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オウサマゲーム
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「(始まる……!)」
ぴかぴか光るゲートを通って、ファイードの皆が姿を見せる。リーダーで元気印のカラスくん、クールで理知的なツバメくん、ムードメーカーな関西弁のエナガくん、お人形みたいに可愛いスズメくん、そして、かっこよくて所作が綺麗で優しさも色気も歌もダンスも何もかもカンストしているヒバリくん……!
すごい!俺、今、ヒバリくんと同じ空間に居る……、同じ空気吸ってる……!
オープニングトークが始まっているのに、感極まった俺の耳には何も届いてくれない。目の前でヒバリくんが動いて喋って笑っている、その非現実さに頭がついていってくれなかった。
「──そんじゃ、最初のコーナーはオウサマゲーム!秘密を暴かれるのは果たして誰かなー?」
わくわくしたカラスくんの声で、ようやくまともな思考が戻ってくる。折角生で観れているんだから、めいっぱい楽しまないと損だ。
確か、オウサマゲームは棒を引く代わりにおちんぽを扱いて、一番最初に完勃ちした人が命令するコーナーだ。それぞれブースに入るから、誰がどの順番で勃起したかファイードのみんなからは分からないんだよね。
ヒバリくんのおちんぽはおっきくてカリが高くて、俺の貧弱な短小包茎ちんちんとは大違い。録画したものを何度も見返したり、ヒバリくんフォルダが潤うくらいに連写したりしてるから、他のおちんぽと並んでいてもすぐに見分けることが出来ると思う。
はあ……♡まだ萎えてるのに、でっぷりつやつやしていて美味しそう。目と鼻の先で勃起を見守りたくなっちゃう。勿論、ただの一観客な俺にそんなことは出来ないけど。
「(わ……♡すごい……♡)」
ヒバリくんのおちんぽが一番大きいとはいえ、他のメンバーもかなり雄みが強い。長かったり、玉がでかかったり、真珠が入ってたり。
合図と共に扱かれ始めたおちんぽのニオイがこっちまで漂ってきそうで、思わず鼻を鳴らしてしまった。
じゅこじゅこと手の中で硬くなっていくおちんぽから目を離せない。
そして……、一番最初に勃起したのは、可愛い顔に似合わず赤黒いおちんぽのスズメくんだった。ブースの上の液晶が光って、王冠のマークが表示されている。
残りのメンバーの頭上には、勃起した順に番号が表示されていった。
「ふふっ、ボクが王様みたいだね?んー、何にしよっかなぁ。この前は夜のオカズを教えて~って内容だったから、今回は可愛い命令にしちゃおっかな。2番くんの初恋の人を教えてもーらおっ」
俺を含めて色めいた悲鳴が飛び交った。だって、2番はヒバリくんだ。ヒバリくんの初恋の人。きっと素敵な人なんだろうな。勃起したおちんぽをパンツの中に戻した5人は、もっこりした股間をそのままにしておしゃれな椅子に座った。うう……、ヒバリくんの股間に顔を埋めてたっぷり堪能したいな……♡
「なーんだ。2番はヒバリだったんだね~」
「面白みがないな。オレ等は耳にタコが出来るくらい聞いてんのに」
スズメくんの後に、ツバメくんが含んだ笑みを見せる。ヒバリくん、そんなに初恋の人のこと話してるんだ。もしかしてまだ好きだったり?わ、一途なとこも推せる……!
「僕の初恋は至って普通だよ。小さい頃、隣に住んでいた子が天使みたいに可愛くてね。僕が怪我をしたりすると自分のことのように泣いちゃうような優しい子なんだ。美味しいものがあったら必ず半分こしてくれてね、毎日のように遊んでいたなぁ。昔も今も、僕はその子のことが大好きだから、もしその子も僕のことを好きでいてくれたらすごく嬉しく思うよ」
「いっつも思うねんけど、普通と言うより重いんよな」
エナガくんが苦笑しているけど、そこまで長く強く想っている人がいるなんて、すごいことだと思う。また一つ、ヒバリくんのことを知ることが出来てすごく嬉しい。
「(っあ!い、今、目が合った……!?)」
しかもにっこり微笑まれた気がする!まあ、普通に考えて自意識過剰な気のせいだとは思うけど、たったこれだけで頬の緩みが止まらなくなっちゃう。
「ヒバリの惚気は聞き飽きてるし、次のコーナーにいくか」
「そうだな!それじゃ、CMの後はあふれてトッピングコーナーいってみよう!」
カラスくんの一声で、スタジオ内が慌ただしくなっていく。セットを転換しないといけないから大変そうだな。生放送だから時間も限られてるし。俺に出来ることはないから大人しく座っていると、どこか焦った様子のスタッフさんが駆け寄ってきた。
「すみません、少しお手伝いをお願いしたいんですが」
「えっ、お、俺にですか?」
小声で伝えられた言葉にびっくりしながら、俺も声を潜めて聞き返ししてしまう。いや、だってただの観客が手伝うことなんて普通はないはずなのに。
「お願いします、時間が迫ってて」
「っわ、分かりました。俺に出来ることなら…」
「ありがとうございます!」
でも、ヒバリくんが出演している番組でトラブルが起きてほしくない。その思いで頷くと、俺はあっという間に別の部屋に連れて行かれてしまった。
ぴかぴか光るゲートを通って、ファイードの皆が姿を見せる。リーダーで元気印のカラスくん、クールで理知的なツバメくん、ムードメーカーな関西弁のエナガくん、お人形みたいに可愛いスズメくん、そして、かっこよくて所作が綺麗で優しさも色気も歌もダンスも何もかもカンストしているヒバリくん……!
