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07 全ては金が解決する! そして私は月に1度の派遣契約を行う……。
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「良かったですね、エンジュさん」
「君は……」
「良かった事にしましょう?」
「……ああ」
少しだけ微笑んだエンジュさんから視線を戻すと、目の前に座ったギルマスと向かい合う事になった。
ギルマスは顔を戻し、商売人の顔になると私と向き合い「それで、お次は売りたい物だとか」と言われたので、私は笑顔で頷いた。
「はい、金貨が欲しいので此方を金貨で買って下さると嬉しいんですが」
「拝見しましょう?」
「出来れば下に布か持ち運べる奴を置けますか?」
「分かった、此方でいいかな?」
そう言って厚手の布を机に広げると、「安心出来ます」と伝えてアイテムボックスからドカドカと金の延べ棒を落としていく。
これには息を飲んで止まる二人を無視し、最後に透明フィルムに入ったダイヤを置いた。
「此方、金貨何枚で買って頂けます?」
「あ、あ、ああそうだね……えっと、幾つあったのかな?」
「職員さん呼んで調べて貰っても良いですよ」
「では失礼して」
そう言うとギルマスは更に職員を呼び、手の空いていた職員が来たんだろうけど机の上にある金の延べ棒の山に一瞬止まり、恐る恐る入ってくると「数を数えてくれたまえ」と頼んだギルマスに手に手袋を付けると数えていく。
すると、金の延べ棒は120個、小粒のダイヤは100あったので、それを鑑定するギルマスは「フ――……」と息を吐きながら天井を見つめ、暫く無言になった後――。
「金貨500万枚ですね……」
「「「金貨500万枚っ!?」」」
「即金でお支払いは何処まででしたら出来ます?」
「即金だと金貨300万が精々だ……この金の延べ棒を【換金スキル】持ちに換金して貰えば直ぐだが」
「そうなんですね。では即金で300万枚お願いします」
「豪胆だね……君のような女性は嫌いじゃないよ」
「ありがとう御座います」
笑顔で微笑むと職員に金貨を用意するように伝え、「所で」と口にした。
何だろうかと思っていると、定期的に金塊で良いから収めて貰えないかと言う依頼で、理由を聞けばシャース王国とノシュマン王国が戦争しているせいで、金の供給が間に合っていないのだとか。
「週に一度でいいんだ。換金スキル持ちを用意しておくから頼めないかな?」
「うーん、でもなぁ……」
「君、鉱石類なら全て生成出来るよね?」
「私を鑑定しましたね?」
「ああ、実にレアスキルだ」
「なるほど、それで……」
納得したような声でエンジュさんが口にしたけれど、私は暫く悩みつつ口を開いた。
「別にお金に困っている訳では無いですし、そんなにお金があっても使い道がありませんし」
「知っている。だが、国としては一大事な訳だ」
「ふむ」
「このダイヤ王国は、宝石はそれなりに出る。だが純度が高いかと言えばそう言うのは中々でない。だが君は純度の高い物を作れる。それも魅力的だ」
「そうですか」
「うーん、どうやったら君を口説けるかな?」
「私、シャース王国で追放されたんですよね。石ころしか作れないって」
「「は?」」
「なので多少? 人間不信と申しますか」
「「……」」
「一ヶ月に一度でしたら受けます。それでいいですか?」
「ありがたい、一ヶ月に一度でも構わないよ」
「ではその時に金塊1つと交換と言うのはどうでしょう?」
「金塊1つか。それでも最初は良いだろう。是非お願いしたい」
こうして契約書を交わし、月に一度金塊を収めると言う仕事を請け負った。
余り飽和状態になっても値下がりがね。
そうこうしてると大きな革袋にジャラジャラと入った金貨を持ってこられ、鑑定するとキッチリ300万枚あったので受け取った。
残りの200万枚は後日【ガーネット】に届けてくれるらしい。ありがたい!
