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とある会社の常識改変インターン
前編
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「くっそダリぃ。何でインターンなんか行かなきゃいけねぇんだよ」
「そういう授業だからっしょ。シラバス読んでなかったん?」
「お前の口からシラバスなんて聞くとは思わなかったわ」
「えー、ひっど」
新品同様のスーツに身を包み、空高く聳える無機質なビルを見上げる二人の青年。
茶色に染められた髪をだるそうに掻き上げた新城嵐は、インターン先に選ばれたその建物から視線を逸らして嫌そうに溜息を吐いた。その隣で、緩くウェーブした黒髪を靡かせるのは、彼の親友である橋澤吹雪である。
中学時代に仲良くなった彼等は、高校、大学、そして何の因果かインターン先も一緒になったのだ。単位のためにしぶしぶ参加している嵐とは違い、吹雪はどこか楽し気だ。
「今日から一週間も働かないといけないのかよ。くっそ面倒すぎ」
「いいじゃん。ここ、結構有名だしさ。上手くいけば顔覚えてもらえてすんなり就職出来ちゃったり?」
「ばーか、んな簡単にいくかよ。……はぁ、もうさっさと行くぞ」
「あいあーい」
涼やかな風が肌を撫でる中、二人は連れ立って足を踏み入れたのであった。
*****
「株式会社おまんこファクトリーへようこそ。新城嵐くんと橋澤吹雪くんだな。私はインターン担当の留井雹だ。そして隣の彼が……」
「初めまして。同じくインターン担当の三神梅雨です。今日から一週間、泊まりがけにはなりますが頑張っていきましょうね」
「っす」
「はーい。よろしくお願いしまーす」
素っ気なく返した嵐と、ノリ良く返した吹雪のことを上から下まで舐めるように見つめる二人は、揃って整った容姿をしていた。
雹は彫りが深くて男らしく、甘いマスクの梅雨は色気たっぷりだ。外見からすると、20代後半か30代くらいだろう。つい、かっこいいと思ってしまう。あれだけ面倒だと思っていたインターンが楽しみに思えてくるのだから、現金なものだ。
「早速だが、我が社の制服に着替えてもらおう」
「制服ですかぁ?オレ等インターンなのに」
「ええ。寧ろ、インターンだからこそ体験してほしいんです。まずは服を全部脱いで、籠の中に入れてください。あ、靴下と靴はそのままでいいですよ」
「は?ここで?」
嵐は思わず辺りを見渡した。
広々としたオフィスには、カタカタとキーボードを叩く社員や、コーヒーに精液を搾りながら雑談している社員、フェラをさせながら仕事に取り組んでいる社員もいる。
今、嵐達が居るのは、オフィスの一角に区切られた応接室だ。互いの姿は、見ようと思えば見えてしまう。社員達はこちらに注目していないようだが、不特定多数の前で裸になるのは躊躇われた。
「恥ずかしがらなくて大丈夫だ。これも仕事の一つだからな」
「仕事、つっても……」
「ま、インターン先の会社の言うことは絶対なんだし、さっさと脱いじゃえ。ほらほら、嵐も~」
「バッ、さ、触んな!自分で脱げるっての!」
戸惑うことなくネクタイを解いてボタンを外し始めた吹雪に続いて、嵐ものろのろと指を引っかけた。
着替える必要があるとはいえ、じっと見られるのは恥ずかしい。
そんな嵐が上半身裸になった時には、吹雪は既に最後の一枚を脱いでしまっていた。引き締まった白い裸体の中心に、整えられた陰毛と萎えたイチモツがぶら下がっている。萎えてはいるが、かなりの大きさだ。
「吹雪くんのおちんぽ、ずっしりしているのに先がピンクで可愛いですね」
「んっ♡もー、梅雨さんのえっち♡つんつんしちゃ駄目っすよ~」
梅雨の指から逃げるように腰を振ると、ペニスと玉が重そうに揺れる。その様子を視界に捉えながら、嵐の手はピタリと止まってしまっていた。スラックスは脱いだが、最後のパンツをどうしても下ろせない。
「新城くん」