すごい!俺、今、ヒバリくんと同じ空間に居る……、同じ空気吸ってる……!
オープニングトークが始まっているのに、感極まった俺の耳には何も届いてくれない。目の前でヒバリくんが動いて喋って笑っている、その非現実さに頭がついていってくれなかった。
「──そんじゃ、最初のコーナーはオウサマゲーム!秘密を暴かれるのは果たして誰かなー?」
わくわくしたカラスくんの声で、ようやくまともな思考が戻ってくる。折角生で観れているんだから、めいっぱい楽しまないと損だ。
確か、オウサマゲームは棒を引く代わりにおちんぽを扱いて、一番最初に完勃ちした人が命令するコーナーだ。それぞれブースに入るから、誰がどの順番で勃起したかファイードのみんなからは分からないんだよね。
ヒバリくんのおちんぽはおっきくてカリが高くて、俺の貧弱な短小包茎ちんちんとは大違い。録画したものを何度も見返したり、ヒバリくんフォルダが潤うくらいに連写したりしてるから、他のおちんぽと並んでいてもすぐに見分けることが出来ると思う。
はあ……♡まだ萎えてるのに、でっぷりつやつやしていて美味しそう。目と鼻の先で勃起を見守りたくなっちゃう。勿論、ただの一観客な俺にそんなことは出来ないけど。
「(わ……♡すごい……♡)」
ヒバリくんのおちんぽが一番大きいとはいえ、他のメンバーもかなり雄みが強い。長かったり、玉がでかかったり、真珠が入ってたり。
合図と共に扱かれ始めたおちんぽのニオイがこっちまで漂ってきそうで、思わず鼻を鳴らしてしまった。
じゅこじゅこと手の中で硬くなっていくおちんぽから目を離せない。
そして……、一番最初に勃起したのは、可愛い顔に似合わず赤黒いおちんぽのスズメくんだった。ブースの上の液晶が光って、王冠のマークが表示されている。
残りのメンバーの頭上には、勃起した順に番号が表示されていった。
「ふふっ、ボクが王様みたいだね?んー、何にしよっかなぁ。この前は夜のオカズを教えて~って内容だったから、今回は可愛い命令にしちゃおっかな。2番くんの初恋の人を教えてもーらおっ」
俺を含めて色めいた悲鳴が飛び交った。だって、2番はヒバリくんだ。ヒバリくんの初恋の人。きっと素敵な人なんだろうな。勃起したおちんぽをパンツの中に戻した5人は、もっこりした股間をそのままにしておしゃれな椅子に座った。うう……、ヒバリくんの股間に顔を埋めてたっぷり堪能したいな……♡
「なーんだ。2番はヒバリだったんだね~」
「面白みがないな。オレ等は耳にタコが出来るくらい聞いてんのに」
スズメくんの後に、ツバメくんが含んだ笑みを見せる。ヒバリくん、そんなに初恋の人のこと話してるんだ。もしかしてまだ好きだったり?わ、一途なとこも推せる……!
「僕の初恋は至って普通だよ。小さい頃、隣に住んでいた子が天使みたいに可愛くてね。僕が怪我をしたりすると自分のことのように泣いちゃうような優しい子なんだ。美味しいものがあったら必ず半分こしてくれてね、毎日のように遊んでいたなぁ。昔も今も、僕はその子のことが大好きだから、もしその子も僕のことを好きでいてくれたらすごく嬉しく思うよ」
「いっつも思うねんけど、普通と言うより重いんよな」
エナガくんが苦笑しているけど、そこまで長く強く想っている人がいるなんて、すごいことだと思う。また一つ、ヒバリくんのことを知ることが出来てすごく嬉しい。
「(っあ!い、今、目が合った……!?)」
しかもにっこり微笑まれた気がする!まあ、普通に考えて自意識過剰な気のせいだとは思うけど、たったこれだけで頬の緩みが止まらなくなっちゃう。
「ヒバリの惚気は聞き飽きてるし、次のコーナーにいくか」
「そうだな!それじゃ、CMの後はあふれてトッピングコーナーいってみよう!」
カラスくんの一声で、スタジオ内が慌ただしくなっていく。セットを転換しないといけないから大変そうだな。生放送だから時間も限られてるし。俺に出来ることはないから大人しく座っていると、どこか焦った様子のスタッフさんが駆け寄ってきた。
「すみません、少しお手伝いをお願いしたいんですが」
「えっ、お、俺にですか?」
小声で伝えられた言葉にびっくりしながら、俺も声を潜めて聞き返ししてしまう。いや、だってただの観客が手伝うことなんて普通はないはずなのに。
「お願いします、時間が迫ってて」
「っわ、分かりました。俺に出来ることなら…」
「ありがとうございます!」
でも、ヒバリくんが出演している番組でトラブルが起きてほしくない。その思いで頷くと、俺はあっという間に別の部屋に連れて行かれてしまった。
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