31 / 107
第一章 魔王様、少年期をお過ごしになる
29 魔王様、チョコレートに細工されてしまわれる
しおりを挟む
バレンタイン当日。
三人で教室に入ると、女子達がチラチラと我たちを見ていたので首を傾げた。
クスクス笑う者もいるが、一体何事かと思い各自ランドセルを机に置くと、引き出しの中から幾つものチョコが出てきた。
名前は書いてないが、既製品から手作りから色々入っている。
ふむ、これが世に言うバレンタイン……クラスの男子からの視線が殺気立っている。
「オレの引き出しにチョコ入ってる――!!」
そう叫んだのはアキラだ。
流石天然アキラ、チョコを掲げると男子が駆け寄って行った。
しかし名前が書いていないし誰が送ったのかわからないチョコレート。
魔法使いはどうかと思ってみてみると、魔法使いもチョコレートが入っていたらしく、既製品とそうでないものを選り分けていた。
「恵さんも凄いですね」
「手作りチョコはいらないんだけどな。それに誰が送ったのかもわからないチョコって怖いよね」
そう言うと魔法使いは鞄に入れていたビニール袋に、手作りチョコをまるでゴミのようにチョコを入れ込んだ。
すると――。
「恵くんひど――い!」
「女の子からのチョコをそんな風に扱うなんて~!」
そう大声を上げたのは魔法使いの事を気に入らない女子達だ。
クラスの皆もその声に反応したようで、何事かと見つめている。
「だってさ~? 誰がくれたチョコか解らないし、どうしようもないよね?」
「だからって酷くなーい?」
「ね――!」
「じゃあお詫びにコレあげる。ボク手作りチョコは苦手なんだ」
そう言うと手作りチョコだけを選別した袋を掲げ、文句を言う女子に突き出す魔法使いに、女子はざわついた。
「それに、ボクはチョコが欲しいなんてクラスの女子には言ってないよね?」
「そうだけど、女の子の気持ちを踏み躙るなんて最低!」
「それ、女子の意見であって貰う側の意見じゃないよね?」
「女の子の気持ちをわかってあげないなんて恵くん最低だよ!!」
「うん、最低で良いんだ。ボクは君達からのチョコは一切いらない。理由が知りたい?」
優しく微笑んで残酷な事を口にする。
最早女子は口をパクパクとさせて怒り心頭といったところだろう。
「じゃあ教えてあげる、コレな~んだ?」
そう言ってポケットから取り出したのは……可愛い絵柄の紙だ。
女子もソレが出てくるとは思わなかったのだろう、ビクッと動くと魔法使いは中を読み上げた。
「生意気なクソ恵を女子でいじめよう! 参加者はここに名前を書いてね! って書いてあるね」
「マジかよ!!」
「オレにもみせて!!」
魔法使いの言葉に男子は駆け寄り、その紙に書かれている女子の名を呼んでいく。
「こんなのが出回ってるのに、何が混入されてるかもわからない手作りチョコなんて貰えるはず無いじゃない? 男子どう思う~?」
「無理無理」
「女子最低だな!!」
「これ、先生に渡そうぜ!」
「チョコも先生に渡そうぜ!!」
こうなってしまうと、首謀者の女子も名前を書いた女子も顔面蒼白だ。
そんな彼女達にニッコリと微笑む魔法使いは首謀者の女子に歩み寄ると、紙をちらつかせて口にする。
「もっと隠れてやらなきゃ駄目だよ、証拠まで残して詰めが甘いね」
「――!」
「ボクの見た目が気に入らないとか言うのは解るんだけどさ~? 自分がボクよりブスだからって集団でいじめようって考え、浅はかだと思うよ? あ、浅はかって意味わかる? 君は学が無さそうだからな」
クスクス笑う魔法使いに女子は次第に泣き始めてしまった。
「泣けば反省したとでも言いたいの? それとも自分は弱い立場だって言いたいの? 本当、気持ち悪い女」
「うっ……ひっくっ」
