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第一章 要らないと言うのなら旅立ちます。探さないで下さい。
27 銀行に美容室の予約にと駆け回り、皆の仕事ぶりをチェックしてメモした後は、大盛のカレーライス!
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「ええ、ギルドマスターを信用してますから。裏切られた場合は……」
「裏切る真似なんてできませんよ! たった一日であれだけの売り上げなんて普通あり得ませんからね!?」
「今日はもっと人が入っているそうですよ。私も見てきましたけど凄かったです」
「どこまでストレリチアは伸びるんでしょうかねぇ……恐ろしいです」
「それと、最後の要件ですが」
――そう言うと俺は襟を正してリウスさんと向き合った。
「獣人の避難所となっている場所を、村にするかと言う話があったそうですね」
「ええ、ですが獣人を纏める村長のなり手がいないのが現状でして」
「でしたら、俺がなろうかと思いまして」
「え!?」
「実はスキルに、村を一つ作れると言うのがありまして、多分適任かと」
「おおおおお……」
「ふふ、先生って凄いんですよ?」
「凄い……ですね。女王陛下にお伝えしても?」
「ええ、構いません。ですが今直ぐ動ける状態ではないので、早く見積もっても半年はかかる可能性はあるかと」
「ふむ」
「所で、避難所はここ首都から馬車で何日くらいでしょうか?」
「三日ほどですね」
ならキャンピングカーで一日もかからず到着する距離だ、何とかなりそうだな。
「避難所の現状を知る方は?」
「一応国の兵士と指揮官がいますが、定期的に連絡が来ているくらいです」
「なるほど」
「ですが、ストレリチアのアツシさんなら大丈夫でしょう! 私から推薦しておきます」
「ありがとう御座います。また何かありましたら参りますので、これは一つ手土産です」
「おおおお!」
今後も便宜を図って貰うべく、紅茶缶セットと角砂糖セットを手渡した。
中身を見て感動するリウスさんにニッコリと微笑み、席を立って案内人を用意して貰い土地を見に行く。
庶民の住宅地区は沢山の家が立ち並んでおり、その中心部が今回の火事の現場らしい。
人は死ななかったのが幸いか。
「中々に広いですね」
「既にご契約して前金も支払っておいでですので、好きにして良いとの事です」
「では好きにさせて貰おうと思います。スキルを使いますので、昼間ならまだ人気もありませんし、昼過ぎにもう一度ここにきて作業をしようと思います」
「畏まりました」
一旦帰って、昼までの時間に銭湯の構想を色々練ることにする。
熱い湯、ぬるめの湯、水風呂、サウナも出来れば欲しい。アレだけ広ければ作ることが出来る。
だが、サウナは使い方を知らない人が使うと危険だ。その代わり風呂を多めに用意しよう。
それに、身体を洗う場所も作らないと行けないし、トイレも多く作りたい。
後はお風呂上がりの一杯。
ウォーターサーバーを数台用意すればいいか。
庶民でいうならソコが限界か。
後は値段だが、一般的な収入を考えると、毎日入るものだから一人銅貨2枚からでもいい。
そうすれば大人数の家族でも十分入れる。
回転率を上げてお金を集めると言うのも、また大事な事だし、それも慈善事業にも繋がる。
「よし、ある程度の事は考えついたぞ」
「流石です先生!」
「この足でボルドさんの所に行って銀行と、あと美容室に案内して貰おう」
「ですね!」
「まだまだお金は使う予定だから、5000は預けておこう」
「私もそれくらいは預ける予定です」
「後、子供たちにそれぞれ金庫を渡そうと思っている。後で買わせて貰っていいか?」
「はい、私も半分出します」
「ありがとう」
そう話しているうちにボルドーナ商会に到着し、ボルドさんが笑顔でやってきた。