「では、今後共よろしくお願いいます。私はユリと申します」
「私はダリルシェイドの商業ギルドマスターのレイルだ。今後共よろしく頼むよ」
「ではエンジュさんの件、くれぐれもお願いしますね?」
「ああ、今頃躍起になっている筈だ」
「僥倖です」
こうしてエンジュさんと商業ギルドを後にすると、二人で【ガーネット】へと帰り、エンジュさんとこの店への悪評も含め手切れ金で終わらせてきた事を伝えると、センジュ君は抱き着いてきて可愛いし、お父様は深々と頭を下げた。
「本当に見ず知らずの俺たちに……色々と申し訳ない」
「大丈夫じゃよ。ユリがそう動いたと言う事は、危険察知や悪意察知が反応しなかったと言う証じゃ。お主らは心が綺麗なんじゃろうよ」
「オジサンモ センジュモ エンジュモ ココロ キレイダヨ」
「……ありがとう御座います」
「それでお父様は生活にも困ると言っておられたので、まずは此方を暫くの生活費や店の修繕とかに使って頂ければと」
「ん?」
「金貨300万枚入っているので」
「「ブッ!!」」
「えーっと、そうですね? 嫁入りの持参金と思って下さい」
「嫁って……俺にか!?」
そう声を上げたのはエンジュさんだった。
私は暫く考え込んだ後、シャース冒険者ギルドのギルマスに口説かれていたことを話し、「婚期で煩い男性が色々寄ってくるだろう」と言われて困っている事を伝えた。
「なので、誰かと婚約していると言う事にすれば安心なんですが……」
「だからって持参金が金貨300万枚とか……貴族じゃあるまいし!」
「私、別の世界から来たのでその辺り分からないです」
「むう!?」
「まぁ、エンジュさんが無理ならこの際センジュ君でも、」
「いや、年齢的に俺だろう! 婚約と言う事で良いんだな?」
「そうですね」
「では、姉上とお呼びしますね!!」
「ありがとう御座います!」
「こんな気のいい娘を……エンジュ! 不幸にしたら許さんぞ!!」
「は、はい!!」
「もっと彫金のスキルを上げろ。お前では二人は食っていけん」
「はい……っ!」
「でも、貴金属が纏めて買えませんでしたし、父上も彫金師なら作れませんか?」
「……アルメリアが死んでからは中々手が動かん」
ああ、愛する妻が亡くなってスキルが使えなくなった感じかな?
それなら仕方ないか……。
「ならお父様は家の修繕すべきところとか、なんか会合とかある時お願いします。あとエンジュさんに彫金教えてあげてください」
「むう! 仕方ない。家長の俺が何とかしよう」
「なので、持参金色々使う所に使って下さい。暫く生活には困らないと思いますので。後私の稼いだお金は家にも半分入れますから」
「それは有難いが……良いのか?」
「婚約者様? 彫金、スキル上げてくださいね?」
心配するエンジュさんに笑顔で伝えると、ウッという顔をしてから「今日から頑張る」と口にしたので作業部屋に丁度いるし、椅子に座ってからエンジュさんに問いかける。
「時に、彫金はどの石を使って彫金してます?」
「色々使ったが、今石は何でも高くてな……あ、そうか」
「ええ、先ほど見せたように私は生成出来るので」
「そうだな……鉄鉱石で慣れてきた所だったから銀鉱石だろうか?」
「なら用意しときますね。箱無いかな」
「それならこちらに」
そう言ってセンジュ君が木製の箱を用意してくれたので、そこに向けて「アイテム生成・鉄鉱石」と口にすると鉄鉱石が落ちていく。
大きさが均等になってきた、大分スキルも上がったなぁ!
そんな喜びを感じつつケース一杯に鉄鉱石を入れ込み、もう一つの箱に銀鉱石を落とすと――。
「これくらいですかね?」
「あの、姉上はもしかして……宝石も作れますか?」
「作れますが、まだ加工までは出来ないんですよ」
「加工は俺が出来ますから、宝石を幾つか出して貰えますか?」
「大きさはどれ位が良いです?」
「大きさ……様々な大きさがあれば嬉しいですが」
「こんなのも気まぐれに作りましたよ」
そう言って30cm四方のダイヤモンドを取り出して見せると全員が固まった。
うん、刺激が強かったかな?
急いで仕舞おう。
「はっ! 俺達は今何を見た!?」
「そ、そうですね。一生見る事もないようなダイヤのような」
「あんな巨大な宝石がある筈ないだろう?」
「現実逃避してるなー」
こうして狼狽える男性陣に苦笑いし、お爺ちゃんとタキちゃんはクスクス笑いながら、新しいスタートを始めることにしたのであった――。
「君は……」
「良かった事にしましょう?」
「……ああ」
少しだけ微笑んだエンジュさんから視線を戻すと、目の前に座ったギルマスと向かい合う事になった。
ギルマスは顔を戻し、商売人の顔になると私と向き合い「それで、お次は売りたい物だとか」と言われたので、私は笑顔で頷いた。
「はい、金貨が欲しいので此方を金貨で買って下さると嬉しいんですが」
「拝見しましょう?」
「出来れば下に布か持ち運べる奴を置けますか?」
「分かった、此方でいいかな?」
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これには息を飲んで止まる二人を無視し、最後に透明フィルムに入ったダイヤを置いた。
「此方、金貨何枚で買って頂けます?」
「あ、あ、ああそうだね……えっと、幾つあったのかな?」
「職員さん呼んで調べて貰っても良いですよ」
「では失礼して」
そう言うとギルマスは更に職員を呼び、手の空いていた職員が来たんだろうけど机の上にある金の延べ棒の山に一瞬止まり、恐る恐る入ってくると「数を数えてくれたまえ」と頼んだギルマスに手に手袋を付けると数えていく。
すると、金の延べ棒は120個、小粒のダイヤは100あったので、それを鑑定するギルマスは「フ――……」と息を吐きながら天井を見つめ、暫く無言になった後――。
「金貨500万枚ですね……」
「「「金貨500万枚っ!?」」」
「即金でお支払いは何処まででしたら出来ます?」
「即金だと金貨300万が精々だ……この金の延べ棒を【換金スキル】持ちに換金して貰えば直ぐだが」
「そうなんですね。では即金で300万枚お願いします」
「豪胆だね……君のような女性は嫌いじゃないよ」
「ありがとう御座います」
笑顔で微笑むと職員に金貨を用意するように伝え、「所で」と口にした。
何だろうかと思っていると、定期的に金塊で良いから収めて貰えないかと言う依頼で、理由を聞けばシャース王国とノシュマン王国が戦争しているせいで、金の供給が間に合っていないのだとか。
「週に一度でいいんだ。換金スキル持ちを用意しておくから頼めないかな?」
「うーん、でもなぁ……」
「君、鉱石類なら全て生成出来るよね?」
「私を鑑定しましたね?」
「ああ、実にレアスキルだ」
「なるほど、それで……」
納得したような声でエンジュさんが口にしたけれど、私は暫く悩みつつ口を開いた。
「別にお金に困っている訳では無いですし、そんなにお金があっても使い道がありませんし」
「知っている。だが、国としては一大事な訳だ」
「ふむ」
「このダイヤ王国は、宝石はそれなりに出る。だが純度が高いかと言えばそう言うのは中々でない。だが君は純度の高い物を作れる。それも魅力的だ」
「そうですか」
「うーん、どうやったら君を口説けるかな?」
「私、シャース王国で追放されたんですよね。石ころしか作れないって」
「「は?」」
「なので多少? 人間不信と申しますか」
「「……」」
「一ヶ月に一度でしたら受けます。それでいいですか?」
「ありがたい、一ヶ月に一度でも構わないよ」
「ではその時に金塊1つと交換と言うのはどうでしょう?」
「金塊1つか。それでも最初は良いだろう。是非お願いしたい」
こうして契約書を交わし、月に一度金塊を収めると言う仕事を請け負った。
余り飽和状態になっても値下がりがね。
そうこうしてると大きな革袋にジャラジャラと入った金貨を持ってこられ、鑑定するとキッチリ300万枚あったので受け取った。
残りの200万枚は後日【ガーネット】に届けてくれるらしい。ありがたい!