「でも証拠があるからこれは先生に渡しておくね? きっとご両親にも連絡がいくよ? 家でなんて言われるだろうね、ボク楽しみだなぁ!」
名前を書いた数名の女子達は涙し、始業のチャイムがなる前にやってきた担任に我も含めて事情を説明して証拠の紙とチョコレートを手渡すと、女子達は別の教室に連れて行かれ自習になった。
我とアキラも、貰ったチョコを先生に渡すことになったが特に気にしては居ない。
結果、彼女達が作った手作りチョコにはチョークの粉が入っていたらしい。
女子の一人が自供したそうだ。
我とアキラの分にも入っていたらしく、学校でチョコを持ってくるのは禁止となった。
当たり前の処遇ではあるが、一部の女子達は今回の首謀者含め名前を書いて参加した女子を良くは思わず、かといって今のところ目立ついじめはしていないようだ。
そしてクラスの男子からは「女子ヤベェ」と囁かれ、女子と男子は少し距離が置かれた。
これも致し方ない事だろう。
「知りもしない相手からの既製品のチョコなら貰うけどね」
「知りもしないって……同じクラスの女子じゃん」
「ボクにとって小雪以外の女はその辺の石ころと一緒だよ」
呆れたように口にする魔法使いにアキラは溜息を吐き、我は小さく溜息を吐く。
魔法使いの勇者への気持ちがどれほど根深いか知っているからだ。
「小雪が将来どんな男性を選ぶかによりますが、恵さんを選ばなくとも応援はしたいですね」
「祐一郎、それはボクを敵に回すってことだよ?」
「回してでも守りたい妹と言うのは存在するのですよ」
そう言ってアキラをチラッと見ると、アキラは少しだけビクッとしたが顔を背けた。
――解りやすい。
だが本人はまだ気がついて無いのだろう、今後を見守りたいところだ。
「さて、アキラも学校が終わったら寺に来ませんか? 小雪がチョコを手渡したいそうで」
「あ、なら行こうかな」
「恵さんの分も用意してあるのはご存知ですよね?」
「もちろん、ボクの為に一生懸命チョコを作る姿をみてあるからね」
「では三人で帰りましょう」
こうして三人で寺に帰り、出迎えた勇者は最初に魔法使いにチョコをポイッと手渡し、感動している間にアキラにチョコを手渡していた。
アキラも嬉しそうにチョコを開けて食べて「美味しい!」と言っていたし、勇者もその反応に喜んでいたし、我も手作りチョコを皆に配り夜は聖女と共に過ごす。
「祐ちゃんのチョコ美味しい――!」
「心寿のチョコも美味しいです」
聖女も我に手作りチョコを作ってきてくれた。
今年はハートのチョコか……感極まりそうだったが一口サイズで食べれるように作ってくれている辺り聖女の気遣いを感じる。
「やはり、本命チョコは良いものですね。私は毎年貴女には本命チョコしか渡したことありませんが」
この言葉に顔を真っ赤に染める聖女、何とも初心な奴だと思ったが……この初心な聖女が来月には卒業してしまう。
それを思うと少し溜息が出てしまったのだ。
「どうしたの?」
「いえ、貴女が来月には卒業してしまうので……」
「寂しい?」
「ええ、とても寂しいです」
そう告げると聖女は我を抱きしめてくれた。
――我の世界には聖女がいないと始まらない。
――我の生きる意味は聖女にある。
――他のモノたちはオマケに過ぎない。
そうは思っても、寺の息子として徹底した教えの中で生きると……なんと欲にまみれた考えなのだと心のどこかで我の考えを拒否するものがいる。
魔王としての考えが、僧侶として異世界で生きる我を叱責するのだ。
――このままの考えでは駄目だと。
「私が卒業したら、祐ちゃんに話があるの」
「?」
「私もまだ考えを纏めてるところだから、その時を待ってね」
「ええ、解りました」
そう告げると聖女は少しだけ困ったように笑った。
そして我の頭を撫でると額に口付けし、その日は帰ってしまった。
一体なんの話があると言うのだろうか?
