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先生のファンです!
その③
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やばい。
とんでもないものを見てしまった。
いや、タマユラさんがリンクを繋げてくれた、別の小説投稿サイトのページなんだけど。
DMを送ってくれた人だけに教えるってことで、めちゃくちゃ勇気を出して送って、届いたURLから即座に飛んで……。
裏、って書いてあったから、耽美度が少し上がるだけだと思ってたんだ。
それなのに。
『ん゛ぉ、お゛、ほぉ~~~~~~ッッッ♡♡♡ぞこっ、もっどついでっ♡おぢんぽっ♡♡奥までごちゅごちゅじでっ♡♡』
『え~、どうしよっかなぁ。さっき太朗気持ちいいの嫌だって言ってたじゃん。だからあさーいとこぬぽぬぽしてあげてんのに』
『う゛っ♡うぅ……、や、いや、じゃにゃいっ♡♡ぎもちよすぎて、おかしくなりそ、で……っ♡♡でも、おちんぽない方がいやだからっ♡おねが、い゛っ♡♡しょーいちのおちんぽで、おれのおまんこいっぱいにじて……ッッ♡♡♡』
『仕方ないなぁ。可愛い恋人の可愛い我儘、聞いてあげる、よっ♡』
『ひぎっ♡ん゛ああああぁっ♡♡♡』
……と、まあ、最初から最後までこんな感じで。
はちゃめちゃに飛び交うハートマーク、甘くありつつ蹂躙される受け、モロすぎる淫乱な言葉、汁気の多い表現……。それでも最後はハピエンだし、世界観や登場人物の性格や見た目を変えても『タロウ』と『ショウイチ』って名前は変わらないから、これをタマユラさんが書いたってことは分かった。
というか、とんでもない内容なのに気が付けば最後まで読んでしまった……。
純愛モノを読み終わった時とは違う高揚感でドキドキしてしまう。タマユラさん、こういった話も書くんだ……。
びっくりしたけど、……嫌いじゃないかも。
「やーたろ。顔真っ赤だよ、熱?」
「うわっ!?しっ、昌磨!」
背後からぬっと伸びてきた腕に抱きこまれて、慌ててスマホの画面を暗くした。さっきまで離れたところでスマホを触ってたはずなのに!これだから足が長い奴は!
「だ、大丈夫!熱なんてないから!」
「そう?……そういえば、やたろーの好きな人の裏アカ見にいったんだっけ。どうだった?」
「う、裏アカってわけじゃないけど……」
やばい。さっきの話を思い出して顔が熱くなる……っ。いや、昌磨はどんな話か知らないはずだから普通に話せばいいんだ。そうだ、落ち着け俺。
「よ、よかったよ。いつもより耽美マシマシって感じでドキドキしちゃったけど、タマユラさんの話はやっぱり好きだな」
「へぇ。特にどんなところがよかった?」
「どっ、どこって……。そりゃ、二人が好き合ってハピエンになったところかな」
間違ったことは言ってない。たとえ最初からハメられていても、玩具の描写がふんだんに出てきていても、感極まった受けが失禁していても……!両想いなのは変わらない事実だから!
「え、と。昌磨……?ん、そろそろ離れないか……?」
「ん~、嫌かも」
「嫌かもじゃなくてっ、……ひゃ、胸擽るのやめろって!」
つい、乳首を弄られただけでイっていた受けのことを思い出してしまう。あれは小説、ファンタジー、ほんとにそんなこと起きるはずがない。男の乳首なんてただの飾りなんだから。昌磨から擽られてちょっと硬くなってきたのも生理現象!断じて気持ちいいわけじゃない!
「こ、のっ、セクハラだぞ昌磨!」
どうにか腕から抜け出して怒っても、昌磨は楽しそうに微笑むだけだ。ちくしょう、こいつ俺のことからかってやがる……!