「では、今後共よろしくお願いいます。私はユリと申します」
「私はダリルシェイドの商業ギルドマスターのレイルだ。今後共よろしく頼むよ」
「ではエンジュさんの件、くれぐれもお願いしますね?」
「ああ、今頃躍起になっている筈だ」
「僥倖です」
こうしてエンジュさんと商業ギルドを後にすると、二人で【ガーネット】へと帰り、エンジュさんとこの店への悪評も含め手切れ金で終わらせてきた事を伝えると、センジュ君は抱き着いてきて可愛いし、お父様は深々と頭を下げた。
「本当に見ず知らずの俺たちに……色々と申し訳ない」
「大丈夫じゃよ。ユリがそう動いたと言う事は、危険察知や悪意察知が反応しなかったと言う証じゃ。お主らは心が綺麗なんじゃろうよ」
「オジサンモ センジュモ エンジュモ ココロ キレイダヨ」
「……ありがとう御座います」
「それでお父様は生活にも困ると言っておられたので、まずは此方を暫くの生活費や店の修繕とかに使って頂ければと」
「ん?」
「金貨300万枚入っているので」
「「ブッ!!」」
「えーっと、そうですね? 嫁入りの持参金と思って下さい」
「嫁って……俺にか!?」
そう声を上げたのはエンジュさんだった。
私は暫く考え込んだ後、シャース冒険者ギルドのギルマスに口説かれていたことを話し、「婚期で煩い男性が色々寄ってくるだろう」と言われて困っている事を伝えた。
「なので、誰かと婚約していると言う事にすれば安心なんですが……」
「だからって持参金が金貨300万枚とか……貴族じゃあるまいし!」
「私、別の世界から来たのでその辺り分からないです」
「むう!?」
「まぁ、エンジュさんが無理ならこの際センジュ君でも、」
「いや、年齢的に俺だろう! 婚約と言う事で良いんだな?」
「そうですね」
「では、姉上とお呼びしますね!!」
「ありがとう御座います!」
「こんな気のいい娘を……エンジュ! 不幸にしたら許さんぞ!!」
「は、はい!!」
「もっと彫金のスキルを上げろ。お前では二人は食っていけん」
「はい……っ!」
「でも、貴金属が纏めて買えませんでしたし、父上も彫金師なら作れませんか?」
「……アルメリアが死んでからは中々手が動かん」
ああ、愛する妻が亡くなってスキルが使えなくなった感じかな?
それなら仕方ないか……。
「ならお父様は家の修繕すべきところとか、なんか会合とかある時お願いします。あとエンジュさんに彫金教えてあげてください」
「むう! 仕方ない。家長の俺が何とかしよう」
「なので、持参金色々使う所に使って下さい。暫く生活には困らないと思いますので。後私の稼いだお金は家にも半分入れますから」
「それは有難いが……良いのか?」
「婚約者様? 彫金、スキル上げてくださいね?」
心配するエンジュさんに笑顔で伝えると、ウッという顔をしてから「今日から頑張る」と口にしたので作業部屋に丁度いるし、椅子に座ってからエンジュさんに問いかける。
「時に、彫金はどの石を使って彫金してます?」
「色々使ったが、今石は何でも高くてな……あ、そうか」
「ええ、先ほど見せたように私は生成出来るので」
「そうだな……鉄鉱石で慣れてきた所だったから銀鉱石だろうか?」
「なら用意しときますね。箱無いかな」
「それならこちらに」
そう言ってセンジュ君が木製の箱を用意してくれたので、そこに向けて「アイテム生成・鉄鉱石」と口にすると鉄鉱石が落ちていく。
大きさが均等になってきた、大分スキルも上がったなぁ!
そんな喜びを感じつつケース一杯に鉄鉱石を入れ込み、もう一つの箱に銀鉱石を落とすと――。
「これくらいですかね?」
「あの、姉上はもしかして……宝石も作れますか?」
「作れますが、まだ加工までは出来ないんですよ」
「加工は俺が出来ますから、宝石を幾つか出して貰えますか?」
「大きさはどれ位が良いです?」
「大きさ……様々な大きさがあれば嬉しいですが」
「こんなのも気まぐれに作りましたよ」
そう言って30cm四方のダイヤモンドを取り出して見せると全員が固まった。
うん、刺激が強かったかな?
急いで仕舞おう。
「はっ! 俺達は今何を見た!?」
「そ、そうですね。一生見る事もないようなダイヤのような」
「あんな巨大な宝石がある筈ないだろう?」
「現実逃避してるなー」
こうして狼狽える男性陣に苦笑いし、お爺ちゃんとタキちゃんはクスクス笑いながら、新しいスタートを始めることにしたのであった――。
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