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勇者一行と旅に出たオスミルク種、追放されて執着美人から求婚される

後編

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 ビュプウッ♡ブビューーッ♡♡

「ん゛ほッ♡♡」

 触られてもない乳首から、ミルクが噴射された。同時に、口からは下品で汚い声も。

「あ゛♡な、なん、で……っ♡」

 ビュッ、ブシュッ、と溢れるミルクが、服を貫通して白く浮き出てくる。クリフからは手を握られて、腹を撫でられていただけ。

 それなのに。
 気持ちより先に、身体が運命とやらを受け入れてしまってる……?

「み、みん゛な、ぁ♡~~~ッッ♡♡」
「ああ……、そんな愛らしい顔を向けて、可愛い声で喘がれて、私の理性を試しているんですか?」

 困ったように笑うクリフに、嫌悪の色は見当たらない。寧ろうっとりと細められていた。勇者達は、俺の汚声が聞こえないように布で塞いでいたくらいだったのに。

「ん……、なんて美味しそうな匂い♡もし、舐めることを許していただけるなら。服を捲ってもらえますか?」
「う゛、うぅ……♡」

 止まらないミルクで、胸はもうべちゃべちゃだ。ツンッと尖った乳首の形も丸分かりで恥ずかしい。こんなに一気に出るのが初めてで、少し怖くて、助けてほしくて、だから、……だから。

 そっと握った服の裾を持ち上げると、にこりと微笑んだ美人が赤い舌をれろりと這わせてきた。

「ん゛お゛おおおっ♡」
「はあ……♡こんなに美味な甘露、生まれて初めてです。クソ勇者共が雑に吸っていたかと思うと、腹が立ちますね。んっ……」
「あ、はぅ♡ぎもち、い、ふ、う゛ううぅっ♡」

 優しく丁寧に舐められて、ちゅう、と吸われて、歯じゃなくて唇ではむはむと食まれる。片手で頭を撫でながら、もう片方の手は勃起した俺のちんこに。

 こんなに優しくミルクを吸われるのは、それこそ生まれて初めてだ。勇者と旅に出る前は、見た目のせいで……、今となっては見た目のおかげで吸われなかったし。

「ク、リフっ♡ん゛あっ、し、したも♡ちんこも、吸っで……っ♡」

 気が付けば、自分からはしたない懇願をしていた。

「嬉しいです♡私が吸ってもいいんですか?」
「あんたが、いいっ♡~~ッ♡ほお゛っ♡お゛♡クリフにっ、飲んでほしい♡あ、あいし、て、ほしい♡」
「……っ、あんまり、クソ可愛いこと言わないでください……♡優しくしたいのに、止められなくなりそうですから」
「ひっ♡んああ゛っ♡でるっ♡ミルクでる、うぅっ♡」

 ちんこが温かい咥内に迎え入れられた瞬間、俺は喉を仰け反らせながら雑魚アクメをきめていた。溢れ出るミルクが、ごくごくと飲まれていく。

 痛いくらいに手コキされて、ようやく出ていたミルクが、こんなに簡単に、大量に。それも、痺れる程に気持ちいい。胎の奥がきゅうっと切なく疼いて、触ったこともない尻穴がひくつくのが分かった。

 ここに、クリフが欲しい。運命とやらが囁きかけてくる。けど、それを言えるほど、理性は溶けていなかった。

「ふう……。ごちそうさまです。とても美味しかったですよ、リンドさんのミルク」
「あ♡」

 ぺろぺろと残滓まで舐め取って、尿道に残った分のミルクまで吸い出したクリフは、俺を抱きしめて何度も頭を撫でてくれる。

「私にミルクを恵んでくださり、ありがとうございます。おっぱいミルクもおちんぽミルクも、たくさん出ましたね。良い子、良い子」
「ふ、ふあ……♡」

 きゅんきゅんきゅんっ♡♡

「な、にゃ、に、これ♡ふぇ♡きゅ、きゅんきゅんする♡」
「アフターケアですよ。本当はこうして、頑張ったねって褒めてあげるんです。そうしないと体調が不安定になってしまいますからね」

 エルから教えてもらっていたとはいえ、こんなに、……こんなに、幸せでとろけそうな気持ちになるなんて聞いてない……♡残っていた理性も溶けていく♡気持ちいい♡もっとほめて♡うれしい♡すき♡

