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第二章 女王陛下からの依頼で、獣人の避難所を好き勝手してやります!!
46 死にかけの孤児たちと逃げ出した人間のシスター。
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最後に村を丸ッと畑などを考えてまずは広めにと仮置きで塀をドンッと置き、門もシッカリしたのが出来た。これで大丈夫だろう。
そろそろ2時間。住民がそろそろチラホラ出てきた声が聞こえる。
声のする方向へ向かおう。
すると、湯上りサッパリの皆さんがいて思わず嬉しくて微笑んでしまったが、皆一様に俺に頭を下げていたが、俺は声を張り上げた。
「食事をする場所として食堂を用意した。野菜やパンは一日三食食べられるようにストレリチアより今は支援する。料理本も置いているので、料理が作れる方々は中に入っている野菜や肉などを使い、料理をして欲しい! 必ず食堂で全員が集まって食事をするように!」
そう言うとそこまで支援して貰えるとは思って無かったらしく、ワッと声が上がった。
そこで――。
「後で一人一人スキルチェックをさせて貰いたい。良い人材が居たらストレリチアで雇おうと思う! 定員は二名だ! また調理が出来る者は雇用と言う形にする為、料理本を読んで料理が出来る者は優先して雇う! 特に女性が出来るだろうから、頑張って勉強して欲しい!一日三食この村全員分の食事を用意するんだ、朝・昼・晩交代制にしてもいい。」
「こ、雇用して貰えるんですか!?」
「料理の勉強をすれば本当に!?」
「約束する! その代わりしっかりと勉強して欲しい。中途半端な者は雇用しない!」
そう言うと女性陣は声を上げ、次に男性陣に向けて声を上げる。
「更に明日には農地を用意する! 畑、果樹園、ハウス栽培の三つを考えている。種や苗は此方から支給するので、頑張って仕事をして欲しい! 作物が育てば村の特産品として売りに出し金を得ることが出来る。」
「でも、土が」
「そこは安心して欲しい! 俺がスキルで出した畑や果樹園の土は育ちやすい土に変わる! 必要な物については随時連絡をくれれば支給可能だ! 特に男性は頑張って働いて欲しい!」
「「「「はい!!」」」」
「子供達も畑の手伝いが出来るなら草取りでも虫取りでも協力するように!」
「「「はい」」」
「お年寄りで働くのが難しい方は無理に働かなくともいいが、やりたい事があればドンドン言って欲しい! 出来る限り便宜をはかるつもりだ!」
「「「はい!!」」」
「また、本当に仕事を頑張っている場合……俺から一つ、素晴らしい物を提供しようと思う」
この言葉にザワザワする住民たちに、俺は更に声を大にして――。
「銭湯を作る! 共同の風呂場だ! そこを村人ならば無料で入り放題にする!」
「風呂を」
「無料で」
「入り放題!?」
「どうだ、これならやる気も出るだろう!」
そう言うと住民たちはやる気を出した。
よしよし。
種や苗など此方で色々用意は必要だ。後は水場が無い。作物用の水場を作らねば。
それは明日でも問題はない。
「定期的にそこの店で必要な物があれば最初は提供する! 時間は確約できないが、一日三回は来る予定だ! 各自欲しい物があれば言う様に! 料理に関しては最初分からないと言う方もいるだろう。此方から一人時間になったら派遣する予定だ。」
「「「はい!」」」
「カナエ、頼むな」
「任せて」
「菊池は明日明後日は(木金)ストレリチアの店は休みだが、土日は死ぬ気で店を頼む。ダグラスを連れて行って構わない」
「が、がんばるっす!」
「俺も手伝うから頑張ろうぜ」
「はいっす!」
「話は以上だ! 今から15分後、村の入り口の家に俺達はいるから話がある者は来るように!」
そう言うと俺達は一旦ログハウスに入り、執務室の様になっている部屋の奥に、個室が四室あるが、突き当りの壁に転移用のドアを作った。
まずは菊池とダグラスに首都の拠点で食事を取ってくるように言い二人は帰って行った。
後はここに連絡用の魔道具を用意すればいいだろう。それは帰ってから用意しようと思っていると、15分経っていないのに外から小さな音でトントン叩かれている音が聞こえてきた。確認してみると子供たちだった。
「どうした?」
「あのね、あのね?」
「孤児の子たちがいるのね? その子達にもお家を用意して欲しいの」
「ふむ……シスターがいると聞いたが姿を見てないな」
「ご飯も食べれるようにして欲しいの」
「分かった。今日のうちに一度訪ねて、食事の事も確認してみるよ。」
「「「はーい」」」
「ここに常駐する人が欲しいな……」
「本当ね」
「非常に嫌だが……ディア様にお願いするか」
「え―――!?」
「あのシズリー辺境伯もそれで留飲を下げて貰わないと困る」
「た、確かに威圧凄かったです」
「はぁ……。背に腹は代えられん」
「そうですね」
「菊池が帰ってきたらディア様を呼びに行って貰おう」
「分かりましたー」
「そうむくれるな。むくれても可愛いだけだぞ?」
「もう」
「しかしシスターの姿を見ていないのは確かに気になる。さっそく行ってみようか」
「そうね」
菊池が帰ってきた時の為にメモを残し、カナエに懐中電灯を出して貰い歩いて行くとボロボロの教会があった。
そこのドアを開けると、座り込んで倒れている子供たちの姿があり、口を思わず閉じる。
駆け寄ると子供たちはまだ生きているようだが。
「シスターは何処だ!?」
「探してきます!!」
そう言ったが直ぐにシスターが見あたらない事を報告してくれた。
ゲッソリと痩せた身体……シュウとナノの時と同じ栄養が足りなくて衰弱しているのだ。
「カナエ! 直ぐに此処に拠点を作る! 子供たちをみていてくれ! それと、飲むゼリーと体に優しい飲みものの準備を!」
「はい!!」
そう言うと教会の中に立ったまま拠点を作る、首都にある拠点と同じだが、二階は個室ではなく広い一つの部屋を用意した。
さながら病院の様になったが、それはそれだ。
すると子供たちは全員で8人いたようで、カナエに出して貰った飲むゼリーを二人で飲ませるには時間が掛かる。
「カナエ! 誰か呼んできてくれ! 孤児が死にそうだと!」
「はい!!」
「今の時間なら皆食堂だろう!」
「はい!!」
そう言ってカナエが戻ってくるまで一人ずつ身体を少し持ち上げて飲むゼリーを飲ませて行く。
少しでも飲めれば身体は回復するはずだ。
飲むゼリーを少し口に含んだ子供は虚ろな顔をしていたが、更に体に優しい栄養ドリンクを飲ませると「おいしい」と小さく口にした。
次に……と動いていると、四人の女性とカナエが入ってきて、それぞれに指示を出し飲むゼリーと飲み物を飲ませる。
「皆さん、子供たちを二階のベッドに運ぶのを手伝って下さい!」
「「「分かりました!」」」
「カナエはこの子たちに掛ける薄手の掛布団を」
「はい!」
「一人ずつベッドに運んだら熱を測ります。それ次第では薬を飲ませます! ウサギの奥さん、緊急事態の為、用がある場合はこちらに来るように村の人たちに!」
「畏まりました!!」
そう言うと全員をゆっくり二階に運びベッドに寝かし、一人ずつカナエと一緒に熱を測っていく。
熱は高い……服薬ゼリーと一緒に、シュウたちが飲んだ解熱薬を飲ませて行く。
数名の男性が駆けつけてきたが、「あの畜生シスターめ!!」とキレていたので、碌な人間ではなかったのだろう。
「この村の住民の代理人が欲しいな……そこの男性、この村の住民の纏め役を一人用意して欲しい」
「直ぐに皆に話してきます!」
「あの、アツシ様……この子たちは助かりますでしょうか?」
「助けます」
「でもこんなに」
「あなた方も手伝って下さい。命を無駄には出来ない」
「――はい!!」
そしてカナエに冷えるピタリとアイスノン枕、それにタオルを出して貰い、使い方を教えながら子供たちの頭を冷やし体の上には掛布団を掛ける。
呼吸は荒いが、まだ大丈夫だ。
油断は出来ないが、シュウたちの時も大変だった。
子供を一人ずつ鑑定していくと、【衰弱(回復中)】と出ていたので大丈夫だろう。
「このまま一晩様子を見ます。カナエは後で仮眠してくれ、交代で面倒を見よう。まずは食堂に行って料理を行ってくれ」
「分かったわ」
「あの……、この子たちは獣人の子供です。目が覚めた時に知らない人間がいたら脅えてしまうと思います。私もこのまま手伝いさせて下さい」
