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第二章 女王陛下からの依頼で、獣人の避難所を好き勝手してやります!!
64 怒りのオーラ満載のボルドさんの登場と、ストレリチア村に二人だけの家を建てる。
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「ま、子供を作る前にまずは嫁に貰わねぇとな」
「そうだな、ダグラスの言う通りだ。何事も順序と言うものがある」
「そうなのー?」
「そうなのよー」
「先生ってば奥手なの?」
「どうかしら? 期待してるわ、先生?」
「カナエ……」
「ははは!」
こうして夜も更けていき、お風呂に入って明後日からまた一日頑張ろうと気合を入れた翌日。
――恐れていた事態が起きることになる。
翌朝、着替えを済ませ今から朝ご飯と言う時にチャイムが鳴り、俺が出るとボルドさんが立っていた。
激しい怒りを感じる、一体何があったんだろうか?
「おはようございます。どうしたんですかボルドさん」
「ええ、先ほど奴隷市場に、あるモノを二つ売りに行きましてね」
「はぁ?あるものですか?」
「馬車をダメにするわ、不法入国するわ、逃げ出そうとするわで大変で。盗賊用の魔道具を使って捕まえたんですがね? いや――まぁ、なんとまぁ、カナエ様が如何に優秀かよくわかります。流石アツシ様ですね、女性を見る目はシッカリとあるようだ」
「それってつまり」
「ええ、オスカール王国から、自称勇者が二名不法侵入しまして。奴隷墜ちですよ」
「あ――……」
「一応この事は女王陛下にもお伝えしますが、アレで勇者とはまぁ……なんと低俗な」
「そこまで酷いんですか?」
「酷いなんてもんじゃありませんよ。絶対アツシ様はこの家に入れないように!! 荒れますよ!!」
「ああ、カナエが嫌いなので雇うつもりも助ける気もないです」
「ほう、カナエ様が?」
「実は昨日、結婚を前提に付き合いを初めまして」
「!?」
そう言うとボルドさんは目を見開きフルフルと震えると、俺の両肩に手を置きズイッと顔を近づけてきた。
「つまり、カナエ様がアツシ様の将来の奥方になる……で、いいのですね?」
「ええ、あってます」
「良かった……あの女、ああ、奴隷墜ちした勇者ですが、アツシ様と結婚して悠々自適に暮らすんだと何度も喚いていたので心配したんですよ」
「え、無いです。それだけは無いです。俺の好みから大幅に外れてますし」
「ですよね」
「男の方はどうですか?」
「完全なる薬物中毒ですね。あれでは殺処分の方が早いでしょう」
「薬物中毒!?」
「女の方もその気はありますが、まぁ後は奴隷商人に任せておけばいいのです」
「それもそうですね。下手に俺が行くと騒ぎ立てて煩そうですし」
「ええ」
「そもそも、俺から巣立ったと思ってますから、俺から助ける事は無いです」
「それは良かった。それを聞いて安心しました」
「一応注意喚起として菊池とカナエには話をしておきます。連れて来ても困るので」
「ええ、是非そうしてください。では後ほど、ああ、明後日の朝ジュノリス大国に売りに行くので各種1000用意できますか?」
「もうありますよ、明日の朝どうぞ来てください」
「ありがとう御座います」
そう言うと「広い家になって良かったですね」と言ってボルドさんは帰って行ったが、朝ご飯が終わり店が開く前に少し話がしたいとカナエと菊池二人を二階の談話室に呼ぶと、ボルドさんとの会話を二人に伝えた。
「え……あの馬鹿二人不法入国して奴隷墜ちしたの?」
「バッカでー。マジっすか?」
「ああ、ボルドさんが俺に嘘を言う必要はないからな。奴隷落ちした二人をこの家に雇う気もないし入れる気もないので、ソレだけはハッキリ伝えておこうかと思ってな」
「なるほどね……確かに重要だわ」
「俺、様子だけ見に行ってもいいっすか?」
「助けないならいいぞ」
「助けないっすよ、あんなクソ連中。ザマァしてやるだけっす」
「なるほど、程ほどにしておけよ」
「うっす」
「それと、俺が助けに来るとは思わない事だと伝えておいてくれ。俺から巣立ったんだから自分達で生きていけと」
「了解っす!」
そう言うと爽やかな笑顔で頷いた菊池に、少し不安はあったがまぁ大丈夫だろう。
カナエは「会うつもりはないわ」とハッキリ言っていたのでこっちも大丈夫そうだ。
俺も会うつもりはないし、会っても話をする気もないので問題ない。
それに従業員として雇えといわれても、うちにはニノがいる。
分裂して仕事をする様は、「凄い」の一言に尽きるのだ。
今更彼らの入る余地はない。
その後各自で補充に走り回り昼前には用事が終わり自由タイムになると、昼までの時間はそれぞれ作業部屋に行き仕事をし、お昼に皆で食事を摂り、午後の補充が終わると菊池は「ちょっと行ってくるっす」と言って奴隷市場に出かけた。
「くれぐれも助けるなよ」
「分かってるっす。俺もそこまで馬鹿じゃないっすから」
そう言って出かけたが大丈夫だろうか?