「そろそろ気づいてもいーんだよ、やたろー?」
「気づく……って、何にだよ」
「ふふ、教えてあげない」
「っ……!せ、性格悪くなってないかお前……!」
やばい。
とんでもないものを見てしまった。
いや、タマユラさんがリンクを繋げてくれた、別の小説投稿サイトのページなんだけど。
DMを送ってくれた人だけに教えるってことで、めちゃくちゃ勇気を出して送って、届いたURLから即座に飛んで……。
裏、って書いてあったから、耽美度が少し上がるだけだと思ってたんだ。
それなのに。
『ん゛ぉ、お゛、ほぉ~~~~~~ッッッ♡♡♡ぞこっ、もっどついでっ♡おぢんぽっ♡♡奥までごちゅごちゅじでっ♡♡』
『え~、どうしよっかなぁ。さっき太朗気持ちいいの嫌だって言ってたじゃん。だからあさーいとこぬぽぬぽしてあげてんのに』
『う゛っ♡うぅ……、や、いや、じゃにゃいっ♡♡ぎもちよすぎて、おかしくなりそ、で……っ♡♡でも、おちんぽない方がいやだからっ♡おねが、い゛っ♡♡しょーいちのおちんぽで、おれのおまんこいっぱいにじて……ッッ♡♡♡』
『仕方ないなぁ。可愛い恋人の可愛い我儘、聞いてあげる、よっ♡』
『ひぎっ♡ん゛ああああぁっ♡♡♡』
……と、まあ、最初から最後までこんな感じで。
はちゃめちゃに飛び交うハートマーク、甘くありつつ蹂躙される受け、モロすぎる淫乱な言葉、汁気の多い表現……。それでも最後はハピエンだし、世界観や登場人物の性格や見た目を変えても『タロウ』と『ショウイチ』って名前は変わらないから、これをタマユラさんが書いたってことは分かった。
というか、とんでもない内容なのに気が付けば最後まで読んでしまった……。
純愛モノを読み終わった時とは違う高揚感でドキドキしてしまう。タマユラさん、こういった話も書くんだ……。
びっくりしたけど、……嫌いじゃないかも。
「やーたろ。顔真っ赤だよ、熱?」
「うわっ!?しっ、昌磨!」
背後からぬっと伸びてきた腕に抱きこまれて、慌ててスマホの画面を暗くした。さっきまで離れたところでスマホを触ってたはずなのに!これだから足が長い奴は!
「だ、大丈夫!熱なんてないから!」
「そう?……そういえば、やたろーの好きな人の裏アカ見にいったんだっけ。どうだった?」
「う、裏アカってわけじゃないけど……」
やばい。さっきの話を思い出して顔が熱くなる……っ。いや、昌磨はどんな話か知らないはずだから普通に話せばいいんだ。そうだ、落ち着け俺。
「よ、よかったよ。いつもより耽美マシマシって感じでドキドキしちゃったけど、タマユラさんの話はやっぱり好きだな」
「へぇ。特にどんなところがよかった?」
「どっ、どこって……。そりゃ、二人が好き合ってハピエンになったところかな」
間違ったことは言ってない。たとえ最初からハメられていても、玩具の描写がふんだんに出てきていても、感極まった受けが失禁していても……!両想いなのは変わらない事実だから!
「え、と。昌磨……?ん、そろそろ離れないか……?」
「ん~、嫌かも」
「嫌かもじゃなくてっ、……ひゃ、胸擽るのやめろって!」
つい、乳首を弄られただけでイっていた受けのことを思い出してしまう。あれは小説、ファンタジー、ほんとにそんなこと起きるはずがない。男の乳首なんてただの飾りなんだから。昌磨から擽られてちょっと硬くなってきたのも生理現象!断じて気持ちいいわけじゃない!
「こ、のっ、セクハラだぞ昌磨!」
どうにか腕から抜け出して怒っても、昌磨は楽しそうに微笑むだけだ。ちくしょう、こいつ俺のことからかってやがる……!
「そろそろ気づいてもいーんだよ、やたろー?」
「気づく……って、何にだよ」
「ふふ、教えてあげない」
「っ……!せ、性格悪くなってないかお前……!」
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