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お荷物アイドルくんがわからせラブハメされるまで
その⑦
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流されるままに乗せられた高級車の後部座席で縮こまり、またもや抱っこされて案内された先にあったのは、とんでもない豪邸だった。いや、違う、ここがペルマース事務所だ。
いくつかのセキュリティをくぐった後、広い部屋の中でようやく下ろされる。相変わらず二プレスと玉ブラだけの格好だけど、室内があったかいからか震えることはなかった。
「あ、の……。社長さん、どうして俺を……?」
「ああ、ごめんね。それは嘘なんだ。私は社長じゃなくて社長補佐。水鏡コクトだよ、よろしくね」
「社長補佐、さん……?」
「君を連れてきたのはほぼ私情のようなものなんだ。いつまでもうだうだぐじぐじと篭っている兄さんを、癒してくれればと思ってね」
「へ……?」
「そういうわけだから、兄さんをよろしく」
訳が分からないまま、隣の部屋に入るよう促される。鍵はかかっていないみたいだ。
恐る恐る中に入ると、薄暗くて広い室内の奥……、ベッドの上がこんもりと膨らんでいた。
「……コクトか?入る時はノックしろって言っただろ……」
「……っ!!」
そこから聞こえてきた、くぐもった声音。いつもの口調とは全然違うけど、いつも聞いていたから間違えるわけがない。
「メガネ、さん……」
「っは、……はぁ!?」
思わずぽつりと零してしまった声に、白い山が崩れた。驚愕の表情で俺を見るメガネさんと、視線が絡む。少しやつれているけど、メガネをかけずに無造作に纏まったヘアスタイルの彼はとんでもなく耽美的だ。
「なっ、なななな何でリアくんがここに……!?くそ、幻覚か……?僕のせいでリアくんを酷い目に合わせたってのに、こんな……こんな、可愛すぎる格好の幻覚を生み出すなんて、反省が足りない、ファン失格だ……!」
「メ、メガネさん!幻覚じゃありません!ほっぺ叩かないで……!」
容赦なく自分の頬を叩き出す彼を止めるべく駆け寄ると、信じられないものを見るような目で見上げられてしまった。
俺だってよく状況は分かっていない。けど、メガネさんが……、好きな人が目の前に居て嬉しいってことは、分かるから。
「ほ、ほんとに、リアくん……?」
「はい」
「なんで、ここに……」
「えっと……、コクトさんに連れてこられたんです。その、ペルマース事務所に引き抜かれたみたいで……?」
「あいつ……!僕に黙って勝手なことを……!!リアくんを手元に置いたりなんかしたら僕が我慢出来なくなるって分かってるだろ!!というかコクトだけ名前呼びとかずるすぎ。リアくん、僕のこともハクって呼んで」
「ハク、さん……?え、それって、事務所の……」
「社長。一応ね。でも権力使ってリアくんのことを好き勝手したいわけじゃないってのに……、ごめんね、リアくん。ただでさえリアくんに迷惑をかけた僕が、こうして二人だけで話すこと自体厚かましいのに」
「めっ、迷惑なんて、かけられてません!握チン会でおもらししたのも、メガネさん……ハクさんから大好きって言われて、嬉しくなって漏らしちゃっただけで……!リップサービスだって分かってるのに、勘違いした俺が悪いんです」
「……へぇ、ふーん……。リアくん、僕、今嬉しさともどかしさで感情どうにかなっちゃいそうで……、ねえ、僕の気持ち、分からせてもいい?」
「へぁ……?」
何かのスイッチを、押してしまったのだろうか。
あわあわとしていた空気から一転、静かに、ギラギラとした瞳を向けて俺を押し倒してきたハクさん。
「……好きだよ。大好き、リアくん。ずっとずっとだぁいすき……♡」
「ひ、ぅっ♡」
びくりと反応した身体から、軽くうれションが漏れてしまう。いや、ここで漏らしたりなんかしたら駄目だしチョロすぎるって俺……!
