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ヘンタイピンクの裏方作業

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「どうだい、ピンク君。君のお仲間の様子は」
「どうも何もないよ」

 モニターに映っている仲間、レッド、ブルー、イエロー、グリーン。

 当初はガチガチに洗脳するはずだったのに、蓋を開けてみればブレイウォーシュの洗脳力が弱いわ、洗脳が甘くてもいちゃいちゃするわで、グリーンの言葉を借りるとするならヌルゲーというやつだ。折角わざわざこの僕が手引きしてやったけど、皆いずれ勝手にくっついてたんじゃないかと思う。

 まあ、それはそれとして。

「は~~~♡みんなかっわい~♡レッドなんてもうルークの虜じゃん。ほら、眠ってるルークに何度もちゅっちゅキスしてるの見える?自分の後ろまで弄っちゃって、かわい~♡ブルーはブルーでジョーカーに完全に堕ちてるよね。おちんぽ嬉しそうに舐めてるし♡まあ、ジェイとして会ってた時からガチ惚れだったし当然か♡……わ♡イエローってばあれだけえっちなことしてるのにめちゃくちゃ恥じらってる~♡ぎゅって抱き合いながらゆるーくいちゃついてるのかわい~♡それに比べてグリーンのところはすごいよね。旦那が四人ってだけで身体の負担も相当でしょ。ドクターがおまんこ創ってあげたのもあってグチャドロのズッコバコ♡四天王の唾液には性欲を剥き出しにする力があるしね♡あーでもちゃんとローテーション組んで休みの日まで設けてるし愛されてるよね~♡それなのに休みの間も旦那を求めてオナってるとか最高♡は~~~♡みんなほんとかっわいい♡」
「君は良い性格をしているな」
「僕はいちゃらぶを見るのが大好きだからね♡……って、ちょっと、何で電源切ったの」

 暗くなった画面に反射して映るのは、憮然とした顔のドクター。白衣を身につけたマッドサイエンティストな彼は、僕の協力者だ。

 ブレイウォーシュの面々がうちのメンバーに惚れてることはすぐに分かったから、それなら洗脳してくっつかせようと思い至って、そういうことに得意そうなドクターをちょっと脅して言い包めた。

 脅しが効いたわけじゃなさそうなんだけど、何かと色々手伝ってくれたんだよね。皆を誘い込んだのは僕だけど、空間転移装置を作ってくれたのはドクターだし。

「いくら君の趣味を知っているとはいえ、他の奴等にばかり目を向けられると気分が悪いぞ」
「え、何それ。嫉妬?……あ、あははっ、まるで僕のことが好きみたいじゃん」
「好きだが」
「……はい?」
「私が何の下心もなく君の手伝いをしていたとでも?」
「っ……、……いや、自分で言うのもあれだけど、僕、卑怯で最低なクズ変態だよ?ドクターが一番分かってるでしょ。好かれる要素ゼロじゃん」
「自分に正直で好ましいが?ノイズのない声も、愛くるしく変わる表情も好きだ」
「いや、は……?嘘でしょ、嘘。だってドクター、そんな素振り全然見せなかったのに」 
「そうだったか?君に会うたびに飛び上がる程喜んでいるんだが」 
「どこが?いつも通り無表情なんだけど」

 長い銀の髪を一つにくくっているドクターの表情筋は、ピクリとも動かない。それこそ氷のような美貌って感じ。長くて尖った耳だけが忙しなくピコピコ動いてるけど、まさかこれが……?

「じゃあさ、ドクター。僕のこと洗脳しちゃえばいいじゃん。ドクターのことがだーいすきな僕にしちゃえばいいのに。何でしないの?」
「……洗脳か。そうだな、試してみるのも吝かではない」
「まっ、出来るものならね~?ブレイウォーシュが使う洗脳ってクソザコな効力だし」
「君は今から、私のことを好きだと思う度に嬉ションをするだろう」
「っ、……あははははっ!もー、笑わせないでよ!ブルー達に触発されちゃった?失禁なんて早々簡単にするわけな──」

 ショワアアアアァッ♡

「……い…………?」

 座っているところがジョワジョワ濡れていく。椅子から滴って床に落ちていくのは何だろう。

 え。
 うそ。

 まさか……、おしっ、こ……?

「ちょっ……!なんでっ!?うそ、止まれ……!!」
「慌てる君も愛らしいな」
「ひっ♡あ、また、……っ!」

 ジョパッ♡ショロロロロロ……

 股間を押さえて止めようと意識してるのに、全然止まらない……っ!
 椅子の下はすっかり水浸しで、後から後からおしっこが滝のように流れ落ちていく。尿意なんてないのに、どうして……!

「可愛い。好きだよ、ピンク君」
「あ……」

 ジョワアアァッ♡♡

 ……だめだ、僕、洗脳されてる。
 無意識下で、ドクターのこと好きだって思っちゃってる……!

「ド、ドクター……っ、もう終わり、洗脳終わりっ!」
「どうして?洗脳すればいいと言ったのは君だ。私の想いなど、洗脳でどうにかすればいいと思う程度のものなのだろう?」
「ち、ちがっ……!そんなこと思ってない!……っ、て、照れ隠しで言ったんだよ!察してよ!」

 ジョロロロロッ♡

「照れ隠し?何故」
「なぜ、って……、だって、僕みたいな性格悪い奴のことなんて、ドクターは絶対好きにならないって思ってたから……」

 シャワワワワッ♡

「ほ、ほんとはっ、好きって言われて、嬉しかった……っっ♡♡」

 ジョパアアアアァッッ♡♡ビチャビチャビチャッ♡♡

 喋る度におしっこが止まらない♡とっくに膀胱のキャパは超えてるはずなのにっ♡洗脳のせいなのか何なのか後から後からおしっこが漏れ出てくる……っ♡

「そうか。ならば両想いだな。嬉しいよ、ピンク君」
「ドク、ター、ほんと、はやく催眠解い……っんむ♡」

 際限なく嬉ションしてしまう僕に、身を屈めたドクターがキスをしてくれた。表情は氷みたいなのに、触れてくる唇や舌は熱くて、すごく気持ちいい。
 ああ、でも、こんなことされたら……っ♡

 プショオオオオオォォッッ♡♡♡
 ジョババババババババッ♡♡♡

 鉄砲水のようなおしっこが、服を貫通して水溜まりを広げていく。辺り一帯僕の嬉ションでびちょびちょだ。これ以上漏らして部屋の中をおしっこの海にするわけにはいかない。
 いかない、のに……っ♡

「はぁ……、ピンク君、好きだ。好き……、本当に君は、すべてが愛らしい……」
「んぅ、ぢゅっ、あ♡どく、たぁっ♡♡も……、まっ、へ……んうぅっ♡♡♡」

 タガが外れたように舌を絡めてくるドクターのせいで、僕の洗脳が解かれたのは……それから数十分後のことだった。
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