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3:平凡くんは退行する

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 どうにか下を穿き直すことが出来た俺は、この国の第二王子……リヒトが居る部屋の前に居た。

 何でって?
 それは俺が、王子にかかった呪いの病を治すことが出来る唯一の人間、つまり救世主だからだそうだ。

 必ず当たるらしい予言とやらで、『下半身を晒すことを恥じ入り、極小の魔羅を持つ、未貫通のド淫乱』が病を治せると出たらしい。

 はっはっは、誰が極小だ誰がド淫乱だ!失礼な上に内容が下品すぎる……!

 だけど、ただの『旅人』である俺に拒否権はなかった。もっと色んなもん食ってレベルが上がっていれば、兵士達の包囲網から抜けられたかもしれないのに……!

「はあぁ……」

 ……もう、こうなってしまったのは仕方がない。やり方は分からないけど、さっさと治してとんずらしよう。

「(それにしても、こんな所で療養とか……。療養っつーより監禁だろ)」

 城から離れた高い塔の最上階、何重にもされた扉の奥。そこで第二王子は療養しているらしい。
 諦めの気持ちと共におざなりなノックをして、扉を開く。

 途端、噎せ返るような芳香が鼻孔を殴ってきた。

「……っ、誰だ!?そこは開けんじゃねぇって言ってんだろーが!」

 予想していたより、ガラが悪い言葉が飛んできた。けれど、そんなものが気にならないくらい、俺は香りに夢中になっていた。中に足を踏み入れて、扉をしっかり閉める。

 薄暗い室内には、最低限の家具しかない。それでも見るからにお高そうな物ばかりだ。
 その中の一つ、広いベッドの上に彼は居た。女性のような白いネグリジェを纏った、とんでもない美人。ロジェや門番、王族の人達も美形だったけど、彼はその中でもとびきりの美しさだった。

 近付いていく度に、宝石のような紫の瞳や、少し傷んだプラチナブロンド、病的に白い肌が目に入っていく。睫毛は長く、切れ長の目には不審の色が浮かんでいる。言ってしまえば病人なのに、何故だか彼から目が離せない。心臓の鼓動が速まる。

 それに、どんどん香りが強くなっていく。食欲を擽る、美味しそうな香り。自然と溢れた涎を拭って、ベッドの前で足を止めた。
 腰掛けたままの王子が、信じられないといった表情で見上げてくる。

「貴様……、部屋に居ても、発狂しねぇのか?」
「発狂……?どうしてだよ。美味そうな香りがしてるくらいなのに。なぁ、何か食べ物があるのか?」
「う、美味そう……!?オレ以外の輩には、扉を開けただけで嘔吐するような悪臭なんだぞ!馬鹿か貴様!」
「王子の癖に口悪いな……。ん、この匂い、ここから……?」
「おい、やめ……っ!」

 例に漏れず王子も俺より体格がよかったものの、病人相手だと俺の方が強かった。抵抗する手を押しのけて、ネグリジェを捲る。

 そこには。

「ふ♡わああぁ♡♡♡すご……♡い♡♡おいしそ……♡♡♡」

 ギンギンに聳え立つ、あまりにも長大な包茎チンポがあった。ずっしりとした金玉には、魔法陣のようなモノが描かれている。やばい、涎が止まらない。食べたい、食べたいたべたい、なめなめしたい、しゃぶりたい……っ、……もぐもぐ、したいよぉ♡♡♡

「ねぇ、食べていい?いいよね?こんなに美味しそうなんだもん。いただきまぁす♡」
「おいコラ、勝手に、……っ!!」
「ン~~~ッッ♡♡♡あっまぁ……い♡♡んちゅっ、おいしいよぉ♡♡♡」

 床に膝をつけて、おっきいおちんぽをペロッと舐めると、それだけですごく美味しくてびっくりしちゃった♡ちょっとだけ見えてる先っぽ、もっといっぱいペロペロしたくなっちゃう♡

「ぐ……、き、さま……ッ」
「んぅ♡きさまじゃないもん♡みろくだもん♡りぃくんのおちんぽ、つらいつらいだから、いっぱいなめなめしてあげるね♡」
「だれが、りぃくんだ……っ!!くそっ、こんな汚ぇモン、舐めんじゃねぇ……!」
「おーさまからきいたよ。一年間も楽になれないままだって。でも、おちんぽのこととは思わなかったなぁ♡んっ♡ふふ♡びくびくしてる♡」
「ッチ……、そーだよ、呪いのせいで射精も放尿も出来ねぇし、自分で触ることも出来ねぇ。鼻が曲がるようなくっせぇ臭いで誰も近寄れなかった、のに、何で貴様は……!」
「あーっ!また貴様って言ったぁ!みろくんきゅーせーしゅなんだから、ちゃんと名前で呼んでよっ」
「救世、主……、あの、予言の……?いや、貴様……ミロク、喋り方がおかしくなってねぇか」
「なってないもん♡えへへ♡りぃくんのことはみろくんがたすけてあげるね♡あーん♡♡」