結婚するのがイヤだと言う雰囲気ではない、きっと深い考えがあるのだろうと思い母屋に帰ったバレンタインの日の事。
三人で教室に入ると、女子達がチラチラと我たちを見ていたので首を傾げた。
クスクス笑う者もいるが、一体何事かと思い各自ランドセルを机に置くと、引き出しの中から幾つものチョコが出てきた。
名前は書いてないが、既製品から手作りから色々入っている。
ふむ、これが世に言うバレンタイン……クラスの男子からの視線が殺気立っている。
「オレの引き出しにチョコ入ってる――!!」
そう叫んだのはアキラだ。
流石天然アキラ、チョコを掲げると男子が駆け寄って行った。
しかし名前が書いていないし誰が送ったのかわからないチョコレート。
魔法使いはどうかと思ってみてみると、魔法使いもチョコレートが入っていたらしく、既製品とそうでないものを選り分けていた。
「恵さんも凄いですね」
「手作りチョコはいらないんだけどな。それに誰が送ったのかもわからないチョコって怖いよね」
そう言うと魔法使いは鞄に入れていたビニール袋に、手作りチョコをまるでゴミのようにチョコを入れ込んだ。
すると――。
「恵くんひど――い!」
「女の子からのチョコをそんな風に扱うなんて~!」
そう大声を上げたのは魔法使いの事を気に入らない女子達だ。
クラスの皆もその声に反応したようで、何事かと見つめている。
「だってさ~? 誰がくれたチョコか解らないし、どうしようもないよね?」
「だからって酷くなーい?」
「ね――!」
「じゃあお詫びにコレあげる。ボク手作りチョコは苦手なんだ」
そう言うと手作りチョコだけを選別した袋を掲げ、文句を言う女子に突き出す魔法使いに、女子はざわついた。
「それに、ボクはチョコが欲しいなんてクラスの女子には言ってないよね?」
「そうだけど、女の子の気持ちを踏み躙るなんて最低!」
「それ、女子の意見であって貰う側の意見じゃないよね?」
「女の子の気持ちをわかってあげないなんて恵くん最低だよ!!」
「うん、最低で良いんだ。ボクは君達からのチョコは一切いらない。理由が知りたい?」
優しく微笑んで残酷な事を口にする。
最早女子は口をパクパクとさせて怒り心頭といったところだろう。
「じゃあ教えてあげる、コレな~んだ?」
そう言ってポケットから取り出したのは……可愛い絵柄の紙だ。
女子もソレが出てくるとは思わなかったのだろう、ビクッと動くと魔法使いは中を読み上げた。
「生意気なクソ恵を女子でいじめよう! 参加者はここに名前を書いてね! って書いてあるね」
「マジかよ!!」
「オレにもみせて!!」
魔法使いの言葉に男子は駆け寄り、その紙に書かれている女子の名を呼んでいく。
「こんなのが出回ってるのに、何が混入されてるかもわからない手作りチョコなんて貰えるはず無いじゃない? 男子どう思う~?」
「無理無理」
「女子最低だな!!」
「これ、先生に渡そうぜ!」
「チョコも先生に渡そうぜ!!」
こうなってしまうと、首謀者の女子も名前を書いた女子も顔面蒼白だ。
そんな彼女達にニッコリと微笑む魔法使いは首謀者の女子に歩み寄ると、紙をちらつかせて口にする。
「もっと隠れてやらなきゃ駄目だよ、証拠まで残して詰めが甘いね」
「――!」
「ボクの見た目が気に入らないとか言うのは解るんだけどさ~? 自分がボクよりブスだからって集団でいじめようって考え、浅はかだと思うよ? あ、浅はかって意味わかる? 君は学が無さそうだからな」
クスクス笑う魔法使いに女子は次第に泣き始めてしまった。
「泣けば反省したとでも言いたいの? それとも自分は弱い立場だって言いたいの? 本当、気持ち悪い女」
「うっ……ひっくっ」
「でも証拠があるからこれは先生に渡しておくね? きっとご両親にも連絡がいくよ? 家でなんて言われるだろうね、ボク楽しみだなぁ!」
名前を書いた数名の女子達は涙し、始業のチャイムがなる前にやってきた担任に我も含めて事情を説明して証拠の紙とチョコレートを手渡すと、女子達は別の教室に連れて行かれ自習になった。
我とアキラも、貰ったチョコを先生に渡すことになったが特に気にしては居ない。
結果、彼女達が作った手作りチョコにはチョークの粉が入っていたらしい。
