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5「さっさとサイコロを振れ!」
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最後の最後でこんなことになるなんて。
熱に浮かされた思考のまま、百瀬は五十嵐の男根を後ろで深く咥え込んでいた。駅弁はなかなかに体力を使うため、体勢は背面座位に変えてある。
下からぐぷぐぷ突き上げつつ、五十嵐は百瀬の乳首を執拗に弄る。うなじにねっとりと舌を這わせると、んっ♡とくぐもった声が漏れた。百瀬の口からは意味をなさない喘ぎ声が零れるばかりで、抵抗の言葉が吐かれることはない。
……声を発する器官が、マスターの膨張したイチモツで塞がれているため、喋りたくても無理なのである。
バーチャルとは思えない程熱く滾った雄臭いそれが、百瀬の喉奥を遠慮なく穿つ。
「あ……、っは、モモセちゃんのくちまんこ、すっごくイィ……」
「うっ、……ぐ、あっ♡ふぷっ、ん、んん、~~っっ!!」
「ほら、もっと舌使って舐めてよォ。モモセちゃんはおちんぽ大好きなんでしょォ?」
卑猥な言葉で揶揄ってくるマスターは、百瀬の後頭部を掴んで自身を塗りたくるようにグラインドさせた。どくどくと溢れる先走りを飲み込みきれず、百瀬の口の端からたらりと雫が伝う。フェラなんて勿論初めてだが、早く終わらせたいが故に拙い舌技で必死に奉仕する。
「……っ、百瀬。どっちもちんこ突っ込まれて、感じてんのか?……すっげぇ締め付けてくんだけど……っ」
「や……、っふ、ひ、ら……ぁ!!」
「いや、じゃないよねェ。身体は正直だネ、淫乱ちゃん?」
「ん、んう……!!」
「くそ……っ、お前は俺だけ感じてろよ……」
「はぅっ♡ふ、んううぅっ♡♡」
痛いくらいに乳首を抓り、耳朶を食みながら息を吹きかけてくる五十嵐に、腹の奥がずくずくと疼く。さっきまで優しかったというのに、マスターが加わることになったからか、言葉の節々に独占欲めいた色が混じるようになっていた。
それに萎縮するどころか快感や歓喜を覚えてしまうものだから、あながち淫乱というのも間違ってないのかもしれない。だからといって認めたくはないのだが。
「俺とイガラシくんのちんこ美味しそーに食べてるだけなのに、モモセちゃんのも元気いっぱいだねェ」
「ん、ぐぅ……!!?」
ぐりっ、と。
唐突に。
勃起してだらだら涎を零す百瀬のペニスを、マスターの素足が踏み締めてきた。ただでさえ敏感になっているそこに強烈な刺激が走ったせいで、百瀬は呆気なく白濁を吐き出した。
どぷりと溢れるそれがマスターの足をしとどに汚す。
イった反動で後孔も激しく収縮し、その刺激で五十嵐も勢いよく射精した。どくどく、と熱い欲が腹の中に注がれる。
「……っく、いきなり締めんな、ももせっ……」
「ん、ぁ……あ……っ……、ひぅ……♡」
「あれェ?モモセちゃんってば踏まれてイっちゃったのォ?淫乱な上にドMなんてホントに変態さんだネ」
「う、く……っ、んぶ、ふ、うぅ……っ♡」
「そんなモモセちゃんのおくちのナカに、ザーメンたっぷりプレゼントしてあげるからァ。残さず飲んでヨォ?」
にんまりと悪戯めいた笑みを浮かべたマスターの肉棒が、喉奥でどぷんと弾けた。どろりとしたそれは味がなく普通の精液とは違うようだったが、量があまりにも多いせいで百瀬はえづきながら飲み下す羽目になった。残滓さえもしっかり吐き出した後、マスターは数回擦り付けるように腰を動かしてペニスを引き抜いた。ちゅぱ、と音がして唇と陰茎との間を白い糸が繋ぐ。
「っは、ぁ……、はぁ…………。お前、達、もっと、優しく、しろ……、ばかぁ……♡」
唇を拭って文句を言うも、その台詞に覇気はない。弛緩した身体を後ろの五十嵐に預けると、労るような口付けが頭にそっと落とされた。
「……悪い、お前がエロすぎて我慢出来なかった」
「どうかァん。えっちなモモセちゃんがいけないんだよォ?」
「な……っ、責任転嫁も甚だしい、ぞ……!」
「美味しそーに俺のちんこ頬張ってたくせにィ」
「戯言を、吐くな……っ!」
「それに終わったってのにまだイガラシくん食べたまんまだしィ?淫乱なモモセちゃんの好物はおちんぽなんだねェ」
「っ……!い、五十嵐っ、早く抜け!」
「わ、おいっ、暴れんな!」
あまりにもあけすけに揶揄されて、百瀬は怒りと羞恥とでごちゃまぜになりながらも腰を浮かした。ぐぽりと陰茎が抜けていき、ほっとしたのも束の間。
それを追うようにコプコプと溢れた白濁が、百瀬の太腿をいやらしく伝った。そんな小さな感触さえ、イったばかりの身体には毒すぎて。へな、と力が抜けてその場にへたり込んでしまう。物足りないとでもいうようにひくひく疼くアナルからはとろとろと精液が溢れてくる。前も後ろも白濁塗れだ。
「……えっろ…………」
「っ……!み、見ていないで、さっさとサイコロを振れ!」
涙目できっと睨み上げてくる百瀬にうっかり欲情しつつ、五十嵐は言われるがままにダイスを振った。出た目は6。出来ればもう少し早く出てほしかったと唸りながら、彼等は身体を引きずるようにしてゴールのマスへと進んだ。
「はァい、ゴールおめでとォ。最後の指令をクリア出来たら現実世界に戻れるヨォ」
「……は?お前、さっきのが最後じゃなかったのかよ!?」
「俺は一言も最後だなんて言ってないんだケド?ゴールの指令は固定だから必ずやんなきゃいけないのがルールなノ。嫌ならふりだしに戻してあげてもいいけどォ」
「断固として断るぞ……!…………五十嵐、ここまできた以上、今更逆らっても良いことはないだろう。早く済ませて元の世界に戻るぞ」
「お前……、ほんと切り替え早いよな」
仕方ない、やるしかないかと諦めた五十嵐の眼下でGOALの文字がぐにゃりと変化していく。
そうして形成された言葉は、今まで提示されてきた指令の中で一番短いモノだった。
『キス』
たった、それだけ。
それだけではあるが、五十嵐も百瀬も思わず顔を火照らせた。
性交まで致してしまった身ではあるが、理性が戻っている今、唇を触れ合わせる行為はなかなかに気恥ずかしい。
じれったくもだもだした空気を払拭するように、百瀬が明るい声をあげた。
「ふ、ふはは、キスぐらい、どうってことはないな!今までのものと比べれば可愛い方ではないか!」
「……なに、お前はキス慣れてんのかよ」
「なっ……、慣れてはおらん!……その、…………は、はじめてだ」
「…………は?」
「っ……、こ……、このオレのファーストキスを奪えることを、誇りに思うといいぞ!」
最早ヤケになりながらそうのたまった百瀬が、可愛くて、愛おしくて。
五十嵐は無意識の内に百瀬の頬を包み、吸い寄せられるように唇を近付けていた。
あと数ミリで触れ合う、刹那。
「……好きだよ、百瀬」
耐えきれずに溢れた想いがぽろりと落ちた。
目を見開く百瀬の反応を封じるように、その赤い唇を自らのそれで優しく塞いだ。
途端、意識が眠るように薄くなっていき──……。
最後の最後でこんなことになるなんて。
熱に浮かされた思考のまま、百瀬は五十嵐の男根を後ろで深く咥え込んでいた。駅弁はなかなかに体力を使うため、体勢は背面座位に変えてある。
下からぐぷぐぷ突き上げつつ、五十嵐は百瀬の乳首を執拗に弄る。うなじにねっとりと舌を這わせると、んっ♡とくぐもった声が漏れた。百瀬の口からは意味をなさない喘ぎ声が零れるばかりで、抵抗の言葉が吐かれることはない。
……声を発する器官が、マスターの膨張したイチモツで塞がれているため、喋りたくても無理なのである。
バーチャルとは思えない程熱く滾った雄臭いそれが、百瀬の喉奥を遠慮なく穿つ。
「あ……、っは、モモセちゃんのくちまんこ、すっごくイィ……」
「うっ、……ぐ、あっ♡ふぷっ、ん、んん、~~っっ!!」
「ほら、もっと舌使って舐めてよォ。モモセちゃんはおちんぽ大好きなんでしょォ?」
卑猥な言葉で揶揄ってくるマスターは、百瀬の後頭部を掴んで自身を塗りたくるようにグラインドさせた。どくどくと溢れる先走りを飲み込みきれず、百瀬の口の端からたらりと雫が伝う。フェラなんて勿論初めてだが、早く終わらせたいが故に拙い舌技で必死に奉仕する。
「……っ、百瀬。どっちもちんこ突っ込まれて、感じてんのか?……すっげぇ締め付けてくんだけど……っ」
「や……、っふ、ひ、ら……ぁ!!」
「いや、じゃないよねェ。身体は正直だネ、淫乱ちゃん?」
「ん、んう……!!」
「くそ……っ、お前は俺だけ感じてろよ……」
「はぅっ♡ふ、んううぅっ♡♡」
痛いくらいに乳首を抓り、耳朶を食みながら息を吹きかけてくる五十嵐に、腹の奥がずくずくと疼く。さっきまで優しかったというのに、マスターが加わることになったからか、言葉の節々に独占欲めいた色が混じるようになっていた。
それに萎縮するどころか快感や歓喜を覚えてしまうものだから、あながち淫乱というのも間違ってないのかもしれない。だからといって認めたくはないのだが。
「俺とイガラシくんのちんこ美味しそーに食べてるだけなのに、モモセちゃんのも元気いっぱいだねェ」
「ん、ぐぅ……!!?」
ぐりっ、と。
唐突に。
勃起してだらだら涎を零す百瀬のペニスを、マスターの素足が踏み締めてきた。ただでさえ敏感になっているそこに強烈な刺激が走ったせいで、百瀬は呆気なく白濁を吐き出した。
どぷりと溢れるそれがマスターの足をしとどに汚す。
イった反動で後孔も激しく収縮し、その刺激で五十嵐も勢いよく射精した。どくどく、と熱い欲が腹の中に注がれる。
「……っく、いきなり締めんな、ももせっ……」
「ん、ぁ……あ……っ……、ひぅ……♡」
「あれェ?モモセちゃんってば踏まれてイっちゃったのォ?淫乱な上にドMなんてホントに変態さんだネ」
「う、く……っ、んぶ、ふ、うぅ……っ♡」
「そんなモモセちゃんのおくちのナカに、ザーメンたっぷりプレゼントしてあげるからァ。残さず飲んでヨォ?」
にんまりと悪戯めいた笑みを浮かべたマスターの肉棒が、喉奥でどぷんと弾けた。どろりとしたそれは味がなく普通の精液とは違うようだったが、量があまりにも多いせいで百瀬はえづきながら飲み下す羽目になった。残滓さえもしっかり吐き出した後、マスターは数回擦り付けるように腰を動かしてペニスを引き抜いた。ちゅぱ、と音がして唇と陰茎との間を白い糸が繋ぐ。
「っは、ぁ……、はぁ…………。お前、達、もっと、優しく、しろ……、ばかぁ……♡」
唇を拭って文句を言うも、その台詞に覇気はない。弛緩した身体を後ろの五十嵐に預けると、労るような口付けが頭にそっと落とされた。
「……悪い、お前がエロすぎて我慢出来なかった」
「どうかァん。えっちなモモセちゃんがいけないんだよォ?」
「な……っ、責任転嫁も甚だしい、ぞ……!」
「美味しそーに俺のちんこ頬張ってたくせにィ」
「戯言を、吐くな……っ!」
「それに終わったってのにまだイガラシくん食べたまんまだしィ?淫乱なモモセちゃんの好物はおちんぽなんだねェ」
「っ……!い、五十嵐っ、早く抜け!」
「わ、おいっ、暴れんな!」
あまりにもあけすけに揶揄されて、百瀬は怒りと羞恥とでごちゃまぜになりながらも腰を浮かした。ぐぽりと陰茎が抜けていき、ほっとしたのも束の間。
それを追うようにコプコプと溢れた白濁が、百瀬の太腿をいやらしく伝った。そんな小さな感触さえ、イったばかりの身体には毒すぎて。へな、と力が抜けてその場にへたり込んでしまう。物足りないとでもいうようにひくひく疼くアナルからはとろとろと精液が溢れてくる。前も後ろも白濁塗れだ。
「……えっろ…………」
「っ……!み、見ていないで、さっさとサイコロを振れ!」
涙目できっと睨み上げてくる百瀬にうっかり欲情しつつ、五十嵐は言われるがままにダイスを振った。出た目は6。出来ればもう少し早く出てほしかったと唸りながら、彼等は身体を引きずるようにしてゴールのマスへと進んだ。
「はァい、ゴールおめでとォ。最後の指令をクリア出来たら現実世界に戻れるヨォ」
「……は?お前、さっきのが最後じゃなかったのかよ!?」
「俺は一言も最後だなんて言ってないんだケド?ゴールの指令は固定だから必ずやんなきゃいけないのがルールなノ。嫌ならふりだしに戻してあげてもいいけどォ」
「断固として断るぞ……!…………五十嵐、ここまできた以上、今更逆らっても良いことはないだろう。早く済ませて元の世界に戻るぞ」
「お前……、ほんと切り替え早いよな」
仕方ない、やるしかないかと諦めた五十嵐の眼下でGOALの文字がぐにゃりと変化していく。
そうして形成された言葉は、今まで提示されてきた指令の中で一番短いモノだった。
『キス』
たった、それだけ。
それだけではあるが、五十嵐も百瀬も思わず顔を火照らせた。
性交まで致してしまった身ではあるが、理性が戻っている今、唇を触れ合わせる行為はなかなかに気恥ずかしい。
じれったくもだもだした空気を払拭するように、百瀬が明るい声をあげた。
「ふ、ふはは、キスぐらい、どうってことはないな!今までのものと比べれば可愛い方ではないか!」
「……なに、お前はキス慣れてんのかよ」
「なっ……、慣れてはおらん!……その、…………は、はじめてだ」
「…………は?」
「っ……、こ……、このオレのファーストキスを奪えることを、誇りに思うといいぞ!」
最早ヤケになりながらそうのたまった百瀬が、可愛くて、愛おしくて。
五十嵐は無意識の内に百瀬の頬を包み、吸い寄せられるように唇を近付けていた。
あと数ミリで触れ合う、刹那。
「……好きだよ、百瀬」
耐えきれずに溢れた想いがぽろりと落ちた。
目を見開く百瀬の反応を封じるように、その赤い唇を自らのそれで優しく塞いだ。
途端、意識が眠るように薄くなっていき──……。
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