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38 最後の仕上がりは王太子殿下たちに任せて……
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――シャルロットside――
その後、現国王であったファバリス国王と側妃を貴族用の牢ではなく、最も罪の重い重罪人が入る地下牢の牢屋に半年入れる事を口にすると、貴族達はどよめき拍手が起きましたわ。
それもそうでしょう。
国民や貴族の目を欺き、仕事もせず側妃と贅沢三昧。
更にファバリスの主治医が縄にかけられ連行されてくると、ファバリス国王は心臓病ではない事が公に判明し、怒りは最高潮へ。
ただし、種なしであることも判明したことにより、貴族からは鬱憤を晴らすようにファバリス国王への罵声が上がりましたわ。
きっと、廊下を歩いているであろう阿呆にも伝わっているでしょうね。ふふふ。
「また、この度王妃様には多大なるご迷惑をお掛けし続けた事、心よりお詫び申し上げます」
「良いのです。ですが私の仕事はまだまだ終わらない。途中で投げ出す事の出来ない仕事が立て込んでるのです」
「ではこうなさたらいかが?」
此処でわたくしの助け舟が必要となるのですわ。
「王妃様と王弟殿下が婚姻為されば宜しのです。それで万事解決ですわ!」
「おお、確かに」
「王妃様と王弟殿下、是非その方向で進めましょう!!」
「この国を導いて下さい!!」
「王弟殿下!」
「王妃様!!」
その声は大きく、そしてとても多く、王弟殿下と王妃様は頷き合うと「承った!」と口にして大きな歓声が上がりましたわ。
これにより、王弟殿下は今後この国の新たなる国王に、そして王妃様はファバリス国王との離縁と同時に王弟殿下――ではありませんわね。
モシュダール国王の妃殿下として、これからを歩んでいくことになりましたの。
そこまで見届けてから、わたくしたちはスッと会場を後にしましたわ。
待たせていたモリシュの箱庭経由で戻り、「後はお任せいたしますわ。ああ、祝福していたと伝えておいてくださいませ」と言うとモリシュは「荷が重いけどしかたないねぇ~」と言いつつ戻って行き、トーマの家のドアをノックして入れて貰うと、箱庭経由で人形保護施設へと戻りましたの。
「断罪は面白いけど疲れますわね!」
「私は貴女の隣にいるだけでしたが、何も出来ず」
「それを言うならアタシもだわ……」
「牽制が大事ですのよ? あなた方がいるからこそ無事だったんですから、良いではありませんの」
そう言ってクスクス笑うと、ダーリンとヘロスは苦笑いしていて……後は各自お風呂に入って化粧を落としたりゴミや塵を洗い流してから楽な格好になったんですけれど、ヘロスは専用の部屋を貰っている為そちらに向かい、わたくしとダーリンは寄り添い合ってベッドに横になりますわ。
「素敵な断罪でした。流石私の愛しいシャルロットですね」
「あら、素敵だったかしら? もっと過激にすべきだったとも思ってましてよ?」
「いえいえ、あの程度で良いでしょう。全く、貴女がお美しいからとあの元国王は色ボケして何て情けない」
「本当ですわね。ダーリンが殺してしまわないか心配でしたわ」
そう言ってチュッとキスをするとダーリンも頬にチュッとキスをしてくれて……。
嗚呼、なんて幸せなのかしら。
一仕事終えた後の夫婦のイチャイチャは最高ですわね!!
「後はわたくしの出番と言えば、新しく国王となったモシュダールへの助言くらいですわ」
「それが出来れば上等かと」
「そうね、ヒントくらいは出して上げてもいいですものね?」
「嗚呼、なんて貴女はお優しい」
「褒めすぎですわダーリン。わたくし恥ずかしくなってしまいますわ」
「そんな貴女も愛おしい」
「ダーリン」
「シャルロット……」
こうしてわたくし達は熱い夜を過ごし、翌朝トーマさんがお越しになると、新聞を片手に「凄い事を為さいましたね」と苦笑いしながら広げて下さいましたの。
そこには堂々と写るわたくし達の姿。
「古代天才人形、元愚王を断罪!! ハルバルディス王国は新時代へ! って書いてありますが、どんな断罪劇だったのか凄く気になりますね」
「ああ、色ボケの寄生虫の事かしら?」
「ぶっ」
「ヒデー言い方。マジでそうだったのかよ」
「ええ、わたくしに色目を使ってましたわ。ダーリンが殺さないか冷や冷やしましてよ」
「「「「うわぁ……」」」」」
そう言ってダーリンの方を見る皆さん。
ダーリンは努めて笑顔でしたけれど、何かを感じ取ったのか男性陣は顔を背けましたわ。
懸命な判断ですこと。
「ヘロスもお疲れだったね」
「アタシ別に何もしてないわ。でも、これからはミルキィの為に護衛人形として頑張るから安心して頂戴♡」
「期待してますよ」
こうして断罪劇も終わった事ですし、先ずは一安心と言った所かしら?
今は王城でもバタバタしているでしょうから、わたくしの出番はありませんわね。
ヘロスもトーマの元に戻りますし、こちらも何時も撮りの生活に戻るとしましょうか。
ふふっ! トーマの箱庭は刺激で一杯ですわね。
【世界樹の木】なんて、それこそテリサバース宗教が長年追い求めている物だというのに、思わぬ収穫でしたわ。
とは言え、彼らに教える義理もありませんけれど。
何故テリサバース宗教が【世界樹】を探しているかと言えば、こんな逸話があるからですわ。
【テリサバース女神は世界樹に降り立ち、民を導く】と言う眉唾な話がね?
でも、それが箱庭にあるのだからどうなるのかしら?
【テリサバース女神】に会えたりするのかしら?
逸話は逸話、眉唾過ぎてテリサバース教会の者たちしか信じていない。
もし、【テリサバース女神】がいるとしたら――それはもしかしたら、トーマの事かも知れませんわね。
人でありながら神。
中々浪漫があるんじゃなくて?
まぁ、わたくしは研究できればそれでいいから問題ないんですけれども。
「まぁ、国の癌は取り外しましたから、これからいい方向に進むのではなくて?」
「そうだと有難いですね」
「ほほほ! そうでないと困りますけれど!」
そう言って高笑いすると、その日も早速トーマの箱庭に行き、世界樹の研究に没頭したのは言う迄もありませんわ。
いつも通りの日常って、とても尊いものですわね!
その後、現国王であったファバリス国王と側妃を貴族用の牢ではなく、最も罪の重い重罪人が入る地下牢の牢屋に半年入れる事を口にすると、貴族達はどよめき拍手が起きましたわ。
それもそうでしょう。
国民や貴族の目を欺き、仕事もせず側妃と贅沢三昧。
更にファバリスの主治医が縄にかけられ連行されてくると、ファバリス国王は心臓病ではない事が公に判明し、怒りは最高潮へ。
ただし、種なしであることも判明したことにより、貴族からは鬱憤を晴らすようにファバリス国王への罵声が上がりましたわ。
きっと、廊下を歩いているであろう阿呆にも伝わっているでしょうね。ふふふ。
「また、この度王妃様には多大なるご迷惑をお掛けし続けた事、心よりお詫び申し上げます」
「良いのです。ですが私の仕事はまだまだ終わらない。途中で投げ出す事の出来ない仕事が立て込んでるのです」
「ではこうなさたらいかが?」
此処でわたくしの助け舟が必要となるのですわ。
「王妃様と王弟殿下が婚姻為されば宜しのです。それで万事解決ですわ!」
「おお、確かに」
「王妃様と王弟殿下、是非その方向で進めましょう!!」
「この国を導いて下さい!!」
「王弟殿下!」
「王妃様!!」
その声は大きく、そしてとても多く、王弟殿下と王妃様は頷き合うと「承った!」と口にして大きな歓声が上がりましたわ。
これにより、王弟殿下は今後この国の新たなる国王に、そして王妃様はファバリス国王との離縁と同時に王弟殿下――ではありませんわね。
モシュダール国王の妃殿下として、これからを歩んでいくことになりましたの。
そこまで見届けてから、わたくしたちはスッと会場を後にしましたわ。
待たせていたモリシュの箱庭経由で戻り、「後はお任せいたしますわ。ああ、祝福していたと伝えておいてくださいませ」と言うとモリシュは「荷が重いけどしかたないねぇ~」と言いつつ戻って行き、トーマの家のドアをノックして入れて貰うと、箱庭経由で人形保護施設へと戻りましたの。
「断罪は面白いけど疲れますわね!」
「私は貴女の隣にいるだけでしたが、何も出来ず」
「それを言うならアタシもだわ……」
「牽制が大事ですのよ? あなた方がいるからこそ無事だったんですから、良いではありませんの」
そう言ってクスクス笑うと、ダーリンとヘロスは苦笑いしていて……後は各自お風呂に入って化粧を落としたりゴミや塵を洗い流してから楽な格好になったんですけれど、ヘロスは専用の部屋を貰っている為そちらに向かい、わたくしとダーリンは寄り添い合ってベッドに横になりますわ。
「素敵な断罪でした。流石私の愛しいシャルロットですね」
「あら、素敵だったかしら? もっと過激にすべきだったとも思ってましてよ?」
「いえいえ、あの程度で良いでしょう。全く、貴女がお美しいからとあの元国王は色ボケして何て情けない」
「本当ですわね。ダーリンが殺してしまわないか心配でしたわ」
そう言ってチュッとキスをするとダーリンも頬にチュッとキスをしてくれて……。
嗚呼、なんて幸せなのかしら。
一仕事終えた後の夫婦のイチャイチャは最高ですわね!!
