上 下
4 / 10

収納袋『つぼみの貝殻』

しおりを挟む
「シヴァロタ出張便をご利用いただきありがとうございまーす。人魚のクグリ様で間違いないですかー?じゃあここ、サインお願いしまーす。注文された魔道具の使い方は分かりますかー?あ、初めてなんですねー。じゃあ簡単に説明しますんで、チンコ勃起させてくださーい」
「ぼ、勃起かい?私が?君の前で?」
「オレはただの配達員兼サポート役なので気にしないでくださーい」

 間延びした喋り方をするハーピーの目は、嘘を言っているように見えない。勃起させること自体が恥ずかしいわけではないが、別種族に見られるのは抵抗があるな……。だが、それをする必要があるというのならやるしかないだろう。
 海岸の岩に腰掛けて、スリットを指で開く。ほじくるようにグチュグチュと刺激していけば、あっという間につるんとしたペニスが勃起した。

「勃起出来ましたねー。それじゃあ、つぼみの貝殻について説明しまーす。この貝殻には人間が封印されていて、ふっくらオスマンコだけが見える状態になってまーす。この貝殻にチンコを収納することで、勃起していても問題なく泳ぐことが出来まーす。人魚専用の収納袋ですねー。きつきつまんこが好まれると思うんですけど、クグリ様は本当にこの中古品でよかったんですかー?」

 ガサガサと袋から取り出された楕円の貝殻には、ふっくらぱくぱくとひくつく、ぽっかりおまんこがついていた。黒子がちょこんと目立っていて、中古品だからかきつくもなさそうだ。それでも、私の目にはこのおまんこがとても可愛く見えてしまった。

「いいんだよ。安くて選んだわけじゃないからね。私のペニスはこの通り異様に長いから、普通の収納袋だと壊してしまいそうでね。このおまんこなら、私のことをしっかり包んでくれそうだ」
「お客様がそうおっしゃるならいいんですけどー。早速着けられますかー?」
「ああ。そうするよ」

 ハーピーから貝殻を受け取って、まずはおまんこの周りを指でそっとなぞる。ふにりとしていて、柔らかい。ひくつく穴が可愛いな。皺の一つ一つを丁寧に舐めると、おまんこ全体がびくびくと震え出した。……うん、私好みの味だ。
 ぺろぺろ舐めることに夢中になっていると、おまんこの上の方に何やら小さな突起がぽつりと生えてきた。まるで貝柱のようだ。

「何か生えてきたけど、これは一体……?」
「それは、その人間のチンコですねー。人間が気持ちよくなって、潮を噴きたい時にだけ出てくるんですよー」
「なるほど……。私の舌で気持ちよくなってくれたんだな」
「……クグリ様は変な御方ですねー。収納袋なんだから、さっさと着けてしまえばいいですのにー」
「私は、生き物を大事にしたいタチだから」

 貝柱のようなペニスをちゅうっと吸ってみると、間髪入れずにプシャッと潮が放たれた。しょっぱくはない。寧ろ美味しい。いくらでも飲めてしまいそうだ。
 たっぷり満足するまでおまんこを舐めて吸った頃には、穴がひっきりなしにくぱくぱ呼吸していた。私のペニスも限界まで反り返っている。

「……よし、挿れるぞ……」

 ペニスの先端におまんこを当てると、それだけでちゅむっと吸い付いてきた。暫く浅い所を楽しんだ後、ゆっくりとペニスを埋めていく。

「あ……っ♡」

 程よくきゅっと締めてきて、どんどんずぷずぷ迎えてくれるおまんこに、思わず喘いでしまった。すごい。私の巨根にこんなにピッタリだなんて。

 あまりの気持ちよさにうっとりしていると、いつの間にか根元まで辿り着いていた。一見すると、私の股間が楕円の貝殻で覆われているようにしか見えない。

「すごい……。全部、包まれて……、気持ちいい……。収納袋とは、こんなにも心地良いモノだったんだな」
「気に入っていただけたようでよかったですー。あ。あと、これは購入特典のまごころの貝殻ですー。耳に当てて使ってくださいー。それじゃ、オレはこれでー」
「あ、ああ。配達ありがとう」
「いえいえー。仕事ですのでー」