そして一緒に銀行に向かい、銀行口座を開設。お互いに金貨5000枚を手渡しで預けると驚かれたが、笑顔で「これからもっと増やしますね」と言っておいた。
続けてノルマン美容室に案内して貰い、木曜に獣人含め七人のカットをお願いすると「午前中に貸し切りでお願いします」との事だったので、木曜の午前中店の開店と共に来ることになった。
貸し切りなので金貨10枚必要だったが、それくらいはと支払い、「これから月一回お願いします」と言うと笑顔で頷かれた。
「ボルドさん色々ありがとう御座います」
「いえいえ、商会をしている者たちならば、この首都ミスアーナではストレリチアの事を知らない所はもうどこにもおりません」
「もうそこまで宣伝したんですか?」
「我が商会の宣伝力は凄いですからね。貴族商人相手は得意なんです」
「なるほど。では、シャンプーの件で一つ良いでしょうか?」
「はい」
「実は、住宅地区に銭湯を作る事になりまして」
「銭湯……とは?」
「庶民用の大浴場ですね。お金を支払って男女で別れて風呂に入ると言う奴です」
「なるほど、面白い事を考えますね。確かに庶民ならとてもありがたいでしょう」
「そこで使うシャンプーなどは庶民用なので、此方で扱っても良いでしょうか?」
「はい、貴族用は此方で、庶民用はそちらで構いませんよ」
「ありがとう御座います」
こうして何かしら色々と会話しながらボルドさんは商会へ、俺達は一旦家に帰ってカナエは昼の準備に、俺は子供達の仕事の様子を見てから店の様子を見に行き、まだ在庫がある事を確認してホッとした。
昼には銭湯造りがあるし、俺に出来る事は少ない。
手伝いに行くかと子供たちのいる作業場にいくと子供達から「先生~」と声を掛けられる。
「午前中のお仕事が終わったんでな、頑張りを見に来た」
「エリーナお姉ちゃん凄いのよ、皆エリーナお姉ちゃんを目指してるの」
「確かにエリーナの所は凄いな……」
今回エリーナには化粧品を中心に、化粧水二種類と乳液の詰め替えを頼んでいる。
仕事が早いというのもあるが、後ろの段ボールが邪魔そうだ。
一箱に付き化粧品50個ずつ入っている段ボールをノートに記入して空間収納に入れていき、新しい段ボールを用意しておいた。
時折用意しておいた材料を全て詰め終わってしまい、別の子の手伝いもしているらしいので、もっと多めに用意してもいいかも知れないな。
テリアナとナノには胡椒を担当して貰い、テリアとテリーは塩と砂糖を担当して貰っている。
シュウには石鹸をお願いしていて、数は充分のようだ。
ダグラスにはティーバッグを頼んでいたが、此方も中々にいい数が出来ていた。
それらを空間収納に入れ込んでいき、新しい段ボールをシッカリ組み立てて用意していくと、子供たちは気付いていないのか黙々と作業を続けていた。
容器に関しては、扉部屋の隅に商品の名前を書いた段ボールが積まれており、足りなくなったらそこから追加で持ってくる仕様だ。
化粧水の方は多めにカナエに出して貰おう。
そう思っていると丁度お昼の音楽が鳴りだし、子供たちは最後のひと仕事を終えると、全員で手を洗いに行き、泡でシッカリ手を洗って自分のタオルで手を拭き、リビングへと向かう。
俺も手を洗って着いて行くと、昼はどうやらカレーらしい。
「良い匂いだな!」
「食欲をそそられるわね!」
「はーい! 今日のお昼はカレーです! 子供たち用に甘口で作ったから、大人で辛いのが大丈夫な人は、こっちの魔法の粉を入れて調整してね?」
「私は辛いの好き!!」
「俺は甘いのでいいや……」
「ダグラスは辛いの駄目だもんね」
「ははは、俺も辛口で行こう」
「ご飯も大盛にしてあるから、シッカリ食べてね!」
こうしてカレーを久々に食べたがとても美味い!!
子供達も汗を流し、水を飲みながら、さながら飲み物を飲む様に食べている。
大人のダグラスもエリーナもだが!
寸胴鍋二つ分はあっという間に消えた。
「「「「美味しかった――!!!」」」」
「作り甲斐があったわ!」
「あ、テリアに洗い物を任せていいか? ちょっとカナエを借りたい」
「分かりました」
「どうしたの?」
「エリーナの仕事量が凄くてな。化粧水と乳液を更に補充と、空の奴を補充しておいてほしい。あとは各種確認しながらだな」
「分かったわ」
こうしてカナエに補充するものは補充して貰い、ホッと安堵してから昼からはまず店舗で足りない商品の補充をしてから銭湯を作りにカナエと向かう事になったのだが――。
「裏切る真似なんてできませんよ! たった一日であれだけの売り上げなんて普通あり得ませんからね!?」
「今日はもっと人が入っているそうですよ。私も見てきましたけど凄かったです」
「どこまでストレリチアは伸びるんでしょうかねぇ……恐ろしいです」
「それと、最後の要件ですが」
――そう言うと俺は襟を正してリウスさんと向き合った。
「獣人の避難所となっている場所を、村にするかと言う話があったそうですね」
「ええ、ですが獣人を纏める村長のなり手がいないのが現状でして」
「でしたら、俺がなろうかと思いまして」
「え!?」
「実はスキルに、村を一つ作れると言うのがありまして、多分適任かと」
「おおおおお……」
「ふふ、先生って凄いんですよ?」
「凄い……ですね。女王陛下にお伝えしても?」
「ええ、構いません。ですが今直ぐ動ける状態ではないので、早く見積もっても半年はかかる可能性はあるかと」
「ふむ」
「所で、避難所はここ首都から馬車で何日くらいでしょうか?」
「三日ほどですね」
ならキャンピングカーで一日もかからず到着する距離だ、何とかなりそうだな。
「避難所の現状を知る方は?」
「一応国の兵士と指揮官がいますが、定期的に連絡が来ているくらいです」
「なるほど」
「ですが、ストレリチアのアツシさんなら大丈夫でしょう! 私から推薦しておきます」
「ありがとう御座います。また何かありましたら参りますので、これは一つ手土産です」
「おおおお!」
今後も便宜を図って貰うべく、紅茶缶セットと角砂糖セットを手渡した。
中身を見て感動するリウスさんにニッコリと微笑み、席を立って案内人を用意して貰い土地を見に行く。
庶民の住宅地区は沢山の家が立ち並んでおり、その中心部が今回の火事の現場らしい。
人は死ななかったのが幸いか。
「中々に広いですね」
「既にご契約して前金も支払っておいでですので、好きにして良いとの事です」
「では好きにさせて貰おうと思います。スキルを使いますので、昼間ならまだ人気もありませんし、昼過ぎにもう一度ここにきて作業をしようと思います」
「畏まりました」
一旦帰って、昼までの時間に銭湯の構想を色々練ることにする。
熱い湯、ぬるめの湯、水風呂、サウナも出来れば欲しい。アレだけ広ければ作ることが出来る。
だが、サウナは使い方を知らない人が使うと危険だ。その代わり風呂を多めに用意しよう。
それに、身体を洗う場所も作らないと行けないし、トイレも多く作りたい。
後はお風呂上がりの一杯。
ウォーターサーバーを数台用意すればいいか。
庶民でいうならソコが限界か。
後は値段だが、一般的な収入を考えると、毎日入るものだから一人銅貨2枚からでもいい。
そうすれば大人数の家族でも十分入れる。
回転率を上げてお金を集めると言うのも、また大事な事だし、それも慈善事業にも繋がる。
「よし、ある程度の事は考えついたぞ」
「流石です先生!」
「この足でボルドさんの所に行って銀行と、あと美容室に案内して貰おう」
「ですね!」
「まだまだお金は使う予定だから、5000は預けておこう」
「私もそれくらいは預ける予定です」
「後、子供たちにそれぞれ金庫を渡そうと思っている。後で買わせて貰っていいか?」
「はい、私も半分出します」
「ありがとう」
そう話しているうちにボルドーナ商会に到着し、ボルドさんが笑顔でやってきた。
そして一緒に銀行に向かい、銀行口座を開設。お互いに金貨5000枚を手渡しで預けると驚かれたが、笑顔で「これからもっと増やしますね」と言っておいた。
続けてノルマン美容室に案内して貰い、木曜に獣人含め七人のカットをお願いすると「午前中に貸し切りでお願いします」との事だったので、木曜の午前中店の開店と共に来ることになった。