「後はわたくしの出番と言えば、新しく国王となったモシュダールへの助言くらいですわ」
「それが出来れば上等かと」
「そうね、ヒントくらいは出して上げてもいいですものね?」
「嗚呼、なんて貴女はお優しい」
「褒めすぎですわダーリン。わたくし恥ずかしくなってしまいますわ」
「そんな貴女も愛おしい」
「ダーリン」
「シャルロット……」
こうしてわたくし達は熱い夜を過ごし、翌朝トーマさんがお越しになると、新聞を片手に「凄い事を為さいましたね」と苦笑いしながら広げて下さいましたの。
そこには堂々と写るわたくし達の姿。
「古代天才人形、元愚王を断罪!! ハルバルディス王国は新時代へ! って書いてありますが、どんな断罪劇だったのか凄く気になりますね」
「ああ、色ボケの寄生虫の事かしら?」
「ぶっ」
「ヒデー言い方。マジでそうだったのかよ」
「ええ、わたくしに色目を使ってましたわ。ダーリンが殺さないか冷や冷やしましてよ」
「「「「うわぁ……」」」」」
そう言ってダーリンの方を見る皆さん。
ダーリンは努めて笑顔でしたけれど、何かを感じ取ったのか男性陣は顔を背けましたわ。
懸命な判断ですこと。
「ヘロスもお疲れだったね」
「アタシ別に何もしてないわ。でも、これからはミルキィの為に護衛人形として頑張るから安心して頂戴♡」
「期待してますよ」
こうして断罪劇も終わった事ですし、先ずは一安心と言った所かしら?
今は王城でもバタバタしているでしょうから、わたくしの出番はありませんわね。
ヘロスもトーマの元に戻りますし、こちらも何時も撮りの生活に戻るとしましょうか。
ふふっ! トーマの箱庭は刺激で一杯ですわね。
【世界樹の木】なんて、それこそテリサバース宗教が長年追い求めている物だというのに、思わぬ収穫でしたわ。
とは言え、彼らに教える義理もありませんけれど。
何故テリサバース宗教が【世界樹】を探しているかと言えば、こんな逸話があるからですわ。
【テリサバース女神は世界樹に降り立ち、民を導く】と言う眉唾な話がね?
でも、それが箱庭にあるのだからどうなるのかしら?
【テリサバース女神】に会えたりするのかしら?
逸話は逸話、眉唾過ぎてテリサバース教会の者たちしか信じていない。
もし、【テリサバース女神】がいるとしたら――それはもしかしたら、トーマの事かも知れませんわね。
人でありながら神。
中々浪漫があるんじゃなくて?
まぁ、わたくしは研究できればそれでいいから問題ないんですけれども。
「まぁ、国の癌は取り外しましたから、これからいい方向に進むのではなくて?」
「そうだと有難いですね」
「ほほほ! そうでないと困りますけれど!」
そう言って高笑いすると、その日も早速トーマの箱庭に行き、世界樹の研究に没頭したのは言う迄もありませんわ。
いつも通りの日常って、とても尊いものですわね!
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