女子の一人が自供したそうだ。
我とアキラの分にも入っていたらしく、学校でチョコを持ってくるのは禁止となった。
当たり前の処遇ではあるが、一部の女子達は今回の首謀者含め名前を書いて参加した女子を良くは思わず、かといって今のところ目立ついじめはしていないようだ。
そしてクラスの男子からは「女子ヤベェ」と囁かれ、女子と男子は少し距離が置かれた。
これも致し方ない事だろう。
「知りもしない相手からの既製品のチョコなら貰うけどね」
「知りもしないって……同じクラスの女子じゃん」
「ボクにとって小雪以外の女はその辺の石ころと一緒だよ」
呆れたように口にする魔法使いにアキラは溜息を吐き、我は小さく溜息を吐く。
魔法使いの勇者への気持ちがどれほど根深いか知っているからだ。
「小雪が将来どんな男性を選ぶかによりますが、恵さんを選ばなくとも応援はしたいですね」
「祐一郎、それはボクを敵に回すってことだよ?」
「回してでも守りたい妹と言うのは存在するのですよ」
そう言ってアキラをチラッと見ると、アキラは少しだけビクッとしたが顔を背けた。
――解りやすい。
だが本人はまだ気がついて無いのだろう、今後を見守りたいところだ。
「さて、アキラも学校が終わったら寺に来ませんか? 小雪がチョコを手渡したいそうで」
「あ、なら行こうかな」
「恵さんの分も用意してあるのはご存知ですよね?」
「もちろん、ボクの為に一生懸命チョコを作る姿をみてあるからね」
「では三人で帰りましょう」
こうして三人で寺に帰り、出迎えた勇者は最初に魔法使いにチョコをポイッと手渡し、感動している間にアキラにチョコを手渡していた。
アキラも嬉しそうにチョコを開けて食べて「美味しい!」と言っていたし、勇者もその反応に喜んでいたし、我も手作りチョコを皆に配り夜は聖女と共に過ごす。
「祐ちゃんのチョコ美味しい――!」
「心寿のチョコも美味しいです」
聖女も我に手作りチョコを作ってきてくれた。
今年はハートのチョコか……感極まりそうだったが一口サイズで食べれるように作ってくれている辺り聖女の気遣いを感じる。
「やはり、本命チョコは良いものですね。私は毎年貴女には本命チョコしか渡したことありませんが」
この言葉に顔を真っ赤に染める聖女、何とも初心な奴だと思ったが……この初心な聖女が来月には卒業してしまう。
それを思うと少し溜息が出てしまったのだ。
「どうしたの?」
「いえ、貴女が来月には卒業してしまうので……」
「寂しい?」
「ええ、とても寂しいです」
そう告げると聖女は我を抱きしめてくれた。
――我の世界には聖女がいないと始まらない。
――我の生きる意味は聖女にある。
――他のモノたちはオマケに過ぎない。
そうは思っても、寺の息子として徹底した教えの中で生きると……なんと欲にまみれた考えなのだと心のどこかで我の考えを拒否するものがいる。
魔王としての考えが、僧侶として異世界で生きる我を叱責するのだ。
――このままの考えでは駄目だと。
「私が卒業したら、祐ちゃんに話があるの」
「?」
「私もまだ考えを纏めてるところだから、その時を待ってね」
「ええ、解りました」
そう告げると聖女は少しだけ困ったように笑った。
そして我の頭を撫でると額に口付けし、その日は帰ってしまった。
一体なんの話があると言うのだろうか?
結婚するのがイヤだと言う雰囲気ではない、きっと深い考えがあるのだろうと思い母屋に帰ったバレンタインの日の事。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
“元“悪役令嬢は二度目の人生で無双します(“元“悪役令嬢は自由な生活を夢見てます)
翡翠由
ファンタジー
ある公爵令嬢は処刑台にかけられていた。
悪役令嬢と、周囲から呼ばれていた彼女の死を悲しむものは誰もいなく、ついには愛していた殿下にも裏切られる。
そして目が覚めると、なぜか前世の私(赤ん坊)に戻ってしまっていた……。
「また、処刑台送りは嫌だ!」
自由な生活を手に入れたい私は、処刑されかけても逃げ延びれるように三歳から自主トレを始めるのだが……。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる