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47 バタバタの入籍と、バタバタのドマの部屋用意と、お祝いと。
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「銀行では姉様の話題で持ちきりでした。行かなくて正解でしたね」
「ゾッとします」
「婚約者がおられるなら、早く結婚した方が良いかと」
「うう、でもせっかくドマと姉弟になったのに」
「姉様の身の安全優先ですから」
「ごめんねドマ」
「これからも優しい姉様でいて下さいね」
「ええ、出来るだけそうしたいわ」
こうして馬車はガーネット二号店に到着し、私たちは馬車から降りて二号店の二階へと向かったのだった。
すると、血相を変えたエンジュさんやお父様とセンジュ君も待っていて、私がドマを連れて降りて来た事にホッとしつつも、エンジュさんは行き成りドマの前で抱き着いてきた。
「良かった無事で!! 隣の子がユリの」
「ええ、実は姉弟契約をしてきたの。だから私の弟になるわ」
「「「姉弟契約」」」
「初めまして。サクラギ ドマ と申します。護衛歴も長いですのでご安心下さい」
「初めましてドマ。俺はエンジュ、ユリの婚約者で彫金師だ」
「俺は弟のセンジュです。付与師をしています」
「俺はこの子たちの父親でシンジュだ。彫金師をしている」
「了解しました。それでエンジュ兄様。早く姉様と婚姻を済ませた方が良いかと。それこそ書面だけでも」
「というと?」
「先程銀行に行った際、自分たちの息子と無理やりでも結婚させようとしている貴族を嫌程見ました。おそらくそうは時間がないかと」
「分かった……。このままドマもついて来て貰ってテリサバース教会で婚姻の手続きをしよう」
「「はい!」」
そう言うと私たち三人は馬車に乗り込み、その足でこの国の宗教であるテリサバース教会へ向かい、神父さんにお話して婚姻の署名を行い、お金を100万程寄付して直ぐに入籍して貰った。
神父さんはニコニコして寄付金を貰い「神はあなた方の婚姻を認められました」と言うと魔法の契約書が光り、これにて私はエンジュさんの妻になった。
ホッと安堵したものの、取り敢えずガーネット二号店に戻る事になり、バタバタとした婚姻だったものの、身の安全の為仕方なかった。
「これでユリとは夫婦だな」
「そうね、弟共々よろしくね」
「よろしくお願いします兄様」
「ああ、ドマもユリの護衛をよろしく頼むよ」
「はい。少々やり過ぎる所があっても目をつぶって下さると助かります」
「ははは! ユリを連れ去ろうとすれば天罰が落ちる。そうだろう?」
「そうですね! 兄様は良く分かっておられる!」
「まぁ、実際天罰はくだるじゃろうな」
「デモ オメデトウ~~~~!」
「ありがとう」
「ありがとな。よし、俺も頑張って仕事して稼ぐが……出来るだけ時間を作るからな。ドマの部屋も用意しないといけないが今日が忙しい初日でな。一日だけ我慢して貰えるか?」
「だったら私達で一号店に戻ってドマの必要な家具を揃えるわ。部屋の準備だけでもしておいていいかしら?」
「ああ、部屋は余ってるからそうだな、新婚初夜だが……そう言う事はしたくてもまだ……出来そうにないし、ユリの部屋の近くに一応作ろう」
「ふふふ、そうね。我慢して頂戴?」
