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⑤ちいさな嘘と重なる熱(自慰)
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【柚黄×蓮】
柚黄のことは、ツンデレで可愛いうぶな奴と思っていたが、どうやら性の面においては変わった嗜好を持っているらしい。
『見られると興奮する、露出狂に似た嗜好がある』
そう、言いにくそうに告白されたのはつい先日のことだ。
だから自慰を見てほしい、と顔を真っ赤にしながら懇願されたのはつい先程で。
自分だけじゃ恥ずかしいからお前もヤれと無茶ぶりをしてきたのは約数分前のことだった。
人前で自慰をするなんてことは勿論初めてで、蓮も頬を染めながら渋っていたが、最終的にはなし崩しに流されてしまった。
お互いに下だけを脱いでベッドの上で向き合う。
いつもと違うシチュエーションに興奮しているのか、柚黄の性器は既に緩く鎌首を擡げていた。
「柚黄、やらし~」
「う、うるさい!」
茶化すようにそう言えば、近付いてきた唇で言葉を封じられた。
ちゅくり、と、どちらからともなく舌を絡ませる。深くて優しいキスを受け、身体は次第に熱を帯びていく。舌をちゅうちゅう吸われ、上顎や歯裏まで丹念に舐められると、触れられていないペニスに熱がこもる。
お返しとばかりに舌を食むと、ぴくりと柚黄の肩が上下した。
たっぷり絡めあった後に離されたお互いの唇は、唾液によって艶めかしく光っていた。
「……っは、蓮…………」
「ゆずき……」
熱いキスで逆上せた頭のまま、蓮は下肢へと手を伸ばす。
勃起しかけている肉棒を指で包み込むようにして扱くと、甘い疼きが全身を駆け巡った。ふと柚黄の方を見ると、彼は性急な動きで自身を擦り上げていた。とめどなく溢れる先走りがぴちゃぴちゃと淫猥な水音を立てている。
「蓮っ……、あ、……あ、み……見ないでほしいん、だが……っ」
「なーに言ってんの、柚黄。見てって言ったのはそっちでしょ?」
羞恥と快楽の狭間で矛盾したことをのたまう柚黄は、それでも手の動きを止めようとしなかった。
気を抜けば零れてしまいそうになる嬌声をぐっと堪えて、ラストスパートへと昴めていく。
うぶな柚黄のあられもない姿にあてられて、蓮もそろそろ限界を迎えようとしていた。
柚黄に見られているという状況が、拾い上げる快感に拍車をかける。
鈴口を引っかくようにして先端を弄る度に、透明な蜜が手を濡らしていく。
「く……んっ、柚黄、俺もう、ダメかも……」
「っはぁ……、……俺も、だ」
「ね、イく時は一緒にイこ?」
蓮としてはその言葉通りの意味で言ったのだが、柚黄は違う解釈をして顔を赤らめた。
「……お前がそうしたいのなら、やってやらんこともないぞ」
「え? ちょっ……、柚黄何して、っわぁ!?」
少しだけあった距離を埋めてきた柚黄は、勃ち上がった自身を蓮のそれと重ね合わせ、濡れた手の平で一緒に包み込んだ。
そのまま射精を追い立てるように扱き出すと、どくりと脈打つ肉棒同士が擦れ合い、たぷりと揺れる陰嚢がもどかしくぶつかり合う。
きもちいい、と。
蓮はとろんとした顔で無意識の内にそう口にしていた。望んでいた行為ではなかったが、気持ちいいことは基本的にウェルカムだ。
「っ……、あまり、煽るな……っ」
「ん……ぁっ、ふあぁっ♡ あっ♡ おちんち、っ♡ ゆずきのと、擦れて、きもち、い……っ♡ もっと、ぉ♡♡」
柚黄の手の上に自分の手を重ね、じゅこじゅこと激しく刺激する。
どうやらそれが決め手だったようで、二人分の精液がドプリと飛び出し、それぞれの手を白く染め上げた。
「っはぁ、は、あ……♡ はぁー……、もう、柚黄、えろすぎ……」
「何を言ってるんだ。えろいのはお前だろ、蓮」
余裕のない笑みを浮かべながら、荒くなった息を整える。ひくつくペニス同士を合わせたまま、ちゅうっと唇をくっつけた彼等は、そのまま白いシーツの海に沈んでいった。
──甘美な夜は、まだ始まったばかりである。
