両片想いな彼等と御都合スケベ部屋

桜羽根ねね

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ふたつめの部屋①

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 先程の反省を踏まえ、ゆっくり細く開けた扉から中を窺う。

 何やら実験室のような部屋らしく、棚が所狭しと並び、大きな机の上には実験器具らしきものが置かれていた。

「何だ、ここ……」

 入るのを躊躇ってしまうが、先に進む以外の選択肢は存在しない。警戒しながら部屋の中へと踏み入ると、自然と扉が消えていった。

 ここでもナニかをしないと次の部屋への扉が現れないのだろう。

 クリを責められた記憶が蘇り、思わずきゅんきゅんと疼いてしまう。そんな彼等の目の前、コルクボードに文字が浮かび上がってくる。

「うわ、どんな仕組みなんだろ。えーと……?『魔法を使ってレシピ通りの薬を作れ』?……魔法?」

 不思議そうに悠馬が読み上げた瞬間、光瑠を中心にぼふんとピンクの煙が舞い上がった。

「うわっ!?」
「光瑠!?」

 もくもくとしたピンクスモークで視界が塞がれ、振り払うように手で仰ぐ。普通の煙ではなかったようで、その数秒後にはサァッと引いていった。

「光瑠、大丈夫……か…………?」

 切羽詰まった声が尻すぼんでしまう。

 光瑠の格好がガラリと変わっていたのだ。ひらひらでふりふりの、破廉恥な物に。

 肌面積がとにかく広く、首に巻かれたリボンは大きいが、上半身は乳首に貼られたハート型のニプレスのみ。下半身は短いシースルーのひらひらスカートで、まんこにハートの前張りが貼られただけ。ソックスガーターとヒールの高い靴は角度によって色が変わって見える。
 魔法少女、というには淫らすぎるその姿。

 目を瞑っていた光瑠が瞼を開けると、その瞳孔にはハートがきゅるんと浮かんでいた。

「まじかる♡ひかるの研究室にようこそ!」
「は……?」
「ほら、そんなとこに突っ立ってないでさっさと魔法薬作り始めるよ♡」
「ひ、ひか……、お前、何、操られてんの?」

 あまりにも本来の光瑠とは違い過ぎる言動に戸惑うも、当の光瑠はにこにこと微笑みながら準備を進めていく。だが、彼の顔や耳は真っ赤に染まりきっていた。

「(う、嘘だろ、何なんだよこのエロ衣装……!恥ずかしすぎだし似合ってないし!いや、似合ってたまるかって話だけど!ああくそ、身体の自由が聞かない!こっち見んな悠馬!)」
「(えー、これってもしかして意識は残ってるってやつ?は、据え膳?光瑠可愛すぎだし、どうせ薬作んないと駄目みたいだし、ここはもうノっておくか……?)」

 悠馬の中で早い判断がくだされる。

「手伝えばいいんだっけ。いいよ、光瑠。オレは何すればいい?」
「(は、はああぁ!?おまっ、悠馬!もっとこの状況にツッコめ馬鹿!)」

 内心ではそう思っても、自分の意思では全く動けない。

「じゃあまずは材料を混ぜるところからかな。あ、何個か足りないから取ってくるね。えーっと、どこだったっけ」

 そう呟きながら、光瑠はふわりと浮き上がった。原理は不明だが、まるで魔法のように。

 そのまま高い位置にある棚を覗き込み出す。何も隠されず晒されたままのアナルが、悠馬の視界でひくついた。

「んー、これじゃないし、これでもないなぁ」

 まるで煽るかのようにふりっ♡ふりっ♡とお尻を揺らすものだから、悠馬の理性もぐらぐらだ。

 くぱっ、くぱっと誘うように収縮するアナルを晒す光瑠の内心は、頭を抱えてのたうち回っていた。

「(なっ、なななんてことしてんだよ俺!空中に浮くのはすごいけどさ!この位置だと、悠馬に俺のケツが丸見えじゃねぇか……っ!)」

 じゅわぁ……♡

 視線を意識してしまったことで、まんこから蜜が分泌される。薄い前張りがぴったり張り付いてしまい、余計に周知を煽られる形になってしまった。

「あっ、見つけた!悠馬、これをそこのビーカーに入れて、あっちの試験管に入った薬品を混ぜてくれる?」

 ようやく手に取った瓶を渡し、地に足をつける光瑠。汗で色が透けてきたニプレスからは、乳首の淡い色が見えてきた。今すぐしゃぶりつきたくなる欲を抑え、悠馬は言われたとおりに薬品を混ぜ合わせる。

 透明な液体と青い液体が混ざったにも関わらず、色が薄いピンク色になっていく。
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