「グッ……我慢する」
そう言えば結婚初夜なんだっけ。
忘れてたや。
まぁ落ち着いてからでも問題はないし、仕方ないのかな。
「ついでに私達専用の家も商業ギルドで買っちゃう? 右隣は買ったけど、左隣は買ってないでしょう?」
「ああ、商業ギルドで聞いてくるか」
そう言うと帰り道を変更して商業ギルドにまた戻り、レイスさんに婚姻の挨拶をしてから左隣の家を購入したい事を伝えると、「ああ、お金を払えなくなって出て行ったとこだね」と言われて遠い目をする。
「良いんじゃないかな。道は通れるように改装するかい?」
「ええ、そうします。あと盗難防止の魔道具が欲しいです」
「ああ、今のユリには必須だからね。結婚祝いにプレゼントするよ」
「「ありがとう御座います!」」
「あの家は夫婦と子供3人が暮らしていたからそれなりに広いんだ。ドマも一緒に住めるな」
「それは良かったです」
「まぁ、新婚の一番美味しい時期だが、こればかりは運が無かったと思ってエンジュは諦めた方が良いね。早く結婚すれば良かったのに」
「それは酷く後悔しております」
「ははは! 後は部屋が涼しくなる魔道具はエンジュが買ってくるんだよ? この国は暑いからね」
「そうします」
こうして左の家も購入し、改装工事も入れ込んだ。
一号店に入れる通路を作る為だ。
出来上がりは早いらしいので、諸々明日から頼んでいた所は全部できそうだという事だった。
支払いも済ませて購入出来たのでもう安心だ。
問題は家具だが、今から家具屋に行くにしても難しい為、後で【お取り寄せ】で家具を購入する事に決めた。
そうすれば暫くは一号店と自分たちの家で過ごせるし問題はない。
「さて、商業ギルドでは情報が命。早速【ガーネットのエンジュとユリが結婚した】という噂と【ユリの凄腕の弟が会いに来た】っていう噂を流しておくよ」
「「「ありがとう御座います」」」
こうして帰りは一号店に戻り、私達とドマが降りると「馬車が必要になったら俺が動くから連絡して来てくれ」と言われて頷きエンジュさんは二号店へと向かった。
「でも、私だけが狙われるのかしら……お父様やエンジュさん達は狙われたりしない?」
「その可能性は全く否定できないとは思いますが、今の段階では最も危険なのは姉様なので」
「うう……。取り敢えず家に入ってドマの部屋を用意しましょう。一時だけだけどベッドとかはあった方が良いでしょ?」
「はい」
こうして家の中に入り、二階へと上がると私の部屋の隣にドマの部屋を用意した。
【お取り寄せ】でシングルベッドとマットレスを購入し、組み立て用の道具も購入してドマに手渡し、ドマはベッドを組み立てて重たいマットレスも軽々と置いて座って寝心地を確認する。
「いいベッドですね」
「良いでしょ? あとは枕と敷パットとか一式ね。夏用だからダブルガーゼかな」
こうしてベッド関係は出来上がり、後は小さな和風な机と姿見の鏡を用意。
他に欲しいのはないかと聞くと、袴が替えで数着欲しいと言われ、色違いで4着購入。
肌着も先ほど渡したのが最後だったので、あっちの世界の冷たくなれる肌着を6枚程渡し、下着類は流石に自分で買ってくると言われたので買わなかった。
靴下は裁縫ギルドから男性用のスッとする例の靴下を貰っていた為それを渡し、靴は私とは違ってブーツになった。
そっちの方が動きが取れるかららしいが、蒸れないだろうか?
「足は草履でも構わないわよ?」
「ですが」
「私もエンジュさんも草履だし、足が蒸れると動きが悪くなるわ」
「そうですね、草履を履くなんて久しぶりですが」
「それとも、夏用の運動靴って言うのがあるんだけど、それにしてみる?」
「夏用の運動靴というと?」
「雨には弱いけど、通気性がいい靴があるの。走ったり運動したりする人が履く靴ね」
「ではそれをお願いします」
「分かったわ」
こうして袴に合うように黒の運動靴を用意すると、履き心地を確認していたが「これは良いですね」と目を輝かせていたので本当に良かったのだろう。
取り敢えず一通りは出来たのでホッとしたが、一階に降りて『馬車のお迎えお願いします』と手紙を書くと、十五分したら迎えが到着、乗り込んで二号店へと向かった。
到着するや否や、五つの工場で必要な素材がないか確認しに行き、素材置き場にはいると「これもレアスキルなの」といってアイテム生成して足りなくなっていた銀塊やプラチナ塊やら出しまくり、思わず驚かれたけど気にせず宝石もガラスも出した。
「確かに貴族が騒ぐ訳ですね。どんなスキルとは聞いてなかったですが、なるほど」
「そうなのよ。本当困っちゃうわね。さ、ドンドンアイテム入れてから本社に行きましょう」
こうして四つの工場の足りない素材を入れ終わると本社に戻り、ロザリオスさん達に心配され祝われ大変だったけど、ドマを紹介すると「本当に姉弟みたいね!」と言われて微笑んだのは言う間でもない――。
「ゾッとします」
「婚約者がおられるなら、早く結婚した方が良いかと」
「うう、でもせっかくドマと姉弟になったのに」
「姉様の身の安全優先ですから」
「ごめんねドマ」
「これからも優しい姉様でいて下さいね」
「ええ、出来るだけそうしたいわ」
こうして馬車はガーネット二号店に到着し、私たちは馬車から降りて二号店の二階へと向かったのだった。
すると、血相を変えたエンジュさんやお父様とセンジュ君も待っていて、私がドマを連れて降りて来た事にホッとしつつも、エンジュさんは行き成りドマの前で抱き着いてきた。
「良かった無事で!! 隣の子がユリの」
「ええ、実は姉弟契約をしてきたの。だから私の弟になるわ」
「「「姉弟契約」」」
「初めまして。サクラギ ドマ と申します。護衛歴も長いですのでご安心下さい」
「初めましてドマ。俺はエンジュ、ユリの婚約者で彫金師だ」
「俺は弟のセンジュです。付与師をしています」
「俺はこの子たちの父親でシンジュだ。彫金師をしている」
「了解しました。それでエンジュ兄様。早く姉様と婚姻を済ませた方が良いかと。それこそ書面だけでも」
「というと?」
「先程銀行に行った際、自分たちの息子と無理やりでも結婚させようとしている貴族を嫌程見ました。おそらくそうは時間がないかと」
「分かった……。このままドマもついて来て貰ってテリサバース教会で婚姻の手続きをしよう」
「「はい!」」
そう言うと私たち三人は馬車に乗り込み、その足でこの国の宗教であるテリサバース教会へ向かい、神父さんにお話して婚姻の署名を行い、お金を100万程寄付して直ぐに入籍して貰った。
神父さんはニコニコして寄付金を貰い「神はあなた方の婚姻を認められました」と言うと魔法の契約書が光り、これにて私はエンジュさんの妻になった。
ホッと安堵したものの、取り敢えずガーネット二号店に戻る事になり、バタバタとした婚姻だったものの、身の安全の為仕方なかった。
「これでユリとは夫婦だな」
「そうね、弟共々よろしくね」
「よろしくお願いします兄様」
「ああ、ドマもユリの護衛をよろしく頼むよ」
「はい。少々やり過ぎる所があっても目をつぶって下さると助かります」
「ははは! ユリを連れ去ろうとすれば天罰が落ちる。そうだろう?」
「そうですね! 兄様は良く分かっておられる!」
「まぁ、実際天罰はくだるじゃろうな」
「デモ オメデトウ~~~~!」
「ありがとう」
「ありがとな。よし、俺も頑張って仕事して稼ぐが……出来るだけ時間を作るからな。ドマの部屋も用意しないといけないが今日が忙しい初日でな。一日だけ我慢して貰えるか?」
「だったら私達で一号店に戻ってドマの必要な家具を揃えるわ。部屋の準備だけでもしておいていいかしら?」
「ああ、部屋は余ってるからそうだな、新婚初夜だが……そう言う事はしたくてもまだ……出来そうにないし、ユリの部屋の近くに一応作ろう」
