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83 ついに鉄の国サカマル王国から狙われるようになるけど――。
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咆哮をして怒るお爺ちゃんに魔物討伐隊もザッと頭を下げて敬意を表したけれど、これはまた面倒になったわね。
いざと言う時はお爺ちゃん達に暴れて来て貰おう。
あの国は一度滅ぶべきなのよ。
上が無能だと国民も大変ね。
呆れてモノも言えないわ。
こうして私たちは城から戻り二号店に向かいこの事を話す事になったのだけれど――。
「信じられない……は――。一度滅んだ方が良くないかい?」
「私でもそう思います……無いです。あんまりです。お爺ちゃんとタキちゃんにちょっと滅ぼしに行って欲しい」
「うむ、喜んでいくぞい?」
「ベチーンベチーン シテクルネ!!」
その言葉に巨大化したタキちゃんが城をバチーンと潰している姿が想像できた。
弓も剣も魔法も通用しない巨大スライム……きっと恐怖だろう。
あれ? でも案外良いかも知れない。
きっと伝説に残るわ。
「しかしユリを寄こせと言うのもまた……」
「自分たちのモノにして他の国に言う事を聞かせようって魂胆が見え見えだよ。あーヤダヤダ」
そう言ってミモザさんも呆れた様子で手を振るし、センジュ君は心配そうだ。
とはいえ、こちらはレジェンドモンスター二匹がいる主である。
私が嫌だと言えば嫌なのだ。
「お爺ちゃん、タキちゃん、もしもの時はお城壊してきちゃって。巨大化してバチーンってね?」
「シテクルー」
「うむ、そうしようかのう。ワシは怯える人間どもに咆哮しつつ殺気飛ばしつつ、廃人にしてやろう。ふぁっふぁっふぁ!」
「記録する人は欲しいから生き残りくらいは残してあげてね」
「優しいのうユリは」
「ダレヒトリ ノガサナイ ジャ ナインダ」
そう口にするお爺ちゃんとタキちゃんの言葉に頷きつつお茶を飲むと、お父様も心配していたが暫くは貴族だけではなく鉄の国サカマル帝国にも警戒しなくてはならない。
うーん、厄介!
とはいえ、流石にこの国で問題は起こさないと祈りたいけれど、何が起きるか分からないのがこの世界。警戒だけはして行こう。
「さて、午後は眼鏡屋の店舗を借りてきます。工事もして貰わないと」
「それもそうだが、ユリとドマだけで大丈夫か?」
「今回はお爺ちゃんとタキがいるので、俺の出番の方が無いかも知れませんが頑張ります」
「四時前には帰ってくるわ」
「では頼んだぞ」
こうして馬車に乗り込みいざ商業ギルドへ……となったのだけど、ドマは溜息を吐いて「本当にあの国は……」と眉を寄せている。
我が故郷ながら……と思っているのだろうと予想していると――。
「姉様が行く事など、決してあってはならないですからね!」
「行きませんよ、あんな国」
「良かったです」
「取り敢えず眼鏡店です。急ぎましょう」
「そうですね!」
こうして商業ギルドに到着し、眼鏡店を購入したい旨を伝えるとギルマスのレイルさんがやってきて応接室へと案内された。
眼鏡は沢山売って欲しいと言う要望がある為、大きな店を借りたかったのだ。
「そうなると商業エリアに大きいのが欲しいね。一応空いている店があるね。元鉄の国サカマル帝国のお店があったんだけど売れ行きが悪くて撤退したんだ。店内改装を含めて5日間もあれば出来上がるよ」
「ではそこをお借りしたいです。目印にガーネットの看板をお願いしますね」
「いいとも! 『ガーネット眼鏡店』にして分かりやすくしよう。補聴器も売りに出して置けばお年寄りが買うだろうし、店員は商業ギルドから数名出すよ。店の図案はあるかい?」
「お願いします。一応書いてきましたけどこんな感じでお願いしたいです」
そう言うと簡単な図案だけど前の世界ではお馴染みの眼鏡屋さんに似せた作りを見せると、「これなら4日で出きるよ」と笑顔で言ってくれてホッとした。
「貴族様相手なんてユリちゃんだってしたくないだろうからね。慣れている店員を出すから安心して欲しい」