そう言って声を掛けてきたのはカナエと余り年の変わらない少女だった。
「ありがとう。こちらこそお願いします。」
「はい!」
こうして長い夜が始まった――。
そろそろ2時間。住民がそろそろチラホラ出てきた声が聞こえる。
声のする方向へ向かおう。
すると、湯上りサッパリの皆さんがいて思わず嬉しくて微笑んでしまったが、皆一様に俺に頭を下げていたが、俺は声を張り上げた。
「食事をする場所として食堂を用意した。野菜やパンは一日三食食べられるようにストレリチアより今は支援する。料理本も置いているので、料理が作れる方々は中に入っている野菜や肉などを使い、料理をして欲しい! 必ず食堂で全員が集まって食事をするように!」
そう言うとそこまで支援して貰えるとは思って無かったらしく、ワッと声が上がった。
そこで――。
「後で一人一人スキルチェックをさせて貰いたい。良い人材が居たらストレリチアで雇おうと思う! 定員は二名だ! また調理が出来る者は雇用と言う形にする為、料理本を読んで料理が出来る者は優先して雇う! 特に女性が出来るだろうから、頑張って勉強して欲しい!一日三食この村全員分の食事を用意するんだ、朝・昼・晩交代制にしてもいい。」
「こ、雇用して貰えるんですか!?」
「料理の勉強をすれば本当に!?」
「約束する! その代わりしっかりと勉強して欲しい。中途半端な者は雇用しない!」
そう言うと女性陣は声を上げ、次に男性陣に向けて声を上げる。
「更に明日には農地を用意する! 畑、果樹園、ハウス栽培の三つを考えている。種や苗は此方から支給するので、頑張って仕事をして欲しい! 作物が育てば村の特産品として売りに出し金を得ることが出来る。」
「でも、土が」
「そこは安心して欲しい! 俺がスキルで出した畑や果樹園の土は育ちやすい土に変わる! 必要な物については随時連絡をくれれば支給可能だ! 特に男性は頑張って働いて欲しい!」
「「「「はい!!」」」」
「子供達も畑の手伝いが出来るなら草取りでも虫取りでも協力するように!」
「「「はい」」」
「お年寄りで働くのが難しい方は無理に働かなくともいいが、やりたい事があればドンドン言って欲しい! 出来る限り便宜をはかるつもりだ!」
「「「はい!!」」」
「また、本当に仕事を頑張っている場合……俺から一つ、素晴らしい物を提供しようと思う」
この言葉にザワザワする住民たちに、俺は更に声を大にして――。
「銭湯を作る! 共同の風呂場だ! そこを村人ならば無料で入り放題にする!」
「風呂を」
「無料で」
「入り放題!?」
「どうだ、これならやる気も出るだろう!」
そう言うと住民たちはやる気を出した。
よしよし。
種や苗など此方で色々用意は必要だ。後は水場が無い。作物用の水場を作らねば。
それは明日でも問題はない。
「定期的にそこの店で必要な物があれば最初は提供する! 時間は確約できないが、一日三回は来る予定だ! 各自欲しい物があれば言う様に! 料理に関しては最初分からないと言う方もいるだろう。此方から一人時間になったら派遣する予定だ。」
「「「はい!」」」
「カナエ、頼むな」
「任せて」
「菊池は明日明後日は(木金)ストレリチアの店は休みだが、土日は死ぬ気で店を頼む。ダグラスを連れて行って構わない」
「が、がんばるっす!」
「俺も手伝うから頑張ろうぜ」
「はいっす!」
「話は以上だ! 今から15分後、村の入り口の家に俺達はいるから話がある者は来るように!」
そう言うと俺達は一旦ログハウスに入り、執務室の様になっている部屋の奥に、個室が四室あるが、突き当りの壁に転移用のドアを作った。
まずは菊池とダグラスに首都の拠点で食事を取ってくるように言い二人は帰って行った。
後はここに連絡用の魔道具を用意すればいいだろう。それは帰ってから用意しようと思っていると、15分経っていないのに外から小さな音でトントン叩かれている音が聞こえてきた。確認してみると子供たちだった。
「どうした?」
「あのね、あのね?」
「孤児の子たちがいるのね? その子達にもお家を用意して欲しいの」
「ふむ……シスターがいると聞いたが姿を見てないな」
「ご飯も食べれるようにして欲しいの」