 マイペースなハーピーは、そのままバサリと羽を広げて帰っていった。
 まごころの貝殻……とやらは、つぼみの貝殻と違って巻貝の形をしている。耳に当てると何かが聞こえるんだろうか。
 試しにそっと当ててみると。

『ぎも゛ちい゛いよおおおおぉっっ♡♡♡♡♡このデカチン……っ♡♡奥までごつごつされ゛でりゅうう゛ううぅぅっ♡♡おれ゛っ、中古にゃのにっ♡♡いっぱい愛されでる゛っ♡♡嬉しいよ゛おぉっっ♡♡♡♡♡クグリっ♡♡ご主人様♡♡♡おれのまんこずっとハメてえ゛ぇ♡♡』
「は……?この、声は……。まさか、君なのか……?」

 巻貝から聞こえてきた、甘ったるくも激しく感じ入った嬌声に驚きつつ、股間の貝殻をそっと撫でる。

『あう……♡やっ♡ぜ、全身、撫でられてる……っ♡♡だめ、優しくされるの、弱いから゛ぁ……♡』
「……気持ち、いいのか?君も、私で気持ちよくなってくれているのか……?」
『まっ、へ、え、あ……、こ、声、聞こえて……?きっ、気持ちいいっ♡きもちいいですっっ♡♡おれっ、ガバマンで駄目な中古なのに、いっぱい舐めてくれたの、ご主人様が初めてで……っ♡♡……あ、名前、なまえ、呼んでほしい……♡トルフェって♡よんで♡クグリ……っ♡』
「……トル、フェ、……っひぐ!?あ、急に、締め付け、が……っ♡あ、だめだ、も……イぐ……っっ♡♡」
『あ゛あ゛あぁっっ♡♡ザーメンきたぁっ♡ご主人様のほかほかザーメンっ♡♡♡うれしい……っ♡おれの名前よんで、イってくれた、ぁ……♡♡いっぱい潮吹いちゃうよぉ……♡♡』

 海水ではない潮で、股間がビショビショに濡れている。おまんこの……、トルフェの潮だ。
 私のペニスを咥えてくれただけでも嬉しいのに、こんなに喜んでくれるだなんて。私も嬉しくて堪らない。ああ、今ならこの海をぐるりと一周出来そうだ。

「トルフェ……♡君はもう私だけのおまんこだ。絶対に離さないからな……」

 そう告げてなだらかな貝殻をうっとりと撫でると、トルフェは激しい潮吹きで返事をしてくれた。


*****


「ただいま戻りましたー。店長ー、お腹空いたんですけどー」
「お帰り、ハルヒくん。今のところ配達はないから、休憩に入って大丈夫だよ」
「はーい」
「……っ!ハ、ハルヒ!シヴァさんにべたべたくっつくの禁止っす!」
「えー?触手に留まってるだけだけどー」
「それでも駄目っす!触手含めてシヴァさんの全部は俺のものなんすからっっ!」
「ふふ、嬉しいなぁ。ロタくんのものにされちゃった」
「あ……。い、今のは、その……」
「もー、他所でやってほしいんですけどー。ごちそうさまでーす」

 パタパタと飛んでいくハーピーのハルヒは、そのまま栽培部屋へと向かっていく。目指すのは、愛しの番が居る部屋だ。
 彼専用の部屋の扉をそっと開けたハルヒの耳に、その声が届いてくる。

「んほおぉぉっ♡♡でるっ♡たまご、おぉっ♡♡ほっ♡ふ、ほおぉっっ♡♡」

 ぶぼっ♡と下品な音と共に白い卵を産んだ人間の、四つん這いになった身体がビクビクと跳ね上がる。鶏の卵程の大きさをしたそれは、ベッドの上に既に五個も産み落とされていて、ぬるぬるとしたたっぷりの愛液に塗れていた。
 ハルヒが入ってきたことに気づかない人間は、その体勢のままふんばり始める。

「う、うう~~……、あと、みっ、つぅ……♡ほひっ♡俺と、ハルヒのぉ♡♡たまごっ♡うまれりゅう……っ♡♡んひぃっ♡♡♡」

 じわじわとアナルの皺が広がり、白い球体がゆっくりと顔を見せてくる。余程感じているのか、勃起したペニスからはとろとろと白濁が零れっ放しだ。

「んっふうぅ♡♡すきっ♡しゅき♡はるひぃ♡♡産卵するのっ、きもちいぃっっ♡♡お゛っ♡あ♡イく♡産みながらイぎゅうううぅっ♡♡♡」

 ブビュッ♡♡ンボッ♡ヌ゛ボンッッ♡♡♡

「あ゛あ゛あああああぁぁっっ♡♡♡♡♡」

 続け様に産み出された新鮮な卵が、ボトボトと下に落ちていく。腕で支えきれず、上半身をくったりと地に伏せた人間は、尻を高く上げたままの状態でうっとりと放尿を始めた。

「あー……♡♡おしっこぉ……、きもちぃ……♡♡」

 シャアアアァッ、と真下に放たれる水流は瞬く間に水溜まりを作り上げ、卵までもを浸からせてしまう。余韻イキしながら全て出し切った人間をしっかり見守ってから、ハルヒはようやく噤んでいた口を開いた。

「あーあー、卵も小便もこーんなに漏らしてー。お仕置きが必要ですねー」
「ひっ!?あ……、ハ、ハルヒ……!?いっ、いつから……!?」
「オレ、お腹空いてるんですよー。ゼルなら言いたいこと分かりますよねー?」
「あ……、う……」

 ゼルと呼ばれた人間は、今までの痴態が嘘のように、恥ずかしがりながら身を起こす。むっちりとした胸、割れた腹筋、手足についた筋肉等、鍛え抜かれた身体は何も身につけていない。元騎士団長だった彼は、まるで乙女のように真っ赤になってはにかみながら、濡れていないシーツの上に移動して正座をした。
 両手を広げて、もじもじしながらも艶めいた唇を開く。

「だ、旦那様、俺のおっぱい、吸って……♡旦那様の、ハルヒ専用のえっちなミルク……、いっぱい吸い出して、ください……っ♡」
「んー、仕方ありませんねー」

 言葉は相変わらずゆるゆるだが、その声音はギンギンに興奮しきっていた。
 ハルヒのご飯は、番であるゼルの母乳だ。ちゅぱちゅぱと乳首を吸ってミルクを飲みながら、ゼルに手コキをされるのが、お仕置きという名のえっちな食事タイムなのだ。

 食事の後はまた種を仕込もうと心に決め、ハルヒはゆるりと微笑む。敵対していた頃からずっとずっと恋焦がれていた彼へ、言葉に出来ない強い想いを向けながら。




「──うっわ。八個も産んだんすか?やば……。確かハーピーと交尾して出来た卵って、相手のことが好きであればある程増えるんすよね?」
「そうだよ。普通は多くて三個ぐらいなのに……、ハルヒはとても愛されているね」

 回収された産みたて卵を前にして、店長達がそんな会話をしていることなど、彼等は知る由もなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

こちらは常識改変されたエロ世界です

桜羽根ねね
BL
現代日本から、とんでもエロ世界にやって来てしまった神原湊(かんばらみなと)。性行為なんてしたくないと、『草食』の制服を纏う彼に、やけに絡んでくる『肉食』の藤野レキ。 果たして湊は元の世界に戻ることが出来るのだろうか──!(出来ません) ☆強引系だけど根は優しい美形×えっちなことはしたくない系地味君 ☆柔和な立ち振る舞いの年下教師×クール系眼鏡な年上教師 二つのカップリングでお送りする、頭からっぽエロコメです。

転移したら男の娘!〜乙女ゲームのサポートキャラになりました〜

桜羽根ねね
BL
 しがないゲーム実況者な主人公が乙女ゲームのサポートキャラ♀になったと思ったら女装した♂でした──。  全年齢乙女ゲームのはずが18禁BLゲーム!連続で起きる理不尽イベント!展開さくさくっと楽しくハッピーなエロコメ目指します。  固定複数CPです。主人公は受けですが総受けではありません。  触手や小スカといった特殊性癖が好きなのでもれなく盛り込んでます。

疲れマラ専用♡おまんこ車両でよしよししてもらうはずだった話

桜羽根ねね
BL
常識改変された世界でのおはなし。 年下巨根イケメン×年上短小社蓄のハッピーエロコメです♡ 何でも美味しく食べる方向けです。 世界観がアイドルドッキリの話と繋がってます!

よしよしとろとろエステで嫁にされる話

桜羽根ねね
BL
おっとり系敬語エステティシャン‪✕‬少し口が悪めのコンプレックス持ち社畜 催眠マッサージエステ風のエロコメです! 書きたいところを好きなように書いたので、ファンタジーとしてご覧ください。

異世界では常識です!

桜羽根ねね
BL
仲良し5人組が旅行中にトリップした先は、常識がすけべな異世界でした。 異世界の『常識』『ルール』に巻き込まれるがままにえっちな目に合っていく、オムニバス形式で送るさっくりエロコメです。 人間5人とも全員受けです。

性欲を我慢している恋人にもっと求めてもらうべく一計を案じてみた結果

桜羽根ねね
BL
口の悪い美形魔道士×明るい異世界転移者 ついったXのふぉろわさん100人嬉しいな企画で、入れてほしいプレイをゆるっと募集した結果生まれた作品です♡ 私が勝手にプラスした性癖(プレイ)も含めて、出てくる要素は成分表に載せています。念のために確認するも自由、びっくりおもちゃ箱気分で確認しないのも自由です。 グロやリョナといった私が苦手なものは出てこないので、いつものようでちょっと違うらぶざまエロコメを楽しんでもらえたら嬉しいです! 何がきても美味しく食べる方向けです♡ ♡受け サギリ(22) 黒髪黒目の異世界転移者。一人称俺。凡庸な容姿だけど明るくムードメーカー。攻めに拾われて住み込み店員という形で一緒に住んでいる。最初は口の悪い攻めのことが苦手だったものの、なんやかんやあって大好きになり、告白して両想いに。もっと激しく求めてほしいと思っている。 ♡攻め クラブ(28) 銀髪金目の超絶美形魔道士。一人称僕。魔法薬のお店を営んでいる。客の前では物腰柔らか。受けを拾ったのも、異世界人の体液が高位魔法薬の材料になるからだった。しかし段々と絆されていき、いつしか受けのことを愛するように。抱き潰さないよう性欲を抑えているし、身体を心配して中出しもしない。とても巨根。 ♡あらすじ 両想いになって毎日いちゃらぶな日々を過ごす二人。ヤることヤったある日、夜中に目覚めたサギリは傍にクラブがいないことに気が付く。薄く開いた扉の向こうからは、小さく漏れ聞こえてくる声。そっと声の元を探ると、部屋の外、締め切られたトイレの中から水音とクラブの喘ぎ声が聞こえてきた。どうやら何度もイってボチャボチャと重たい精液を吐き出しているらしい。こんなに我慢していたのかと、雷を受けたような気分になるサギリ。オナニーなんてせずに全部自分に性欲をぶつけろとクラブに伝えるが──……。

ドッキリにかけられたアイドルの痴態が全国放送されました

桜羽根ねね
BL
ダウナーもどきアイドル×俺様純粋アイドル ドッキリバラエティネタのらぶざまエロコメです!いつものように楽しく好き勝手!視点がころっと変わります。常識改変済なとんでも世界です。 何が来ても美味しく食べる方向けです!

尿で育てた触手に伴侶にさせられた研究員の話

桜羽根ねね
BL
触手を育てることになった研究員の梅野はかりと、餌をもらってすくすく育つ触手の、タイトル通りのハートフル()エロコメです♡ 触手に自我が宿るよ。 過去に書いた話を改変しました。

処理中です...