いちゃらぶ話あつめました

桜羽根ねね

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騎士様は即堕ちしました

前編

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魔族×騎士団長。

淫魔とマドサイと人狼の手に落ちた清廉潔白な騎士様が無様に調教される話、になるはずだったもの。いちゃらぶ度はとてつもなく薄味です。


☆☆☆☆☆


 引き締まった身体に整った顔立ち、誠実で高潔、誰からも愛される金髪碧眼の騎士団長、デュース・コンチェルト。

 その美貌と家柄から引く手数多にも関わらず、浮いた話は一つもない上、娼館にも通わない清廉潔白の身である。

 そんな彼は今、敵対している魔族の手に落ちていた。

 裸に剥かれ、X字型の磔台に四肢を拘束され、『三天魔』と呼ばれる魔族達の前で無防備な姿を晒していた。
 毅然とした態度も表情も変わらないが、その顔は熟したリンゴのように真っ赤になっている。

「あはははははははっ!!マジ!?嘘でしょ!?あの騎士様が?百戦錬磨~眉目秀麗~なーんて持ち上げられてた英雄様が?こーーんなエッチな身体してるなんてっ♡」

 腹を抱えて笑うのは、インキュバスのケイトだ。涙目になりながらデュースの身体を眺め、小馬鹿にするように言葉を吐く。今は可愛らしい少年の姿だが、本来の姿は高身長の美丈夫である。

「もう完成してるじゃないですか……。どうしてくれるんです?乳首と性器を開発しようと意気込んでましたのに……。僕の時間を返してほしいくらいです」

 ブツブツと文句を呟くのは、マッドサイエンティストのサイス。元は低級の悪魔だったが、卓越した肉体改造の研究で頭角を現し、今では魔界一の頭脳の持ち主として名を馳せている。

「口には気を付けろよ?反抗したらお前の姿を人間共に晒してやるからな」

 冷たくも楽し気な声音で囁いたのは、ウェアウルフのシンク。狼の顔を持つ、銀色の毛並みの人狼だ。その右目の下には深い傷跡が残っている。ちなみに、この傷をつけたのはデュースだ。

 三者三様に言葉を投げられ、デュースは今すぐ舌を噛んで死にたくなった。だが、自死が出来ない魔法をかけられているため、それは不可能に終わる。ここで恥を晒し続けるなら、国のため民のため潔く散りたいというのに。

「貴様等の道楽になるつもりはない、殺せ」
「ん~~♡一生懸命強がっちゃってかっわいい♡ほら、ぷっくりデカ乳輪の陥没乳首は、死にたくないです~って怖がっちゃってるよ?」
「っぐ……!さ、触るな!」
「うわ、すっごぉ♡オレの指半分くらいまで埋まっちゃうじゃん」
「や、めろ……っ!」

 何もかも完璧であるデュースのコンプレックスの一つ、それがこのパフィーニップルだった。大きなピンク色の乳輪はぷっくり膨らんでいるのに、肝心の乳首は引っ込んでいるアンバランスさ。それに加えて感度が異常に高く、ケイトの指にずぷずぷ刺激されるだけでビクリと感じてしまっていた。

「おや、性器が反応してきましたが……、これは酷い。僕の手で小さくする予定でしたのに、最初から短小包茎だなんて面白みがありませんね」
「嘘だろ、これで勃起してんのか?魔族のガキより小さいんじゃねぇか」
「う、うぅ、み、るな……っ」

 そして、もう一つのコンプレックス。鍛えられた身体には不釣り合いな、可愛らしい子供ちんこ。
 薄いながらも陰毛は生え、玉も大きいというのに、ちんこだけが異様に小さい。

 この身体を見られたくなくて、騎士団内でも注意に注意を重ねてきた。娼館なんて以ての外。……だが、その努力ももう水の泡だ。
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