「分かった。今日のうちに一度訪ねて、食事の事も確認してみるよ。」
「「「はーい」」」
「ここに常駐する人が欲しいな……」
「本当ね」
「非常に嫌だが……ディア様にお願いするか」
「え―――!?」
「あのシズリー辺境伯もそれで留飲を下げて貰わないと困る」
「た、確かに威圧凄かったです」
「はぁ……。背に腹は代えられん」
「そうですね」
「菊池が帰ってきたらディア様を呼びに行って貰おう」
「分かりましたー」
「そうむくれるな。むくれても可愛いだけだぞ?」
「もう」
「しかしシスターの姿を見ていないのは確かに気になる。さっそく行ってみようか」
「そうね」
菊池が帰ってきた時の為にメモを残し、カナエに懐中電灯を出して貰い歩いて行くとボロボロの教会があった。
そこのドアを開けると、座り込んで倒れている子供たちの姿があり、口を思わず閉じる。
駆け寄ると子供たちはまだ生きているようだが。
「シスターは何処だ!?」
「探してきます!!」
そう言ったが直ぐにシスターが見あたらない事を報告してくれた。
ゲッソリと痩せた身体……シュウとナノの時と同じ栄養が足りなくて衰弱しているのだ。
「カナエ! 直ぐに此処に拠点を作る! 子供たちをみていてくれ! それと、飲むゼリーと体に優しい飲みものの準備を!」
「はい!!」
そう言うと教会の中に立ったまま拠点を作る、首都にある拠点と同じだが、二階は個室ではなく広い一つの部屋を用意した。
さながら病院の様になったが、それはそれだ。
すると子供たちは全員で8人いたようで、カナエに出して貰った飲むゼリーを二人で飲ませるには時間が掛かる。
「カナエ! 誰か呼んできてくれ! 孤児が死にそうだと!」
「はい!!」
「今の時間なら皆食堂だろう!」
「はい!!」
そう言ってカナエが戻ってくるまで一人ずつ身体を少し持ち上げて飲むゼリーを飲ませて行く。
少しでも飲めれば身体は回復するはずだ。
飲むゼリーを少し口に含んだ子供は虚ろな顔をしていたが、更に体に優しい栄養ドリンクを飲ませると「おいしい」と小さく口にした。
次に……と動いていると、四人の女性とカナエが入ってきて、それぞれに指示を出し飲むゼリーと飲み物を飲ませる。
「皆さん、子供たちを二階のベッドに運ぶのを手伝って下さい!」
「「「分かりました!」」」
「カナエはこの子たちに掛ける薄手の掛布団を」
「はい!」
「一人ずつベッドに運んだら熱を測ります。それ次第では薬を飲ませます! ウサギの奥さん、緊急事態の為、用がある場合はこちらに来るように村の人たちに!」
「畏まりました!!」
そう言うと全員をゆっくり二階に運びベッドに寝かし、一人ずつカナエと一緒に熱を測っていく。
熱は高い……服薬ゼリーと一緒に、シュウたちが飲んだ解熱薬を飲ませて行く。
数名の男性が駆けつけてきたが、「あの畜生シスターめ!!」とキレていたので、碌な人間ではなかったのだろう。
「この村の住民の代理人が欲しいな……そこの男性、この村の住民の纏め役を一人用意して欲しい」
「直ぐに皆に話してきます!」
「あの、アツシ様……この子たちは助かりますでしょうか?」
「助けます」
「でもこんなに」
「あなた方も手伝って下さい。命を無駄には出来ない」
「――はい!!」
そしてカナエに冷えるピタリとアイスノン枕、それにタオルを出して貰い、使い方を教えながら子供たちの頭を冷やし体の上には掛布団を掛ける。
呼吸は荒いが、まだ大丈夫だ。
油断は出来ないが、シュウたちの時も大変だった。
子供を一人ずつ鑑定していくと、【衰弱(回復中)】と出ていたので大丈夫だろう。
「このまま一晩様子を見ます。カナエは後で仮眠してくれ、交代で面倒を見よう。まずは食堂に行って料理を行ってくれ」
「分かったわ」
「あの……、この子たちは獣人の子供です。目が覚めた時に知らない人間がいたら脅えてしまうと思います。私もこのまま手伝いさせて下さい」
そう言って声を掛けてきたのはカナエと余り年の変わらない少女だった。
「ありがとう。こちらこそお願いします。」
「はい!」
こうして長い夜が始まった――。
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