「そこは是非に、お願いします」
こうして『ガーネット』で店舗を借りることになり、店の売り上げもかなり上がっているので難なく借りることが出来た。
そう言えば――。
「雀はどれ位囀らせています?」
「かなり人数は多いね。貴族用の雀も使っているし、貴族は特に男の矜持とかなんだとかで人には言えないけど欲しがる人は多い。女性ならば生理痛改善や避妊は欲しい人もいるだろうからね」
「女性は生理痛改善は欲しいでしょね。値段は庶民にも買えるように抑えてますが」
「それでいいんだよ。貴族も庶民も同じもの。それが医療用なんだから」
「そうですね。それから、今回討伐あったじゃないですか」
「あったね、今は皆さん休暇タイムみたいだけど」
「で、お爺ちゃん達の言う事を聞かず、鉄の国サカマル帝国が暴走したじゃないですか」
「したね」
「その責任はお爺ちゃん達と私にあると文句付けて来て、私とお爺ちゃん達を鉄の国サカマル帝国に寄こせって連絡があったみたいで」
「ほう………」
「すっごく頭に来ちゃって。はぁ……あの国死ねばいいのに」
「いい話を聞いたよ。こっちも情報収集していたんだ。イライラする事はない。ギルドも動こう」
「へ? ギルドがですか?」
「ふふふ、どう動くかは……もう暫く掛かるけどね?」
そう言ってチャーミングに笑ったレイルさんに私達もやっと笑えて、心なしかスッキリして帰る事が出来た。
ギルマスが動くってどうなるのかは知らないけど、どうなるんだろう……。
「どう思うお爺ちゃん?」
「二国のギルドマスターたちが鉄の国サカマル帝国と商売を一切しない。アイテムを送る事はないってなると、まぁ、慌てるじゃろうな。ふぇっふぇ! 見ものじゃわい!」
そう言って私の膝に座ってご機嫌のお爺ちゃん。
お爺ちゃんがご機嫌って事は良い事が起こるのかな?
それならいいけれども――。
そのまま眼鏡店予定地まで見に行き、道を覚えたドマに御礼を言いつつ二号店へと戻り、その後は女性客の相手をしながら【避妊付与】に【生理痛改善付与】のアクセサリーを説明して売ったりと忙しい時間を過ごした。
女性客の多くは、錬金術師の作る苦い避妊薬を飲んだり生理痛改善薬を飲んでいたらしく、それが毎回苦痛だったとの事。
これが普及したら錬金術師の仕事が減るかな? と思ったが、その時は錬金術師がどんなアイテムを作れるのか聞きつつ今後に生かそう。
少なくとも今すぐ困る事はないだろうからアイテムは売って行くけれど。
こうして午後4時から二組の女性を相手にし、仕事が終わる時間帯に女性たちは帰って行った。
その後皆が集まる前にとタキちゃん達は分裂しての仕事をしつつドマと二人各倉庫の足りないアイテムの生成を行い、いつも通り二号店に戻っているとドマが刀を抜刀して振り向いた瞬間、何やら殺気が飛んできた気がした。
「狙われていますね」
「うむ、小物と思って放置したが……」
誰かに狙われているようだ。狙いは私だよなきっと……と思った途端、タキの手がシュッと伸びて何かをパアアアアン!! と叩く音が聞こえた。
するとバタバタと誰かを背負って走って行く黒い集団に、「あれは鉄の国サカマル帝国の密偵じゃな」「一匹くらい置いて行くと思ったのにー」とシュルルッと手を戻すタキちゃん。
この事は今から陛下とギルマスに伝えよう。
取り敢えずギルマスならレイルさんかな。
そう思って二階に上がり、先ほどの事を伝えるとロザリオスさんとラフィとミモザさんに抱きしめられて動けなくなったけど、ロザリオスさんは「直ぐに陛下とレイルさんに手紙を書くわ!」と走って行かれた。
15分後「後は任せて欲しいとの事よ」と戻ってきたロザリオスさんにホッとしつつ、今日あった眼鏡屋の件等も伝え、早くても4日後には眼鏡屋が出来る事を伝えると、箱会社のノルディス様にご連絡を明日一番に入れるとお父様。
眼鏡ケースは一旦こちらで預かるらしく、ある程度の眼鏡とサングラスは用意してる為、在庫がなくなりそうな場合は即連絡して貰うように魔道具を置くそうだ。
「取り敢えずユリが狙われていることも分かった。各自気を引き締めるように!」
