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第二章 新天地、ムギーラ王国にて!!
第36話 ナシュランの焦りと、思わぬカズマの発言と
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――ナシュランside――
俺は内心慌てていた。
カズマの言っている言葉の半分も全く理解できなかったのだ。
あらゆる王族としての知識を蓄えてきたというのに、その俺が全く歯が立たない事に呆然とした挙句、カズマの出した草案は、国を更に豊かにし、捨てるものはなく、また脱穀機と呼ばれるナニカは、国の輸出物として大いに国を発展させるだろうと言う、余りにも夢物語のように思えた。
信じられなかった。
それだけの知識を持ちながら、自分の国を持とうとはせず、ムギーラ王国の為に尽くそうするカズマに感動と同時に恐怖すら覚えた。
カズマはこのムギーラ王国をどうしていくつもりなのだろうか……。
カズマ亡き後のムギーラ王国はどうなってしまうのだろうか……。
それは、後退の一途をたどるだろう。
それは、国が傾き終わりを告げる鐘が鳴るだろう。
それは、誰が王であっても国は亡ぶのだろう。
それだけは不味い。
カズマをそのままにしておけない。
カズマに頼りきりの今では必ずいずれ終わりが来る。
ならどうすればいいか?
此れ以上被害が出る前に、カズマを亡き者にするしかない。
ムギーラ王国の為だ。
そして、カズマの出した案を我が物とするのだ。
無論出来ればだが……。
「カズマ殿は、どこでその様な知識を得てくるのです?」
「それは秘密です」
「カズマは秘密の多い男なんだ」
「だが、何かしら本なりなんなりないと出てくる知識ではないでしょう?」
やけっぱちでアリもしない言葉を継げると、カズマは暫く考え込み「ヒントになる本は持っていますね」と口にした。
「ただ、これらのアイテムは古代文明の時代には当たり前にあったものなんですよ」
「「「古代文明!?」」」
「あの、魔石等使わずに物が動いていたという時代にか!」
「そうですね」
「その様な国宝の本があるというのですか!?」
ダリュシアーンが焦るのも無理はない。
古代文明の本等、最早失われた技術の集大成!
誰もが欲しがる国宝となりえるものだからだ!!
「ここだけの話、僕は古代から来ているんです」
「「「なっ!!」」」
「僕のいた時代では、魔石等使っておりません。台所では炎の魔石も使わず調理ができますし、風呂も魔石がなくともお湯が出る。そんな世界からやってきました」
「本当なのかマリリン!!」
ムギーラ王がそう聞くのも無理はない。
だが、マリリンは「事実そうだな」と告げると、カズマは古代人である事が判明した。
それならば、それならばこれらの知識があるのも頷ける。
だが、どこにそんな古代文明に行ける場所があるというのだろうか?
「古代文明の僕のいた世界に行けるのは、実はマリリンだけなんですよ」
「そうなのかマリリン」
「うむ、兄ジャックやマイケルも試しましたが、入る事は不可能だったな」
「なんと……」
思いもよらない言葉にマリリンとカズマを除く全員が言葉を無くしている。
マギラーニ宰相等「古代人……」と呟き腰を抜かしたほどだ。
「僕のいた世界では、昔当たり前にあった物を伝えているだけに過ぎません。その知識を分け与えている……と思って頂ければと思います」
「これは……、なんとお礼を申し上げていいか」
「いえいえ、本当にお気になさらず。僕も調べながらこの国で作れるものを探している最中なのです」
「「「「……」」」」
「この事は、秘密ですよ?」
そう言って人差し指を口に当て「シー」と言うカズマに我々は頷き合った。
――古代人。
それは、文明を発展させていつの間にか消えたと言われる存在。
その古代人がカズマと言うのなら、英雄の称号を持つマリリンしか行けぬというのなら頷ける。
是非欲しい!!!!
古代人の知識が欲しい!!!
そう思ったが、古代人であるカズマがこの国からいなくなる事は何よりも痛手だ。
どうすればカズマに俺を王太子に出来るだけの発言をして貰えるか考えていると――。
「この国で俺を利用しようと思えばいくらでも利用は出来るでしょう。でも俺は知識を安売りなどはしません。それだけは、ゆめゆめお忘れなく」
「!」
「だが、ワシらはその古代人の持つ知識に、何を返していけばいいのやら……」
「僕が求めるのは、国民の生活の安定、国民の生活の向上、衛生面の徹底です。民が富めば国が富む。民ありての国と言うのを忘れてはならない。古代文明はその事を忘れ、今滅びゆく最中なのです」
「「「「!!!」」」」
正に今、古代文明が滅ぼうとしている最中だと知り、俺は呆然とした。
「ですが、直ぐに滅びるという事はないでしょう。持って後100年行けるかどうか」
「そ、そんなにもう時間が残っていないのですか?」
「ええ、まぁそんな所です」
苦笑いを浮かべるカズマに、俺達は呆然としながら古代文明がいかにして滅ぶのかを聞くと、「国民を蔑ろにしたツケですね」と淡々と語り、更に口を開いた。
「国のトップが、大臣達が己の私利私欲の為に国民に重き税を課し、自分たちは国民等二の次だと動き回れば、国は滅びます。まずは国民を安定させることが何よりも重要だというのを何度言っても理解しないのです。自分たちに金が、利権が入りませんからね。まさにナシュラン、貴方のような考えでは国は滅びます」
「は、はい!!」
「ですが、ダリュシアーンのような考えならば、国は傾かず国民も富んで豊かになるでしょう。だからこそ力を少し貸しているだけに過ぎません」
「ありがとうございます」
「何より愛した女性の、唯一無二の妻の故郷。妻と同じように大事にしたいと思うのは当たり前の事でしょう」
その言葉に我々がマリリンを見ると、ムン! と胸を張り覇王の笑みを浮かべた。
なるほど、古代人から見ればマリリンはこの上なく美人に見える……と言う事だろうか?
――実際は違うのかも知れないが、少なくともカズマにとってのマリリンとは、絶世の美女に違いない。
「話は以上です。トップシークレット……ですよ?」
「うむ、我がムギーラ王も宣言する。今聞いたことは死ぬまで墓場まで黙って持っていくように!」
「「「はい!」」」
「古代人カズマよ……ありがとう。我が国を救ってくれるもう一人の英雄だ。いや、救世主だ」
「そう言って頂けると幸いです」
ニッコリと笑うカズマに寄り添うマリリン。
嗚呼、そうか。
出会うべくしてであったのだな……。
古代人のカズマと、ドラゴンの爪すら通さぬ世界最強の英雄マリリン。
古代人カズマを守る為には、それだけの強さが無ければ守れないのだ。
俺はカズマを殺そうとするなど……なんという事を考えていたのだ。
俺はすっかり毒気を抜かれ、王位継承者の資格がなかったことに本当の意味で気が付き、あらゆる憑き物が落ちたような気がした。
嗚呼、俺は何という愚かな事を。
ムギーラ王国を滅ぼそうとしていたのは、俺自身だったのだな……。
「ダリュシアーン様」
「え?」
「これより、我がナシュランは、貴方様に生涯尽くし通すことを宣言致します」
「ナシュラン?」
「ああ……俺は目が覚めたんだ。お前にこそムギーラ王国を導くに相応しい。どうかカズマ様、ダリュシアーン様をお導き下さい」
そう深々と頭を下げると、ムギーラ王も驚いていたがカズマは微笑んで「出来る限りは致します」と口にしてくださった。
今はそれだけで十分だ。
こうして、古代人カズマ様の提案した脱穀機と水車を使った小屋はどうなったかと言うと――。
俺は内心慌てていた。
カズマの言っている言葉の半分も全く理解できなかったのだ。
あらゆる王族としての知識を蓄えてきたというのに、その俺が全く歯が立たない事に呆然とした挙句、カズマの出した草案は、国を更に豊かにし、捨てるものはなく、また脱穀機と呼ばれるナニカは、国の輸出物として大いに国を発展させるだろうと言う、余りにも夢物語のように思えた。
信じられなかった。
それだけの知識を持ちながら、自分の国を持とうとはせず、ムギーラ王国の為に尽くそうするカズマに感動と同時に恐怖すら覚えた。
カズマはこのムギーラ王国をどうしていくつもりなのだろうか……。
カズマ亡き後のムギーラ王国はどうなってしまうのだろうか……。
それは、後退の一途をたどるだろう。
それは、国が傾き終わりを告げる鐘が鳴るだろう。
それは、誰が王であっても国は亡ぶのだろう。
それだけは不味い。
カズマをそのままにしておけない。
カズマに頼りきりの今では必ずいずれ終わりが来る。
ならどうすればいいか?
此れ以上被害が出る前に、カズマを亡き者にするしかない。
ムギーラ王国の為だ。
そして、カズマの出した案を我が物とするのだ。
無論出来ればだが……。
「カズマ殿は、どこでその様な知識を得てくるのです?」
「それは秘密です」
「カズマは秘密の多い男なんだ」
「だが、何かしら本なりなんなりないと出てくる知識ではないでしょう?」
やけっぱちでアリもしない言葉を継げると、カズマは暫く考え込み「ヒントになる本は持っていますね」と口にした。
「ただ、これらのアイテムは古代文明の時代には当たり前にあったものなんですよ」
「「「古代文明!?」」」
「あの、魔石等使わずに物が動いていたという時代にか!」
「そうですね」
「その様な国宝の本があるというのですか!?」
ダリュシアーンが焦るのも無理はない。
古代文明の本等、最早失われた技術の集大成!
誰もが欲しがる国宝となりえるものだからだ!!
「ここだけの話、僕は古代から来ているんです」
「「「なっ!!」」」
「僕のいた時代では、魔石等使っておりません。台所では炎の魔石も使わず調理ができますし、風呂も魔石がなくともお湯が出る。そんな世界からやってきました」
「本当なのかマリリン!!」
ムギーラ王がそう聞くのも無理はない。
だが、マリリンは「事実そうだな」と告げると、カズマは古代人である事が判明した。
それならば、それならばこれらの知識があるのも頷ける。
だが、どこにそんな古代文明に行ける場所があるというのだろうか?
「古代文明の僕のいた世界に行けるのは、実はマリリンだけなんですよ」
「そうなのかマリリン」
「うむ、兄ジャックやマイケルも試しましたが、入る事は不可能だったな」
「なんと……」
思いもよらない言葉にマリリンとカズマを除く全員が言葉を無くしている。
マギラーニ宰相等「古代人……」と呟き腰を抜かしたほどだ。
「僕のいた世界では、昔当たり前にあった物を伝えているだけに過ぎません。その知識を分け与えている……と思って頂ければと思います」
「これは……、なんとお礼を申し上げていいか」
「いえいえ、本当にお気になさらず。僕も調べながらこの国で作れるものを探している最中なのです」
「「「「……」」」」
「この事は、秘密ですよ?」
そう言って人差し指を口に当て「シー」と言うカズマに我々は頷き合った。
――古代人。
それは、文明を発展させていつの間にか消えたと言われる存在。
その古代人がカズマと言うのなら、英雄の称号を持つマリリンしか行けぬというのなら頷ける。
是非欲しい!!!!
古代人の知識が欲しい!!!
そう思ったが、古代人であるカズマがこの国からいなくなる事は何よりも痛手だ。
どうすればカズマに俺を王太子に出来るだけの発言をして貰えるか考えていると――。
「この国で俺を利用しようと思えばいくらでも利用は出来るでしょう。でも俺は知識を安売りなどはしません。それだけは、ゆめゆめお忘れなく」
「!」
「だが、ワシらはその古代人の持つ知識に、何を返していけばいいのやら……」
「僕が求めるのは、国民の生活の安定、国民の生活の向上、衛生面の徹底です。民が富めば国が富む。民ありての国と言うのを忘れてはならない。古代文明はその事を忘れ、今滅びゆく最中なのです」
「「「「!!!」」」」
正に今、古代文明が滅ぼうとしている最中だと知り、俺は呆然とした。
「ですが、直ぐに滅びるという事はないでしょう。持って後100年行けるかどうか」
「そ、そんなにもう時間が残っていないのですか?」
「ええ、まぁそんな所です」
苦笑いを浮かべるカズマに、俺達は呆然としながら古代文明がいかにして滅ぶのかを聞くと、「国民を蔑ろにしたツケですね」と淡々と語り、更に口を開いた。
「国のトップが、大臣達が己の私利私欲の為に国民に重き税を課し、自分たちは国民等二の次だと動き回れば、国は滅びます。まずは国民を安定させることが何よりも重要だというのを何度言っても理解しないのです。自分たちに金が、利権が入りませんからね。まさにナシュラン、貴方のような考えでは国は滅びます」
「は、はい!!」
「ですが、ダリュシアーンのような考えならば、国は傾かず国民も富んで豊かになるでしょう。だからこそ力を少し貸しているだけに過ぎません」
「ありがとうございます」
「何より愛した女性の、唯一無二の妻の故郷。妻と同じように大事にしたいと思うのは当たり前の事でしょう」
その言葉に我々がマリリンを見ると、ムン! と胸を張り覇王の笑みを浮かべた。
なるほど、古代人から見ればマリリンはこの上なく美人に見える……と言う事だろうか?
――実際は違うのかも知れないが、少なくともカズマにとってのマリリンとは、絶世の美女に違いない。
「話は以上です。トップシークレット……ですよ?」
「うむ、我がムギーラ王も宣言する。今聞いたことは死ぬまで墓場まで黙って持っていくように!」
「「「はい!」」」
「古代人カズマよ……ありがとう。我が国を救ってくれるもう一人の英雄だ。いや、救世主だ」
「そう言って頂けると幸いです」
ニッコリと笑うカズマに寄り添うマリリン。
嗚呼、そうか。
出会うべくしてであったのだな……。
古代人のカズマと、ドラゴンの爪すら通さぬ世界最強の英雄マリリン。
古代人カズマを守る為には、それだけの強さが無ければ守れないのだ。
俺はカズマを殺そうとするなど……なんという事を考えていたのだ。
俺はすっかり毒気を抜かれ、王位継承者の資格がなかったことに本当の意味で気が付き、あらゆる憑き物が落ちたような気がした。
嗚呼、俺は何という愚かな事を。
ムギーラ王国を滅ぼそうとしていたのは、俺自身だったのだな……。
「ダリュシアーン様」
「え?」
「これより、我がナシュランは、貴方様に生涯尽くし通すことを宣言致します」
「ナシュラン?」
「ああ……俺は目が覚めたんだ。お前にこそムギーラ王国を導くに相応しい。どうかカズマ様、ダリュシアーン様をお導き下さい」
そう深々と頭を下げると、ムギーラ王も驚いていたがカズマは微笑んで「出来る限りは致します」と口にしてくださった。
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