いちゃらぶ×ぶざまえろ♡らぶざま短編集

マジシャンカナメとホーくんのえっちですけべなショータイム

その③

「えっ？」

　当初の予定とは違う言葉がずらりと並んでいて、思わず内腿を擦り合わせる。でも、言わないわけにはいかない。最終的には、この紙を客席に見せるわけだし……。ドキドキとうるさい心臓を抑えて、オレはひとつ息を吸った。

「こ、ここには、『カナメさん専用おまんこ♡』『アナニーじゃ足りなくて寝ているカナメさんのおちんぽを盗み食いしちゃう食いしんぼおまんこ♡』『すぐ雑魚アクメするおまんこ♡』『おまんこ写真集売ってほしいです♡』『おちんぽに弱いメス顔最高♡』と……、そう、書いてありますっ……♡」

　バッと紙を見せると、後ろの画面にも大きく映し出されて、わあっと大きな歓声が湧いた。本当は、今日の日付や好きな食べ物みたいな、無難な内容になる予定だったのにっ……♡し、しかも寝ていたカナメさんのおちんぽで勝手にハメたのバレてる……♡♡

「一字一句一緒だ、すごーい！」
「筆跡も同じじゃないか？やっば」
「えー、でもさ、事前に準備してた可能性もあんじゃね？客もサクラでさー」

　拍手と賞賛の合間に聞こえてきたそんな声を、カナメさんが聞き逃すはずがない。にっこり笑みを深めると、オレの腰を抱いてきた。

「おや、疑い深いジェントルもいるようだね。では、特別にホーくんがカプセルを仕込むところも見せてあげよう」
「へっ……？」

　その言葉に驚いたのはオレもだった。段取りと違う。何だ、仕込みを見せるって。……いや、それって、もしかして……。

『今日はこれを挿れればいいのか』

　背後の画面から聞こえてきたのは、オレの声。恐る恐る視線を向ければ、そこにはベッドに腰かけた下半身裸のオレが映っていた。右下に表示され続けている日時は今日の……、ショーが始まる前の物だ。
　定点カメラで隠し撮りされていたらしく、斜め上からはっきりと映されている。

「っ……！カっ、カナメさんっ！こんな映像、いつの間に……！」
「可愛いだろう？僕の秘蔵ファイルの仲間入りになるものさ。タネがないことを証明するためにも丁度いいしな」
「よくないっ！だってオレは、この時……っ！」
『あーあ。こんなカプセルなんかじゃなくて、カナメさんのおちんぽが欲しい～～っ！』

　大声で響き渡る、はしたない願望。顔が熱くて目を逸らしたいのに、カナメさんがしっかり顎を捉えてきたせいで逃げられない。映像の中のオレは、表も裏も真っ白な紙をたたんで、ピンクのカプセルに入れていた。おちんぽが欲しいという調子外れた鼻歌を歌いながら。

『ん゛♡んくぅ、～～～っあ゛、はいった、ぁ……♡♡はぁ……、おまんこ切ない……。全然満たされない……。……あ、そうだ！』

　撮られているいるとも知らないオレは、おちんぽをぶんぶん揺らしながら画面外へと消えて行って……、そのすぐ後に戻ってきた。

　手に、カナメさんのパンツを持って。

『ん～～、すうううぅっ♡はぁ～～～♡♡カナメさんのパンツ、いい匂い……♡♡今日の朝にこっそり拝借出来てよかった♡ふうぅ、ん゛、カナメさん……♡♡』

　パンツに顔を埋めて匂いを堪能しながら、おちんぽとカプセル入りおまんこをぐちゅぐちゅと弄り出したオレの痴態は、それから数分間流れ続けた──。

「……と、まあ、カプセルの中身はこの通り白紙だったわけだ。もう一度拍手をよろしく頼むよ！」
「～～～っ♡♡ひ、ひどい、カナメさん……っ、どうして撮るって言ってくれなかったんですか……！」
「それは勿論、ホーくんの可愛い素の姿を皆様に見てもらいたかったからさ！普段の君も可愛らしいが、僕のパンツをこっそり盗んで快楽に興じる君も愛らしくて堪らないからな。この調子で次のマジックも魅せようじゃないか、ホーくん」
「っ……♡」

　アシスタントの仕事として認識していないことをやられると、火が出る程恥ずかしい。オレがパンツを盗んでいたことを知ってたのに、何も怒らないのは優しいけど……♡