貸し切りなので金貨10枚必要だったが、それくらいはと支払い、「これから月一回お願いします」と言うと笑顔で頷かれた。
「ボルドさん色々ありがとう御座います」
「いえいえ、商会をしている者たちならば、この首都ミスアーナではストレリチアの事を知らない所はもうどこにもおりません」
「もうそこまで宣伝したんですか?」
「我が商会の宣伝力は凄いですからね。貴族商人相手は得意なんです」
「なるほど。では、シャンプーの件で一つ良いでしょうか?」
「はい」
「実は、住宅地区に銭湯を作る事になりまして」
「銭湯……とは?」
「庶民用の大浴場ですね。お金を支払って男女で別れて風呂に入ると言う奴です」
「なるほど、面白い事を考えますね。確かに庶民ならとてもありがたいでしょう」
「そこで使うシャンプーなどは庶民用なので、此方で扱っても良いでしょうか?」
「はい、貴族用は此方で、庶民用はそちらで構いませんよ」
「ありがとう御座います」
こうして何かしら色々と会話しながらボルドさんは商会へ、俺達は一旦家に帰ってカナエは昼の準備に、俺は子供達の仕事の様子を見てから店の様子を見に行き、まだ在庫がある事を確認してホッとした。
昼には銭湯造りがあるし、俺に出来る事は少ない。
手伝いに行くかと子供たちのいる作業場にいくと子供達から「先生~」と声を掛けられる。
「午前中のお仕事が終わったんでな、頑張りを見に来た」
「エリーナお姉ちゃん凄いのよ、皆エリーナお姉ちゃんを目指してるの」
「確かにエリーナの所は凄いな……」
今回エリーナには化粧品を中心に、化粧水二種類と乳液の詰め替えを頼んでいる。
仕事が早いというのもあるが、後ろの段ボールが邪魔そうだ。
一箱に付き化粧品50個ずつ入っている段ボールをノートに記入して空間収納に入れていき、新しい段ボールを用意しておいた。
時折用意しておいた材料を全て詰め終わってしまい、別の子の手伝いもしているらしいので、もっと多めに用意してもいいかも知れないな。
テリアナとナノには胡椒を担当して貰い、テリアとテリーは塩と砂糖を担当して貰っている。
シュウには石鹸をお願いしていて、数は充分のようだ。
ダグラスにはティーバッグを頼んでいたが、此方も中々にいい数が出来ていた。
それらを空間収納に入れ込んでいき、新しい段ボールをシッカリ組み立てて用意していくと、子供たちは気付いていないのか黙々と作業を続けていた。
容器に関しては、扉部屋の隅に商品の名前を書いた段ボールが積まれており、足りなくなったらそこから追加で持ってくる仕様だ。
化粧水の方は多めにカナエに出して貰おう。
そう思っていると丁度お昼の音楽が鳴りだし、子供たちは最後のひと仕事を終えると、全員で手を洗いに行き、泡でシッカリ手を洗って自分のタオルで手を拭き、リビングへと向かう。
俺も手を洗って着いて行くと、昼はどうやらカレーらしい。
「良い匂いだな!」
「食欲をそそられるわね!」
「はーい! 今日のお昼はカレーです! 子供たち用に甘口で作ったから、大人で辛いのが大丈夫な人は、こっちの魔法の粉を入れて調整してね?」
「私は辛いの好き!!」
「俺は甘いのでいいや……」
「ダグラスは辛いの駄目だもんね」
「ははは、俺も辛口で行こう」
「ご飯も大盛にしてあるから、シッカリ食べてね!」
こうしてカレーを久々に食べたがとても美味い!!
子供達も汗を流し、水を飲みながら、さながら飲み物を飲む様に食べている。
大人のダグラスもエリーナもだが!
寸胴鍋二つ分はあっという間に消えた。
「「「「美味しかった――!!!」」」」
「作り甲斐があったわ!」
「あ、テリアに洗い物を任せていいか? ちょっとカナエを借りたい」
「分かりました」
「どうしたの?」
「エリーナの仕事量が凄くてな。化粧水と乳液を更に補充と、空の奴を補充しておいてほしい。あとは各種確認しながらだな」
「分かったわ」
こうしてカナエに補充するものは補充して貰い、ホッと安堵してから昼からはまず店舗で足りない商品の補充をしてから銭湯を作りにカナエと向かう事になったのだが――。
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