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エロスキル特化の転移者は変態賢者から逃げられない

前編

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研究一筋な賢者×エロスキルを与えられた転移者

様々な効果を発揮するスキルを、研究のために試させられちゃうお話。


☆☆☆☆☆


勇者:レント・カサイ
年齢:20
性別:男(メス)
淫乱力:100
装備:淫猥の衣(シースルーの三角ビキニと前垂れ)
パッシブスキル:常時発情(おちんちんを生ハメ中出しされることで一定時間解除)
スキル:ヒーリング、感度上昇、幼児返り、不思議なダンス、先手早漏


「な……ん、なんだよ、このっ、クソステータス……うぅっ♡♡ひぐっ♡も、やだ……、イぎだくな゛、あ゛あ゛あああぁっっ♡♡♡」
「……自分のステータスは確認出来たかい、レント君。君は今、常時発情の効果が現れている状態だ。一時的にとはいえ、解除するためには精液の中出しが必要なわけだけど」
「あ゛……っ、な、んで……っ、俺が、こんにゃ……♡」
「おやおや、すっかり下半身がびしょ濡れだね。──さて、ここに居るのは君と僕だけ。そして僕は天才賢者で、君の常時発情スキルを完全に治すことが出来る」
「ん゛んっ♡は……、けん、じゃ……?」
「どうだい?君が是と答えてくれるのなら、僕は君を助けてあげよう。その代わり、君には僕の研究を手伝ってもらうよ」
「……んあ゛っ♡や、やだ、またぐる゛っ♡もうイぐの嫌だ……っ、たす、助けろ、ばかあぁっ♡」
「よし、言質は取ったよレント君」

 ──俺はただ、ゲームをしていただけなのに。

 気がつけば、どこか既視感のある場所に放り出されて、布面積が酷すぎる格好になっていた。
 そして、突然の快楽にされるがままになって何度もイき狂っていたところを助けてくれた、賢者ことラークウェル。こいつがとんでもない変態だということを知るのは、すぐのことだった。


*****


「──ラークお兄ちゃん♡レントのおまんこよしよしして♡」
「ふむ、幼児返りというスキルは名前そのままの効果のようだね。ただ、淫乱力が高いせいか思考能力が偏っているようだ」
「難しい話はいやなのっ、お兄ちゃんのおちんちんほしいよぉ♡」
「これは……、賢者の僕でもそそられてしまうね。何も耐性がなければすぐに挿入して搾り取られてしまうというわけか。対男性向けだな」
「うぅ……、ぐすっ、お兄ちゃん、レントのこと嫌いなの……?やだよぉ、レント、お兄ちゃんのこと大好きなのにっ、嫌わないでぇ……っ」
「おや、泣かせてしまったか……。今のレント君にあげてしまうと、僕も耐えられるか分からないから、代わりに素股をしてあげよう」
「すまた……?」
「そうだよ。後ろを向いて、壁に手をつけて……。太腿を締めておいて」
「こう……?っあ♡んん♡お兄ちゃんのおちんちん、レントのちんちんとこしゅこしゅしてるぅ……♡♡」

 ほんとはおまんこにハメハメしてほしいんだけど、これもすっごく気持ちいい♡お兄ちゃんのおちんちんが、たまたまもちんちんも全部こすっていくの、たまんないよぉ♡♡

「あっ♡んあぁっ♡お兄ちゃんっ♡すきっ♡♡もっとぉ♡おちんちん、ぴゅっぴゅしちゃうよおぉっ♡♡」
「自分からも腰を動かして……、相当な淫乱だな。僕の予想ではこの持続効果は……」
「ひうっ♡♡でるっ♡おしっこでちゃうっ♡♡ああぁんっっ♡♡♡」

 ビュルッ、コプッ……

「は、ああぁ……♡白いおしっこ、でちゃった、ぁ……♡♡……ん、あ……、っひ、ぎゃああぁっ!?な、何でお前とくっついてんだよ!離れろ!」
「……うん、やっぱり君の射精で解ける仕組みだね」
「はぁ!?~~っ、くそ!俺の記憶が飛んでる間に何が……、最悪だ……っ!」

 知らない間に射精していたちんこをティッシュで拭う俺のことを、下半身を寛げたままのラークが興味深そうに見つめてくる。
 ──発情パッシブスキルをなくしてもらう代わりに、研究対象になってしまった俺は、今覚えているスキルを試す羽目になってしまった。ラークの研究施設に連れてこられて早々、素っ裸に剥かれてベッドの上で『幼児返り』を使うことになったわけだが……、その間の記憶はまるっと抜けている。もう既に逃げたい気持ちでいっぱいだが、賢者だというこいつから逃げられる気がしない。

「なるほど、記憶が消えるのはネックだな。ちなみに、君は僕のことをお兄ちゃんと呼んでいて、しきりにおまんこにおちんぽを挿れてほしいと強請ってきていたよ」
「あ゛ー!知りたくない知りたくないっ……!」
「じゃあ次は、『不思議なダンス』というスキルを試してもらおうか」
「う……、そ、そんな連続でやらせんのかよ……」
「別に僕は、君の意識を操作してもいいんだよ?君が自発的にやらないのなら、そうさせてもらうつもりだ」
「~っ、くっそ……!この変態賢者……!」
「心外だな。僕は研究熱心なだけさ。君のことも実験動物としか思っていないから安心してくれ」
「変態な上に最低じゃねぇか!……ぐ、……ふ、『不思議なダンス』発動……、っわ!?」

 キュイン、とスキルの発動音がすると同時に、俺の身体が勝手に動き出した。ベッドの上に立ち上がると、がばっとガニ股になって腰を振り出してしまう。

「おちんちんぐーるぐる♡俺のちんちんいっぱい見て♡ほら、もっといっぱい回しちゃうっ♡俺の包茎ちんぽダンス、特等席で見てほしいな♡♡」

 しにたい。
 え、なにこれ。何言ってんだ俺。
 ちんこをぐるぐるプロペラのように回しながら、両手でピースを作って見せつけている上に、勝手に言葉が出てきてしまう。ベッドの傍に立っているラークと、俺のちんこが同じくらいの視点になっているのが、余計に恥ずかしい。
 というか、なんで意識だけ残ってんだよ……!?これ逆に無理すぎる……!さっきみたいに記憶なくした方がよかった!しぬ!!

「ほう……、魔力を吸い取るスキルだね。僕にもうっすらと効くなんて、すごい効果だ。吸い取った魔力はここに溜まるのかな」
「あんっ♡たまたま触ったらだめっ♡♡ラークのえっち♡♡」
「教えてもらえるかな、レント君。君の言うたまたまに魔力が溜まっているのかい?」
「んっ♡そうだよぉ♡おちんちんダンスをするとねっ、たまたまにあっつい魔力が溜まってくるんだ♡♡ラークの魔力は少なくてもすっごく熱くて、堪んない……♡ほら、たまたまがこんなに大きくなっちゃった♡」

 やめろ、見せつけるように玉を揺らすな……!
 最悪なことに、たぷたぷに膨らんでしまった俺の金玉は、その重さで若干伸びてしまっていた。ラークが手を離すと、鈴なりの果実みたいにぷらぷらと揺れてしまう。

「んあ……っ♡ごちそうさまぁ♡」

 俺じゃない俺がその言葉を言った瞬間、身体の自由が戻ってきた。足がかくりと力をなくしてベッドにへたり込む。金玉の中がグルグル熱くて堪らない。出したい。イきたい。早く、はやく……!

「ん゛ぉっ♡♡イ゛、ぐううぅっ♡♡♡」

 ちんこを擦った瞬間、俺はイっていた。だけど出ているのは精液じゃない。ピンクがかった靄だ。次から次へと溢れ出す靄を、ラークが器用にフラスコの中に詰めていくのが見える。あいつ、苦しそうにイきまくってる俺のことはどうでもいいのかよ。……まあ、実験動物だもんな、くそ。

「っはぁ、はあ……っ!さい、あくだ……」
「魔力を視認出来るようにするなんて、なかなか面白いスキルだね。溜めておいて自分で使えるのが一番だけど、射精を我慢出来そうになかったのかい?」
「……っ、ああ、そうだよ……っ!」
「ふむ……。だったらこれは、魔力不足の相手に分け与える物として有効活用出来そうだ」
「……」

 嬉々として、蓋をしたフラスコをクーラーボックスのような物に入れるラークは、またもや次のスキルを要求してきた。名前は普通な『ヒーリング』だ。俺のずたぼろにされた精神も治んねぇかな……。

「『ヒーリング』発動……。んっ♡あ♡胸が、あつ……っ♡あ、ああぁっ♡♡」

 突然熱くなった胸……というか、乳首。触ってもいないのにピンッと勃起したそこから、ビュルッと乳白色の液体が漏れた。……ああ、そうか。これがヒーリングか。

「ラーク……♡俺のおっぱいで癒してあげる……♡ちゅうちゅうして?」
「どんどん溢れてきているな……。ああ、血液ではなく魔力を使っているのか。だとすると、わざわざ乳にする必要は……」
「だぁめ、考え事はおしまい♡ほら、おっぱいでちゅよ~♡」
「んくっ、……甘い」

 ラークを無理矢理引っ張っておっぱいを吸わせると、すぐに強くちゅうちゅう吸ってくれた。よかった、俺のミルク美味しいみたいだ。乳首を甘噛みしながらおっぱいに吸い付くラークは、もう片方の乳首を指できゅむっと搾ってくる。そっちのミルクは、魔法か何かで机の上の試験管に注がれていった。

「いーこ、いーこ……♡いっぱいごくごく出来て、ラークはえらいでちゅね♡」

 紫色のふわふわとした髪を撫でながら、目を瞑ってミルクを吸うラークを見つめる。なんだろう……、すごく、愛おしく思えてくるな……。何でもしてあげたい、可愛がりたい、もっと癒したい……♡

「……っはぁ、効果は充分分かったよ。そろそろ終わろうか」
「え……っ、お、俺のミルク、もういらないの……?」
「データは取れたからね」

 ラークの唇と指が離れていくのが、とても切なくて、悲しくて……、完全に身体も離れた瞬間、俺の意識が一気にクリアになった。

「~~~っ!!母乳って何だよ……!!」
「おや、意識はあったんだね。僕もわざわざ乳にする必要性を感じていたけど、魔力が濃厚で効果が高くなっていたよ。これは何かと使えそうだ」
「…………お前、ほんと研究のことしか考えてないな……」
「勿論。僕にとって研究より大切な物はないからね」

 研究狂いの変態賢者は、たっぷりミルクが詰まった複数の試験管にも蓋をしていく。
 ……我慢だ、俺。こいつが俺に興味をなくすまで我慢すれば、研究対象としての価値がなくなれば、すぐに解放されるはずだ。

「体調はどうだい。無理だったら明日に回すけど」
「……はっ、これくらい……、何ともねぇよ。早く終わらせてやる」

 スキルの数はそんなに多くない。だから今日で全部終わらせられると、──そう思っていた俺は、とても甘かった。

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