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第二章 新天地、ムギーラ王国にて!!
第19話 新天地ムギーラ王国にて、謁見と盛大なる惚気を!
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初めての異世界は、とても濃密で濃厚な時間を過ごしたと僕は思っている。
自分が得られたスキルは、血を見るようなチートではなかったのも救いだし、ムギーラ王国次第では、本当に異世界に就職してもいいかもしれないとさえ思い始めていた。
あのマリリンを妻に選んだ自分にも驚くが、彼女はとても真っ直ぐな女性だ。
この世界の女性には無い、素晴らしい物を彼女は持っている。
最初こそマリリンの行動を見て異世界は怖いと思っていたが、あの世界を考えればコワイなんて言えなくなる。
正に、生きるか死ぬか。飢えるか、生き残るか。
常に死と隣り合わせの生活であることは理解できた。
そして、僕自身にもそんな異世界でやりたいことが沢山できたのだ。
マリリン達があの国を出てもう直ぐ二週間……そろそろマリリンがやって来る頃合いだろう。久々に会う彼女が、どう気持ちの変化で変わっていくのかも見守っていきたい。
今後は金曜の夜から異世界に向かい、日曜の夜には戻る日々が続く予定ではあるが、僕自身がやりたいことの為には、沢山の知識が必要だった。
――知識の安売りはしない。
それは絶対だ。
――だが、それが人々の命を救える可能性があるのなら?
その時は、惜しみなく自分の知識を武器に戦おうと思う。
それがきっと、マリリンの望む未来に続いているだろうから。
◆◆◆
その日の夜、マリリンは今までにない程の晴れ晴れとした表情で現れた。
どうやら無事にギルドの引っ越しは終わった様だ。
それと同時に、オリハルコンを5つほど換金すると、客間には札束の山が積み上がり、暫く異世界へ持っていく物品を含め、マリリンの為に必要な服を買う金は用意できそうだ。
「そちらの様子はどんな感じ?」
「うむ! 中々に立地の良い場所にギルドを移籍させて貰えたな! それにギルドメンバーの家族が住む家も無事に確保できた! 新たなる冒険者ギルドの面子も中々に良い感じだったし、残るはムギーラ国王陛下への謁見だな」
「一番面倒なのが残ってるのか」
「ああ、是非に我の夫も連れてきて欲しいと言われてな! 近々一緒に行くことは可能だろうか?」
「そこは行くに決まってるだろう? 失礼にならない程度の服装が用意できればいいけど」
「問題はない! この間カズマの体のサイズを測っただろう? 既に色々と用意済みだ!」
マリリンからの言葉に頷き、明日異世界へと向かう事にした。
調味料などは足りているだろうが、前もって買っておいた幾つかの調味料をマリリンの空間魔法の中に入れて貰い、そろそろ彼女が使っている化粧品も少なくなっているだろうとカズマの母が用意した一式も渡した。
また、僕自身もアイテムボックスが使える為、そちらには父から「男にはいざと言うときに贈り物が必要になる。備えて起きなさい」と、こちらの世界のお酒や珍しい菓子などを入れ込んでいる。
これならば、お偉いさんに会う事があっても問題は無いだろう。
「じゃあ予定通り、明日と明後日はそっちの世界に行くよ」
「ああ! 皆も楽しみにしている!」
こうして、翌日の早朝には荷物を持ってマリリンの新しい拠点であるムギーラ王国へと向かったのだが、早朝にも関わらず活気に満ち、国民の笑顔の絶えない環境にカズマはホッと安堵の息を吐いた。
どうやら、マリリンの生まれ育ったムギーラ王国は、とても穏やかで活気のある良い国の様だ。
朝から謁見の前に向かわねばならない為、マリリンには前回ザマァしてやった時のドレスを身にまとってもらい、カズマもまたこちらで用意してあったと言う服に身を包み馬車に乗り込んでムギーラ城へと向かった。
今回マイケルさん達はいない為、何かあればカズマがうまく立ち回る必要があったが、こればかりは深呼吸して気持ちを落ち着かせるしかない。
