62 / 73
第四章 これからも世紀末覇者で心乙女な君と一緒に!
第63話 【古代人設定】をスンナリ受け入れて事実にする叔父と、そして一時の別れ
しおりを挟む
俺が古代人設定であることを思い出した時は既に遅し。
ムギーラ王は僕とアツシ叔父さんを見てこう切り出した。
「カズマ殿から古代人だと聞いております。神々の島は古代文明が発達しているのでしょうか?」
そう切り出したムギーラ王。
俺がハッとした時には遅かったが、アツシ叔父さんは動揺することなく「間違いなく古代人ですね」と口にする。
「とは言っても、滅びゆく古代を捨ててこちらにきている訳ですが」
「滅びゆく古代を捨てて……」
「カズマは両親の事がある。だからこそ、古代を捨てきれないのでしょう」
「なるほど」
「古代文明に興味がおありなら、お見せできますよ。神々の島への道を一度だけ作りましょう」
思わぬ言葉に僕も驚いたがムギーラ王もダリュシアーンも驚き、マギラーニ宰相も驚いたが、「是非に」と伝えると何もない壁に扉を作り上げた。
その能力も桁違いな訳だが、ドアを開けるとムギーラ王、ダリュシアーン、マギラーニ宰相、そして僕も一緒に行く事となった。
「繋がって居る場所はジュノリス大国の俺の作ったリゾートですが」
「聞いたことありませんな」
「まぁ、夢のある場所ですよ。少しなら案内します」
そう言って中に消えていくと、僕も中に入り、次々意を決して入ってきたようだ。
目の前に広がる風景は日本の家の中と左程変わらず……呆然としてしまう。
「叔父さんコレ……」
「後でカズマの家にも作ってやろうか?」
「うん」
「ほおお……ここは?」
「ここは王族、俺の家族がリゾート地に来たら住んでる家ですね。まずは家の中をどうぞ見て回ってください」
そう言うと三人は驚きの声を上げつつ「このコンロ魔石が使われておりませんぞ!」や「この白い箱は涼しい上に物が腐っておりません!」等、冷蔵庫を見て驚いたりしていた。
お風呂でも感嘆な声が上がり、あらゆる場所で驚きの声が上がりつつも、一通り見たムギーラ王たちを連れて外に出る。
そこは――まさに日本。
ムギーラ王たちは固まり、呆然としている。
車こそは走ってはいないが、道路は整備され店は近代的だ。
「軽く歩いてから戻りましょうか?」
「いや……ワシは足が動かん」
「俺もです……」
「はわわ」
「ははは! これで、俺とカズマが古代人と言うのが解ったでしょうか?」
「「「確かに」」」
こうして陛下たちと一緒に何とか歩いて貰って部屋に入り、ドアからムギーラ王国に入ると「あれが古代文明……」と口にして黙り込んだ。
扉を消したアツシ叔父さんは「古代文明もどきですがね」と口にしたが、ムギーラ王たちの耳に入ったかは分からない。
「確かに……古代人なのですな」
「ええ、その通りです」
「カズマ殿の言葉を疑っていた訳では無いが、実際目にすると……」
「俺はカズマの家に拠点の入り口を作ったので、何時でもお忍びでカズマに会いに来れますけどね。可愛い甥っ子とは仲良くしたい」
「是非、このムギーラ王国とも親しくしていただきたいものですなぁ……」
「そうですね。聞けばカズマが相談役だとか。この子はとても聡明だ。俺は特殊なスキルがある為にあのように古代文明もどきを作れるが、カズマにはそのスキルはない。ただ、国をよりよい未来へと繋げるスキルはある。それをどうぞ、うまく生かしてムギーラ王国が発展するのを祈っております」
そうアツシ叔父さんが伝えると、三人は強く頷き「カズマ殿、よろしく頼む」と深々と頭を下げた。
「僕に出来る事を少しずつ……ですが」
「という事は、マリリンの子、マリシアは古代人の子という事に」
「そうなりますね」
「俺も子沢山で、子供たちは神々の島にある四季の国の王家に嫁いだり婿に行ったりしているが、とても大事にされている。カズマも負けじと子沢山になるだろうな」
「そうですね。とはいっても、子供たちには自由に恋愛して貰って愛する人と結婚して欲しいと願ってますが」
「婚約はなぁ……色々面倒だからな」
そうしみじみと伝えると、アツシ叔父さんもまた「一夫一婦なのか」と聞かれ、無論YESだと答えていた。
「妻も古代人なんですよ」
「「「おおおおおお」」」
「なので、俺達の子供は生粋の古代人となりますね」
「それはまた凄い……」
「カズマもたまには奥さんと子供連れてジュノリス大国にきて、ゆっくりするといい」
「ありがとう叔父さん」
「あの家と同じのを作ってやろうか?」
「うん、是非お願いしたい」
「分かった。一室を後で貸してくれ。俺もくつろぎに行きたいしな」
「はい」
この話のお陰で、後々アツシ叔父さんに会いにムギーラ王とダリュシアーンが度々来るようになるのだけれど、何せレディー・マッスルのリーダーの家ともあれば暗殺等出来るはずもなく、道中の行き帰りだけ気をつければいいという不思議な状況になって行くのだけれど、それはまだ先の話で――。
「そいえば、砂糖などが足りていないと聞いていますが、宜しかったらシュノベザール王国と取引しては? シュノベザール王国でしか手に入らない甘味とは、中々魅力的ですよ」
「おおお、それは是非お願いしたい」
「では、弟に手紙を出しておきましょう。ですが運ぶのが大変ですね」
「そこは専用の扉を特別につけて差し上げます」
「有難い……。是非お願いしたい」
こうして、シュノベザール王国との交易も今後は盛んになりそうだ。
ホッと安堵すると、アツシ叔父さんに頭を撫でられ、「良い国だな」と言われ笑顔になれた。
――その後、厨房近くの部屋にシュノベザール王国との扉が出来て、会談する時は手紙のやり取りをしてから中に入るという約束の元、扉には王とそれに準ずるダリュシアーンとマギラーニ宰相が入れる設定にしておいたようだ。
それなら安全だろう。
「これから各国々と仲良くしていきたいものです」
「ええ、是非我々とも仲良くしていただきたい」
「ええ、是非に」
こうして会談は終わり、一端アツシ叔父さんとシュライを連れて家路に帰ると、赤の扉がジュノリス大国。青の扉が僕専用とまではいかないが、あちらの世界の家の中が作られ、ソファーや家具と言ったものは叔父さんのスキルである『ネットスーパー』で全て賄い、とても広々とした空間が出来た。
しかも二階建てで二階には部屋が沢山ある。
「ここでも子育てしやすいようにな」
「助かります」
「欲しいのあったら言えよ。ネットスーパーで色々取り揃えてやるから」
「有難いけど、甘えすぎだよ」
「親孝行出来なかったんだ。叔父らしく頼りにして欲しいな」
「ふふ、分かった」
こうして幾つものあちらの高級御菓子なども用意され、適度に来ては補充してくれることになった。
有難い。
「じゃあ、後は手紙でやり取りしつつ」
「うん、何時でも遊びに来てね」
「ああ」
「宝石の国ダイヤの私の店とも繋げて欲しかったなぁ」
「ついでだし、シュノベザール王国とダイヤの国のガーネットの店とも繋げておくか。所謂古代人の集会って事で」
「あはははは! それはいいね」
「専用の部屋もあるんだ。そこも作っておくよ」
こうしてダイヤの国と、シュノベザール王国への扉も出来て、ますます楽しみが増えた。
「今度店に買い物に行きますね」
「ええ、是非観光もして欲しいわ」
「シュノベザール王国にも是非観光に」
「ありがとうございます」
そう言うと三人はそれぞれ帰っていったが、最後に父と母と握手を交わして帰っていったアツシ叔父さんは、どこか晴れ晴れとしていた。
そんな大変な事態も終わった頃、実は別の場所では違う問題が発生していたのだ。
それは――ジャックさんとマイケルさんにある。
じつは二人には……。
ムギーラ王は僕とアツシ叔父さんを見てこう切り出した。
「カズマ殿から古代人だと聞いております。神々の島は古代文明が発達しているのでしょうか?」
そう切り出したムギーラ王。
俺がハッとした時には遅かったが、アツシ叔父さんは動揺することなく「間違いなく古代人ですね」と口にする。
「とは言っても、滅びゆく古代を捨ててこちらにきている訳ですが」
「滅びゆく古代を捨てて……」
「カズマは両親の事がある。だからこそ、古代を捨てきれないのでしょう」
「なるほど」
「古代文明に興味がおありなら、お見せできますよ。神々の島への道を一度だけ作りましょう」
思わぬ言葉に僕も驚いたがムギーラ王もダリュシアーンも驚き、マギラーニ宰相も驚いたが、「是非に」と伝えると何もない壁に扉を作り上げた。
その能力も桁違いな訳だが、ドアを開けるとムギーラ王、ダリュシアーン、マギラーニ宰相、そして僕も一緒に行く事となった。
「繋がって居る場所はジュノリス大国の俺の作ったリゾートですが」
「聞いたことありませんな」
「まぁ、夢のある場所ですよ。少しなら案内します」
そう言って中に消えていくと、僕も中に入り、次々意を決して入ってきたようだ。
目の前に広がる風景は日本の家の中と左程変わらず……呆然としてしまう。
「叔父さんコレ……」
「後でカズマの家にも作ってやろうか?」
「うん」
「ほおお……ここは?」
「ここは王族、俺の家族がリゾート地に来たら住んでる家ですね。まずは家の中をどうぞ見て回ってください」
そう言うと三人は驚きの声を上げつつ「このコンロ魔石が使われておりませんぞ!」や「この白い箱は涼しい上に物が腐っておりません!」等、冷蔵庫を見て驚いたりしていた。
お風呂でも感嘆な声が上がり、あらゆる場所で驚きの声が上がりつつも、一通り見たムギーラ王たちを連れて外に出る。
そこは――まさに日本。
ムギーラ王たちは固まり、呆然としている。
車こそは走ってはいないが、道路は整備され店は近代的だ。
「軽く歩いてから戻りましょうか?」
「いや……ワシは足が動かん」
「俺もです……」
「はわわ」
「ははは! これで、俺とカズマが古代人と言うのが解ったでしょうか?」
「「「確かに」」」
こうして陛下たちと一緒に何とか歩いて貰って部屋に入り、ドアからムギーラ王国に入ると「あれが古代文明……」と口にして黙り込んだ。
扉を消したアツシ叔父さんは「古代文明もどきですがね」と口にしたが、ムギーラ王たちの耳に入ったかは分からない。
「確かに……古代人なのですな」
「ええ、その通りです」
「カズマ殿の言葉を疑っていた訳では無いが、実際目にすると……」
「俺はカズマの家に拠点の入り口を作ったので、何時でもお忍びでカズマに会いに来れますけどね。可愛い甥っ子とは仲良くしたい」
「是非、このムギーラ王国とも親しくしていただきたいものですなぁ……」
「そうですね。聞けばカズマが相談役だとか。この子はとても聡明だ。俺は特殊なスキルがある為にあのように古代文明もどきを作れるが、カズマにはそのスキルはない。ただ、国をよりよい未来へと繋げるスキルはある。それをどうぞ、うまく生かしてムギーラ王国が発展するのを祈っております」
そうアツシ叔父さんが伝えると、三人は強く頷き「カズマ殿、よろしく頼む」と深々と頭を下げた。
「僕に出来る事を少しずつ……ですが」
「という事は、マリリンの子、マリシアは古代人の子という事に」
「そうなりますね」
「俺も子沢山で、子供たちは神々の島にある四季の国の王家に嫁いだり婿に行ったりしているが、とても大事にされている。カズマも負けじと子沢山になるだろうな」
「そうですね。とはいっても、子供たちには自由に恋愛して貰って愛する人と結婚して欲しいと願ってますが」
「婚約はなぁ……色々面倒だからな」
そうしみじみと伝えると、アツシ叔父さんもまた「一夫一婦なのか」と聞かれ、無論YESだと答えていた。
「妻も古代人なんですよ」
「「「おおおおおお」」」
「なので、俺達の子供は生粋の古代人となりますね」
「それはまた凄い……」
「カズマもたまには奥さんと子供連れてジュノリス大国にきて、ゆっくりするといい」
「ありがとう叔父さん」
「あの家と同じのを作ってやろうか?」
「うん、是非お願いしたい」
「分かった。一室を後で貸してくれ。俺もくつろぎに行きたいしな」
「はい」
この話のお陰で、後々アツシ叔父さんに会いにムギーラ王とダリュシアーンが度々来るようになるのだけれど、何せレディー・マッスルのリーダーの家ともあれば暗殺等出来るはずもなく、道中の行き帰りだけ気をつければいいという不思議な状況になって行くのだけれど、それはまだ先の話で――。
「そいえば、砂糖などが足りていないと聞いていますが、宜しかったらシュノベザール王国と取引しては? シュノベザール王国でしか手に入らない甘味とは、中々魅力的ですよ」
「おおお、それは是非お願いしたい」
「では、弟に手紙を出しておきましょう。ですが運ぶのが大変ですね」
