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第三章 魔王様、中学時代をお過ごしになる
91 魔王様、中間テストを乗り切り、懐かしい人物に会う。
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ルルリアは魔法使いによって倒された上級悪魔だ。
お陰でルルリアがいる間は止めることなく魔法使いに笑顔で殺気を向けていた。
現段階において、我らがルルリア、もとい、教師に勝てる術などは無く、魔法使いは必死に耐えきったのは褒めたい所だ。
「さて、GWまで日が無い訳だが、GWの初日にハーマスキャンプ場にて半日のキャンプを行う。テントの設置の仕方を実地で体験して貰ったりするから忘れないようにね」
「わかりました」
「了解でーす」
「食事は作れる人が作った方が良いんだけど、キャンプ飯が作れる人が居たら作ってね」
「お、なら祐一郎の飯がまた食べれるな!」
「アキラ……キャンプ飯なんて初めての体験ですよ? それに材料だって何が来るかわからないんですから」
「お、東君料理作れる系?」
「祐一郎の料理ってめっちゃ美味いんですよ!」
「期待してるよ!!」
「俺達料理駄目だったから!!」
「失敗しても責任は取りませんからね? 宜しいですね?」
「「「「はーい!」」」」
こうして、キャンプご飯について我は色々調べる事になりそうだ。
まだ時間はあるとはいえ、簡単に作れるものからスタートしたい……。
家で七輪を使って何かを作るのとは訳が違うのだ。
「魔王、簡単な奴からスタートした方がいいよ。調子に乗られても困るし」
「分かってますよ……。最初から難易度の高いものなんて作りません」
「だよね」
「それに、美味しければ文句は出ないでしょう」
「確かに」
こうしてキャンプ飯を調べる事になった訳だが、キャンプ飯と言っても幅広い。
フライパン一つで作れるものから、専用道具が必要な物から沢山ある。
こう、キャンプに来たなって思える物を一品作って持って行きたい。
家の庭で、燻製系でも作るべきだろうか……。
安く買う事が出来た燻製チーズなどを作るキットがあり、我は雨のない日や風のない日にチマチマ作って両親の晩酌にと出している。
今回は多めに作って持って行くのもアリだろう。
燃やすチップは色々あるし、桜の木を使ったチップで焼いて行こう。
香りも良く食べられるだろうからな。
安いササミが高級なササミになるくらいには味が変わるのだから、燻製は侮れない。
そんな事を考えつつ皆の会話の輪に入りつつも、中学生のキャンプ部と言えばそう本格的な物はないそうだ。
入門編のようなことを繰り返す感じらしいが、確かに何時かはソロキャンが出来れば最高だなと思ったものの、勇者や魔法使いはついてくるだろうし、アキラもそうなるとついてくるだろう。
我がソロキャンを楽しむのは随分と先になりそうだ。
せめて高校生くらいにはソロキャンを一度だけ試せればいいなと言う要望だけは伝えておこうと思う。その時はバイクの免許が取れる高校が良い。やはり農業高校か。
「キャンプならさ~」
「どうしました?」
「魔王の駐車場で出来ないの?」
「地面をならさないと駄目なんですよ? 砂利と石の上で寝たいんですか?」
「砂利と石のないとこもあるじゃん」
「流石に父と祖父の許可がいりますよ。中庭でしたらお好きにどうぞ」
「じゃあさ、中庭広いんだし中庭でキャンプしてみない!? そしたら料理も何とかなるかも知れないし!」
「その前に揃えるべきものが多くあります。キャンプ道具でするんですよ? 焚火はどうするんです? 地面を焦がされるのは困ります。アルコールランプやキャンプ用のランプも必要になるしバーナーとかどうするんですか。私たちのお小遣いでは限度があります」
「くう……っ 生きていくには金がかかる!」
「そもそも、キャンプ用品とはそれなりにお金が掛かるものなんですよ」
「確かにっ」
「厳選したとしても万単位で飛びます。それ故に、お金を貯めつつ卒業するまでにあらかたのものを買い集める……と言うのが部長たちのやり方でしょう?」
「むう……確かにそう言ってたなぁ」
「それまでは、学校の部活で行くのは色々揃っているハーマスキャンプ場ですし、私たちも今後はお金を貯めつつキャンプ用品集めて行かないとですね」
「魔王はそれに加えて料理用の物もでしょう?」
「そうですね」
「気が長い話になりそう」
「だから最初からそう言ってるじゃないですか」
そう言いながら自転車で帰る帰り道、確かにそう言うワクワクだって学生には必要なのは分かっているが、つい我は冷静に分析して必要な物を考えてしまう。
燻製を作るあの鉄製のキットすら買うのを躊躇ったと言うのに……今では大活躍だが。
「あーあー……キャンプしたかったなぁ」
「そう落ち込む魔法使いさんの為に、今日は燻製ササミでも差し上げましょうかね」
「やった――!! アレ美味しいんだよね~~!!」
「少しですよ? 小さいのしか買えなかったから作れる量が限られているんですから」
「大きい奴とかって高いの?」