「ハクさん、だ、だめ……っ♡好きって言うの、待ってください……!う、嬉しくなって、漏らしちゃうからぁ♡」
「は、なにそれ、かっわい……♡いいよ、いっぱい漏らして?おちんちんもおまんこも気持ちよくなろうね、リアくん。大好き♡」
「ん、ぷぁ……っ♡」
ちゅ、とキスされて、たったそれだけで。俺の情けない粗チンから、ジョロジョロとおしっこが溢れていってしまった。
*****
いくつかのセキュリティをくぐった後、広い部屋の中でようやく下ろされる。相変わらず二プレスと玉ブラだけの格好だけど、室内があったかいからか震えることはなかった。
「あ、の……。社長さん、どうして俺を……?」
「ああ、ごめんね。それは嘘なんだ。私は社長じゃなくて社長補佐。水鏡コクトだよ、よろしくね」
「社長補佐、さん……?」
「君を連れてきたのはほぼ私情のようなものなんだ。いつまでもうだうだぐじぐじと篭っている兄さんを、癒してくれればと思ってね」
「へ……?」
「そういうわけだから、兄さんをよろしく」
訳が分からないまま、隣の部屋に入るよう促される。鍵はかかっていないみたいだ。
恐る恐る中に入ると、薄暗くて広い室内の奥……、ベッドの上がこんもりと膨らんでいた。
「……コクトか?入る時はノックしろって言っただろ……」
「……っ!!」
そこから聞こえてきた、くぐもった声音。いつもの口調とは全然違うけど、いつも聞いていたから間違えるわけがない。
「メガネ、さん……」
「っは、……はぁ!?」
思わずぽつりと零してしまった声に、白い山が崩れた。驚愕の表情で俺を見るメガネさんと、視線が絡む。少しやつれているけど、メガネをかけずに無造作に纏まったヘアスタイルの彼はとんでもなく耽美的だ。
「なっ、なななな何でリアくんがここに……!?くそ、幻覚か……?僕のせいでリアくんを酷い目に合わせたってのに、こんな……こんな、可愛すぎる格好の幻覚を生み出すなんて、反省が足りない、ファン失格だ……!」
「メ、メガネさん!幻覚じゃありません!ほっぺ叩かないで……!」
容赦なく自分の頬を叩き出す彼を止めるべく駆け寄ると、信じられないものを見るような目で見上げられてしまった。
俺だってよく状況は分かっていない。けど、メガネさんが……、好きな人が目の前に居て嬉しいってことは、分かるから。
「ほ、ほんとに、リアくん……?」
「はい」
「なんで、ここに……」
「えっと……、コクトさんに連れてこられたんです。その、ペルマース事務所に引き抜かれたみたいで……?」
「あいつ……!僕に黙って勝手なことを……!!リアくんを手元に置いたりなんかしたら僕が我慢出来なくなるって分かってるだろ!!というかコクトだけ名前呼びとかずるすぎ。リアくん、僕のこともハクって呼んで」
「ハク、さん……?え、それって、事務所の……」
「社長。一応ね。でも権力使ってリアくんのことを好き勝手したいわけじゃないってのに……、ごめんね、リアくん。ただでさえリアくんに迷惑をかけた僕が、こうして二人だけで話すこと自体厚かましいのに」
「めっ、迷惑なんて、かけられてません!握チン会でおもらししたのも、メガネさん……ハクさんから大好きって言われて、嬉しくなって漏らしちゃっただけで……!リップサービスだって分かってるのに、勘違いした俺が悪いんです」
「……へぇ、ふーん……。リアくん、僕、今嬉しさともどかしさで感情どうにかなっちゃいそうで……、ねえ、僕の気持ち、分からせてもいい?」
「へぁ……?」
何かのスイッチを、押してしまったのだろうか。
あわあわとしていた空気から一転、静かに、ギラギラとした瞳を向けて俺を押し倒してきたハクさん。
「……好きだよ。大好き、リアくん。ずっとずっとだぁいすき……♡」
「ひ、ぅっ♡」
びくりと反応した身体から、軽くうれションが漏れてしまう。いや、ここで漏らしたりなんかしたら駄目だしチョロすぎるって俺……!
「ハクさん、だ、だめ……っ♡好きって言うの、待ってください……!う、嬉しくなって、漏らしちゃうからぁ♡」
「は、なにそれ、かっわい……♡いいよ、いっぱい漏らして?おちんちんもおまんこも気持ちよくなろうね、リアくん。大好き♡」
「ん、ぷぁ……っ♡」
ちゅ、とキスされて、たったそれだけで。俺の情けない粗チンから、ジョロジョロとおしっこが溢れていってしまった。
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