まぁ、助けても家に入れないだけだが。
「それにしても他国の勇者が奴隷墜ちね。オスカール王国は迎えに来るのかしら?」
「多分な。大金を支払って助けに来るんじゃないか? そうじゃないと睨みあいをしているダングル王国が攻め入ってくるだろう?」
「いっそ両方滅んだ方がいい気がするわ」
「まぁ、それは言えている」
どっちの国も国民に重課税を掛けて国民は疲弊している。
若い者たちなら国を捨てているのが現状だ。
その為ストレリチア村は若い世代が多くて働き手も多い訳だが、今更あの国に帰りたいという住民を見た事がない。
寧ろ「此処は天国ですか?」と言う声は多く聞くが、ダングル王国の事となると「早く国が無くなればいい」と誰もが口にする。
余程酷いのだろう。
「それより午後はどうする? 手伝いに行くか?」
「それより、デートのお誘いは無いんですか?」
「デートか、と言ってもノスタルミア王国は食べ物が不味いし」
「ストレリチア村でデートしません? 自分たちが作った街を散策して、屋台も沢山出てるからそこで食事して、帰りに温泉に日帰りで入って、その後戻って来ましょう?」
「それもいいな。ストレリチア村の屋台のご飯は美味しな」
「行きましょう先生! ううん、『アツシさん』!」
「!?」
「ふふっ! アツシさん顔が真っ赤よ?」
「不意打ちは駄目だろう? 照れてしまう」
思わぬ不意打ちに顔を真っ赤にしつつ「少しストレリチア村を見てくるから夜には帰る」と伝えると、ダグラスとエリーナさんは気付いたようで「ごゆっくり」と言われ更に顔が赤くなる。
ごゆっくりしたいが、そう言うホテルは無いんだ。
家でそう言う雰囲気というのも……その、子供達がいるからな。
いっそのこと、ストレリチア村にこじんまりとした家を建てるか。
「なぁカナエ」
「なに?」
「二人用の家を建てないか? ストレリチア村に」
「え?」
「そしたらその……愛し合えるだろう?」
「!」
これにはカナエも顔を真っ赤にし「そ、それもそうね」と許可を出した。
俺も顔が真っ赤だが、取り敢えず二人用の家を建てることを決めた。
カナエは最初に出したログハウスが良いらしく、それなら建てに行こうと二人で向かう。
「二人だけの秘密の場所ですね?」
「そうだな」
「他の女性は入れちゃ嫌ですよ?」
「そこは何時どうなるかは分からないが、役所には提出しないとだろう?」
「むう」
「夫婦用だと言っておこう。何れ夫婦になるんだから」
「そうですね」
こうして歩きながら場所を選び、温泉に近い場所は埋まっていたし、瞬時に移動できるので人気のない場所を選び、そこに一軒のログハウスを建てた。
しかも庭付きだ。
中は広々としていて、二人で使うにはとても広かったが、此処の出入りは俺とカナエしか許可を出さず、拠点との扉も作るがここは二人だけのスペースだ、扉は向こうの俺の部屋に繋げる事にしよう。
だから、夜愛し合いたいと思えばいつでも来れる。
ベッドはキングサイズにし、品物にも拘り、家の中も拘り抜いた。
こうして出来た二人だけの愛の巣と言うと恥ずかしいが、二人だけの空間だ。
その後、家を建てた事を役所に届け出し、直ぐに二人の家に帰ると――。
「もう今日はここで過ごしましょう?」
「そうだな、風呂もかなり広いし」
「ふふー! 実は……入浴剤に泡風呂を買ったんです! 一緒に入りませんか!?」
「あわぶ……っ!」
「此処にいる時は、遠慮しないで求めて下さいね? あ、でもちゃんと妊娠しないようにして下さいね?」
「くっ!」
――その日、俺達が大人の階段を昇ったのは言う間でもなく……夕食前まで愛し合い、帰りにバタバタとお風呂に入って、いかにも温泉に行ってきましたと言う感じにしたが、多分ダグラスとエリーナにはバレてる。
二人の生暖かい瞳が苦しいっ! 恥ずかしい!!
すると――。
「どうしたんすか二人共。どうせ温泉でイチャイチャしてきたんでしょ? く~~~!」
「変な想像をするな、菊池」
「変態菊池。所で行ったんでしょ?どうだったの?」
「後で二階の談話室で話していいっすか?」
「ああ、ご飯を食べて諸々終わってからだな」
「そうね、私と先生はお風呂に入ってきちゃったけど」
「ふーん。いいっすねぇ……俺も彼女作りたい」
そう言う菊池だったが、何気に実はテリアが菊池の事を気にしているのを知っている。
歳の差があるのもあるし菊池が気づいていないが、間違いなくテリアは菊池が好きだろう。俺からいう事でもないし、様子を見守るだけだが。
俺から言う事でもないし、様子を見守るだけだが。
その後夕飯を食べて子供達もお風呂に入った後、二階と言っていたが全員二階に行った為、一階のソファーで話を聞くことになったのだが――。
「そうだな、ダグラスの言う通りだ。何事も順序と言うものがある」
「そうなのー?」
「そうなのよー」
「先生ってば奥手なの?」
「どうかしら? 期待してるわ、先生?」
「カナエ……」
「ははは!」
こうして夜も更けていき、お風呂に入って明後日からまた一日頑張ろうと気合を入れた翌日。
――恐れていた事態が起きることになる。
翌朝、着替えを済ませ今から朝ご飯と言う時にチャイムが鳴り、俺が出るとボルドさんが立っていた。
激しい怒りを感じる、一体何があったんだろうか?
「おはようございます。どうしたんですかボルドさん」
「ええ、先ほど奴隷市場に、あるモノを二つ売りに行きましてね」
「はぁ?あるものですか?」
「馬車をダメにするわ、不法入国するわ、逃げ出そうとするわで大変で。盗賊用の魔道具を使って捕まえたんですがね? いや――まぁ、なんとまぁ、カナエ様が如何に優秀かよくわかります。流石アツシ様ですね、女性を見る目はシッカリとあるようだ」
「それってつまり」
「ええ、オスカール王国から、自称勇者が二名不法侵入しまして。奴隷墜ちですよ」
「あ――……」
「一応この事は女王陛下にもお伝えしますが、アレで勇者とはまぁ……なんと低俗な」
「そこまで酷いんですか?」
「酷いなんてもんじゃありませんよ。絶対アツシ様はこの家に入れないように!! 荒れますよ!!」
「ああ、カナエが嫌いなので雇うつもりも助ける気もないです」
「ほう、カナエ様が?」
「実は昨日、結婚を前提に付き合いを初めまして」
「!?」
そう言うとボルドさんは目を見開きフルフルと震えると、俺の両肩に手を置きズイッと顔を近づけてきた。
「つまり、カナエ様がアツシ様の将来の奥方になる……で、いいのですね?」
「ええ、あってます」
「良かった……あの女、ああ、奴隷墜ちした勇者ですが、アツシ様と結婚して悠々自適に暮らすんだと何度も喚いていたので心配したんですよ」
「え、無いです。それだけは無いです。俺の好みから大幅に外れてますし」
「ですよね」
「男の方はどうですか?」
「完全なる薬物中毒ですね。あれでは殺処分の方が早いでしょう」
「薬物中毒!?」
「女の方もその気はありますが、まぁ後は奴隷商人に任せておけばいいのです」
「それもそうですね。下手に俺が行くと騒ぎ立てて煩そうですし」
「ええ」
「そもそも、俺から巣立ったと思ってますから、俺から助ける事は無いです」
「それは良かった。それを聞いて安心しました」
「一応注意喚起として菊池とカナエには話をしておきます。連れて来ても困るので」
「ええ、是非そうしてください。では後ほど、ああ、明後日の朝ジュノリス大国に売りに行くので各種1000用意できますか?」
「もうありますよ、明日の朝どうぞ来てください」
「ありがとう御座います」
そう言うと「広い家になって良かったですね」と言ってボルドさんは帰って行ったが、朝ご飯が終わり店が開く前に少し話がしたいとカナエと菊池二人を二階の談話室に呼ぶと、ボルドさんとの会話を二人に伝えた。
「え……あの馬鹿二人不法入国して奴隷墜ちしたの?」
「バッカでー。マジっすか?」
「ああ、ボルドさんが俺に嘘を言う必要はないからな。奴隷落ちした二人をこの家に雇う気もないし入れる気もないので、ソレだけはハッキリ伝えておこうかと思ってな」
「なるほどね……確かに重要だわ」
「俺、様子だけ見に行ってもいいっすか?」
「助けないならいいぞ」
「助けないっすよ、あんなクソ連中。ザマァしてやるだけっす」
「なるほど、程ほどにしておけよ」
「うっす」
「それと、俺が助けに来るとは思わない事だと伝えておいてくれ。俺から巣立ったんだから自分達で生きていけと」
「了解っす!」
そう言うと爽やかな笑顔で頷いた菊池に、少し不安はあったがまぁ大丈夫だろう。
カナエは「会うつもりはないわ」とハッキリ言っていたのでこっちも大丈夫そうだ。
俺も会うつもりはないし、会っても話をする気もないので問題ない。
それに従業員として雇えといわれても、うちにはニノがいる。
分裂して仕事をする様は、「凄い」の一言に尽きるのだ。
今更彼らの入る余地はない。
その後各自で補充に走り回り昼前には用事が終わり自由タイムになると、昼までの時間はそれぞれ作業部屋に行き仕事をし、お昼に皆で食事を摂り、午後の補充が終わると菊池は「ちょっと行ってくるっす」と言って奴隷市場に出かけた。
「くれぐれも助けるなよ」
「分かってるっす。俺もそこまで馬鹿じゃないっすから」
そう言って出かけたが大丈夫だろうか?
まぁ、助けても家に入れないだけだが。
「それにしても他国の勇者が奴隷墜ちね。オスカール王国は迎えに来るのかしら?」
「多分な。大金を支払って助けに来るんじゃないか? そうじゃないと睨みあいをしているダングル王国が攻め入ってくるだろう?」
「いっそ両方滅んだ方がいい気がするわ」
「まぁ、それは言えている」
どっちの国も国民に重課税を掛けて国民は疲弊している。
若い者たちなら国を捨てているのが現状だ。
その為ストレリチア村は若い世代が多くて働き手も多い訳だが、今更あの国に帰りたいという住民を見た事がない。
寧ろ「此処は天国ですか?」と言う声は多く聞くが、ダングル王国の事となると「早く国が無くなればいい」と誰もが口にする。
余程酷いのだろう。
「それより午後はどうする? 手伝いに行くか?」
「それより、デートのお誘いは無いんですか?」
「デートか、と言ってもノスタルミア王国は食べ物が不味いし」
「ストレリチア村でデートしません? 自分たちが作った街を散策して、屋台も沢山出てるからそこで食事して、帰りに温泉に日帰りで入って、その後戻って来ましょう?」
「それもいいな。ストレリチア村の屋台のご飯は美味しな」
「行きましょう先生! ううん、『アツシさん』!」
「!?」
「ふふっ! アツシさん顔が真っ赤よ?」
「不意打ちは駄目だろう? 照れてしまう」
思わぬ不意打ちに顔を真っ赤にしつつ「少しストレリチア村を見てくるから夜には帰る」と伝えると、ダグラスとエリーナさんは気付いたようで「ごゆっくり」と言われ更に顔が赤くなる。
ごゆっくりしたいが、そう言うホテルは無いんだ。
家でそう言う雰囲気というのも……その、子供達がいるからな。
いっそのこと、ストレリチア村にこじんまりとした家を建てるか。
「なぁカナエ」
「なに?」
「二人用の家を建てないか? ストレリチア村に」
「え?」
「そしたらその……愛し合えるだろう?」
「!」
これにはカナエも顔を真っ赤にし「そ、それもそうね」と許可を出した。
俺も顔が真っ赤だが、取り敢えず二人用の家を建てることを決めた。
カナエは最初に出したログハウスが良いらしく、それなら建てに行こうと二人で向かう。
「二人だけの秘密の場所ですね?」
「そうだな」
「他の女性は入れちゃ嫌ですよ?」
「そこは何時どうなるかは分からないが、役所には提出しないとだろう?」
「むう」
「夫婦用だと言っておこう。何れ夫婦になるんだから」
「そうですね」
こうして歩きながら場所を選び、温泉に近い場所は埋まっていたし、瞬時に移動できるので人気のない場所を選び、そこに一軒のログハウスを建てた。
しかも庭付きだ。
中は広々としていて、二人で使うにはとても広かったが、此処の出入りは俺とカナエしか許可を出さず、拠点との扉も作るがここは二人だけのスペースだ、扉は向こうの俺の部屋に繋げる事にしよう。
だから、夜愛し合いたいと思えばいつでも来れる。
ベッドはキングサイズにし、品物にも拘り、家の中も拘り抜いた。
こうして出来た二人だけの愛の巣と言うと恥ずかしいが、二人だけの空間だ。
その後、家を建てた事を役所に届け出し、直ぐに二人の家に帰ると――。
「もう今日はここで過ごしましょう?」
「そうだな、風呂もかなり広いし」
「ふふー! 実は……入浴剤に泡風呂を買ったんです! 一緒に入りませんか!?」
「あわぶ……っ!」
「此処にいる時は、遠慮しないで求めて下さいね? あ、でもちゃんと妊娠しないようにして下さいね?」
「くっ!」
――その日、俺達が大人の階段を昇ったのは言う間でもなく……夕食前まで愛し合い、帰りにバタバタとお風呂に入って、いかにも温泉に行ってきましたと言う感じにしたが、多分ダグラスとエリーナにはバレてる。
二人の生暖かい瞳が苦しいっ! 恥ずかしい!!
すると――。
「どうしたんすか二人共。どうせ温泉でイチャイチャしてきたんでしょ? く~~~!」
「変な想像をするな、菊池」
「変態菊池。所で行ったんでしょ?どうだったの?」
「後で二階の談話室で話していいっすか?」
「ああ、ご飯を食べて諸々終わってからだな」
「そうね、私と先生はお風呂に入ってきちゃったけど」
「ふーん。いいっすねぇ……俺も彼女作りたい」
そう言う菊池だったが、何気に実はテリアが菊池の事を気にしているのを知っている。
歳の差があるのもあるし菊池が気づいていないが、間違いなくテリアは菊池が好きだろう。俺からいう事でもないし、様子を見守るだけだが。
俺から言う事でもないし、様子を見守るだけだが。
その後夕飯を食べて子供達もお風呂に入った後、二階と言っていたが全員二階に行った為、一階のソファーで話を聞くことになったのだが――。
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