自分の持つスキルも信じようと思ったし、何よりマリリンを信じようとも強く思う。
こうして、城へ到着するや否や、マリリンの姿に騎士達は息を呑み、カズマもまた視線を感じつつも謁見の間へと向かった。
「世界屈指のレディー・マッスルが我が国に拠点を置いてくれたこと、誠に感謝する。今後も良き縁が続くよう、そして益々の活躍を期待しておるぞ」
「有難きお言葉に御座います」
ありきたりの挨拶と今後の期待までが終わり、綺麗な挨拶を行う僕とマリリン。
だが彼らの視線はマリリンだけでなく、隣に立つ僕にこそ熱い視線を感じるのは致し方ないかもしれない。
――何せ、ムギーラ王国の宰相はマリリンの実の父親だ。
痛い程に視線を感じる……。
「……時に、マリリンの夫であるカズマ殿は、本当にマリリンの夫なのでしょうか」
思わぬ一言に眉を寄せると、宰相はマリリンを見つめ眉を寄せた。
「家との縁が切れたとはいえ、私の娘であった者です。このような世紀末覇者のような娘と大恋愛をしたと言うのが、未だ信じられず。出来れば出会い等を教えて頂ければと」
「マリリンとの出会いですか?」
「ええ、ありのままに教えて頂きたいのです」
なるほど、確かに親ならばそこから攻めてくるのもありと言えばありか。
僕は少し悩んだ後、出来る限りオブラートに包みつつ、大げさに語るところは語ろうと決意した。
「マリリンとの出会いは正に運命的でした」
「「ほう」」
「出会いは早朝……彼女の姿を一目見た時、僕はあまりの美しさに天使が目の前にいるのかと目を閉じ、色々とドキドキしたのです。
そして彼女は僕の住んでいた国にて、巨大な魔獣を倒し、僕にプレゼントしてくださいました。解体まで綺麗にやってのけた彼女は、良き妻となれると確信致しました。
僕の両親もまたマリリンをいたく気に入り、気持ちを確かめ合いつつ、そしてマリリンの愛を受け取りつつ、マリリンへの感謝と自分の気持ちを伝える為に贈り物を欠かさず、そして恥じらいながらも夫になって欲しいと言うマリリンの言葉に即答で返事をし、僕の両親からも祝われながら夫になりました。
こんなにも素晴らしい女性の夫になるなんて、夢のようです」
嘘は言っていない。
彼女を一目見た時は余りにも大きな男性がいると言う怖さに二度目をしたのも事実だし、大きな魔獣と言うのは猪であり、マリリンの愛を命がけで受け取ったのも事実であり、マリリンからの恥じらいながらのプロポーズを受けたのは自分だ。
カズマの言葉を聞いて唸り声をあげる宰相に、僕は笑顔でマリリンの手を取った。
「しかし、ドラゴンの爪すら通さぬ肉体に、全てを怯ませるほどの咆哮ができ、恐ろしく硬い鉱石を握りつぶすことが可能な女など、恐ろしくはないのかね?」
「恐ろしいなんてとんでもない。寧ろ僕が恐ろしいのは、見た目が例え美しかったり可愛かったりしても、中身がスッカラカンな一般教養もない女性の事です。マリリンはその点完璧です。僕にとって全てがパーフェクトなんですよ」
「そ、そうか……」
「いつかは、彼女によく似た子供をスポーツ競技が出来るくらいには……と思っています」
そこまで言うと、今度はマリリンが顔を真っ赤に染めた。
「スポーツ競技が出来る程の人数か!?」
「マリリンと僕なら出来ると思わないかい?」
「ンン! 確かに頑張れば……」
「目標はそれくらい沢山、愛する子供を作ろうね」
「ン! し……仕方ないな!」
世紀末覇者のようなマリリンが顔を赤く染めつつ同意すると、ムギーラ王は「若いですなぁ」と微笑み、マリリンの実の父である宰相は眉を寄せつつ「スポーツ競技人数の孫……」と口にしていた。
如何に自分たちがラブラブであるかは、これで強く印象付けることは出来ただろう。
「とはいえ、マリリンはまだまだギルドマスターとして各国の依頼を受けねばなりません。早く愛し合いたいところですが、もう暫く掛かりそうですね」
「そ、そうだな!」
「それまでに、僕もまた、マリリンに相応しい男に育つことが出来ると言う事です。マリリン……待っていてくださいね」
「ンンンン!!!」
最早顔面真っ赤のマリリンに微笑むと、流石の宰相も二人は相思相愛だと納得したようだ。
自分が得られたスキルは、血を見るようなチートではなかったのも救いだし、ムギーラ王国次第では、本当に異世界に就職してもいいかもしれないとさえ思い始めていた。
あのマリリンを妻に選んだ自分にも驚くが、彼女はとても真っ直ぐな女性だ。
この世界の女性には無い、素晴らしい物を彼女は持っている。
最初こそマリリンの行動を見て異世界は怖いと思っていたが、あの世界を考えればコワイなんて言えなくなる。
正に、生きるか死ぬか。飢えるか、生き残るか。
常に死と隣り合わせの生活であることは理解できた。
そして、僕自身にもそんな異世界でやりたいことが沢山できたのだ。
マリリン達があの国を出てもう直ぐ二週間……そろそろマリリンがやって来る頃合いだろう。久々に会う彼女が、どう気持ちの変化で変わっていくのかも見守っていきたい。
今後は金曜の夜から異世界に向かい、日曜の夜には戻る日々が続く予定ではあるが、僕自身がやりたいことの為には、沢山の知識が必要だった。
――知識の安売りはしない。
それは絶対だ。
――だが、それが人々の命を救える可能性があるのなら?
その時は、惜しみなく自分の知識を武器に戦おうと思う。
それがきっと、マリリンの望む未来に続いているだろうから。
◆◆◆
その日の夜、マリリンは今までにない程の晴れ晴れとした表情で現れた。
どうやら無事にギルドの引っ越しは終わった様だ。
それと同時に、オリハルコンを5つほど換金すると、客間には札束の山が積み上がり、暫く異世界へ持っていく物品を含め、マリリンの為に必要な服を買う金は用意できそうだ。
「そちらの様子はどんな感じ?」
「うむ! 中々に立地の良い場所にギルドを移籍させて貰えたな! それにギルドメンバーの家族が住む家も無事に確保できた! 新たなる冒険者ギルドの面子も中々に良い感じだったし、残るはムギーラ国王陛下への謁見だな」
「一番面倒なのが残ってるのか」
「ああ、是非に我の夫も連れてきて欲しいと言われてな! 近々一緒に行くことは可能だろうか?」
「そこは行くに決まってるだろう? 失礼にならない程度の服装が用意できればいいけど」
「問題はない! この間カズマの体のサイズを測っただろう? 既に色々と用意済みだ!」
マリリンからの言葉に頷き、明日異世界へと向かう事にした。
調味料などは足りているだろうが、前もって買っておいた幾つかの調味料をマリリンの空間魔法の中に入れて貰い、そろそろ彼女が使っている化粧品も少なくなっているだろうとカズマの母が用意した一式も渡した。
また、僕自身もアイテムボックスが使える為、そちらには父から「男にはいざと言うときに贈り物が必要になる。備えて起きなさい」と、こちらの世界のお酒や珍しい菓子などを入れ込んでいる。
これならば、お偉いさんに会う事があっても問題は無いだろう。
「じゃあ予定通り、明日と明後日はそっちの世界に行くよ」
「ああ! 皆も楽しみにしている!」
こうして、翌日の早朝には荷物を持ってマリリンの新しい拠点であるムギーラ王国へと向かったのだが、早朝にも関わらず活気に満ち、国民の笑顔の絶えない環境にカズマはホッと安堵の息を吐いた。
どうやら、マリリンの生まれ育ったムギーラ王国は、とても穏やかで活気のある良い国の様だ。
朝から謁見の前に向かわねばならない為、マリリンには前回ザマァしてやった時のドレスを身にまとってもらい、カズマもまたこちらで用意してあったと言う服に身を包み馬車に乗り込んでムギーラ城へと向かった。
今回マイケルさん達はいない為、何かあればカズマがうまく立ち回る必要があったが、こればかりは深呼吸して気持ちを落ち着かせるしかない。
自分の持つスキルも信じようと思ったし、何よりマリリンを信じようとも強く思う。
こうして、城へ到着するや否や、マリリンの姿に騎士達は息を呑み、カズマもまた視線を感じつつも謁見の間へと向かった。