「くり、ふ♡な、なか、ほし、ひう゛ッ、お゛っほ……ッッ♡」
「え?わっ、リンドさん!?」
「はぇ……♡きもち、い……♡」

 ショロロロロ……♡

 とろっとろになってクリフに身を任せたまま、俺は人様の家のソファーの上で、盛大におしっこを漏らしていた。


*****


 理性が戻った時には、粗相の跡も俺の身体も綺麗になっていた。土下座して謝ろうとするのをクリフに止められて、今は言われるがままに腕の中。すっぽりと脚の間に収まっている。そして目の前のソファーには、赤い痕が首にちらつくエルと、つやつやしている元勇者サディ。俺の予想通り、サディは壮年ながらに男らしい美形だ。頬に平手の痕が残ってるけど、イケオジってやつだ。というか、察するにこの二人も楽しんでたってことで……、いや、考えないようにしよう。

 そもそも、一番やらかしてるのは俺だ。会って間もないのに、こんな醜態。全部オスミルク種のせいにして逃げ出したいくらいだ。

「あ、の、本当に、すみませんでした……」
「はっは!謝る必要はないさ。魔法ですぐに綺麗に出来るし、エルに比べたら可愛い量……」
「サディ。また叩かれたいのかい?」
「ん゛んっ!……とにかく、些末なことだから君は気にしなくて大丈夫だ。愚息が迷惑をかけたな」
「べ、つに、迷惑なんかじゃ」
「リンドさん……!では、私の伴侶に」
「早いんだって!あのな、俺はまだあんたのことほとんど知らねぇんだ。……だから、お互い色々知った後でも遅くないだろ。あんたが、俺みたいな奴で本当に後悔しないなら、だけど」
「っ……!するはずありません!ずっと夢だったのですから。父達のように運命の相手と出逢うことが。……では、お付き合いから、始めてもらえませんか?」

 友人よりも踏み込んだ関係だが、悪くないし、嫌じゃない。こくりと頷くと、抱き締める力が強くなった。耳に唇が触れてきて、擽ったくて甘い息が吹きかけられる。

「はーーーーーー……♡良い匂い♡大好き……♡今日から一緒に暮らしましょうね♡朝も昼も夜もずっと一緒です♡私の可愛いリンドさん♡リンドさんも、リンドさんの美味しいミルクも、ぜーんぶ私のモノですからね♡」
「~~~っっ♡♡」

 ……うん。
 ちょっと。

 早まったかもしれない……♡

 ビュルルッ♡
 ブシュウッ♡♡


【勇者一行と旅に出たオスミルク種、追放されて執着美人から求婚される】

『サディとエルが初めて出逢った時何があったのか』
「ああ、あの時か?エルが獣用の罠にかかっていて、空中で身動きが取れないまま漏らしていたんだ。ずっと我慢をしていたのか、目を瞑ったまま喘いで気持ちよさそうにお漏らししていたな。量も音もすごいし、薄く虹もかかってたよ。俺は声をかけられずに見惚れていたんだが……、まあ、その後は推して知るべしだ。これ、教えたことはエルには内緒な。……ん?そんな引きつった顔で何を見て……、あ」

『クリフは家で出逢った時に運命惚れしたのか』
「実はリンドさんのこと、街に来た時から見かけていたんですよ。始めは運命の相手とは分からず、愛らしい姿に惹かれましたね。まさか仲間……、元仲間のクソ共からあんな仕打ちをされていたとは思いませんでしたが。それから父さまとリンドさんが話しているのを聞いてオスミルク種だと分かったんです。確かに良い香りは感じていましたが、意識すると運命の相手だとすぐに理解しました。ずっと見ていたことを知られると怖がられるかと思って初対面のフリをしましたが……、ふふ、そうですよ。運命惚れというより一目惚れですね。勿論、見た目だけではなくリンドさんの全てが大好きですよ。……ああ、ミルクが漏れてきましたね。ふふ、かぁわいい……♡」

『勇者達はあの後どうなったのか』
「君に対してあんなことをしてきた人達なのに、気にしてあげるんだね。……そもそも、魔族の残党というモノは、とある魔族が自らの魔法で生み出した影のような存在なんだ。だから実質、生きている魔族は一人なんだよ。彼は血が流れるのを嫌って魔王から離反した稀有な存在でね、この街で暮らしていたんだ。彼は冒険譚が好きで、勇者と魔族の戦い自体は興奮したからってことで、死者が出ない安心安全の道楽を始めたんだよ。そう、君が同行していた『勇者の旅』だ。僕の時はサディが大事にしてくれたから、君のことも大丈夫だと思ったんだろうね。だから、この街で君の実情を知った彼は、君の代わりになることにしたんだよ。オスミルク種だと嘘をついてね。ああ、大丈夫。彼は冒険譚が好きで、悪戯好きで、純愛好きで、調教好きだから。きっと今頃、勇者達は彼にとってのハッピーエンドを迎えていると思うよ」
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