「そこは専用の扉を特別につけて差し上げます」
「有難い……。是非お願いしたい」
こうして、シュノベザール王国との交易も今後は盛んになりそうだ。
ホッと安堵すると、アツシ叔父さんに頭を撫でられ、「良い国だな」と言われ笑顔になれた。
――その後、厨房近くの部屋にシュノベザール王国との扉が出来て、会談する時は手紙のやり取りをしてから中に入るという約束の元、扉には王とそれに準ずるダリュシアーンとマギラーニ宰相が入れる設定にしておいたようだ。
それなら安全だろう。
「これから各国々と仲良くしていきたいものです」
「ええ、是非我々とも仲良くしていただきたい」
「ええ、是非に」
こうして会談は終わり、一端アツシ叔父さんとシュライを連れて家路に帰ると、赤の扉がジュノリス大国。青の扉が僕専用とまではいかないが、あちらの世界の家の中が作られ、ソファーや家具と言ったものは叔父さんのスキルである『ネットスーパー』で全て賄い、とても広々とした空間が出来た。
しかも二階建てで二階には部屋が沢山ある。
「ここでも子育てしやすいようにな」
「助かります」
「欲しいのあったら言えよ。ネットスーパーで色々取り揃えてやるから」
「有難いけど、甘えすぎだよ」
「親孝行出来なかったんだ。叔父らしく頼りにして欲しいな」
「ふふ、分かった」
こうして幾つものあちらの高級御菓子なども用意され、適度に来ては補充してくれることになった。
有難い。
「じゃあ、後は手紙でやり取りしつつ」
「うん、何時でも遊びに来てね」
「ああ」
「宝石の国ダイヤの私の店とも繋げて欲しかったなぁ」
「ついでだし、シュノベザール王国とダイヤの国のガーネットの店とも繋げておくか。所謂古代人の集会って事で」
「あはははは! それはいいね」
「専用の部屋もあるんだ。そこも作っておくよ」
こうしてダイヤの国と、シュノベザール王国への扉も出来て、ますます楽しみが増えた。
「今度店に買い物に行きますね」
「ええ、是非観光もして欲しいわ」
「シュノベザール王国にも是非観光に」
「ありがとうございます」
そう言うと三人はそれぞれ帰っていったが、最後に父と母と握手を交わして帰っていったアツシ叔父さんは、どこか晴れ晴れとしていた。
そんな大変な事態も終わった頃、実は別の場所では違う問題が発生していたのだ。
それは――ジャックさんとマイケルさんにある。
じつは二人には……。
36
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

【完結】人生で一番幸せになる日 ~『災い』だと虐げられた少女は、嫁ぎ先で冷血公爵様から溺愛されて強くなる~
八重
恋愛
【全32話+番外編】
「過去を、後ろを見るのはやめます。今を、そして私を大切に思ってくださっている皆さんのことを思いたい!」
伯爵家の長女シャルロッテ・ヴェーデルは、「生まれると災いをもたらす」と一族で信じられている『金色の目』を持つ少女。生まれたその日から、屋敷には入れてもらえず、父、母、妹にも虐げられて、一人ボロボロの「離れ」で暮らす。
ある日、シャルロッテに『冷血公爵』として知られるエルヴィン・アイヒベルク公爵から、なぜか婚約の申し込みがくる。家族は「災い」であるシャルロッテを追い出すのにちょうどいい口実ができたと、彼女を18歳の誕生日に嫁がせた。
しかし、『冷血公爵』とは裏腹なエルヴィンの優しく愛情深い素顔と婚約の理由を知り、シャルロッテは彼に恩返しするため努力していく。
そして、一族の中で信じられている『金色の目』の話には、実は続きがあって……。
マナーも愛も知らないシャルロッテが「夫のために役に立ちたい!」と努力を重ねて、幸せを掴むお話。
※引き下げにより、書籍版1、2巻の内容を一部改稿して投稿しております
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?


【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。


異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる