37 / 132
第一章 要らないと言うのなら旅立ちます。探さないで下さい。
37 お菓子屋と酒屋の従業員への説明と、リウスさんから聞いた秘密の話。
しおりを挟む 奇声に似た叫び声を上げ、向かって来たのはゴブリンの大群だった。
鎖に繋がられた鎌を片手に振り回した、緑色のノーマルなゴブリン。
黄色の両眼は明らかに怒りを露わにしている。
「キャァキャァキャァ」
弱い癖に鬱陶しいぐらいに吠えるな。
ルルにゴブリンの言語解釈をしてもらう。
「ドラグニエールは我々ゴブリン文明の偉大な功労者。その偉大なドラゴンを殺すとは何という悪の所業か。許せんからお前を殺すと言ってます」
「つくずく……愉快な仲間達だ。クックックックッ。わざわざ俺に殺されるに来るとはな」
魔王は右手をゴブリンの大群に向け、対象範囲を拡大だけ、破壊の弾丸を放とうとする。
しかし、目の前に両手を伸ばし、正義のアカリが立ちはだかった。
「何の真似だ?」
「私はお前を許さない。街に火を放ち、人を殺し、何の罪も無いドラゴンを殺した。許してはならない」
「本当に鬱陶しい性格だな。勝手に一生恨んでろ? あとな俺は貴様が嫌いだ……ハハハハハハハ」
魔王は馬鹿馬鹿らしくなり、腹を抱えて笑う。
アカリは紫色のリングを煌めかせ、凛々しい眦をし、剣を魔王に向けた。
「私もあなたが嫌い」
魔王は笑いを一瞬で止め、上半身を上げ、不敵な青眼で、
「初めて意見が合いそうだな」
その瞬間、アカリは恐るべき速度で魔王に襲いかかってきた。
「妖精の光」
光の粉が横に一閃投じるが、魔王は瞬時に回避する。
「終わりか」
アカリは天衣を揺らめかせ、分身したかのように移動し、
「光の高速」
鋭い軌道を描く光の剣を魔王に投じるも、また回避されるが、連続で突き出し、追い掛けて、また横一閃、縦の一閃と乱舞を繰り返すが、全て魔王の掌の上。
「フフハハハハハハ」
「はぁはぁはぁ。強い」
「さて、こちらから行かせてもらう。ん?」
すると、突如、頭上から数十体のゴブリンが襲いかかってきた。
そういえば、忘れていたな。
次の瞬間、魔王は右手に上に掲げ、瞬時に破壊の弾丸を構築し、凄まじき速度で、ゴブリンと衝突させ、刹那、弾丸から炎を発生させ、周囲にゴブリンの残骸を散らした。
その脅威の力に恐れを為した、次の攻撃開始しようとする残りのゴブリンは、後退る。
「弱過ぎるな」
鎖に繋がられた鎌を片手に振り回した、緑色のノーマルなゴブリン。
黄色の両眼は明らかに怒りを露わにしている。
「キャァキャァキャァ」
弱い癖に鬱陶しいぐらいに吠えるな。
ルルにゴブリンの言語解釈をしてもらう。
「ドラグニエールは我々ゴブリン文明の偉大な功労者。その偉大なドラゴンを殺すとは何という悪の所業か。許せんからお前を殺すと言ってます」
「つくずく……愉快な仲間達だ。クックックックッ。わざわざ俺に殺されるに来るとはな」
魔王は右手をゴブリンの大群に向け、対象範囲を拡大だけ、破壊の弾丸を放とうとする。
しかし、目の前に両手を伸ばし、正義のアカリが立ちはだかった。
「何の真似だ?」
「私はお前を許さない。街に火を放ち、人を殺し、何の罪も無いドラゴンを殺した。許してはならない」
「本当に鬱陶しい性格だな。勝手に一生恨んでろ? あとな俺は貴様が嫌いだ……ハハハハハハハ」
魔王は馬鹿馬鹿らしくなり、腹を抱えて笑う。
アカリは紫色のリングを煌めかせ、凛々しい眦をし、剣を魔王に向けた。
「私もあなたが嫌い」
魔王は笑いを一瞬で止め、上半身を上げ、不敵な青眼で、
「初めて意見が合いそうだな」
その瞬間、アカリは恐るべき速度で魔王に襲いかかってきた。
「妖精の光」
光の粉が横に一閃投じるが、魔王は瞬時に回避する。
「終わりか」
アカリは天衣を揺らめかせ、分身したかのように移動し、
「光の高速」
鋭い軌道を描く光の剣を魔王に投じるも、また回避されるが、連続で突き出し、追い掛けて、また横一閃、縦の一閃と乱舞を繰り返すが、全て魔王の掌の上。
「フフハハハハハハ」
「はぁはぁはぁ。強い」
「さて、こちらから行かせてもらう。ん?」
すると、突如、頭上から数十体のゴブリンが襲いかかってきた。
そういえば、忘れていたな。
次の瞬間、魔王は右手に上に掲げ、瞬時に破壊の弾丸を構築し、凄まじき速度で、ゴブリンと衝突させ、刹那、弾丸から炎を発生させ、周囲にゴブリンの残骸を散らした。
その脅威の力に恐れを為した、次の攻撃開始しようとする残りのゴブリンは、後退る。
「弱過ぎるな」
271
お気に入りに追加
4,142
あなたにおすすめの小説
【完結】「異世界に召喚されたら聖女を名乗る女に冤罪をかけられ森に捨てられました。特殊スキルで育てたリンゴを食べて生き抜きます」
まほりろ
恋愛
※小説家になろう「異世界転生ジャンル」日間ランキング9位!2022/09/05
仕事からの帰り道、近所に住むセレブ女子大生と一緒に異世界に召喚された。
私たちを呼び出したのは中世ヨーロッパ風の世界に住むイケメン王子。
王子は美人女子大生に夢中になり彼女を本物の聖女と認定した。
冴えない見た目の私は、故郷で女子大生を脅迫していた冤罪をかけられ追放されてしまう。
本物の聖女は私だったのに……。この国が困ったことになっても助けてあげないんだから。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろう先行投稿。カクヨム、エブリスタにも投稿予定。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる