いちゃらぶ×ぶざまえろ♡らぶざま短編集

おちんぽケースを売っていたら自分も買われてしまってお嫁さんケースになった話

その②

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「この店のおちんぽケース、全て購入します」
「は、い……？」
「聞こえませんでしたか？全部です。代金はこちらで支払いますので」

　目の前の山羊魔族から発せられた言葉に衝撃を受け、カグラの耳と尻尾がピンと立ってしまう。
　ちんぽケースの値段は決して安くない。それを全てとなると相当な金額だ。見せられた紫色のカードは、貴族の中でも更に上の魔族しか持てない高価な物。どうやらこの山羊魔族は執事のようだが、主人である魔族は相当位が高いらしい。

　ごきゅり、と喉を鳴らし、カグラはすりすりと手を揉んだ。営業用の猫撫で声でにこにこと媚びへつらう。

「大変失礼いたしました。全てのちんぽケースのお買い上げ、ありがとうございます。オプションはどうなさいますか？」
「オプション？」
「はい。淫紋の形を模したシールになっていまして、これを身体に貼ると様々な効果が現れるんですよ。ちんぽケースをより淫らに使いたい方にお勧めです！ちなみに、シールの場合は効果が一ヶ月程しか持ちませんが、刻印バージョンもありまして……。そちらの場合はほぼ永久的に効果が持続します。お値段はその分お高くなってしまいますが、いかがでしょう？」
「……。では、刻印の方を20個程いただきましょう」
「っ……！？あ、ありがとうございます……！」

　あまりにも太っ腹すぎる即断即決に、カグラは思わずうれションしてしまうところだった。これだけのお金が手に入れば、数十年は遊んで暮らすことが出来る。ちんぽケースをわざわざ新しく見繕う必要もなさそうだ。
　それに、自分のことを貧乏猫だとからかってきた輩にも意趣返しが出来るだろう。

「それでは、先にオプションの方を……。こちらが刻印を付与できる杖です。きっかり20回分ありますので、主人となられる方が直接ちんぽケースの好きなところに当ててください。商品は今から梱包しますのでお待ちくださいませ」

　ゆらゆらと尻尾を揺らしながら、ケースの方へと視線を向けた瞬間。

　ガツン、という音と共に、カグラの意識は真っ暗になった。