ピリ、と心地よい低音が耳に届く。手を出すこともせず、切れ長の瞳でじっと見据えてくる雹に、嵐の心臓は変な鼓動を刻み始めた。
「っ……」
その視線に促されるかのように、ゆっくりと、パンツを下げていく嵐。片足ずつ抜き取ると、籠の中に無造作に放り投げた。
程よく筋肉がついた、少し焼けた身体が明るい光の下に晒される。吹雪よりも濃い陰毛の下にあったのは、あまりにも粗末なペニスだった。でっぷりとした金玉の上にちょこんと乗ったそれは、小さい上にすっぽりと皮を被ってしまっている。横に吹雪が居るからか、その大きさの違いは一目瞭然だった。
「わ、笑いたきゃ笑えよ!短小包茎野郎だって!」
「まさか。こんなに可愛らしいおちんぽを笑うわけないだろう」
「んあっ♡な、撫でんな、ぁ♡」
「しかも感度が良すぎるようだ。私の口で愛でてやりたくなる」
「なっ……!」
指で摘まむようにしながら撫でられた挙げ句、そんな恥ずかしいことを言われた嵐は耳まで真っ赤になってしまった。
「駄目ですよ、雹。まだ始まったばかりなんですから」
「……む、そうだな。新城くんが魅惑的で、唆られてしまったよ」
梅雨から窘められて、雹の手が離れていく。「あ……」と、嵐の口からは思わず縋るような声が出てしまい、誤魔化すために何度も咳込んだ。
「嵐、だいじょぶ?にしても、よかったじゃん。おちんぽ可愛いって言われてすっげー嬉しそ~」
「うっ、嬉しくねぇよ!」
彼等がじゃれるように言い合う度に、ブラブラ、ピョコピョコと主張するペニス。その光景をしっかりと焼き付けた二人は、当初の目的である制服を渡すことにした。
「はい、どうぞ。こちらが吹雪くん用の制服です。玉ブラ、って着けたことありますか?金玉にブラジャーをつけてあげるんです」
「へぇ、何それ。初めて知った~。なんかフリフリしてて可愛いんだけど、これオレに似合う?」
「勿論。後で僕が着せてあげますね」
「新城くんには色違いの物を用意していたんだが……、そのおちんぽだと、玉ブラよりこっちがよさそうだ」
「は……?……っ!そ、それ、指サックじゃねぇか!」
「少し改良しているから、君のおちんぽを気持ち良く包んでくれるはずだ」
「ぐ……、……チッ、そうかよ」
指程のサイズしかない短小だと言われたに等しいが、雹から注がれる熱い視線に、反論の言葉は消えてしまった。
「それじゃあ、剃毛をしましょうか」
「てーもー?」
「おちんぽの周りの毛を綺麗に剃ってしまうんです。折角の制服ですから、綺麗に見せたいでしょう?」
「ん~、どーする、嵐。オレは別にいーけど」
「会社の言うことは絶対なんだろ。拒否権なんてハナっからないじゃねぇか」
「んなこと言って、めっちゃ期待してる顔してんじゃーん」
「してねぇ!」
「ふふ、君達は本当に仲が良いですね。子猫の戯れを見ているみたいです」
「あははっ、梅雨さんの目には猫に映ってんの?照れるにゃーん♡」
「お、おいっ、吹雪!」
梅雨に身を寄せ、可愛い子ぶって猫の手を作った吹雪を、嵐は慌てて引き剥がそうとした。いくら自分達の言動を容認してくれているとはいえ、許可がない限りインターン生が自分から相手に触るのはご法度だからだ。
なんだかんだインターンのいろはを理解していた嵐だったが、伸ばした手はスカッと空を切ることになった。あれ、と思う彼の目に、梅雨に抱き締められた吹雪の姿が映る。
「はあぁ……♡かわい……♡♡猫ちゃんの方から煽ってきたんですから、仕方ないですよね。特別業務でハメ殺してあげます♡」
「え、なになに、てーもーは?」
「雹、嵐くんのことは頼みましたよ」
「ああ。初日から無理はさせるんじゃないぞ」
その言葉には答えることなく、吹雪を軽々と抱き上げた梅雨はオフィスの奥の方へと去って行ってしまった。
「予定は狂ってしまったが、君のインターンは滞りなく行おう。剃毛をするから、こっちに来てくれるかい」
「(嫌だったら、吹雪は抵抗してたはず。だったら別に助けに行かなくてもいいよな……)」
雹と二人になれたことを嬉しく感じてしまっていることに気付かないフリをして、嵐はその手招きに誘われるように足を踏み出した。
「そういう授業だからっしょ。シラバス読んでなかったん?」
「お前の口からシラバスなんて聞くとは思わなかったわ」
「えー、ひっど」
新品同様のスーツに身を包み、空高く聳える無機質なビルを見上げる二人の青年。
茶色に染められた髪をだるそうに掻き上げた新城嵐は、インターン先に選ばれたその建物から視線を逸らして嫌そうに溜息を吐いた。その隣で、緩くウェーブした黒髪を靡かせるのは、彼の親友である橋澤吹雪である。
中学時代に仲良くなった彼等は、高校、大学、そして何の因果かインターン先も一緒になったのだ。単位のためにしぶしぶ参加している嵐とは違い、吹雪はどこか楽し気だ。
「今日から一週間も働かないといけないのかよ。くっそ面倒すぎ」
「いいじゃん。ここ、結構有名だしさ。上手くいけば顔覚えてもらえてすんなり就職出来ちゃったり?」
「ばーか、んな簡単にいくかよ。……はぁ、もうさっさと行くぞ」
「あいあーい」
涼やかな風が肌を撫でる中、二人は連れ立って足を踏み入れたのであった。
*****
「株式会社おまんこファクトリーへようこそ。新城嵐くんと橋澤吹雪くんだな。私はインターン担当の留井雹だ。そして隣の彼が……」
「初めまして。同じくインターン担当の三神梅雨です。今日から一週間、泊まりがけにはなりますが頑張っていきましょうね」
「っす」
「はーい。よろしくお願いしまーす」
素っ気なく返した嵐と、ノリ良く返した吹雪のことを上から下まで舐めるように見つめる二人は、揃って整った容姿をしていた。
雹は彫りが深くて男らしく、甘いマスクの梅雨は色気たっぷりだ。外見からすると、20代後半か30代くらいだろう。つい、かっこいいと思ってしまう。あれだけ面倒だと思っていたインターンが楽しみに思えてくるのだから、現金なものだ。
「早速だが、我が社の制服に着替えてもらおう」
「制服ですかぁ?オレ等インターンなのに」
「ええ。寧ろ、インターンだからこそ体験してほしいんです。まずは服を全部脱いで、籠の中に入れてください。あ、靴下と靴はそのままでいいですよ」
「は?ここで?」
嵐は思わず辺りを見渡した。
広々としたオフィスには、カタカタとキーボードを叩く社員や、コーヒーに精液を搾りながら雑談している社員、フェラをさせながら仕事に取り組んでいる社員もいる。
今、嵐達が居るのは、オフィスの一角に区切られた応接室だ。互いの姿は、見ようと思えば見えてしまう。社員達はこちらに注目していないようだが、不特定多数の前で裸になるのは躊躇われた。
「恥ずかしがらなくて大丈夫だ。これも仕事の一つだからな」
「仕事、つっても……」
「ま、インターン先の会社の言うことは絶対なんだし、さっさと脱いじゃえ。ほらほら、嵐も~」
「バッ、さ、触んな!自分で脱げるっての!」
戸惑うことなくネクタイを解いてボタンを外し始めた吹雪に続いて、嵐ものろのろと指を引っかけた。
着替える必要があるとはいえ、じっと見られるのは恥ずかしい。
そんな嵐が上半身裸になった時には、吹雪は既に最後の一枚を脱いでしまっていた。引き締まった白い裸体の中心に、整えられた陰毛と萎えたイチモツがぶら下がっている。萎えてはいるが、かなりの大きさだ。
「吹雪くんのおちんぽ、ずっしりしているのに先がピンクで可愛いですね」
「んっ♡もー、梅雨さんのえっち♡つんつんしちゃ駄目っすよ~」
梅雨の指から逃げるように腰を振ると、ペニスと玉が重そうに揺れる。その様子を視界に捉えながら、嵐の手はピタリと止まってしまっていた。スラックスは脱いだが、最後のパンツをどうしても下ろせない。
「新城くん」
ピリ、と心地よい低音が耳に届く。手を出すこともせず、切れ長の瞳でじっと見据えてくる雹に、嵐の心臓は変な鼓動を刻み始めた。
「っ……」
その視線に促されるかのように、ゆっくりと、パンツを下げていく嵐。片足ずつ抜き取ると、籠の中に無造作に放り投げた。