「本格的な物は高いでしょうね。簡易的なものだからこそ2000円くらいで買えましたが、それにチップとか色々選び始めると更に……」
「あ――……美味しいものを作るのにもお金が掛かるんだね。おじ様たちも魔王から貰ってるんだから、少しくらい寄付してくれてもいいのに」
「そうですねぇ……高望みはしませんが、何時かは燻製する為の窯が欲しいですね。そうでなくとも今使っている奴の大きめのが欲しいです」
「うんうん」
「我々の年齢ではサンタさんも来てくれませんからね」
「寂しいねぇ。サタンはいるのに」
「……面白いと思いました?」
「ごめん」
そんな事を言い合いつつ家路に着くと、丁度配達業者と一緒になり、結構大きな何かが家に運ばれてくる。
それを祖父が嬉しそうに受け取っていて、一体何を買ったのだろうかと思いつつ自転車を置き「ただいま帰りました」と伝えると――。
「おお、祐一郎丁度いい所に」
「どうかなさいましたかお爺様」
「家族で話し合ってな。お前にこれをプレゼントしようと思って」
そう言って大きな段ボールと中型の段ボール二つを叩く祖父に首を傾げつつ――。
「何が入っているんです?」
「燻製キットのデカい奴だ」
「「おおおおおおおおお!!」」
「こっちの段ボール二つにはチップが入ってる。お前なんだかんだと料理が好きだからな。俺達ばかり晩酌で貰ってるのも気が引けるから、今後は材料費くらいは出してやろうと言うことになってな」
「それはとても有難いですが」
「なに、爺と父親が晩酌しながら楽しむ為の手伝いだとでも思っておれ」
「では、有難く頂くとしましょう」
「今度、燻製卵も頼みたいのぅ」
「畏まりました。美味しい燻製卵を御作りしましょう」
「はははは! 持つべきは器用な孫じゃな!」
「では、明日にでも組み立ててみましょうかね」
「今日部活に時間掛ったしね」
「恵さん、裏庭に運ぶのを手伝って下さい」
「OK」
そう言うと二人で裏庭まで運び、小さい燻製キットも無論無駄なく使いながらこれからは燻製作りも楽しめそうだ。
大きいのを家族が買ってくれたのは良いが、開けるのは骨が折れそうだ。
「これは明日が楽しみですね」
「燻製はその日のうちに作っちゃうの?」
「必要な物を買い出しに行かねばならないので、土日を使って作りますか。月曜からGWで丁度キャンプですし幾つか持って行きましょう」
「買い出しは付き合うからさ、燻製チーズ作ってよ」
「良いですよ」
「やったね!」
こうして、また我の趣味の小さな燻製キットから大きな燻製キットが加わり、料理を楽しむ事が出来るようになったのは言う間でもない。
===================
久しぶりの投稿です。
今後チマチマと更新スタートさせますので応援よろしくお願いします(`・ω・´)ゞ
お陰でルルリアがいる間は止めることなく魔法使いに笑顔で殺気を向けていた。
現段階において、我らがルルリア、もとい、教師に勝てる術などは無く、魔法使いは必死に耐えきったのは褒めたい所だ。
「さて、GWまで日が無い訳だが、GWの初日にハーマスキャンプ場にて半日のキャンプを行う。テントの設置の仕方を実地で体験して貰ったりするから忘れないようにね」
「わかりました」
「了解でーす」
「食事は作れる人が作った方が良いんだけど、キャンプ飯が作れる人が居たら作ってね」
「お、なら祐一郎の飯がまた食べれるな!」
「アキラ……キャンプ飯なんて初めての体験ですよ? それに材料だって何が来るかわからないんですから」
「お、東君料理作れる系?」
「祐一郎の料理ってめっちゃ美味いんですよ!」
「期待してるよ!!」
「俺達料理駄目だったから!!」
「失敗しても責任は取りませんからね? 宜しいですね?」
「「「「はーい!」」」」
こうして、キャンプご飯について我は色々調べる事になりそうだ。
まだ時間はあるとはいえ、簡単に作れるものからスタートしたい……。
家で七輪を使って何かを作るのとは訳が違うのだ。
「魔王、簡単な奴からスタートした方がいいよ。調子に乗られても困るし」
「分かってますよ……。最初から難易度の高いものなんて作りません」
「だよね」
「それに、美味しければ文句は出ないでしょう」
「確かに」
こうしてキャンプ飯を調べる事になった訳だが、キャンプ飯と言っても幅広い。
フライパン一つで作れるものから、専用道具が必要な物から沢山ある。
こう、キャンプに来たなって思える物を一品作って持って行きたい。
家の庭で、燻製系でも作るべきだろうか……。
安く買う事が出来た燻製チーズなどを作るキットがあり、我は雨のない日や風のない日にチマチマ作って両親の晩酌にと出している。
今回は多めに作って持って行くのもアリだろう。
燃やすチップは色々あるし、桜の木を使ったチップで焼いて行こう。
香りも良く食べられるだろうからな。
安いササミが高級なササミになるくらいには味が変わるのだから、燻製は侮れない。
そんな事を考えつつ皆の会話の輪に入りつつも、中学生のキャンプ部と言えばそう本格的な物はないそうだ。