「世界屈指のレディー・マッスルが我が国に拠点を置いてくれたこと、誠に感謝する。今後も良き縁が続くよう、そして益々の活躍を期待しておるぞ」
「有難きお言葉に御座います」
ありきたりの挨拶と今後の期待までが終わり、綺麗な挨拶を行う僕とマリリン。
だが彼らの視線はマリリンだけでなく、隣に立つ僕にこそ熱い視線を感じるのは致し方ないかもしれない。
――何せ、ムギーラ王国の宰相はマリリンの実の父親だ。
痛い程に視線を感じる……。
「……時に、マリリンの夫であるカズマ殿は、本当にマリリンの夫なのでしょうか」
思わぬ一言に眉を寄せると、宰相はマリリンを見つめ眉を寄せた。
「家との縁が切れたとはいえ、私の娘であった者です。このような世紀末覇者のような娘と大恋愛をしたと言うのが、未だ信じられず。出来れば出会い等を教えて頂ければと」
「マリリンとの出会いですか?」
「ええ、ありのままに教えて頂きたいのです」
なるほど、確かに親ならばそこから攻めてくるのもありと言えばありか。
僕は少し悩んだ後、出来る限りオブラートに包みつつ、大げさに語るところは語ろうと決意した。
「マリリンとの出会いは正に運命的でした」
「「ほう」」
「出会いは早朝……彼女の姿を一目見た時、僕はあまりの美しさに天使が目の前にいるのかと目を閉じ、色々とドキドキしたのです。
そして彼女は僕の住んでいた国にて、巨大な魔獣を倒し、僕にプレゼントしてくださいました。解体まで綺麗にやってのけた彼女は、良き妻となれると確信致しました。
僕の両親もまたマリリンをいたく気に入り、気持ちを確かめ合いつつ、そしてマリリンの愛を受け取りつつ、マリリンへの感謝と自分の気持ちを伝える為に贈り物を欠かさず、そして恥じらいながらも夫になって欲しいと言うマリリンの言葉に即答で返事をし、僕の両親からも祝われながら夫になりました。
こんなにも素晴らしい女性の夫になるなんて、夢のようです」
嘘は言っていない。
彼女を一目見た時は余りにも大きな男性がいると言う怖さに二度目をしたのも事実だし、大きな魔獣と言うのは猪であり、マリリンの愛を命がけで受け取ったのも事実であり、マリリンからの恥じらいながらのプロポーズを受けたのは自分だ。
カズマの言葉を聞いて唸り声をあげる宰相に、僕は笑顔でマリリンの手を取った。
「しかし、ドラゴンの爪すら通さぬ肉体に、全てを怯ませるほどの咆哮ができ、恐ろしく硬い鉱石を握りつぶすことが可能な女など、恐ろしくはないのかね?」
「恐ろしいなんてとんでもない。寧ろ僕が恐ろしいのは、見た目が例え美しかったり可愛かったりしても、中身がスッカラカンな一般教養もない女性の事です。マリリンはその点完璧です。僕にとって全てがパーフェクトなんですよ」
「そ、そうか……」
「いつかは、彼女によく似た子供をスポーツ競技が出来るくらいには……と思っています」
そこまで言うと、今度はマリリンが顔を真っ赤に染めた。
「スポーツ競技が出来る程の人数か!?」
「マリリンと僕なら出来ると思わないかい?」
「ンン! 確かに頑張れば……」
「目標はそれくらい沢山、愛する子供を作ろうね」
「ン! し……仕方ないな!」
世紀末覇者のようなマリリンが顔を赤く染めつつ同意すると、ムギーラ王は「若いですなぁ」と微笑み、マリリンの実の父である宰相は眉を寄せつつ「スポーツ競技人数の孫……」と口にしていた。
如何に自分たちがラブラブであるかは、これで強く印象付けることは出来ただろう。
「とはいえ、マリリンはまだまだギルドマスターとして各国の依頼を受けねばなりません。早く愛し合いたいところですが、もう暫く掛かりそうですね」
「そ、そうだな!」
「それまでに、僕もまた、マリリンに相応しい男に育つことが出来ると言う事です。マリリン……待っていてくださいね」
「ンンンン!!!」
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