「ふふふ、そうね。我慢して頂戴?」
「グッ……我慢する」
そう言えば結婚初夜なんだっけ。
忘れてたや。
まぁ落ち着いてからでも問題はないし、仕方ないのかな。
「ついでに私達専用の家も商業ギルドで買っちゃう? 右隣は買ったけど、左隣は買ってないでしょう?」
「ああ、商業ギルドで聞いてくるか」
そう言うと帰り道を変更して商業ギルドにまた戻り、レイスさんに婚姻の挨拶をしてから左隣の家を購入したい事を伝えると、「ああ、お金を払えなくなって出て行ったとこだね」と言われて遠い目をする。
「良いんじゃないかな。道は通れるように改装するかい?」
「ええ、そうします。あと盗難防止の魔道具が欲しいです」
「ああ、今のユリには必須だからね。結婚祝いにプレゼントするよ」
「「ありがとう御座います!」」
「あの家は夫婦と子供3人が暮らしていたからそれなりに広いんだ。ドマも一緒に住めるな」
「それは良かったです」
「まぁ、新婚の一番美味しい時期だが、こればかりは運が無かったと思ってエンジュは諦めた方が良いね。早く結婚すれば良かったのに」
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「さて、商業ギルドでは情報が命。早速【ガーネットのエンジュとユリが結婚した】という噂と【ユリの凄腕の弟が会いに来た】っていう噂を流しておくよ」
「「「ありがとう御座います」」」
こうして帰りは一号店に戻り、私達とドマが降りると「馬車が必要になったら俺が動くから連絡して来てくれ」と言われて頷きエンジュさんは二号店へと向かった。
「でも、私だけが狙われるのかしら……お父様やエンジュさん達は狙われたりしない?」
「その可能性は全く否定できないとは思いますが、今の段階では最も危険なのは姉様なので」
「うう……。取り敢えず家に入ってドマの部屋を用意しましょう。一時だけだけどベッドとかはあった方が良いでしょ?」
「はい」
こうして家の中に入り、二階へと上がると私の部屋の隣にドマの部屋を用意した。
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「いいベッドですね」
「良いでしょ? あとは枕と敷パットとか一式ね。夏用だからダブルガーゼかな」
こうしてベッド関係は出来上がり、後は小さな和風な机と姿見の鏡を用意。
他に欲しいのはないかと聞くと、袴が替えで数着欲しいと言われ、色違いで4着購入。
肌着も先ほど渡したのが最後だったので、あっちの世界の冷たくなれる肌着を6枚程渡し、下着類は流石に自分で買ってくると言われたので買わなかった。
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「ですが」
「私もエンジュさんも草履だし、足が蒸れると動きが悪くなるわ」
「そうですね、草履を履くなんて久しぶりですが」
「それとも、夏用の運動靴って言うのがあるんだけど、それにしてみる?」
「夏用の運動靴というと?」
「雨には弱いけど、通気性がいい靴があるの。走ったり運動したりする人が履く靴ね」
「ではそれをお願いします」
「分かったわ」
こうして袴に合うように黒の運動靴を用意すると、履き心地を確認していたが「これは良いですね」と目を輝かせていたので本当に良かったのだろう。
取り敢えず一通りは出来たのでホッとしたが、一階に降りて『馬車のお迎えお願いします』と手紙を書くと、十五分したら迎えが到着、乗り込んで二号店へと向かった。
到着するや否や、五つの工場で必要な素材がないか確認しに行き、素材置き場にはいると「これもレアスキルなの」といってアイテム生成して足りなくなっていた銀塊やプラチナ塊やら出しまくり、思わず驚かれたけど気にせず宝石もガラスも出した。
「確かに貴族が騒ぐ訳ですね。どんなスキルとは聞いてなかったですが、なるほど」
「そうなのよ。本当困っちゃうわね。さ、ドンドンアイテム入れてから本社に行きましょう」
こうして四つの工場の足りない素材を入れ終わると本社に戻り、ロザリオスさん達に心配され祝われ大変だったけど、ドマを紹介すると「本当に姉弟みたいね!」と言われて微笑んだのは言う間でもない――。
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