 大きく口を開けて、おちんぽをぱくりと食べちゃう♡皮の間に舌をねじ込むと、少しどろっとしたものがくっついてきた。ん♡こっちもあまぁい♡

「んむっ♡おいしい~♡♡おちんぽむきむきしたら食べやすくなるかな♡」
「…………」
「りぃくん?」
「……ああ、そうだな。剥いてみろよ」

 さっきまで赤くなってわたわたしていたりぃくんが、急にかっこよくなっちゃった。目を細めて、口元を緩めて、みろくんの頭を撫でてくれて……♡

 きゅうんっ♡
 じゅわぁ……っ♡

「あ……っ♡♡ん、んん♡♡」
「っは、どーした?」
「ふへ……♡あのね、りぃくんがかっこよくて、みろくんのおちんぽきゅんきゅんしちゃったの……♡おまんこもぬれちゃったぁ♡」
「……へぇ。じゃあ後でオレが可愛がってやるよ」
「ほんと!?やったぁ!嬉しい♡♡約束だよっ♡」

 嬉しくなって、またおまんことろとろしてきちゃった♡でも、まだがまんしないと。まずはりぃくんのおちんぽをたすけてあげないとね♡

「ん、しょ……♡いたくない?りぃくん」
「……ん。ゆっくり剥けよ。それこそ一年ぶりだからな」
「わかった♡ゆっくり、ゆっくり……♡」

 舌でぺろぺろしながら皮を剥いていくと、甘い香りがぶわっと強くなって顔を離しちゃった。
 剥かれたおちんぽの出っ張ったところ、ううん、剥かれたところ全部にべったりこびりついた白いモノ。ところどころ黄色っぽくなってて、そこからはカスタードみたいな甘い香りがしてくる。

「うっわ、チンカスの量やば……」
「ちんかす?ちんかすっていうの?すっごく甘くて美味しそう……♡」

 離した顔を近づけて、ちんかすの匂いをくんくん嗅いじゃう♡バニラみたいな、練乳みたいな、あまいあまーい香り♡我慢出来ずにべろっと舐め取って、口の中でもぐもぐ食べちゃう♡

「ふ、わあぁ♡♡おいしい♡ねっとりしててすごくあまぁい……♡」

 大事に大事に何度も噛み締めて、勿体ないけどごっくんする。りぃくんは少し呆然としてたみたいだったけど、くはっと笑って頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。

「こんなゲテモノが美味いのかよ。救世主様?」
「ん……」
「あ?おい、何で目ぇ逸らしてんだ」
「だって……♡だって、りぃくん、かっこよくてかわいいから……♡笑った顔、すごく好き♡ううぅ♡りぃくんのこと、だいすきになっちゃう……っ♡」
「は……」
「ごめんね、みろくん、かっこよくないのに。おちんぽも小さいし、おまんこもきつきつだし……。みろくんのこと、好きにならなくてもいいから、みろくんはりぃくんのこと好きでいさせてね♡」
「…………」

 りぃくんは王子様なんだから、みろくんが隣にいるなんてだめだよね。悲しいけど、身分の差があるんだもん。みろくんは救世主として、りぃくんを助けられればそれでいいんだから。

「ん゛っ♡んちゅ、ぅ♡♡」

 ごっそりちんかすをこそぎ落として、口の中いっぱいに頬張る♡噛んじゃう前に舌の上で味わってると、なんだか噛みたくなくなってきちゃった。でも、まだまだちんかすは残ってるから、勿体なくても食べなくちゃ♡

「んむっ、ふぐ、……ん♡はぁ……♡のうこーでおいしいよぉ……♡♡」

 上顎や頬裏についちゃったちんかすを舌で舐め取って、すぐに次のちんかすをぱくり。舐めて、食べて、舐めて、食べて……。気がつけば、いっぱいこびりついてたちんかすが、今口の中に入ってる分で終わりになっちゃった。

 名残惜しくくちゅくちゅしたせいで、唾液と混じってぐちゃぐちゃになったちんかすを、こくりと飲み込む。

「終わっちゃった……」

 ぴかぴかになったおちんぽを下から上に舐めても、ちんかすみたいに甘くない。やだなぁ、みろくんごーよくになっちゃった。
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