入門編のようなことを繰り返す感じらしいが、確かに何時かはソロキャンが出来れば最高だなと思ったものの、勇者や魔法使いはついてくるだろうし、アキラもそうなるとついてくるだろう。
我がソロキャンを楽しむのは随分と先になりそうだ。
せめて高校生くらいにはソロキャンを一度だけ試せればいいなと言う要望だけは伝えておこうと思う。その時はバイクの免許が取れる高校が良い。やはり農業高校か。
「キャンプならさ~」
「どうしました?」
「魔王の駐車場で出来ないの?」
「地面をならさないと駄目なんですよ? 砂利と石の上で寝たいんですか?」
「砂利と石のないとこもあるじゃん」
「流石に父と祖父の許可がいりますよ。中庭でしたらお好きにどうぞ」
「じゃあさ、中庭広いんだし中庭でキャンプしてみない!? そしたら料理も何とかなるかも知れないし!」
「その前に揃えるべきものが多くあります。キャンプ道具でするんですよ? 焚火はどうするんです? 地面を焦がされるのは困ります。アルコールランプやキャンプ用のランプも必要になるしバーナーとかどうするんですか。私たちのお小遣いでは限度があります」
「くう……っ 生きていくには金がかかる!」
「そもそも、キャンプ用品とはそれなりにお金が掛かるものなんですよ」
「確かにっ」
「厳選したとしても万単位で飛びます。それ故に、お金を貯めつつ卒業するまでにあらかたのものを買い集める……と言うのが部長たちのやり方でしょう?」
「むう……確かにそう言ってたなぁ」
「それまでは、学校の部活で行くのは色々揃っているハーマスキャンプ場ですし、私たちも今後はお金を貯めつつキャンプ用品集めて行かないとですね」
「魔王はそれに加えて料理用の物もでしょう?」
「そうですね」
「気が長い話になりそう」
「だから最初からそう言ってるじゃないですか」
そう言いながら自転車で帰る帰り道、確かにそう言うワクワクだって学生には必要なのは分かっているが、つい我は冷静に分析して必要な物を考えてしまう。
燻製を作るあの鉄製のキットすら買うのを躊躇ったと言うのに……今では大活躍だが。
「あーあー……キャンプしたかったなぁ」
「そう落ち込む魔法使いさんの為に、今日は燻製ササミでも差し上げましょうかね」
「やった――!! アレ美味しいんだよね~~!!」
「少しですよ? 小さいのしか買えなかったから作れる量が限られているんですから」
「大きい奴とかって高いの?」
「本格的な物は高いでしょうね。簡易的なものだからこそ2000円くらいで買えましたが、それにチップとか色々選び始めると更に……」
「あ――……美味しいものを作るのにもお金が掛かるんだね。おじ様たちも魔王から貰ってるんだから、少しくらい寄付してくれてもいいのに」
「そうですねぇ……高望みはしませんが、何時かは燻製する為の窯が欲しいですね。そうでなくとも今使っている奴の大きめのが欲しいです」
「うんうん」
「我々の年齢ではサンタさんも来てくれませんからね」
「寂しいねぇ。サタンはいるのに」
「……面白いと思いました?」
「ごめん」
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それを祖父が嬉しそうに受け取っていて、一体何を買ったのだろうかと思いつつ自転車を置き「ただいま帰りました」と伝えると――。
「おお、祐一郎丁度いい所に」
「どうかなさいましたかお爺様」
「家族で話し合ってな。お前にこれをプレゼントしようと思って」
そう言って大きな段ボールと中型の段ボール二つを叩く祖父に首を傾げつつ――。
「何が入っているんです?」
「燻製キットのデカい奴だ」
「「おおおおおおおおお!!」」
「こっちの段ボール二つにはチップが入ってる。お前なんだかんだと料理が好きだからな。俺達ばかり晩酌で貰ってるのも気が引けるから、今後は材料費くらいは出してやろうと言うことになってな」
「それはとても有難いですが」
「なに、爺と父親が晩酌しながら楽しむ為の手伝いだとでも思っておれ」
「では、有難く頂くとしましょう」
「今度、燻製卵も頼みたいのぅ」
「畏まりました。美味しい燻製卵を御作りしましょう」
「はははは! 持つべきは器用な孫じゃな!」
「では、明日にでも組み立ててみましょうかね」
「今日部活に時間掛ったしね」
「恵さん、裏庭に運ぶのを手伝って下さい」
「OK」
そう言うと二人で裏庭まで運び、小さい燻製キットも無論無駄なく使いながらこれからは燻製作りも楽しめそうだ。
大きいのを家族が買ってくれたのは良いが、開けるのは骨が折れそうだ。
「これは明日が楽しみですね」
「燻製はその日のうちに作っちゃうの?」
「必要な物を買い出しに行かねばならないので、土日を使って作りますか。月曜からGWで丁度キャンプですし幾つか持って行きましょう」
「買い出しは付き合うからさ、燻製チーズ作ってよ」
「良いですよ」
「やったね!」
こうして、また我の趣味の小さな燻製キットから大きな燻製キットが加わり、料理を楽しむ事が出来るようになったのは言う間でもない。
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