(……見られて興奮するなんて嘘だったんだが、これはこれでアリだな……)
柚黄のことは、ツンデレで可愛いうぶな奴と思っていたが、どうやら性の面においては変わった嗜好を持っているらしい。
『見られると興奮する、露出狂に似た嗜好がある』
そう、言いにくそうに告白されたのはつい先日のことだ。
だから自慰を見てほしい、と顔を真っ赤にしながら懇願されたのはつい先程で。
自分だけじゃ恥ずかしいからお前もヤれと無茶ぶりをしてきたのは約数分前のことだった。
人前で自慰をするなんてことは勿論初めてで、蓮も頬を染めながら渋っていたが、最終的にはなし崩しに流されてしまった。
お互いに下だけを脱いでベッドの上で向き合う。
いつもと違うシチュエーションに興奮しているのか、柚黄の性器は既に緩く鎌首を擡げていた。
「柚黄、やらし~」
「う、うるさい!」
茶化すようにそう言えば、近付いてきた唇で言葉を封じられた。
ちゅくり、と、どちらからともなく舌を絡ませる。深くて優しいキスを受け、身体は次第に熱を帯びていく。舌をちゅうちゅう吸われ、上顎や歯裏まで丹念に舐められると、触れられていないペニスに熱がこもる。
お返しとばかりに舌を食むと、ぴくりと柚黄の肩が上下した。
たっぷり絡めあった後に離されたお互いの唇は、唾液によって艶めかしく光っていた。
「……っは、蓮…………」
「ゆずき……」
熱いキスで逆上せた頭のまま、蓮は下肢へと手を伸ばす。
勃起しかけている肉棒を指で包み込むようにして扱くと、甘い疼きが全身を駆け巡った。ふと柚黄の方を見ると、彼は性急な動きで自身を擦り上げていた。とめどなく溢れる先走りがぴちゃぴちゃと淫猥な水音を立てている。
「蓮っ……、あ、……あ、み……見ないでほしいん、だが……っ」
「なーに言ってんの、柚黄。見てって言ったのはそっちでしょ?」
羞恥と快楽の狭間で矛盾したことをのたまう柚黄は、それでも手の動きを止めようとしなかった。
気を抜けば零れてしまいそうになる嬌声をぐっと堪えて、ラストスパートへと昴めていく。
うぶな柚黄のあられもない姿にあてられて、蓮もそろそろ限界を迎えようとしていた。
柚黄に見られているという状況が、拾い上げる快感に拍車をかける。
鈴口を引っかくようにして先端を弄る度に、透明な蜜が手を濡らしていく。
「く……んっ、柚黄、俺もう、ダメかも……」
「っはぁ……、……俺も、だ」
「ね、イく時は一緒にイこ?」
蓮としてはその言葉通りの意味で言ったのだが、柚黄は違う解釈をして顔を赤らめた。
「……お前がそうしたいのなら、やってやらんこともないぞ」
「え? ちょっ……、柚黄何して、っわぁ!?」
少しだけあった距離を埋めてきた柚黄は、勃ち上がった自身を蓮のそれと重ね合わせ、濡れた手の平で一緒に包み込んだ。
そのまま射精を追い立てるように扱き出すと、どくりと脈打つ肉棒同士が擦れ合い、たぷりと揺れる陰嚢がもどかしくぶつかり合う。
きもちいい、と。
蓮はとろんとした顔で無意識の内にそう口にしていた。望んでいた行為ではなかったが、気持ちいいことは基本的にウェルカムだ。
「っ……、あまり、煽るな……っ」
「ん……ぁっ、ふあぁっ♡ あっ♡ おちんち、っ♡ ゆずきのと、擦れて、きもち、い……っ♡ もっと、ぉ♡♡」
柚黄の手の上に自分の手を重ね、じゅこじゅこと激しく刺激する。
どうやらそれが決め手だったようで、二人分の精液がドプリと飛び出し、それぞれの手を白く染め上げた。
「っはぁ、は、あ……♡ はぁー……、もう、柚黄、えろすぎ……」
「何を言ってるんだ。えろいのはお前だろ、蓮」
余裕のない笑みを浮かべながら、荒くなった息を整える。ひくつくペニス同士を合わせたまま、ちゅうっと唇をくっつけた彼等は、そのまま白いシーツの海に沈んでいった。
──甘美な夜は、まだ始まったばかりである。
(……見られて興奮するなんて嘘だったんだが、これはこれでアリだな……)
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