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第五章 崩れ行くテリサバース宗教内部と生まれ変わるテリサバース教会。

132 最後はキャンピングカーに乗って。

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 そう、カナエが妊娠していたのだ。
 全てが終わってからのカナエの妊娠は喜ばしく、安定期に入ってからジュノリス大国に王太子妃の妊娠の発表を行った。
 国民は喜び、ジュノリス王は涙を流して感動し、やがて時は過ぎて行った。
 ――それから数年の時が経ち、ジュノリス大国には俺とカナエのスキルを受け継いだ子供達が五人生まれた。


 最初に生まれた子は娘で、スキルはカナエの持つネットスーパーを持って生まれた。
 これに喜んだのは言う間でもなくシュウで、将来の妻として必死に口説きながら生活を楽しんでいる。

 二人目は息子だった。スキルは俺とカナエの全てのスキルを引き継いで生まれた王子で、直ぐに王太子になる事が決定した。また、ナノリシア王女はこちらに嫁ぐ事を決意し、今はジュノリス大国で生活している状態だ。

 その間にラスカール王も結婚し子を儲けた。
 その子は王子で、ラスカール王にとってただ一人の子供だった。
 その王子が王太子となったわけだが、俺達の次女を王太子妃にと強く望まれ嫁ぐ事が決まった。

 そして、ラスカール王が結婚した二年後、ノスタルミア女王の娘である次の女王も結婚し子を産んだ。
 その子は無論女児で、大変望まれて三男であるうちの王子が婿に入る事が決定した。同じ年同士な為、とても仲が良く共に過ごしているのをよく見る。
 婚約者のいない次男に国内外の貴族から釣書が殺到したのはいうまでもない。


 そして俺は子供達に、シュウやラスカール王にした授業も行い、スキルの使い方も教えながら伝えていく事になった。
 その頃には俺はジュノリス大国で「王太子は賢王となるに相応しい」と言われる程色々と開発案も出しており、四つの国は更に発展していった。
 今ではラスカール王国からチーズやバターも入ってくるし、ダングル王国からは質のいい塩や霜降り肉が届くようになった。
 ノスタルミア王国からは魚が沢山輸入され、魚を食べる事は今では当たり前になったのだ。

 また、馬車も改良が進められ、馬車を引く馬もダングル王国から力の強い、それでいて性質は大人しい馬のような魔物を購入し、今では馬の代わりにその馬の魔物が荷物を運ぶようになった。
 意外にもその魔物は暑さ寒さに強かった為、繁殖もされるようになったのだ。

 そしてミスアーナの家にいた子供たちは成人し、その頃にはダグラスとエリーナは結婚していた。
 今ストレリチアは菊池と井上に任せており、頑張って貰っている。

 それから、ジュノリス大国には夏のリゾート地が作られた。
 忙しい日々だったが、そこの事業が発展したことでスラムから人が消え、ジュノリス大国の首都は過ごしやすい国へと変わって行った――。

 時代は刻々と進む。
 俺とカナエは何時までも仲が良く、たまにストレリチア村の二人の家に戻っては、夫婦二人だけの甘い時間だって過ごす。


「流石に五人産むと体型崩れるわ」
「だが、君は何時も甘いな」
「あら、嬉しい」
「それにとっても美人になった」
「アツシさんは余り変わらないわね? 童顔のタイプなのかしら?」
「ははは!」


 そう言って二人、あの入浴剤を入れて風呂に入る時間は至福で、子供達には絶対に見せられない夫婦の秘め事の一つでもあった。
 まぁ、夫婦仲良く五人も子供を作ったのだから、ジュノリス王は満足げにしていたのは言うまでもない。
 子供たちはジュノリス王を「おじい様」と呼んで懐いていて、ジュノリス王は目尻を下げて可愛がっている。
 今日も「久々の休みなら二人の家に行ってくればいい。ワシが面倒を見ておこう」と言って、まるで追い出すように二人だけの家に行かされた訳だが……まぁ、それもそれでいいだろう。


「しかし、やっぱり菊池とテリアは結婚したな」
「そうね、今じゃ菊池ってば二人のパパよ?」
「水野も結婚して今じゃ三人のママだ」
「一番驚いたのは井上よね……」
「ああ、まさかなぁ」


 そう、井上は俺たちの知らない所で恋愛していた様で、相手はなんとディア様だった。
 度々俺を探しに来ていたディア様と出くわすことが多かったらしく、その内意気投合。二人はヒッソリ付き合って、結婚する事となったのだ。
 ディア様はストレリチア村のまとめ役のシリウスと良い仲と言っていたので、この話しはまさに青天の霹靂だった。今ではストレリチア村の新しい村長夫婦として働いて貰っている。
 テリーとテリアナもノスタルミア村の農作業で知り合った者と結婚しそれぞれ幸せに暮らしている。

 時代は巡り、子供も生まれ、その子供も王族故に嫁ぎ先、婿入り先があり、何の心配もいらない訳だが……やはり俺達が気になる事は一つだけ。
 ――修学旅行の事故で、死んだのかどうか。
 あの瞬間に飛ばされたのかどうか。
 その謎だけは、死ぬまできっと分からないのだろう。

 この異世界に来た時は文字化けして俺とカナエのスキルが読めないと城を追い出された。
 だが、俺たちのスキルはレアスキルで、そのスキルを成長させる為に商売をしてレベルを上げ、シュウとナノを連れて安定したノスタルミア王国を拠点とした。
 今では懐かしい記憶だが、そこが俺達の出発点だった。


「もう、随分と遠くに来た気がするよ」
「そうね……」
「ハーイ ソロソロ アガリマショー」
「ん、そうだなニノッチ」
「ジュノリス王カラ ゴレンラク デース! 『モウチョット ユックリシテコイ』 ダ ソウデス」
「全くお父様ったら」
「孫を取られたくないんだろうな、全く。五人もいるんだぞ?」
「ランディールとメルディールも遊んでくれるから……」
「父上は少し寂しいよ」
「あらあら」


 そう言ってチュッと頬にキスをしてくれるカナエに微笑み風呂から上がり、いつも通り水を飲んでから二人寛ぐために珈琲を飲む。
 俺はブラックで、カナエは今もカフェオレだ。


「ねぇ? 偶にはキャンピングカーで帰らない?」
「ああ、それも良いな。ゆっくりして来いって言うならそうしようか」
「ええ!」


 王太子としての仕事は山のようにあるが、それもこれも後回し。
 今は愛しい妻の為に時間を使おう。
 折角遠くまで来たんだ。
 人生もう少し今後はゆっくりで良いかも知れない。

 キャンピングカーを走らせ、あの頃好きだった音楽を聴きながら車を走らせながらジュノリス大国へ向けて走り出す。
 月夜の綺麗な空で、カナエと他愛のない話をしながら夜道を走るドライブ気分だ。


「そう言えばロスターナったら、この前会ったら髪をバッサリ切ってたのよ」
「ロスターナがか? 自慢の髪だって言ってただろう?」
「娘ちゃんが『男の人らしいお父様が良かった』って言ったのがショックだったみたい」
「おお……それはショックだな」
「でも、言葉使いとか仕草とかは戻せないって嘆いてたわ」


 ロスターナと言えば、法王とのアレコレが原案になった舞台が上演され今でも人気の演目になっている
 そんな話をしながらキャンピングカーは進む。途中馬車と何度もすれ違いながら。
 今では国境の金額は金貨1枚で通れるようになった。
 時代はドンドンこれからも平和な世を続けていくだろう。
 まぁ、家族によっては、ロスターナのような悩みもあるだろうが……。


「我が家の場合の悩みはなんだろうなぁ」
「お互い愛し合い過ぎる事かしら?」
「それは悩みと言っても、幸せな悩みだろう?」
「そうとも言うわね」
「うーん、六人目目指すか?」
「流石に打ち止めです」
「残念だ」


 そう言って笑い合いながら道は続く。
 この異世界に来て、俺達は沢山の道を通り、選び、走ってきた。
 きっとこれからは子供達がそうして生きていくのだろう。
 俺達が死んだ後もきっと――争い事もなく平和にこの島国は続いて行くのだろう。


「星が綺麗ね」
「ああ、とても綺麗な夜だな」
「皆も空見てるかしら?」
「どうだろうなぁ」


 見上げれば満天の星空。
 春が訪れる前触れ――。
 また一つ齢を重ねる日が訪れる。


「カナエ」
「なに?」
「お互いハズレスキルで追い出されて一緒になれて良かったな」
「そうね、ハズレスキルで追い出されてとっても良かったわ!」


 誰かにとってはハズレでも、実はレアスキルで当たりだったりする世界。
 俺達はこんな異世界で、今後も人生を歩んでいく。
 そして、満天の星空の日が近づけば、一つ齢を重ねる。
 それは何度続くか分からない未来だが、カナエが隣にいてくれれば、それだけで嬉しい。


「よし! 少し飛ばして帰るか!」
「あら、私はゆっくりでもいいのに」
「そうか?」
「だって――」


 その言葉の先は、俺しか知らない秘密の愛の言葉。
 ああ、やっぱり俺達はハズレスキルで追い出されて良かった。
 お互い支え合って生きていけて良かったと思える、最高の言葉だった――。


 ――完結――
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