程よく筋肉がついた、少し焼けた身体が明るい光の下に晒される。吹雪よりも濃い陰毛の下にあったのは、あまりにも粗末なペニスだった。でっぷりとした金玉の上にちょこんと乗ったそれは、小さい上にすっぽりと皮を被ってしまっている。横に吹雪が居るからか、その大きさの違いは一目瞭然だった。
「わ、笑いたきゃ笑えよ!短小包茎野郎だって!」
「まさか。こんなに可愛らしいおちんぽを笑うわけないだろう」
「んあっ♡な、撫でんな、ぁ♡」
「しかも感度が良すぎるようだ。私の口で愛でてやりたくなる」
「なっ……!」
指で摘まむようにしながら撫でられた挙げ句、そんな恥ずかしいことを言われた嵐は耳まで真っ赤になってしまった。
「駄目ですよ、雹。まだ始まったばかりなんですから」
「……む、そうだな。新城くんが魅惑的で、唆られてしまったよ」
梅雨から窘められて、雹の手が離れていく。「あ……」と、嵐の口からは思わず縋るような声が出てしまい、誤魔化すために何度も咳込んだ。
「嵐、だいじょぶ?にしても、よかったじゃん。おちんぽ可愛いって言われてすっげー嬉しそ~」
「うっ、嬉しくねぇよ!」
彼等がじゃれるように言い合う度に、ブラブラ、ピョコピョコと主張するペニス。その光景をしっかりと焼き付けた二人は、当初の目的である制服を渡すことにした。
「はい、どうぞ。こちらが吹雪くん用の制服です。玉ブラ、って着けたことありますか?金玉にブラジャーをつけてあげるんです」
「へぇ、何それ。初めて知った~。なんかフリフリしてて可愛いんだけど、これオレに似合う?」
「勿論。後で僕が着せてあげますね」
「新城くんには色違いの物を用意していたんだが……、そのおちんぽだと、玉ブラよりこっちがよさそうだ」
「は……?……っ!そ、それ、指サックじゃねぇか!」
「少し改良しているから、君のおちんぽを気持ち良く包んでくれるはずだ」
「ぐ……、……チッ、そうかよ」
指程のサイズしかない短小だと言われたに等しいが、雹から注がれる熱い視線に、反論の言葉は消えてしまった。
「それじゃあ、剃毛をしましょうか」
「てーもー?」
「おちんぽの周りの毛を綺麗に剃ってしまうんです。折角の制服ですから、綺麗に見せたいでしょう?」
「ん~、どーする、嵐。オレは別にいーけど」
「会社の言うことは絶対なんだろ。拒否権なんてハナっからないじゃねぇか」
「んなこと言って、めっちゃ期待してる顔してんじゃーん」
「してねぇ!」
「ふふ、君達は本当に仲が良いですね。子猫の戯れを見ているみたいです」
「あははっ、梅雨さんの目には猫に映ってんの?照れるにゃーん♡」
「お、おいっ、吹雪!」
梅雨に身を寄せ、可愛い子ぶって猫の手を作った吹雪を、嵐は慌てて引き剥がそうとした。いくら自分達の言動を容認してくれているとはいえ、許可がない限りインターン生が自分から相手に触るのはご法度だからだ。
なんだかんだインターンのいろはを理解していた嵐だったが、伸ばした手はスカッと空を切ることになった。あれ、と思う彼の目に、梅雨に抱き締められた吹雪の姿が映る。
「はあぁ……♡かわい……♡♡猫ちゃんの方から煽ってきたんですから、仕方ないですよね。特別業務でハメ殺してあげます♡」
「え、なになに、てーもーは?」
「雹、嵐くんのことは頼みましたよ」
「ああ。初日から無理はさせるんじゃないぞ」
その言葉には答えることなく、吹雪を軽々と抱き上げた梅雨はオフィスの奥の方へと去って行ってしまった。
「予定は狂ってしまったが、君のインターンは滞りなく行おう。剃毛をするから、こっちに来てくれるかい」
「(嫌だったら、吹雪は抵抗してたはず。だったら別に助けに行かなくてもいいよな……)」
雹と二人になれたことを嬉しく感じてしまっていることに気付かないフリをして、嵐はその手招きに誘われるように足を踏み出した。
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