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1:平凡くんは転生する
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「おめでとうございまーす!あなたは100人目の転生者です!記念にお好きなスキルを一つプレゼントして、あなたの望む世界にご案内いたします!」
前後上下左右、真っ白な空間で。
ベルをカランコロン鳴らしながらそう告げてきたのは、素っ裸の天使だった。白い羽根が生えてるからかろうじて天使だと分かるものの、背は俺よりも高くて体格もいい。というか、剥き出しのでかいチンポが、動きに合わせて揺れるのが気になって仕方がない。なんだよこの変態天使。
「……ってか、転生……?俺、死んだのか……?覚えてんの名前ぐらいなんだけど」
「死んだショックで忘れちゃったんでしょうね!さあさあ、早く決めちゃってください、ミロクさん!」
押しの強い笑顔で迫ってくる天使から後退りつつ、折角転生出来るのなら俺に都合のいいものが欲しいと考える。
こんな不可思議な展開なのにやけに落ち着いてるのは、碌に記憶がないからかもしれない。あったらあったで前世チートとかも出来そうだったけど、この際スキルチートが良さそうだ。
「じゃあ、そうだな……。悪食のスキルが欲しい。どんなモノでも美味しく食べることが出来て、毒にかからず病気にもならない。そんでもって、食った分のレベルやステータスがどんどん加算されてく感じで」
「ふむふむ!人間は食べますか?」
「こわっ!食べねぇよ!」
「承知しました!良い感じにスキルを練りますね!常時発動状態にしておきます!さてさて、お望みの世界はどちらにしましょう!」
「あー……、そこそこ平和なとこで、俺のことが好きで堪らない美人が居る世界とか」
ハーレムも捨て難いが、俺にそこまでの甲斐性はない。前世の記憶はまるっとなくしてんのに、なんとなくそう思うんだよな。
「ぴったりの世界を見つけました!ではでは!転生ライフを楽しんでくださいね!」
「え。うわ、ちょっ……、近付いてくんな!当たる!当たるから……!」
ブルンと揺れるチンポが容赦なく迫ってきて、頬にベチリと当たった瞬間。
目の前の光景が、ガラリと変わった。
*****
前後上下左右、真っ白な空間で。
ベルをカランコロン鳴らしながらそう告げてきたのは、素っ裸の天使だった。白い羽根が生えてるからかろうじて天使だと分かるものの、背は俺よりも高くて体格もいい。というか、剥き出しのでかいチンポが、動きに合わせて揺れるのが気になって仕方がない。なんだよこの変態天使。
「……ってか、転生……?俺、死んだのか……?覚えてんの名前ぐらいなんだけど」
「死んだショックで忘れちゃったんでしょうね!さあさあ、早く決めちゃってください、ミロクさん!」
押しの強い笑顔で迫ってくる天使から後退りつつ、折角転生出来るのなら俺に都合のいいものが欲しいと考える。
こんな不可思議な展開なのにやけに落ち着いてるのは、碌に記憶がないからかもしれない。あったらあったで前世チートとかも出来そうだったけど、この際スキルチートが良さそうだ。
「じゃあ、そうだな……。悪食のスキルが欲しい。どんなモノでも美味しく食べることが出来て、毒にかからず病気にもならない。そんでもって、食った分のレベルやステータスがどんどん加算されてく感じで」
「ふむふむ!人間は食べますか?」
「こわっ!食べねぇよ!」
「承知しました!良い感じにスキルを練りますね!常時発動状態にしておきます!さてさて、お望みの世界はどちらにしましょう!」
「あー……、そこそこ平和なとこで、俺のことが好きで堪らない美人が居る世界とか」
ハーレムも捨て難いが、俺にそこまでの甲斐性はない。前世の記憶はまるっとなくしてんのに、なんとなくそう思うんだよな。
「ぴったりの世界を見つけました!ではでは!転生ライフを楽しんでくださいね!」
「え。うわ、ちょっ……、近付いてくんな!当たる!当たるから……!」
ブルンと揺れるチンポが容赦なく迫ってきて、頬にベチリと当たった瞬間。
目の前の光景が、ガラリと変わった。
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