった。お腹の奥がじんと疼いてきて、思考がどろどろ溶けていく。
「ゆず……きっ、も……やだぁ。いじわるすんな……っあぁ♡」
「蓮……。…………愛しているぞ」
だから絶対に、浮ついた気なんて起こさせない。
そう断言した柚黄の切れ長な瞳には、優しい狂気の色がちらついていた。
(単純に、つるつるになった蓮が見たかった……というのは黙っておくか)
蓮のスキンシップは、かなり激しい。ボディタッチが多く、隙も多い。自分達がやられる分はいいが、他の相手にもだいぶ気安く触れている。
それこそ高校の頃は、当時入っていたバレー部でチームメイトとべたべたくっついていた。肩組んだりするだけならまだしも、戯れのようにハグをしたりするものだから、この頃から想いを燻らせていた五つ子はその行為を止めるのに躍起になっていた。それはもう、チームメイトにご丁寧に『お話』をしたものだ。蓮自身にも、それとなく釘を刺しておいた。
だが、進学した大学でも、過剰スキンシップは顕在だった。そしてそれは、恋人同士になった後も変わらない。
蓮の交友関係を崩したいわけではないし、浮気するとも思っていないが、もしものことを考えると落ち着かない気持ちになる。
それならば、と。彼等は、ある一つの結論に至った。
不安の芽は早めに摘み取っておくに限る。
同棲を始めた家に、何も知らない蓮が帰ってくるまで、あと少し。
*****
「めずらしーね、柚黄が一緒にお風呂入りたいだなんて言ってくんの」
「……嫌だったか?」
「いや? 柚黄に頭洗ってもらうのきもちーし。ただ、俺も柚黄もでかいから風呂場が狭くなるのがなぁ」
「ああ、そうだな。……だからこそ、好都合なのだが」
「……? 柚黄、声小さくて聞こえないんだけど」
「頭を流すから目を閉じておけと言ったんだ」
素直に目を閉じる蓮の、泡だった頭をシャワーで優しく流していく。
風呂場用の椅子に蓮が座り、その背後に柚黄が立っている状態なため、蓮には柚黄の行動が視認出来ない。
だから。
シャワーの音が止んだと同時に局部を隠していたタオルを取られた時には、声も出ないほど驚いた。
「ゆっ……、柚黄!? いつの間に前に……、っつーかタオル返してよ!」
「暴れるな、蓮。……怪我はしたくないだろう?」
「は? 何言って…………」
その気になっていない状態で、明るい空間で恋人に性器を見られるのは、流石に羞恥を感じる。
そこを手で隠しながら柚黄を見やった蓮は、彼の手に握られている物を見て目を見開いた。
「……かみ、そり?」
嫌な予感がする。
そう思った時には、遅かった。
蓮の足を割るようにしてしゃがんだ柚黄は、呆けた声を出した彼の、ふっくらとした乳首に吸い付いた。
「っあ」
小さく呻いて柚黄を離そうと両手を肩に置いた瞬間、晒け出された性器にやんわりと手を置かれてしまった。
「ちょっ……、なんでいきなり盛ってんの……!」
「盛ってはいないぞ。……これから俺が行うのはただの浮気防止だ」
「はぁ!? 浮気なんてしてないんだけど!」
「防止だと言っただろう。……お前のスキンシップが過剰だということは頭では理解しているが、本能では割り切れないんだよ」
こっそり用意していたシェービングクリームの容器を手に取り、蓮の下肢にある下生えを満遍なく覆っていく。
敏感な所に触れる冷たさにびくりと肩が震えるも、柚黄の行為は止まらない。
萎えている性器を押さえ、かみそりの刃を白くまみれたそこに当てる。
「や……っ、やだ、やめろよ柚黄……!」
急所を握られているせいで、暴れることが出来ず抗議の声をあげることしか出来ない蓮を、柚黄はちらりと一瞥する。
この歳で下がつるつるになってしまうのは、流石の蓮も抵抗があるらしい。それはつまり、他の輩の前で肢体を晒すリスクが減るということ。
願ったり叶ったりなことだと思いながら、柚黄は殊更優しく声をかけた。
「俺はお前が好きだ。好きだからこそ……離れていくんじゃないかと不安になる。ないとは思っているが不安の芽は早めに摘み取っておきたいんだよ。俺だけじゃなくて、他の兄弟の総意だ。いいだろう?」
問いかける口調だが、蓮に拒否権を与えるつもりは更々なかった。ゆずき、と、紅潮した顔でふるふると首を横に振る蓮を見上げ、そして。
「怪我をしたくなかったら、動くな」
先程と同じ忠告を吐いて、当てていただけのかみそりを、ゆっくりと動かしていく。
しょり、しょりと小さな音が風呂場に響き、深い色合いの茂みがなくなっていく。その様を見ていたくなくて、蓮は羞恥のあまり目をぎゅっと瞑った。
丁寧に剃られた陰毛が、泡にまみれた状態で下に溜まっていく。
性器に刃を当てないよう位置を変えられる度に、甘い吐息が零れてしまう。敏感な所を執拗に襲うもどかしい刺激に、蓮の性器はいつしか鎌首を擡げていた。
それに気付かないフリをして、柚黄はわざと軽く竿を擦りながらかみそりを動かしていった。
「んっ……、あ……♡」
蓮の口から短い喘ぎ声が漏れ、先端から透明な液がとろりと流れる。もっと、もっと触ってほしい。ぐちゃぐちゃになるまで強く扱いてほしい。そんな被虐的な思いが脳内を巡ったが、柚黄は蓮の気持ちとは裏腹に両手を離していった。
「え……」
「終わったぞ。今流すから待っていろ」
「流す……って、んんっ♡」
シャワーから放たれる水流が、蓮の下肢をダイレクトに襲う。
痛いような気持ちいいような感覚に襲われて、腰を引こうとする蓮を、柚黄はぐっと抱き留める。
「……綺麗になったのだよ。蓮、自分でちゃんと見ておくといい」
「ふぁ……っ、やぁ……!」
無理矢理視線を向けさせられたそこからは、慣れ親しんだ茂みがきれいさっぱり消失していた。そして、肉棒がはしたなく涎を垂らしながら勃起している。
「ゆ……っ、柚黄のばか……! 嫌って、言ったのに……!」
「……こっちはそうでもなさそうだが?」
「ひんっ!?」
シャワーヘッドを先端に押し付けられ、尿道を直接襲う快感にびくりと喘ぐ。ぐりぐりと動かされれば、それに比例して先走りと嬌声が溢れ出す。
もう片方の手で剃られたばかりのそこを撫でられると、意志に反してぴくぴくと腰を揺らめかせてしまった。お腹の奥がじんと疼いてきて、思考がどろどろ溶けていく。
「ゆず……きっ、も……やだぁ。いじわるすんな……っあぁ♡」
「蓮……。…………愛しているぞ」
だから絶対に、浮ついた気なんて起こさせない。
そう断言した柚黄の切れ長な瞳には、優しい狂気の色がちらついていた。
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