「「「はい!」」」
こうして最後に戸締りをして盗難防止の魔道具も動かし馬車に乗って家路へと帰ったその夜、ギルマス達はというと――。
いざと言う時はお爺ちゃん達に暴れて来て貰おう。
あの国は一度滅ぶべきなのよ。
上が無能だと国民も大変ね。
呆れてモノも言えないわ。
こうして私たちは城から戻り二号店に向かいこの事を話す事になったのだけれど――。
「信じられない……は――。一度滅んだ方が良くないかい?」
「私でもそう思います……無いです。あんまりです。お爺ちゃんとタキちゃんにちょっと滅ぼしに行って欲しい」
「うむ、喜んでいくぞい?」
「ベチーンベチーン シテクルネ!!」
その言葉に巨大化したタキちゃんが城をバチーンと潰している姿が想像できた。
弓も剣も魔法も通用しない巨大スライム……きっと恐怖だろう。
あれ? でも案外良いかも知れない。
きっと伝説に残るわ。
「しかしユリを寄こせと言うのもまた……」
「自分たちのモノにして他の国に言う事を聞かせようって魂胆が見え見えだよ。あーヤダヤダ」
そう言ってミモザさんも呆れた様子で手を振るし、センジュ君は心配そうだ。
とはいえ、こちらはレジェンドモンスター二匹がいる主である。
私が嫌だと言えば嫌なのだ。
「お爺ちゃん、タキちゃん、もしもの時はお城壊してきちゃって。巨大化してバチーンってね?」
「シテクルー」
「うむ、そうしようかのう。ワシは怯える人間どもに咆哮しつつ殺気飛ばしつつ、廃人にしてやろう。ふぁっふぁっふぁ!」
「記録する人は欲しいから生き残りくらいは残してあげてね」
「優しいのうユリは」
「ダレヒトリ ノガサナイ ジャ ナインダ」
そう口にするお爺ちゃんとタキちゃんの言葉に頷きつつお茶を飲むと、お父様も心配していたが暫くは貴族だけではなく鉄の国サカマル帝国にも警戒しなくてはならない。
うーん、厄介!
とはいえ、流石にこの国で問題は起こさないと祈りたいけれど、何が起きるか分からないのがこの世界。警戒だけはして行こう。
「さて、午後は眼鏡屋の店舗を借りてきます。工事もして貰わないと」
「それもそうだが、ユリとドマだけで大丈夫か?」
「今回はお爺ちゃんとタキがいるので、俺の出番の方が無いかも知れませんが頑張ります」
「四時前には帰ってくるわ」
「では頼んだぞ」
こうして馬車に乗り込みいざ商業ギルドへ……となったのだけど、ドマは溜息を吐いて「本当にあの国は……」と眉を寄せている。
我が故郷ながら……と思っているのだろうと予想していると――。
「姉様が行く事など、決してあってはならないですからね!」
「行きませんよ、あんな国」
「良かったです」
「取り敢えず眼鏡店です。急ぎましょう」
「そうですね!」
こうして商業ギルドに到着し、眼鏡店を購入したい旨を伝えるとギルマスのレイルさんがやってきて応接室へと案内された。
眼鏡は沢山売って欲しいと言う要望がある為、大きな店を借りたかったのだ。
「そうなると商業エリアに大きいのが欲しいね。一応空いている店があるね。元鉄の国サカマル帝国のお店があったんだけど売れ行きが悪くて撤退したんだ。店内改装を含めて5日間もあれば出来上がるよ」
「ではそこをお借りしたいです。目印にガーネットの看板をお願いしますね」
「いいとも! 『ガーネット眼鏡店』にして分かりやすくしよう。補聴器も売りに出して置けばお年寄りが買うだろうし、店員は商業ギルドから数名出すよ。店の図案はあるかい?」
「お願いします。一応書いてきましたけどこんな感じでお願いしたいです」
そう言うと簡単な図案だけど前の世界ではお馴染みの眼鏡屋さんに似せた作りを見せると、「これなら4日で出きるよ」と笑顔で言ってくれてホッとした。
「貴族様相手なんてユリちゃんだってしたくないだろうからね。慣れている店員を出すから安心して欲しい」
「そこは是非に、お願いします」
こうして『ガーネット』で店舗を借りることになり、店の売り上げもかなり上がっているので難なく借りることが出来た。
そう言えば――。
「雀はどれ位囀らせています?」
「かなり人数は多いね。貴族用の雀も使っているし、貴族は特に男の矜持とかなんだとかで人には言えないけど欲しがる人は多い。女性ならば生理痛改善や避妊は欲しい人もいるだろうからね」
「女性は生理痛改善は欲しいでしょね。値段は庶民にも買えるように抑えてますが」
「それでいいんだよ。貴族も庶民も同じもの。それが医療用なんだから」
「そうですね。それから、今回討伐あったじゃないですか」
「あったね、今は皆さん休暇タイムみたいだけど」
「で、お爺ちゃん達の言う事を聞かず、鉄の国サカマル帝国が暴走したじゃないですか」
「したね」
「その責任はお爺ちゃん達と私にあると文句付けて来て、私とお爺ちゃん達を鉄の国サカマル帝国に寄こせって連絡があったみたいで」
「ほう………」
「すっごく頭に来ちゃって。はぁ……あの国死ねばいいのに」
「いい話を聞いたよ。こっちも情報収集していたんだ。イライラする事はない。ギルドも動こう」
「へ? ギルドがですか?」
「ふふふ、どう動くかは……もう暫く掛かるけどね?」
そう言ってチャーミングに笑ったレイルさんに私達もやっと笑えて、心なしかスッキリして帰る事が出来た。
ギルマスが動くってどうなるのかは知らないけど、どうなるんだろう……。
「どう思うお爺ちゃん?」
「二国のギルドマスターたちが鉄の国サカマル帝国と商売を一切しない。アイテムを送る事はないってなると、まぁ、慌てるじゃろうな。ふぇっふぇ! 見ものじゃわい!」
そう言って私の膝に座ってご機嫌のお爺ちゃん。
お爺ちゃんがご機嫌って事は良い事が起こるのかな?
それならいいけれども――。
そのまま眼鏡店予定地まで見に行き、道を覚えたドマに御礼を言いつつ二号店へと戻り、その後は女性客の相手をしながら【避妊付与】に【生理痛改善付与】のアクセサリーを説明して売ったりと忙しい時間を過ごした。
女性客の多くは、錬金術師の作る苦い避妊薬を飲んだり生理痛改善薬を飲んでいたらしく、それが毎回苦痛だったとの事。
これが普及したら錬金術師の仕事が減るかな? と思ったが、その時は錬金術師がどんなアイテムを作れるのか聞きつつ今後に生かそう。
少なくとも今すぐ困る事はないだろうからアイテムは売って行くけれど。
こうして午後4時から二組の女性を相手にし、仕事が終わる時間帯に女性たちは帰って行った。
その後皆が集まる前にとタキちゃん達は分裂しての仕事をしつつドマと二人各倉庫の足りないアイテムの生成を行い、いつも通り二号店に戻っているとドマが刀を抜刀して振り向いた瞬間、何やら殺気が飛んできた気がした。
「狙われていますね」
「うむ、小物と思って放置したが……」
誰かに狙われているようだ。狙いは私だよなきっと……と思った途端、タキの手がシュッと伸びて何かをパアアアアン!! と叩く音が聞こえた。
するとバタバタと誰かを背負って走って行く黒い集団に、「あれは鉄の国サカマル帝国の密偵じゃな」「一匹くらい置いて行くと思ったのにー」とシュルルッと手を戻すタキちゃん。
この事は今から陛下とギルマスに伝えよう。
取り敢えずギルマスならレイルさんかな。
そう思って二階に上がり、先ほどの事を伝えるとロザリオスさんとラフィとミモザさんに抱きしめられて動けなくなったけど、ロザリオスさんは「直ぐに陛下とレイルさんに手紙を書くわ!」と走って行かれた。
15分後「後は任せて欲しいとの事よ」と戻ってきたロザリオスさんにホッとしつつ、今日あった眼鏡屋の件等も伝え、早くても4日後には眼鏡屋が出来る事を伝えると、箱会社のノルディス様にご連絡を明日一番に入れるとお父様。
眼鏡ケースは一旦こちらで預かるらしく、ある程度の眼鏡とサングラスは用意してる為、在庫がなくなりそうな場合は即連絡して貰うように魔道具を置くそうだ。
「取り敢えずユリが狙われていることも分かった。各自気を引き締めるように!」
「「「はい!」」」
こうして最後に戸締りをして盗難防止の魔道具も動かし馬車に乗って家路へと帰ったその夜、ギルマス達はというと――。
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